Japanese
tacica
Skream! マガジン 2019年06月号掲載
2019.04.21 @新木場STUDIO COAST
Writer 山口 智男
自分たちが今まで作ってきた音楽が、自分たちにとって色褪せることなく、いつの時代も自分たちを表現していくものであってほしいという思いを込め、tacicaが2017年3月に立ち上げた自主企画イベント"TIMELINE"。2009年にリリースした2ndアルバム『jacaranda』を東名阪ツアーで再現した第1回目から2年ぶりの開催となる今回は、東名阪に仙台、福岡を加えた全5公演にスケールアップ。そして、ツアー・タイトルが物語るとおり、第1部では2011年にリリースした3rdアルバム『sheeptown ALASCA』を再現し、第2部ではファイナルとなる東京公演の3日後にリリースする7thアルバム『panta rhei』の全12曲を披露するという興味深い2部構成での開催に。そうなった理由は、インタビュー(※Skream!5月号掲載)で確かめていただきたいが、そんな2部構成のライヴは"TIMELINE"という自主企画に込めた、そもそものテーマを超え、変化とともにバンドがものにした新たなtacicaらしさを強烈に印象づけるものとなった。
もっとも、新たなtacicaらしさなら、『panta rhei』の再現だけでも十分だったような気もするが、生と死をテーマにした『sheeptown ALASCA』から連続で、今一度、生命の躍動を謳い上げた『panta rhei』を演奏したことで、何が変わって、何が変わらないのかを含め、新たなtacicaらしさは、より浮き彫りになったように思う。
"しばらくワンマンがないので、お互い楽しもう"と猪狩翔一(Vo/Gt)が序盤に言ったそのひと言以外、MCらしいMCも挟まず、ただひたすら一曲一曲演奏する彼ら。小西悠太(Ba)はもちろん、サポートの野村陽一郎(Gt)、中畑大樹(Dr/syrup16g)も重ねるハーモニーとともに熱を込めながら『sheeptown ALASCA』を再現し、観客たちもじっくりと聴き入りながらしっかりと受け止めた。そこに曲を介してしっかりと繋がっているバンドとファンの関係を、筆者は見いだしたが、プロジェクターのスクリーンに曲のタイトルを映し出しながら演奏した第2部では、そんな景色が若干、変化。
1曲目の「トワイライト」から演奏の勢いに突き動かされるように手を振り始めた観客の数は、ドラムの連打から繋げた「刹那」で一気に増え、アンセミックな「煌々」ではフロアにいる大半の観客が手を振りながらジャンプ。以降もフォーキーな「中央線」、ファンキーなリフが異色な「WAKIME」、観客が拳を上げたアンセミックな「SUNNY」、そしてギターが轟音で鳴るバラードの「ホワイトランド」など、バンドはこれまでにない多彩な楽曲を織り交ぜながら作り出したドラマチックな流れに観客を巻き込み、観客とともに熱気を作っていった。
『panta rhei』のインタビューで、"(楽曲には)瞬発力も欲しい"と猪狩は語っていたが、『panta rhei』の全12曲中、発表済みはわずか4曲。それでも一曲一曲がしっかりと観客に届き、熱い反応を引き出したのだから、いかに瞬発力を持っていたかがわかるだろう。
"店頭に並ぶ前にアルバムの曲をやることは、みんなにとって苦行になるんじゃないかと思ったけど、それでもやってみたかった。不安要素があってもやりたいことが、まだあるのがバンドを続ける理由。やって良かったと思いました"とツアーの手応えを猪狩が語ってから、バンドがまばゆい光の中演奏したのは、不安要素があっても前に進み続けるバンドの気持ちを歌っているようにも、自分たちと同じ境遇の人たちにエールを送っているようにも聴こえるtacicaの新しいアンセム「latersong」。そして、バンドはもう1曲、アンコールを求める観客に最初期から演奏し続けている「HERO」をぶつけ、ダメ押しで盛り上げたのだった。
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