JapaneseOverseas
【kobore/葛葉 表紙】Skream!3月号、本日3/1より順次配布開始。オーラル × Marshall、バクホン、SHE'S、神サイのインタビュー、INORAN特集、AliA、東京初期衝動、木下百花のライヴ・レポートなど掲載
2022.03.01 12:00
Skream!マガジン3月号が本日3月1日より順次配布スタート。
今月号は、3月9日にメジャー2ndフル・アルバム『Purple』をリリースするkoboreと、同じく3月9日にメジャー・デビュー・ミニ・アルバム『Sweet Bite』をリリースする葛葉が表紙を飾る。
また、鈴木重伸(THE ORAL CIGARETTES)と、ギター・アンプの超名門メーカー Marshallのコラボレーション・インタビューも掲載。
その他にも、注目アーティストのインタビューや特集記事、ライヴ・レポートが盛りだくさん。また、アーティスト・コラムも好評連載中なので、ぜひゲットしてほしい。
Skream!マガジン3月号掲載アーティストは以下の通り。
【インタビュー】
kobore
葛葉
THE BACK HORN
SHE'S
神はサイコロを振らない
栞寧
snooty
【特集記事】
INORAN 特集
鈴木重伸(THE ORAL CIGARETTES) × Marshall コラボ・インタビュー
PICK UP! ROOKIES(1994 / アフロバンク / 揺らいで凪 / THE SUMMER ENDS)
【ライヴ・レポート】
東京初期衝動
[Skream! presents "Encounter"]
木下百花
AliA
anewhite
LONGMAN
【アーティスト・コラム】
長田カーティス(indigo la End)
下上貴弘(アルカラ)
長谷川 海(ドラマストア)
菊池陽報(This is LAST)
チヨ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
キイチ(YONA YONA WEEKENDERS)
もとちか襲(ぜんぶ君のせいだ。)
フクザワ
今月号も、読み応え抜群の盛りだくさんな内容となっていますので、ゲットはお早めに。
全国のCDショップやライヴハウス、スタジオなどに、順次発送いたします。
なお、店舗、地域によって店着日が異なる場合がありますので、ご了承ください。
店舗の営業時間および展開状況につきましては、各店舗にお問い合わせください。
配布店舗が近くにない方や、毎号確実に手に入れたい方のために定期購読も承っております。
詳しくはこちらから。
関連アーティスト
AliA, INORAN, Marshall, SHE'S, THE BACK HORN, THE ORAL CIGARETTES, kobore, 木下百花, 東京初期衝動, 神はサイコロを振らない, 葛葉Related GOODS
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13,200円(税込)
東京初期衝動×GALFY×GEKIROCK CLOTHING
Bottoms
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Related DISC REVIEW
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AliA
Me
もはやAliAの名刺と言える、YouTubeで1,500万回再生を突破した「かくれんぼ」を筆頭に、結成から3年間のバンドの歩みが全13曲から感じられる1stフル・アルバム。コロナ禍でたくましくなったバンドを象徴する「天気予報」、"じゃ逃げちゃえよ!"とワイルドにいざなう「まあいっか」、SEIYA(Ba)とEREN(Gt)とTKT(Key)の共作曲「ケセラセラ」など、序盤からバラエティに富んだ流れ。AYAME(Vo)のミュージカルのように突き抜けた表現力と、美しくデコレーションするRINA(Vn)の音色、エンジンを吹かすBOB(Dr)のビートなど、個性豊かなAliAらしさも光っている。ラスト・ナンバー、本音と決意を曝け出すような「Me」が秀逸。(高橋 美穂)
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AliA
eye
初シングルは方向性の異なった3曲を収録。表題曲は力強く駆け抜けるビートの上で鬱々とした感情を爆発させるのだが、大胆すぎるアレンジを施した間奏からベクトルが切り替わり、光へ目掛けて走り出す構成は実にエモーショナルだ。「happy birthday?」は全員主役という彼らのコンセプトが炸裂したアッパー・チューン。各パートが前に飛び出すのはもちろん、EDM的なビルドアップにブレイクダウン、アンセム的なコーラスと、派手な展開で聴き手のテンションを突き上げる。そして、ストリングス・チームと初レコーディングをした壮大で美麗なバラード「ムツノハナ」と、どれもかなり強力。EREN(Gt)が"やりすぎたものを作ってみたかった"と話す通り、かなり挑戦的且つ意欲的な1枚に仕上がった。(山口 哲生)
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AliA
realize
前作から7ヶ月で早くも届けられた2ndミニ・アルバム。強烈なまでの激情を迸らせる「realize」で幕を開ける本作はシリアスでヒリヒリとした空気が立ち込める「Discord」や、瑞々しくて爽快感のあるサウンドをホーン・セクションがより華やかに彩る「ユートピア」、エレクトロ路線を押し出したパーティー・チューン「インストップデート」、柔らかなスロー・バラード「letter」などどれもキャッチーながら、見事なまでに全曲が異なる趣きを持った7曲を収録している。また、"6人全員が主役"と話す通り、各曲で必ず各パートが前に飛び出してくるメリハリを効かせたアレンジも白眉。エモくて骨太なバンド・サウンドを軸に枝葉をさらに広げ、伸ばしていく可能性を大いに感じさせる1枚に仕上がった。(山口 哲生)
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AliA
AliVe
エモーショナルな女性ヴォーカルに、クラシックが土台にあることがわかるヴァイオリンとキーボード、そして華麗なギターとラウドなリズム隊......と言うと、シンフォニック・メタルを想像する人も多いかもしれないが、AliAの音楽性はそんなひと筋縄ではいかないものである。思いの丈をシャウトしたかと思えば、しっとりとバラードを歌い上げる、表現の幅広さを持つAYAME(Vo)を筆頭に、このバンドにはどんな楽曲も柔軟に楽しめる技巧の持ち主ばかりが揃っているのだ。各々の個性を生かした、コントラストが鮮やかなアレンジも聴き応えあり。また、玄人を唸らせる実力だけではなく、誰もが歌い踊り、自らの想いを託せるポップな魅力も感じることができる。(高橋 美穂)
