Japanese
山本彩
Skream! マガジン 2019年06月号掲載
2019.05.14 @Zepp Tokyo
Writer 沖 さやこ
昨年、キャプテンを務めていたNMB48を卒業し、本格的にシンガー・ソングライターとしてのスタートを切った山本彩が、自身3度目のソロ・ツアーを開催。全27公演の24本目となるZepp Tokyoの2日目は、全国ツアーとソロ活動の充実が存分に伝わってくるライヴだった。
彼女が敬愛するELLEGARDENの「ジターバグ」がフルで流れると場内が暗転。山本のエレキ弾き語りで幕を開ける「BAD DAYS」を1曲目に演奏する。ステージにはギター、ベース、ドラム、キーボード兼ギター、バイオリン、コーラスの計6人のサポート・メンバー。山本は同曲でギター・ソロも披露した。ハンドマイクでステージの上手から下手まで移動しながら歌った「スマイル」では、ナチュラル且つ快活なパフォーマンスで魅了。キュートでありながらも硬派で熱い心意気を感じさせるその佇まいは、非常に誠実だ。
"みなさんの笑顔と声で、めちゃくちゃテンションが上がっております!"と笑顔で語る山本。そのあとも"観に来てくださるみなさんが一緒になって熱くなってくれるから楽しいんだなと心から感謝しています"と言っていたとおり、常に観客の顔を隅々まで見渡しながらライヴを繰り広げていた。何気ない挙動からも彼女の視野の広さや思慮深さが伝わってくる。
バンド・メンバーと和やかにトークを展開したあとはミディアム・ナンバー・セクションへ。「ひといきつきながら」を素直な歌声で届け、「雪恋」を弾き語りで披露する。感傷性を含みながらも凛とした歌、丁寧に鳴らされたアコースティック・ギターは、たちまちZepp Tokyoを楽曲の世界の奥深くへと落とし込んだ。「サードマン」で繊細且つ優しい歌を聴かせると、バンド・メンバーによるインストから「イチリンソウ」に繋ぐ。切なさと力強さをどちらも瑞々しく内包する演奏と歌は、どこまでも堂々と響いていた。
"しっとりしたナンバーが続きましたが、みなさんテンション上げていけますか!?"という煽りから、アコギを構えてクール且つエモーショナルに「ヒトコト」と「喝采」を演奏。ハンドマイクで歌唱した「Let's go crazy」ではバンド・メンバーのソロ回しに合わせて身体を動かすなどして全身で音楽に興じていた。このツアー中に完成した「Are you ready?」ではエレキを弾いてパフォーマンス。芯の強さを感じさせる晴れやかで逞しい姿に、ロックがルーツにあることを改めて思い知る。観客も湧き上がる想いをシンガロングで伝え、本編ラストの「レインボーローズ」ではさらに全員が感情を解放。ステージとフロアの結束を強固にした。
アンコール最後の「メロディ」を披露する前、山本は前回のツアーで自分がどう見られているのか思い悩んでしまい、ステージに立つことが怖くなったと振り返る。そして"今回のツアーはちゃんとひとつひとつが自分の実になっていて、前にソロ・ツアーをやっていたときの自分とは違う自分になっていると実感します"、"楽しいのは自分だけじゃないねんな、というのをみなさんの姿を見て感じるからこそ、ライヴが楽しいんだと思います"と語り掛け、"落ち込んでもいいことが起こる兆しだと思って、くじけずにしっかりと自分と、ライヴと、音楽と向き合っていくので、これからもよろしくお願いします!"と真摯に告げた。観客の鳴り止まない拍手と歓声に"みんな大好きです"と返す山本。そのやりとりはとても自然で、健全なコミュニケーションだった。
謙虚に誠心誠意で音楽を届ける彼女を観て、改めて山本彩という人物は自分を取り巻くすべての人々にリスペクトを持てる人であることを痛感した。今後、彼女の人間性と信念は、より美しく咲き誇るだろう。
- 1
LIVE INFO
- 2025.08.23
-
PENGUIN RESEARCH
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
大森靖子
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
LOCAL CONNECT
浪漫革命
リーガルリリー
Buzz72+
Appare!
佐々木亮介(a flood of circle)
w.o.d.
