Overseas
POP ETC
Skream! マガジン 2018年11月号掲載
2018.10.16 @代官山SPACE ODD
Writer 山口 智男
最新アルバム『ハーフ』のプロモーションという意味合いもあり、この日バンドが披露した全12曲中8曲が『ハーフ』の収録曲というセットリスト。リリースから2週間近く経っているとはいえ、なかなかチャレンジングだったと思うが、バンドは単に曲を演奏するだけに留まらず、観客と対話も楽しみながら温もりに満ちた親密な空気を作り上げていった。
POP ETCは、Christopher Chu(Vo)を中心とする3ピース・バンド。前身バンドであるTHE MORNING BENDERS時代から、日本でもインディー・ロックのファンに歓迎されたことに加え、フロントマンであるChristopherが、Galileo Galilei、木村カエラ、菅野よう子ら日本人アーティストとコラボしたり、アニメやCMに楽曲を提供したりと、日本でも活躍の場を広げてきたことから、インディー・ロック・ファン以外のリスナーにもアピールし、日本のファンとの間に強い絆を作り上げてきた。
この日集まったのは、もちろんPOP ETCの熱心なファンばかり。その意味では、会場は最初から歓迎ムードに包まれていたわけだが、そんな会場をひとつにしたのは、やはり彼らの曲がもともと持っている人懐っこい魅力と、曲間のChristopherによるMCだったと思う。特に"今夜は日本語だけ話してみよう"と冒頭に宣言したとおり、最後までほぼ日本語で客席に語り掛けたChristopherの言葉が、その上達ぶりに対する驚きも含め、観客の気持ちに訴え掛けた効果はかなり大きかったはず。
『ハーフ』からの曲を演奏しながら、"この夜、初めてやってる。世界初披露。ちょっと緊張してた"なんて言いつつ、そのChristopherが「Routine」や、初めて日本語の作詞に挑戦した「思い出していた (First Try)」で、"一緒に歌いましょう"とシンガロングを求めるんだから、思わず"イエー、イエー、イエー"とか、"ラララ"とか声に出してしまうではないか。そこでステージと客席の距離がぐっと縮まったことは言うまでもない。
ギターを弾きながら歌うChristopherを囲むようにJonathan Chuのギターとサポート・メンバーが奏でるキーボードの音色、そこに躍動を加えるJulian Harmonによるドラムのリズムが、ひとつになった会場を包み込む。盟友である尾崎雄貴(Bird Bear Hare and Fish/Vo/Gt)とChristopherが共作した「We'll Be OK」に続いて、"日本の音楽がインスピレーションになってる"とChristopherが語ってから披露したのは、『ハーフ』にも収録されているYEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」の英語カバー。あえて高いキーで歌ったChristopherの歌声にエモーションがぐっと滲む、この日のハイライトのひとつと言える熱演に大きな拍手が起こった。
アンコールに応え、ひとりでステージに戻ってきたChristopherが「Speak Up」と菅野よう子と共作した「is」を弾き語りしたあと、メンバーを呼び込み、"また一緒に歌いましょう"と歌い始める。
"知ってる!?"というChristopherの呼び掛けに観客が"イエス!"と大きな声で答えたラストは、THE MORNING BENDERS時代のオールディーズ風のバラード「Excuses」。観客のシンガロングにメンバーたちもご機嫌だ。そんな光景が改めて印象づけたのは、バンドとファンの相思相愛の関係だった。
"すごい楽しかった。ありがとう"と言ったChristopherらメンバーたちも含め、そこにいる誰もが温かい想いに満たされながら、近い将来またこんなふうに会えることを願っていたに違いない。
- 1
LIVE INFO
- 2025.08.16
-
Bye-Bye-Handの方程式
reGretGirl
リーガルリリー
Eve
"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO"
フレンズ
豆柴の大群
"SUMMER SONIC 2025"(大阪)
Faulieu.