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INORAN
IN MY OASIS Billboard Session
繊細で美しく、柔らかで芳醇な音たちをここに。2019年から展開してきたアコースティック・ライヴ・シリーズ"Billboard Session"の味わいそのままに、今回新たにBillboard Live YOKOHAMAにてライヴ・レコーディングされた全12曲は、このたびソロ活動25周年を記念するアルバムとして世へ送り出されることとなった。今作にはTourbillonでINORANと活動を共にしてきた葉山拓亮(H.Hayama)がピアニストとして参加しているほか、R&Bシンガー 傳田真央嬢もゲスト参加しており、Cyndi Lauperの「Time After Time」など計3曲をじっくりと聴かせてくれている。また、今作のために書き下ろされたという新曲も必聴。オアシスのごとき癒やしを音としてご堪能あれ。(杉江 由紀)
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INORAN
ANY DAY NOW
そよぐ風が吹き抜け、まばゆい光が降り注ぐような音。明確な意思と、未来や希望を感じさせる歌詞。2020年9月の『Libertine Dreams』、今年2月の『Between The World And Me』に次ぐ、コロナ禍での作品群の第3弾となる今作は、INORANが今年に入ってより強く意識するようになった、"止まっていられない"というスタンスを音楽作品として具現化したものとなる。変に肩肘を張ったようなトゲトゲしさとは無縁の、全編に心地よさとポジティヴな空気感があふれるこの作品からは、このような時代にこそ重要になってきている、"しなやかな強さ"を感じ取ることもできるのだ。アルバム・タイトルは"今すぐにでも"という意味であるだけに、彼のここからの動きもまた非常に気になるところ。(杉江 由紀)
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INORAN
Between The World And Me
それでも日々は続いてゆく。パンデミックが勃発しようとも、意外と世界というものは終わらないものらしい。深刻なニュースが氾濫したとて、また朝がくればそれなりに凡庸とした日常が無慈悲に始まっていくことを、この1年ほどで我々は思い知るハメとなってしまったではないか。昨年9月に発表された前作『Libertine Dreams』と今作は、この容赦なき不穏な時代をINORANというアーティストが彼ならではのフィルターを通して克明に描きだしたドキュメンタリー的音楽作品となる。シニカルで閉鎖的な色合いも漂っていた前作と、どこか平穏を取り戻し空気が動き出したことを感じさせる今作。根底では繋がっていながら、確実な変化を見せているこの2枚を改めて対のものとして味わうことをぜひお勧めしたい。(杉江 由紀)
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INORAN
Libertine Dreams
○○をしなくてはいけない。はたまた○○をしてはいけない、などと。気づけば、決まりごとの類いが増えてしまっていたこの世相のせいもあるのだろうか。今作の中に詰まっている自由でボーダレスな音たちは、なんだかやたらと心地いい。単なるロック・サウンドとは明らかに違うし、そこここにはクラブ・ミュージックの要素も孕みつつ、ポップ・ミュージックとしての素養もありながらにして、どこか無国籍なニュアンスまでをも含んでいることにより、この『Libertine Dreams』は不思議且つ伸び伸びとした音に溢れかえっているのだ。LUNA SEAのギタリスト INORANのソロ作という肩書きにさえ一切縛られることのない、貪欲なクリエイティヴィティが具現化したこの音の持つ奔放さは実に素晴らしい。 (杉江 由紀)
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SHE'S
Memories
SHE'Sの新作は、朝日が差すようなイントロ「Dull Blue (intro)」ののち、積乱雲を意味するタイトルの通り清廉で美しいピアノ・ポップ「Cloud 9」で幕開けする。同曲が先行発表されたことから、彼等らしいストレートな魅力のある作品になったのかと思いきや、'80s洋楽ロック・テイストな音像の「I'm into You」、ロマンチックに踊れるミドル・ポップ「No Gravity」、ライヴで壮大さを増し強力なパワー・チューンになりそうな「Kick Out」と、幅広く楽しませてくれる。クワイアとブラスが温かく包み込む「Alright」、ラスト・ナンバー「Memories」まで聴き終えたとき、あなたのどんな"記憶"も人生の彩りとして受け止められているはず。ジャケットに書かれたSHE'Sっぽいメッセージにもほっこり。(稲垣 遥)
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SHE'S
Shepherd
SHE'Sが1年7ヶ月ぶり、6枚目のフル・アルバム『Shepherd』をリリース。本アルバムには、バンドにとって初のアニメーション映画への書き下ろしとなった楽曲「Blue Thermal」をはじめ、TBS系"王様のブランチ"テーマ・ソング(2022年4~9月)「Grow Old With Me」、軽快なカントリー調に仕上げたリード曲「Boat on a Lake」、打ち込みと生音が絡み合うアグレッシヴなピアノ・ロック「Raided」など、全11曲が収録される。また本作に収められた新曲は、全楽曲のソングライティングを担う井上竜馬(Vo/Key)がパウロ・コエーリョによる小説"アルケミスト 夢を旅した少年"から着想を得て制作されたようで、コンセプト・アルバムの趣もある意欲作になっている。(山田 いつき)
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SHE'S
SHE'S in BUDOKAN
'22年2月の日本武道館公演の模様を収めた、SHE'S初のライヴ映像作品。SHE'S 10年の軌跡と言うべき音楽的に豊かな楽曲群を表現する心のこもったバンドの演奏、そしてメンバーに"声を出してないはずやのに一緒に歌っているような感覚です。聞こえてくる。そんな感じがする"と言わしめた観客がともに作り上げたあの日の温かな空気が、純度高くパッケージングされている。メンバーが終始いい表情をしているのがたまらない。弦楽カルテット+ホーン隊含む11名編成で届けた22曲をMC含めノーカットで収録。結成10周年の集大成と呼ぶに相応しいライヴの模様をしっかりと記録したファン必携のアイテムだ。完全数量限定盤にはドキュメンタリー映像や全31曲のMVも収録。(蜂須賀 ちなみ)
