Japanese
山本彩
2019年04月号掲載
メンバー:山本彩
インタビュアー:沖 さやこ
NMB48の卒業から約2ヶ月、元旦にロング・ヘアーをばっさりと切り落とすアーティスト写真と全国ツアーの発表で2019年の幕を開け、シンガー・ソングライターとしての再スタートを切った山本彩。グループ在籍時代にリリースしたフル・アルバムにも自身の作詞作曲楽曲が多く収録されており、ソングライターとしてのポテンシャルは発揮されていたが、1stシングル『イチリンソウ』はまたさらに進化した彼女の表現を感じられる多彩な作品となった。再スタートを切った彼女の現在位置を探るべく、話を聞いてきた。
-全国ツアー"I'm ready"、特に3月まではツアー・バンドばりのスケジュールですよね(※取材は3月中旬)。
あははは、詰め込んでますよね(笑)。最初は大丈夫かな? と思ったんですけど、順調に回れています。身体だけは丈夫なんですよね。
-千葉LOOKのような小バコも回られるというのにも驚きました。
みなさんから"千葉LOOK!?"と言われます(笑)。このツアーはソロとしては再スタートでもあり、ゼロからのスタートだとも思っていて。ここからひとつずつ階段を上っていきたいですし、この規模感だからこその一体感も作れるのかなと。2月から6月までじっくり時間をかけて回ることで、私のライヴの楽しみ方や盛り上がり方が、ファンの方々に定着してくれたらいいなという思いで始めました。
-この取材の段階(※3月中旬)ではツアーのうちライヴが8本終了していますが、感触はいかがですか?
物理的な距離が近いだけでなく、心の距離の近さが一回一回の会場で縮まっている気がしていて。来てくださった方々ひとりひとりの顔が見えるぶん私も話しやすいし、観てくださっている方々もすぐレスポンスをくださるんです。その声を拾って、会話をすることもあって、歌以外でもコミュニケーションが取れているなと感じますね。演奏中でもMC中でもライヴという空間を一緒に作れている感覚があります。
-以前から山本さんはライヴや生の現場という空間を大事にしてらっしゃいますよね。
きれいにできあがった完璧なものを見せる/見るという良さももちろんあるんですけど、生だからこそきれいなだけではない荒々しいものが見られたり、未完成なものを楽しめたりする良さがあるのかな......と思ってて。実際このツアー中にもアクシデントやミスがあって(笑)、でもそれは、その空間にいた人しか見られないもの、聴けなかったことでもあるんです。一本一本のライヴで"その時々にしかできないこと"を作れたらと思っていますね。大人になるにつれて保守的になる部分はあるけれど、攻めていくからこそ生まれてくるものはあるんじゃないかなって。
-山本さんのこれまでの活動もその積み重ねだと思います。過去にお出しになった『Rainbow』(2016年リリースの1stアルバム)と『identity』(2017年リリースの2ndアルバム)というソロ・アルバムにも、ご自分で作詞作曲をなさっている楽曲が多く収録されていました。作詞作曲を始めたのにはどういうきっかけがあったのでしょう?
ソロ・デビューが決まる前、ほんとに最初の最初は、日常の延長線上みたいな感覚でした。鼻歌でワンフレーズくらい作って、そこに日記を書くような感じで歌詞を乗せていくのが面白かったんです。
-本音を曝け出すという意味に近い?