Novelbright
Ivy to Fraudulent Game
レイラ
私立恵比寿中学
Keishi Tanaka / 荒井岳史 / TGMX(FRONTIER BACKYARD) ほか
Billie Eilish
ユアネス
"SUMMER SONIC 2025"(千葉)
- 2025.08.17
-
Bye-Bye-Handの方程式
reGretGirl
Eve
四星球 × G-FREAK FACTORY
PIGGS
金子ノブアキ
POP DISASTER / sfpr / waterweed
ビレッジマンズストア
PK shampoo
"SUMMER SONIC 2025"(大阪)
Novelbright
GOOD ON THE REEL
私立恵比寿中学
Billie Eilish
"SUMMER SONIC 2025"(千葉)
PENGUIN RESEARCH
- 2025.08.19
-
Hump Back
キュウソネコカミ
THE BAWDIES
YOASOBI
bokula.
- 2025.08.21
-
PENGUIN RESEARCH
THE BAWDIES
TENDOUJI
YOASOBI
GANG PARADE
金子ノブアキ
KALMA
キュウソネコカミ
"LIVEHOLIC / ROCKAHOLIC Candye♡Syrup (美容室) 10th Anniversary Party"
- 2025.08.22
-
奏人心
KING BROTHERS
"WILD BUNCH FEST. 2025"
TENDOUJI
THE BAWDIES
終活クラブ
YOASOBI
JunIzawa
ナナヲアカリ
Broken my toybox
RAY
フレンズ
Rei
キュウソネコカミ
- 2025.08.23
-
PENGUIN RESEARCH
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
大森靖子
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
LOCAL CONNECT
浪漫革命
リーガルリリー
Buzz72+
Appare!
佐々木亮介(a flood of circle)
w.o.d.
Eve
マオ(シド)
- 2025.08.24
-
大森靖子
"Sky Jamboree 2025"
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
cinema staff
LOCAL CONNECT
ビッケブランカ
Eve
マオ(シド)
小林柊矢 / 心愛 -KOKONA- / 虎鷹 / 荒木一仁 ほか
- 2025.08.25
-
Hump Back
神聖かまってちゃん
THE YELLOW MONKEY
- 2025.08.28
-
KALMA
Maica_n
ビレッジマンズストア
THE BAWDIES
22/7
- 2025.08.29
-
the cabs
神はサイコロを振らない
Bye-Bye-Handの方程式
安藤裕子×清水ミチコ
そこに鳴る
ゲスの極み乙女 × 礼賛 × roi bob
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
- 2025.08.30
-
Kroi
reGretGirl
ナナヲアカリ
木村カエラ / OKAMOTO'S / 原因は自分にある。 ほか
豆柴の大群
ビレッジマンズストア
アーバンギャルド
天女神樂
ぜんぶ君のせいだ。
"ナノボロ2025"
Maica_n
"RUSH BALL 2025"
ビッケブランカ
レイラ
9mm Parabellum Bullet / THE BACK HORN / ACIDMAN / yama ほか
PIGGS
eastern youth
Appare!
VENUS PETER
GRAPEVINE
Lucky Kilimanjaro / 眉村ちあき / 森 大翔
崎山蒼志
セックスマシーン!!
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
NEK!
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Faulieu.
- 2025.08.31
-
reGretGirl
Broken my toybox
BLUE ENCOUNT / スキマスイッチ / 家入レオ / CLAN QUEEN ほか
ビレッジマンズストア
大森靖子
"ナノボロ2025"
"RUSH BALL 2025"
HY
GOOD BYE APRIL
Nothing's Carved In Stone / Base Ball Bear / ヤングスキニー / GLIM SPANKY ほか
ぜんぶ君のせいだ。
LACCO TOWER
なきごと
四星球 × G-FREAK FACTORY
RAY
Miyuu
GANG PARADE
ONIGAWARA
伊東歌詞太郎
ZAZEN BOYS
PK shampoo
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Academic BANANA / Yeti / BACKDAV
RELEASE INFO
- 2025.08.20
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.09.01
- 2025.09.03
- 2025.09.05
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.08
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号