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SHE'S
Blue Thermal
"ブルーサーマル"とは上昇気流の意味。航空部をテーマにしたアニメ映画"ブルーサーマル"の主題歌&挿入歌を収録した、2022年第1弾シングルだ。主題歌「Blue Thermal」は、まさに青く澄み切る大空が似合うブラス・バンドに乗せて、痛みを抱えながらも夢に向かう熱い想いが綴られる。"パーフェクトブルー"、"雲"、"気流"などアニメの世界観に寄り添ったワードを散りばめながら、そこにはバンド自身の在り方もくっきりと重なる。一方、挿入歌「Beautiful Bird」はホーリーなハーモニーで紡ぐ静謐なバラード。"君"の存在が"僕"を未来へと導くという歌詞は、これまでSHE'Sが多くの楽曲で歌ってきたテーマにも通じる。初の武道館ワンマンを経たSHE'Sの11周年の幕開けとなる1枚。(秦 理絵)
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SHE'S
Amulet
4thアルバム『Tragicomedy』に引き続き、傑作アルバムの到着だ。バンドの10年が詰まった「追い風」を発端に彩り豊かに展開する構成は、未来への広がりを感じさせるもの。ジャンルレスでいたいという考えを持つバンドだけに幅広いアプローチには納得だが、加えて、どんな人も完璧じゃない、しかしそれこそが個性だと謳う「Imperfect」でゴスペルを取り入れるなど、音と言葉がさらに密接な関係を結ぶようになった。ひとりでいる人に語り掛けるようなピアノの独奏から始まり、誰しもが抱える欠落を肯定する今作のタイトルは、"Amulet"=お守り。海外インディー・ポップ・シーンと共鳴する軽やかな音像、真摯な目線から綴られた言葉は、日々の灯となってくれる。(蜂須賀 ちなみ)
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SHE'S
追い風
"生きていく者だけに吹く 追い風"。そんな力強いフレーズが、痛みを背負いながらも懸命に生きる私たちの背中を押すSHE'Sのニュー・シングル。寂寥感を孕んだエレクトロな音の粒が、やがて華やかに開放されていく美しいサウンド・アプローチは、今年結成10周年を迎えるバンドがこれまで積み重ねてきたものが凝縮された1曲になった。ドラマ"青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-"の主題歌の書き下ろしだが、"いかに生きるか"を主軸にしたテーマはバンドとの親和性も高い。カップリングの新機軸となった味わい深いバラード「Mirai」、ステイホーム期間にファンと共に完成させたカントリー・ソング「In Your Room」も含めて、先の見えない未来に優しく光を照らすような3曲。(秦 理絵)
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SHE'S
Tragicomedy
ソングライターの井上竜馬(Key/Gt/Vo)が"心"そのものと向き合うなかで生まれた楽曲を収録し、"悲喜劇"の意味を持つタイトルを冠した4thアルバム。井上が直感的に制作したという楽曲たちは、これまでバンドが続けてきたジャンルレスなサウンド・アプローチにおける挑戦がさらに磨き上げた精鋭揃いだ。バンドの生演奏にプログラミングとストリングスを巧みに取り入れた楽曲や、ブラック・ミュージックの匂いをブレンドさせた楽曲などの2020年代的ミクスチャー・サウンド、トラックメーカー的アプローチなど自由でユーモアに富んだ音楽たちは、4人の感情や人間性と深く密接な関係にある。キャリアを重ねたことで得た成熟と純粋さを兼ね揃えた作品。来年の10周年を目前に、バンドの未来を切り開く気概に溢れている。(沖 さやこ)
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SHE'S
Tricolor EP
3ヶ月連続リリースのデジタル・シングル3曲を含む全4曲収録のシングル。ヴァイオリン、ギター、リズムで作り出すラテン感のあるサウンドが特徴的な挑戦性の高い「Masquerade」、SHE'Sの真骨頂とも言うべきピアノ・ロックの中でもぬくもりと優しさに満ちた「Letter」、力強さと気品を持ち合わせたスケール感のあるエモーショナル・ナンバー「Your Song」と、SHE'Sがこれまで追求してきた大きな3つの特色を明確に示した楽曲が揃っている。3曲共通して生き方や人との向き合い方にフォーカスしたメッセージ性の強い言葉が並んだことで、より歌の力も増した。バンドの核心を感じられる組曲的作品に仕上がっている。(沖 さやこ)
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SHE'S
Now & Then
2枚のシングルを経て完成させた"Now(=今)"と"Then(=あの時)"がテーマの3rdフル・アルバム。本作では、これまで彼らがチャレンジしてきたバラエティ豊かなピアノ・ロックに加え、「歓びの陽」とは異なる解釈でプログラミングやエレクトロ・テイストを取り入れた楽曲、アコギのリフを効果的に生かしたソウル・ナンバー、アルバム・アレンジが施された「月は美しく」など、様々なジャンルが持つポップネスを十二分に生かしている。インディーズ時代からスケールの大きな音作りを続け、メジャー・デビュー以降は様々な音楽性を積極的に取り入れながら、自分たちの音楽の可能性を広げ続けてきたSHE'Sの、ひとつの金字塔的作品と言っていい。より高みを目指す4人の健やかな音色を体感できる。(沖 さやこ)
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SHE'S
The Everglow
約3ヶ月ぶりにリリースされるシングルは、挑戦的な楽曲が多かった前作と打って変わり、バンドの原点をパワーアップさせた3曲が揃った。表題曲はバンドの特色のひとつであるピアノとストリングスが描く華やかさと、バンドの力強さを掛け合わせた、ピアノ・ロックの進化版。サビのメッセージや湧き上がる想いを丁寧にサウンドにも落とし込んでいる。c/wの「Come Back」はソングライター、井上竜馬(Key/Gt/Vo)の憧れの存在であるELLEGARDENへのリスペクトを込めた楽曲で、「月は美しく」はジャズ・テイストのアプローチが新しい。3曲に共通しているのは堂々としつつもどこか肩の力が抜けたような軽やかさがあること。聴いたあとに残る幸福感もまた、「The Everglow」が歌う"永遠の輝き"なのかもしれない。(沖 さやこ)