その時々に思ったことが出やすいなと思っていますね。ちゃんと作詞作曲をするようになって、自分のありのままを曲と歌詞にしていくぶん、歌うときに気持ちがより入ることを確信していって......自分に向いているなと感じました。他の方が作ってくださった曲を歌う良さや面白さも感じながら、自分で書いていくことは必要だなと思うようになっていって。
-山本さんがシンガー・ソングライターになりたかったというのは、ソロ・デビュー前から有名な話でしたしね。
1stフル・アルバムの『Rainbow』を作ったときに、"自分で作った曲が多いからこそどういう評価をされるんだろう?"と怖い部分もあったんですけど、お褒めの言葉を貰えたときは自分自身を肯定されたような、認めてもらえたような気がして。それは自分で作ったからこそ得られる幸福感なのかなと思います。今はバンドでツアーを回っているのでバンドの楽しさも常に感じていますね。
-大所帯のグループをキャプテンとしてまとめあげていたときとは、また立ち振る舞いや自己表現も変わってくるのかなと。
グループでは周りを見て"あの人がこうするなら自分はこうしようかな"というように自分の方向性やカラーを出していってたんですけど、今はソロという立場なので自分自身だけを見てもらえる環境だなと思います。そのぶん自分のやりたいことを突き通すことや、もうちょっと主観的になることが必要だなと感じているところですね。
-『イチリンソウ』は収録曲それぞれ違う趣向で、山本さんの実直なところ、繊細さ、かわいらしさ、パワフルさなど、いろんな面を感じられる作品だと感じました。グループを卒業なさったあと制作までどのように動いてらっしゃったのでしょうか?
卒業公演を終えてからすぐ動き出すのではなく、ちょっと準備期間を作りました。その期間にメロディのデモを作れるだけ作っていって、その中から今回のシングルに入れる曲を絞ったんです。それで今年の1~2月に歌詞を書いて、レコーディングですね。今までで一番余裕のあるスケジュールで作れました。
-リアルタイムの山本彩が表現できたシングルでもあるんですね。山本さんは歌詞よりも曲を先に作られるそうですが、今回はいかがでしょう?
今回もそうですね。ギターを持って鼻歌を歌って、それを携帯電話のボイスメモに録音して。「イチリンソウ」や「Are you ready?」(※通常盤のみ収録)は曲を作っているときから"こういう曲が歌いたいな"というざっくりとしたイメージがありながらメロディを作っていました。「イチリンソウ」は特に、"イチリンソウ"というキーワードが最初からあったので、そのイメージからワンコーラス、フル・コーラスと広げていって。歌詞を書くときもいいテンポで書けました。
-なぜ"イチリンソウ"という花だったのでしょう?
もともとお花が好きで、ネットで調べてたときにたまたまイチリンソウという花を見つけたんです。ひとりで咲いているイチリンソウの姿に、大きなグループを抜けて春からひとりで活動をしていく今の自分自身がすごく重なるなと感じて、今の素直な気持ちを曲にできそうだなと思ったんですよ。春なので私に限らず、同じ場面に立っている人は多いと思うから、独りよがりにならずに、同じような立場の人たちの希望になればいいなという気持ちもありました。
-"いつの日にか 枯れること 知ってるかのように/今という 瞬間を 儚く生きてる"と歌うところに山本さんの人間性や視野の広さも出ているのかなと。
もちろん生涯現役ということは目標にしているんですけど、どうしてもそういうことはよぎるというか......まったく考えないわけではないんです。でも永遠に続かなかったとしても、その時々の自分が一番納得のいく形を取れれば、それはそれでいいのかなという気持ちもありつつというか。
-どちらの気持ちも反映されているところにリアリティがありますよね。メロディも切なさを孕んでいるので、そういう相反する気持ちが素直に共存していると感じました。
もともとメジャー・キーよりマイナー・キーのメロディが浮かんできやすくて。"元気な曲やメジャー・キーの曲の方が作りやすいのに珍しいね"と言われたりするんですけど、根暗な自分にとってはそういう曲を書くのに気合が必要なんです(笑)。でも気持ちが前を向いているときは「Are you ready?」のような元気で明るい曲を書きたいし、全部自分の素直な気持ちが反映されていると思います。その中で今の自分がシングルとして発信するとなると「イチリンソウ」なのかなって。周りのスタッフさんの後押しもあってこの曲に決まりました。
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