Japanese
SILENT SIREN
Skream! マガジン 2018年09月号掲載
2018.07.14 @豊洲PIT
Writer 岡本 貴之
2017年12月にリリースした5枚目のアルバム『GIRLS POWER』を引っ提げ、3月から行われてきた[天下一品 presents SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 ~"Girls will be Bears"TOUR~]のファイナルは豊洲PITでの2デイズ公演。その2日目となったこの日は、彼女たちの原点回帰とも言えるライヴハウス・ツアーで培った、タフでパワフルなバンドの姿を叩きつけたライヴとなった。
開演前、お客さんへの注意事項の"影ナレ"を担当したのは、ひなんちゅ(Dr)。ドッと会場が湧くなか、そのひなんちゅが暗転したステージに姿を現してドラムを叩き出すと、あいにゃん(Ba)、ゆかるん(Key)が順に加わりバンドがひとつになっていく。そしてすぅ(Vo/Gt)が登場してギターをかき鳴らし、「ピッピ」から「merry-go-round」へと突入する、パンキッシュなスタート。2016年の東京体育館、2017年の日本武道館と、ツアー・ファイナルといえば大掛かりなセットと凝りに凝った演出でオープニングを飾っていただけに、シンプルに演奏力で魅せた今回の始まり方からは、バンドの意気込みがガツンと伝わってきた。とはいえ、曲中の演出面での楽しませ方も忘れてはいない。「KNiFE」では、派手なレーザーが飛び交い興奮を煽る。横幅が広い豊洲PITのフロアに配慮したのだろう、客席サイドの左右の壁にそれぞれふたつずつ、4つのモニター画面が設置されており、"サイファミ"(※SILENT SIRENファンの呼称"サイサイファミリー"の略)への愛情を感じさせた。
チャルメラが天高く鳴り響くと、ツアーの冠の一部でもある"天下一品"への愛を歌った楽曲「天下一品のテーマ」へ。客席からは"天下一品!"の大合唱。途中、ゆかるんがMVでも着用していた"Hey!麺Uh~!麺"キャップ姿で盛り上げる。さらに「女子校戦争」へと続き、とにかく前半から飛ばしまくりのセットリストで、まったく息をつかせる暇もないテンションの高さだ。そして、前半に早くもライヴでの見せ場である「DanceMusiQ」を惜しげもなく披露。曲前にツアーでは恒例の旬なお笑いネタで笑わせつつ、エレクトロ・ビートが炸裂してレーザーが飛び交うギャップが、なんとも言えない高揚感を味わわせた。
恒例の"サイサイコーナー"ではクマに関する4択問題が出題され、ひなんちゅ以外の3人が罰ゲームを受ける羽目に。曲に戻るセッティング中、会場はBGMで流れる「森のくまさん」の大合唱になるという、なんとも微笑ましいシーンもあった。
『GIRLS POWER』のラストに収録されている、サイサイ結成後すぐに作ったというミディアム・チューン「さよなら日比谷」では、シンプルなリズムと、感情を抑え気味に歌われるメロディが、先ほどまでのパンキッシュなサウンドとの差を表していた。表現力豊かなライヴは、この日初めてのバラード「AKANE」へと続く。モニター画面には、MVで共演した俳優の大杉 漣(※2018年2月に逝去)の姿が映し出された。
"本当に、いつ何があるかわからない。だから、今日来てくれた人たちには本当に感謝しています! これからも、みなさんと楽しいバンド・ライフを送っていきたいと思います!"と、ひなんちゅのMCから演奏されたのは「Kaleidoscope」。鋭いブレイクを多用したバンドの演奏力が際立つ楽曲に、バンドの一体感、演奏力の向上が見てとれる。特にこの日は、ひなんちゅのドラム・プレイのパワフルさが際立っており、バンドの屋台骨というよりは、リード楽器の如くキレのいいサウンドを響かせていた。
会場中が合唱と振付で一体となったライヴ・アンセム「チェリボム」から「フジヤマディスコ」でライヴはクライマックスへ。ゆかるんが振るジュリ扇に合わせて扇子を振る者も。思えば、現在のサイサイは移籍後初のシングルとなったこの曲から始まったと言える。バンドのアティテュードを示したこの曲で本編を締めくくったのは、とても意味があることだ。
アンコールでは、7月11日にリリースしたニュー・シングル表題曲「19 summer note.」を演奏。疾走感のあるビートに言葉数の多い歌詞が乗り、ノスタルジックな中にもほろ苦さを感じる楽曲だ。サイケな音像で聴かせた「KAKUMEI」から、最後は"夏=サイサイ! いい夏にしようー!"(すぅ)と「ビーサン」をサイファミと大合唱。床がグラグラ揺れるほどの大盛り上がりで、ツアー・ファイナルを締めくくった。ツアーを経て、よりバンドが演奏力と一体感を増したことが如実にわかる、まさに"GIRLS POWER"に圧倒されたライヴだった。
[Setlist]
1. ピッピ
2. merry-go-round
3. KNiFE
4. 八月の夜
5. パパヤパヤパ
6. 天下一品のテーマ
7. 女子校戦争
8. DanceMusiQ
9. milk boy
10. さくら咲く青い春
11. Love Balloon
12. さよなら日比谷
13. AKANE
14. Pandora
15. Kaleidoscope
16. ODOREmotion
17. チェリボム
18. ジャストミート
19. フジヤマディスコ
En1. 19 summer note.
En2. KAKUMEI
En3. ビーサン
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