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SHE'S
歓びの陽
昨年、フル・アルバム2枚とミニ・アルバム1枚という脅威のペースでリリースを続けてきたSHE'Sが、約2年ぶりとなるシングルを完成。agehaspringsの百田留衣がプロデュースしたTrack.1は、打ち込みのトラックを大胆に取り入れ、"哀しみも傷跡もそのままでいい、無駄じゃない"と過去を肯定したうえで寄り添ってくれる、大きな温もりが感じられる1曲だ。Track.2はTVアニメ"アンゴルモア元寇合戦記"のEDテーマ。闘志を奮い立たせるような力強いビートとドラマチックなストリングスから幕を開け、サビでパッと開けるような明るいコード感が気持ちいい。Track.3は井上竜馬の歌唱とピアノ、そしてコーラスのみというシンプルな構成。優しくしなやかでのびのびとした歌声が、心地いい余韻を残してくれる。(大木 優美)
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SHE'S
Wandering
今年2作目となるメジャー2ndフル・アルバムは、初の外部プロデューサーとして片寄明人(GREAT3/Vo/Gt)を、ゲスト・ミュージシャンとしてストリングス隊とホーン隊を招くだけでなく、マスタリングはBob DylanやBon Iverなどを手掛け、グラミー賞ノミネート経験もあるエンジニア Greg Calbiが担当という、ロック且つスタイリッシュな音像を作るには完璧と言っていいほどの布陣で制作された。もともと大きなスケールを持つ楽曲を作ることに長けているバンドだが、今回は勢いで突き抜けると言うよりはどっしりと構えたうえでパワーを発揮するサウンドスケープが際立つ。歌詞世界も過去2作と比較しても格段に視野が広がった。特に最後を飾る「Home」は、追い風が吹く彼らに最適な華やかさだ。(沖 さやこ)
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SHE'S
Awakening
1stフル・アルバム『プルーストと花束』から5ヶ月という驚異のスピードでリリースされる7曲入りミニ・アルバム。初夏を意識して作ったという楽曲はどれも軽快なニュアンスが強く、太陽の光が似合うものが多い。エモーショナルな音像に横ノリのリズムを入れた楽曲や、軽やかなミディアム・ナンバーなどからもバンドも新しい季節を迎えていることがわかる。歌詞もTrack.2を筆頭に強い決意に加え大いなる自信が刻まれ、もっと前に進んでいくという意志がこれまで以上に強く表れたものになった。今回は珍しくコンセプトありきでの制作ではなかったらしいが、だからこそワンマン・ツアーで確かな手応えを感じ、上京し環境が変化したというリアルタイムのSHE'Sが太い軸になったアルバムを作ることができたのだろう。(沖 さやこ)
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SHE'S
プルーストと花束
バンド史上初のフル・アルバム。タイトルにある"プルースト"とは"プルースト効果"のことで、とあるきっかけで無意識下の記憶が蘇ることを言う。コンセプチュアルな制作を得意とするソングライター/フロントマンの井上竜馬(Key/Gt/Vo)だが、今作はメロディの断片や歌詞の中の一言に導かれながら、記憶の中に眠っていた光景を蘇らせてひとつの曲にする、という試みの制作だったそうだ。シンセ、ホーンなどを入れた楽曲も見られ、ポップ・パンク×ピアノ・ロックという音楽性はさらに拡張。もちろん元来の音楽性を追求した楽曲もあり、Track.8はポジティヴなメッセージを堂々とまっすぐ届け、Track.10は美しく雄大な音像が眩しい。すべての曲にもっと大きく羽ばたこうとする意志を感じさせる。(沖 さやこ)
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SHE'S
Tonight / Stars
6月にメジャー・デビューした大阪の4人組ピアノ・ロック・バンドが早くも2ndシングルをリリース。Track.1は"どれだけつらい過去も悲しい現実も、生きていないとそれを癒す歓びは待っていない。小さくなってしまったロウソクの灯りをどうか今夜も灯したままでいてほしい"という願いが宿る、静かでありながら確かな強さやポジティヴィティを感じさせるミディアム・ナンバー。煌びやかなピアノも夜空を彷彿とさせる。Track.2は初の書き下ろしドラマ主題歌。メジャー・デビューをしてさらなる高みを果敢に目指すバンドの姿が重なる、まさしくピアノ・ロック・バンドを体現する楽曲だ。ハードな側面を見せるTrack.3もピアノだけでなくオルガンを用いるなど、音色豊かで力強い。(沖 さやこ)
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SHE'S
Morning Glow
メンバー全員1992年生まれの次世代ピアノ・ロック・バンド、SHE'Sのメジャー・デビュー・シングル。コンセプトは"過去、現在、未来"で、実体験をもとに綴られている。彼らのピアノ・ロックはポップ・パンクの音像とキャッチーなメロディと、クラシック・ピアノの融合。Track.1はそこに優雅なストリングスが入り、雄大な日の出のイメージを豊かに描いている。詞世界に重きを置いた音作りゆえに、すべての曲に情景が浮かび、ドラマ性も高い。海外のボーイズ・グループを彷彿とさせるTrack.2は都会的なポップスで、未来へ向かって飛び込んでいくという気持ちを歌ったTrack.3はライヴ映えすること間違いなしのパンク・ナンバー。これまでのリスナーも新しいリスナーも虜にする新章のプロローグだ。(沖 さやこ)
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SHE'S
She'll be fine
井上竜馬(Key/Vo)をセンターに据えた大阪出身のピアノ・ロック・バンド、SHE'Sの3rdミニ・アルバム。エッジの効いたロック・サウンドとピアノの繊細且つ煌びやかな音色、そしてそれぞれの高い演奏力と表現力が相まって、壮大なファンタジーの幕開けのようなワクワク感を与えてくれる今作。Track.1の重厚なストリングスとメロディのキャッチ―さや、Track.3の増幅していくバンドのグルーヴ感、Track.6の突き抜けるサビの痛快さなど、サウンド面だけでも伝えたいことは山ほどあるが、何といってもTrack.7に込められた強い想いを感じで欲しい。彼らがここまで辿り着いた理由、そして彼らがこれからも奏でる理由。ひと言ひと言を大切に歌う井上の真っ直ぐな思いは、届かないわけがない。間違いなく次世代のシーンを担う彼らの渾身の1枚は、一聴の価値あり。(増田 思織)