Eve
マオ(シド)
- 2025.08.24
-
大森靖子
"Sky Jamboree 2025"
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
cinema staff
LOCAL CONNECT
ビッケブランカ
Eve
マオ(シド)
小林柊矢 / 心愛 -KOKONA- / 虎鷹 / 荒木一仁 ほか
- 2025.08.25
-
Hump Back
神聖かまってちゃん
THE YELLOW MONKEY
- 2025.08.28
-
KALMA
Maica_n
ビレッジマンズストア
THE BAWDIES
22/7
- 2025.08.29
-
the cabs
神はサイコロを振らない
Bye-Bye-Handの方程式
安藤裕子×清水ミチコ
そこに鳴る
ゲスの極み乙女 × 礼賛 × roi bob
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
- 2025.08.30
-
Kroi
reGretGirl
ナナヲアカリ
木村カエラ / OKAMOTO'S / 原因は自分にある。 ほか
豆柴の大群
ビレッジマンズストア
アーバンギャルド
SPRISE
天女神樂
ぜんぶ君のせいだ。
"ナノボロ2025"
Maica_n
"RUSH BALL 2025"
ビッケブランカ
レイラ
9mm Parabellum Bullet / THE BACK HORN / ACIDMAN / yama ほか
PIGGS
eastern youth
Appare!
VENUS PETER
GRAPEVINE
Lucky Kilimanjaro / 眉村ちあき / 森 大翔
崎山蒼志
セックスマシーン!!
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
NEK!
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Faulieu.
- 2025.08.31
-
reGretGirl
Broken my toybox
BLUE ENCOUNT / スキマスイッチ / 家入レオ / CLAN QUEEN ほか
ビレッジマンズストア
大森靖子
SPRISE
"ナノボロ2025"
"RUSH BALL 2025"
HY
GOOD BYE APRIL
Nothing's Carved In Stone / Base Ball Bear / ヤングスキニー / GLIM SPANKY ほか
ぜんぶ君のせいだ。
LACCO TOWER
なきごと
四星球 × G-FREAK FACTORY
RAY
Miyuu
GANG PARADE
ONIGAWARA
伊東歌詞太郎
ZAZEN BOYS
PK shampoo
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Academic BANANA / Yeti / BACKDAV
- 2025.09.01
-
打首獄門同好会
DIRTY LOOPS
とまとくらぶ
- 2025.09.02
-
Hump Back
とまとくらぶ
フラワーカンパニーズ / Conton Candy / ヒグチアイ / TOSHI-LOW
ずっと真夜中でいいのに。
打首獄門同好会
YOASOBI
め組 / ザ・チャレンジ / NaNoMoRaL / 宇宙団
- 2025.09.03
-
YOASOBI
DIRTY LOOPS
WurtS × なとり
THE YELLOW MONKEY
- 2025.09.04
-
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
とまとくらぶ
DIRTY LOOPS
ハンブレッダーズ
終活クラブ
a flood of circle × 金属バット
TOOBOE
神はサイコロを振らない
- 2025.09.05
-
Age Factory
GOOD BYE APRIL
fox capture plan
水曜日のカンパネラ
大森靖子
セックスマシーン!!
YOASOBI
JYOCHO × 長瀬有花
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
KING BROTHERS
DIRTY LOOPS
EGO-WRAPPIN' / Original Love Acoustic Session
秋山黄色
ぜんぶ君のせいだ。
This is LAST
WtB
神はサイコロを振らない
PENGUIN RESEARCH
Bentham / Yobahi / WELL DONE SABOTAGE / Loojy
- 2025.09.06
-
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
Creepy Nuts
eastern youth
Broken my toybox
青木陽菜
9mm Parabellum Bullet / 眉村ちあき / 浪漫革命 / THE BOHEMIANS ほか
Appare!
カミナリグモ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
藤沢アユミ
大森靖子
なきごと
"TREASURE05X 2025"
ADAM at / TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍
セックスマシーン!!
ぜんぶ君のせいだ。
TOOBOE
YOASOBI
KING BROTHERS
Victoria(MÅNESKIN)
Ryu Matsuyama
SIX LOUNGE / TENDRE / ハナレグミ / 日食なつこ ほか
WtB
SCOOBIE DO
NakamuraEmi
りぶ
優里
PIGGS
- 2025.09.07
-
Broken my toybox
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
This is LAST
レイラ
WtB
ナナヲアカリ
豆柴の大群
TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍 ほか
ヨルシカ
eastern youth
大森靖子
GOOD ON THE REEL
Aooo
"TREASURE05X 2025"
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
TOOBOE
the cabs
心愛 -KOKONA-
Keishi Tanaka
KING BROTHERS
Mellow Youth
cinema staff
OAU / LOVE PSYCHEDELICO / 大橋トリオ ほか
"くさのねアイドルフェスティバル2025"
渡邊一丘(a flood of circle)
ぜんぶ君のせいだ。
りぶ
ART-SCHOOL
HY
優里
SILENT SIREN
RELEASE INFO
- 2025.08.25
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.08.31
- 2025.09.01
- 2025.09.03
- 2025.09.05
- 2025.09.06
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号