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THE BACK HORN
親愛なるあなたへ
キャリアを重ねる程音楽的な自由度と貪欲さを増すバンドは稀有だ。結成25周年イヤーの先に"光と影"をテーマにした配信シングルを立て続けに出した彼等は、アルバムでもそのテーマのもとでさらに最新のTHE BACK HORNを放つ。ファンへの感謝を込めたバクホン節をブラッシュアップしたタイトル曲に始まり、身近な社会に存在するダーク・サイドを描いた曲が続くが、ロック・バンドがライフステージの変化を(物語だとしても)描く誠実さを感じる。そしてギリギリのところで救いと楽しさが同居する多ジャンル混交ナンバー「Mayday」を差し込み、脱力気味のスカ、R&Bテイストのミディアム・スロー等で光の面を表現。成熟に向かわないオリジナリティが圧巻だ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
最後に残るもの
結成25周年シングルの表題である「最後に残るもの」は菅波栄純(Gt)作詞作曲。バンドマンとしてもおそらくひとりの人間としても危ういときに"この手を掴んでくれたあなた"はファンやリスナーだったことを思わせる歌詞に、このバンドの真心が滲む。ごくシンプルな8ビートだが、Bメロのリズムの妙や楽器の抜き差しに実直なバンドが磨いてきた効果的なアレンジ力の高さが見て取れる。カップリングの「フェイクドラマ」は松田晋二(Dr)によるリアルが見えにくい時代だからこそ自分の体感や衝動を信じようという歌詞が山田将司(Vo)によるモダン・ヘヴィ・ロックにファンク要素も加わった曲構成で際立つ。2曲ともすべての楽器が見えそうな削ぎ落とされた生々しくも乾いた音像がこれまでの曲ともまた違うタフなエネルギーを発している。(石角 友香)
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THE BACK HORN
REARRANGE THE BACK HORN
今年結成25周年を迎えたTHE BACK HORNのアニバーサリー作品は太文字のロック・バンドである彼らの魂はそのままに、ジャズやカントリー、R&Bなどにアプローチし、オリジナルをリアレンジしたもの。「冬のミルク」や「罠」、「美しい名前」など、ライヴで生き残ってきたナンバーもありつつ、インディーズ楽曲やシングルB面曲などレア選曲なのも面白い。「ガーデン」のラテン・ビートとアトモスフェリックな音像の不気味さ、「幻日」のアラビックなフレーズ、「羽根~夜空を越えて~」の淡々とした進行があぶり出す曲の純度や、音数が減ったことで歌詞の鋭さが際立つなど、このバンドのひと筋縄でいかない側面が目立っている。本作のタイミングで書き下ろした新曲「Days」での恐ろしくシンプルな歌詞が表現するファンへの感謝も深く沁みる。(石角 友香)
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THE BACK HORN
アントロギア
コロナ禍でライヴ活動が止まってしまった際、そのかけがえのなさを描いた「瑠璃色のキャンバス」からスタートした本作。次第にツアーも開催するなかで生まれた「希望を鳴らせ」や「ユートピア」といった新たなアンセムに加え、山田将司(Vo)がラテン音楽からインスピレーションを得て、松田晋二(Dr)がそこに妖しさや生々しさを言葉として書いた「深海魚」、4ビートのジャズのみならず、8にも16にもリズム・チェンジするスモーキーな「戯言」、素直なメロディと力強いボトムを持った岡峰光舟(Ba)の「夢路」、エレクトロ・サウンドやSEの使い方と黙示録的な歌詞が菅波栄純(Gt)らしい「ウロボロス」、神聖なムードや声のレイヤーに新鮮さを感じるラストの「JOY」まで、50分弱でこれほどまでに多様な世界観を体験させるこのバンドの柔軟性にも感動する。(石角 友香)
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THE BACK HORN
ユートピア
13thアルバム『アントロギア』からの第2弾先行配信曲「ユートピア」は、THE BACK HORNの新たな代表曲になりそうな試行が投入された1曲。ヘヴィなベースのイントロから楽器の音が生々しく、そして輪郭が明快だ。ダンス・ミュージック的なグルーヴ感やエレクトロニックなSEが新鮮な聴感を残す。ブランニューなアレンジに乗る歌詞も突き抜けた前向きさを醸し、過去の彼らの作品名――"ヘッドフォンチルドレン"なども登場する包括的な視点が逞しい。不器用に誠実に生きてきたバンドとファンが、今こそその蓄積をこの不安な時代をサヴァイヴする糧とし、ディストピアから脱出し、自分たちなりの理想=ユートピアへ辿り着くための、嘘偽りのないユニークなアンセム誕生と言っていいだろう。(石角 友香)
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THE BACK HORN
希望を鳴らせ
いい意味で身も蓋もないほどストレートな8ビートが、すでにこの曲を知っていたかのような錯覚を覚えるが、取り戻せない日々や人々、未だ存在する絶望をしっかり背景として描いているからこそ、希望を鳴らせという鼓舞が真実味を持って響く。近い将来のライヴで絶対シンガロングしたいサビそのものが希望だ。c/wは摩訶不思議な菅波栄純(Gt)流ミクスチャーが顕在した「疾風怒濤」。ラテン、ジャズ、ヒップホップ、トラップ、レゲエにメタル......と要素は多彩だが、リスナーにとってのTHE BACK HORNをサンタクロースになぞらえるほど、強さとユーモアを持ち得たことも証明する。CD版に付帯する映像には、今年3月のライヴ"「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム~今を掴め~"を完全収録。この時期の記録としても貴重だ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
KYO-MEI MOVIE TOUR SPECIAL 2020
新型コロナの影響でライヴ活動を自粛せざるを得なかった2020年。配信公演の8月の"スタジオ編"と9月の"ライブハウス編"をまとめた映像作品は、皮肉なことに、コロナ禍2年目を迎えてしまった今、不安も焦燥の種類も変化してきたなか、根本的に自分はどう生きたいのかというシンプルな命題に向き合わせてくれる。ふたつのライヴで被りは新曲「瑠璃色のキャンバス」とお馴染み「コバルトブルー」、「シンフォニア」の3曲。8ヶ月ぶりのライヴとなった"スタジオ編"は音を鳴らした瞬間、バンドに血液が巡るような衝撃が画面越しでも伝わるし、ライヴハウスが無人でも、山田将司(Vo)は冒頭から汗だくだ。隣り合わせの生と死を実感し、成長しつつ無垢の魂を曝け出す、TBHにしか伝えられない希望が作品の中で生きている。(石角 友香)
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THE BACK HORN
この気持ちもいつか忘れる
5曲入りEPという形態ではあるが、THE BACK HORNにとっての"この気持ちもいつか忘れる"という物語が5曲で紡がれている印象も。そのスタンスがいい意味でバランスを取りすぎることなく、各楽曲でひとつのテーマや、それが導くイメージを音像やアレンジに落とし込んでいるのが面白い。すでにライヴでも定番になった「ハナレバナレ」の中間部での宇宙的な展開、ラウドでヘヴィ且つタイトな聴感が新しい「突風」、木琴の音色やポップス的なメロディが愛らしい「君を隠してあげよう」、世武裕子が歌うことで主人公の他者との関係を示唆する「輪郭 ~interlude~」、そしてバンドの素を思わせるオルタナティヴな「輪郭」。この楽曲では作詞に住野よるが参加。コラボの濃度を高めているように思える。(石角 友香)
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THE BACK HORN
カルペ・ディエム
フル・アルバムとしては『運命開花』以来、約4年ぶりとなる本作。結成20周年の期間にインディーズ作品の再録や、ミニ・アルバム『情景泥棒』の制作、ツアーをハードに巡ってきた経験が昇華された、完成度と濃さを持つ作品だ。「心臓が止まるまでは」のSF的なサウンドトラック感やEDMの消化、和のメロディと壮大さが彼ららしいリード曲「太陽の花」、20年経過したうえでのミクスチャー感が冴える「フューチャー・ワールド」、青春の瑞々しさと切なさが溢れる「ソーダ水の泡沫」、物語性と空気感においてTHE BACK HORNの唯一無二の側面を際立たせる「ペトリコール」、一歩踏み出す穏やかな勇気をくれる終盤の「果てなき冒険者」など、メンバー個別のデモから発展させただけあっていずれも純度の高い全11曲。(石角 友香)
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THE BACK HORN
ALL INDIES THE BACK HORN
すでにベスト・アルバムのリリースを機に再録されている「冬のミルク」や「無限の荒野」などはその音源だが、今回ついにインディーズ時代の2枚のアルバム『何処へ行く』、『甦る陽』、そしてシングル『風船』収録の全21曲が今の演奏とサウンドで蘇った。善良な人間と見せ掛けた内なる闇や獣性にシニカルな目線で切り込んでいく表現は、若さゆえの激烈さを孕んでいる。様々な試練も音楽をやる楽しさも経験してきた今のTHE BACK HORNの出自を改めて知るうえでも、またライヴで演奏され続けている曲が多いことからも、再度向き合いたい曲ばかりだ。近年のストリングスとのライヴで物語性が際立った「カラス」や、洋楽と並走していた日本のオルタナティヴ・ロックの貪欲さを思い起こさせる「新世界」など、全曲が濃厚。(石角 友香)
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THE BACK HORN
情景泥棒
前作『運命開花』もTHE BACK HORNならではの音楽言語で人間の深淵に手を突っ込み核心を引きずり出されるアルバムだったが、今回はミニ・アルバム、トータル7曲なだけに集中した濃厚な世界観に圧倒される。ヘヴィ/ラウドロック的な聴感でありつつ定石から逸脱した「Running Away」。ストレートなTHE BACK HORN節のようでアレンジの細部がこれまで以上に詰められた「儚き獣たち」や「閃光」。痛烈に今を皮肉る歌詞とラガマフィン調がユニークな「がんじがらめ」。記憶や情景という人間らしい感性が取引されているようなSF的なストーリーが「情景泥棒」と「情景泥棒~時空オデッセイ~」の2曲で展開するくだりは本作の核心。悪夢からの帰還とも取れるラストの「光の螺旋」まで一気に聴きたい。 (石角 友香)
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THE BACK HORN
BEST THE BACK HORN Ⅱ
DISC-1は『覚醒』以降の13のシングル曲とアルバム・リード曲、そして新曲「グローリア」を収録。自分を見つめることで世界は対立項ではないことを音楽的にも実感させる名曲「世界中に花束を」、ファンクやラップへのTBHならではのアプローチがユニークな「コワレモノ」、今の力量で原点を見つめた「悪人」や「その先へ」に至るまでのいい緊張感。そして、そうしたバンドの生き方を踏まえたうえで聴こえてくる「WithYou」や「あなたが待ってる」の優しい説得力は破格。ある種素朴な新曲「グローリア」も新鮮だ。DISC-2は2008年以前の曲からファン投票で選ばれた上位14曲に加え、インディーズ時代からの定番曲「無限の荒野」、ストリングス・アレンジの「泣いている人」の新録も。「扉」、「枝」など隠れた名曲の多さにも驚く。(石角 友香)
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THE BACK HORN
孤独を繋いで
思わず拳が上がる曲とはこういう曲をいうのではないだろうか。表題曲は、久々のTHE BACK HORN節100パーセントの骨太なアッパー8ビート・チューン。山田将司(Vo)自身が孤独の中で光を見いだしたロック・スターや、音楽に今のバンドとオーディエンスの姿を重ね合わせるように"今夜だけは俺たちのもの/行こう行こう 途切れぬように"と歌うヴァースは力強くも優しい。Track.2「導火線」は菅波栄純(Gt)らしいおどろおどろしいイントロからAメロでは一転、ファンキーなカッティングと四つ打ちに驚きを隠せない、ライヴでぜひ聴きたい弾けた1曲。松田晋二(Dr)作詞、山田作曲のTrack.3「夏の残像」は、岡峰光舟(Ba)のメロディアスなベースが導く、匂い立つような夏の別れの情景を描き出すマイナー・スロー・チューン。彼ららしい優しさが染みる。(石角 友香)
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THE BACK HORN
あなたが待ってる
前作「With You」に続くミディアム・バラードでありつつ、音像はグッと柔らかな今回の「あなたが待ってる」。少しのタメが効いたピアノが物語の道筋を描くように流れながら曲を牽引し、各楽器も必要最低限のフレージングとクリーンなトーンが美しい。どこか初期のNorah Jonesを思わせるジャジーなムードもある。そこに力まず、素直に歌う山田将司(Vo)の"あなたが待ってると思うだけで/もうそれだけであったかい"というフレーズが、聴く人の数だけ様々なイメージを喚起する。共同プロデュースとして参加した宇多田ヒカルの控えめなコーラスも一瞬、個性を光らせるところが強く胸を打つ。カップリングの「始まりの歌」は一転、一筆書き的な勢いのあるバンド・アレンジ。バンドの表現方法として、さらなる可能性が確認できるシングルだ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
With You
THE BACK HORNの美しいスロー/ミディアム・ナンバーはこれまでもジャンルを超越したところで聴き手を闇から救ってくれた。だが今回はもはや対象をファンに特定することすら無意味なほどの普遍性を湛えている。ピアノやストリングスの音に一切の虚飾がないこと、そして何より山田将司の素朴で素直な声の特性が、大切な人への感謝や覚悟、そして不変の愛を伝える心情を高い純度で届ける。何度も聴くほどに内側からあたたかさが満ちてくると同時に何とも切ない。「言葉にできなくて」のティーンエイジャーの悩める恋心と軽快なスカのリズムも意外ではあるが、これもバンドの軸にあるものだろう。さらに「世界中に花束を」のストリングスを交えて2015年に渋谷公会堂にて行われたライヴの音源も収録。(石角 友香)
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THE BACK HORN
運命開花
人間の矛盾や邪悪な部分にあえて手を突っ込んで引きずり出す初期のニュアンスを"投げっぱなし"じゃなく聴かせる。そのことにバンド自身が自覚的且つ客観性を持った強いアルバムが完成した。ジャジーなスウィング感を持ったTrack.1「暗闇でダンスを」の意表を突く幕開け、素のギター・ロック感が彼らには珍しいTrack.4「tonight」、メタリック且つサタニックなギター・ソロが禍々しいTrack.7「胡散」などから、1曲の中で大きく展開するTrack.9「悪人」への流れが非常に早い。山田将司のイノセントなヴォーカルが秘めた狂気を感じさせるTrack.11「君を守る」、そしてアルバムの冒頭とは打って変わって、愚直なまでにファストなビートが爆走する機関車のようなラストの「カナリア」。曲の持つ素性が1回聴いただけで刻まれるアレンジ力の高さにも圧倒される。(石角 友香)
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THE BACK HORN
悪人/その先へ
THE BACK HORNが00年代半ばから彼らを追いかけ続けてきたリスナーに与えた影響とは、すなわち"世代感"だった。世代感とは、大義名分を掲げることではなく、むしろ、"何も言い切ることができない"という揺らぎと真摯に向き合うことでしか描けない。THE BACK HORNは、正義と悪――その両極の狭間にある不安定な人間の感情と常に真摯に向き合い続けてきた。「ジョーカー」や「ヘッドフォンチルドレン」といった大名曲を改めて聴けばわかるだろう。そこには揺らぎ続ける僕らの生があった。23枚目となる本シングルにおいて彼らは、そんな自らの表現の本質に再び目を向けている。収録された3曲が、その通底するメッセージにおいて緩やかに繋がっている。それは、人間誰もが内包する普遍的な魂の在り処としての"悪意"と、"愛"である。(天野 史彬)
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V.A.
Yes,We Love butchers〜Tribute to bloodthirsty butchers〜"The Last Match"
吉村秀樹が亡くなってから1年と1日目にリリースされるトリビュート盤第4弾。あがた森魚(ブッチャーズの射守矢や小松も参加)、the 原爆オナニーズらベテラン、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやTHE BACK HORNといったシーンの中核を担う存在、+/−ら海外の盟友、それでも世界が続くならといった若手まで顔を揃えた今回は、シリーズの中でも最も吉村の影響の広範さを証明。ギター・サウンドとフィードバックだけで胸に熱いものがこみ上げるAKGやenvy、合成ボイスや読経のようなリズム感で再構築したASA-CHANG&巡礼や、ピアノをフィーチャーし、生死の狭間を行くようなサイケデリックな祈りの歌へ昇華したGREAT3など、バンド/アーティストがリスペクトの姿勢を究極まで研ぎ澄ましている。(石角 友香)
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THE BACK HORN
アサイラム
前アルバム『パルス』から約2年振りにリリースされた待望の8thフル・アルバムの今作は彼らの集大成と言っても過言ではない。山田将司が歌う全ての言葉がどこまでも真っ直ぐ聴く者の意識を貫き、ひとつひとつが限界以上の熱量を放つ強靭な音は"鋭さ" と"柔らかさ"、両極端の色を同時に打ち出す。人間業とは思えないほどの圧倒的な神聖さを感じさせる要因は、確固たる信念を持った4人の心がこれまで以上に強く深くひとつになっているからに他ならないだろう。11 年の歴史でとうとうアサイラム="聖域" を開拓したTHE BACK HORN。アルバムの最後に収録されている「パレード」で高らかに掲げられた"ここから新しい旅を始めよう" という言葉の示す、この先の彼らが創造する世界は如何に――?(沖 さやこ)
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THE BACK HORN
戦う君よ
2月に歌詞集とPV集を発表したばかりのTHE BACK HORNから新曲が届けられた。歌詞集にも限定CDとして収録されていた「コウロギのバイオリン」という新曲が届けられたばかりだが、集大成的な長尺ナンバーだった「コウロギのバイオリン」とは違い今作は即効性の高い攻撃的なロック・ナンバーだ。今年2月から行われている豪華な対バン・ツアー"KYO-MEI大会" では早くも定番になりつつあるという。バンド自体700日振りのニュー・シングルとなる今作からは新たなスタートを切る気合いと決意が感じられる。メンバー4人それぞれが歌詞を担当するという試みも各々の世界観が伝わってきて興味深い。初回限定盤にはライヴ音源も収録されている。(遠藤 孝行)
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THE BACK HORN
生と死と詞
THE BACK HORNの歌詞はとても素朴ながらも、体の芯を掴まれる様な感触がある。誰もが感じているけど言えなかった事をストレートに投げかけられる様な誠実さがそこにはある様な気がするのだ。キャリア初となる歌詞集をリリースするTHE BACK HORN。インディーズの頃から今日までの楽曲125曲をメンバー監修のもとに作られたこの歌詞集には新曲「コウロギのバイオリン」が収録されている。バンド史上最長の8分を超えるこの楽曲は、絶望的な気持ちを表現する序盤から徐々に光が射す後半へと1つのストーリーになっていて、まさに彼らの今の集大成と言えるような内容になっている。喉を震わせて「はぐれた心を取り戻しに行く」と歌われる後半はとても感動的で、今後の彼らの決意が見えるようだ。(遠藤 孝行)
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THE ORAL CIGARETTES
AlterGeist0000
メジャーとアンダーグラウンドを繋ぐオーラルが、次々に新たな姿を見せつける攻めの1枚。シンフォニック・メタルのような荘重なオープニング「Bitch!!」から、ラウド・シーンを牽引するMasato(coldrain/Vo)を迎えた「DUNK」、ラッパー Kamuiがかますゴリゴリのヒップホップと融合した「ENEMY」と、ディープなミクスチャー・ロックの深層に引きずり込んでいく。かと思えば、今っぽいアンニュイな歌唱とスケール感のある清涼なサウンドを合わせた「SODA」や、洋楽フレーバーのポップ・ロック・アンセム「See You Again」等、大衆性を押し広げる意外な楽曲も。そんな極彩色の中で淀みなく響くメッセージ・ソング「愁」では、彼等の強い想いを噛みしめてほしい。(中尾 佳奈)
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THE ORAL CIGARETTES
BLACK MEMORY
今年6月には日本武道館公演を成功させ、全国の夏フェスに多数出演した4人組の、約3ヶ月ぶりのシングル。表題曲は映画"亜人"主題歌のための書き下ろしで、監督とアイディアを出しながら制作された。どんな状況でももがきながら戦い続ける姿勢を綴った歌詞を、ダーク&キャッチーなサウンドに落とし込んだ楽曲は、クールで洗練された印象を与える。Track.2は耽美なメロディとヴォーカルが伸びやかなミディアム・ナンバー。ソングライター 山中拓也(Vo/Gt)のバックグラウンドも強く反映された、ピュアな楽曲になっている。ヴォーカルの声色使いに惹きつけられるTrack.3は、華やかなリズム・アプローチにも注目。全曲にサウンド・メイクやアレンジをアップデートしようとするバンドの気概を感じる。(沖 さやこ)
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THE ORAL CIGARETTES
UNOFFICIAL
ここ最近は"苦悩を越えて"とか"葛藤の末に"という苦しい経緯で新曲を生み出していたオーラルが、ついに吹っ切れた。ソングライティングを手掛ける山中拓也(Vo/Gt)が自身の弱さを曝け出すことで、メンバーのポテンシャルが全開放された最強のフル・アルバム『UNOFFICIAL』。オーラル節が炸裂した怪しげでダークな「悪戯ショータイム」や、ストレートなロック・ナンバー「5150」、90年代のヒップホップが持つデンジャラスなムードを取り入れた「DIP-BAP」など、ライヴ・アンセムの強さは圧巻だが、アルバムに大きな意味を与えたのが多幸感溢れるラスト・ナンバー「LOVE」。何度も"一人で笑う事は出来ない"と繰り返すこの曲は6月に初めて武道館に立つバンドが、その先へと進む布石になりそうだ。(秦 理絵)
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THE ORAL CIGARETTES
5150
タイトルに掲げられたのは、アメリカ警察の無線信号で"犯罪を起こしそうなクレイジーな奴"を意味する数字――それだけでもう、ただならぬ香りを漂わせているこの6thシングル。各々のテクニックをアピールするような混沌としたアンサンブルでもって、一触即発の不穏な空気をそこかしこで醸し出し、且つ今までにない妖艶さも見え隠れする今作は、バンドがネクスト・ステージへの扉を完全に蹴破ったことを布告する仕上がりだ。前作『DIP-BAP』で打ち出した挑戦が自分たちの可能性を広げたぶん、"期待を超える"というプレッシャーに見舞われた山中拓也(Vo/Gt)の不安、葛藤、そしてその先に生まれた覚悟がリアルに綴られた表題曲。弱さをも力に変え、壁を乗り越えた人間のパワーがどれほどのものかを見せつけるような、ものすごい強度を持っている。(松井 恵梨菜)
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THE ORAL CIGARETTES
FIXION
3枚のシングルと山中拓也(Vo/Gt)の声帯ポリープ摘出手術による2ヶ月半のライヴ活動休止を経てリリースされる2ndフル・アルバム。前作『The BKW Show!!』は楽曲のカラーや各プレイヤーのテクニックの振れ幅を印象づけたが、今作は彼らの最大の魅力でもある日本的な哀愁メロディを活かしつつ全曲がアグレッシヴなサウンドで統一されたアルバムだ。切ないバラード曲をダンサブルに仕上げたTrack.7、ヘヴィで太い音に早口でまくしたてるヴォーカルでありながらも色気のあるメロディが余韻を残すTrack.8、ライヴでのシンガロングも想像できるTrack.9、分厚いギターのインパクトが大きく多幸感のあるTrack.10など、挑戦的な楽曲が並ぶ。10曲すべてがこれからのライヴで育つのでは。(沖 さやこ)
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THE ORAL CIGARETTES
The BKW Show!!
彼らには"てっぺんを取る"という確固たる野心がある。その第1歩として、自分たちの持つ色を、戦うための武器へと昇華した。そんな勝負作でもあるメジャー1stフル・アルバムはBKW=番狂わせに相応しい、攻めに攻めた作品だ。日本で生まれ育ったからこそ生み出せる歌謡曲的な色香が漂うメロディと、物語調に彩った歌詞世界はより深みや余韻を増し、豊満なヴォーカルもそれを最上の状態で届ける。各楽器の音もアンサンブルもテクニカルで洗練されているのにひたすら感情的。隅々から貪欲にもっともっとと食らいつく気概が伝わってくる。彼らの"満足しない心"が常にこのバンドを更新させるのだ。ひりついた高速ロックから情感たっぷりのバラード、ミディアム・ナンバーなどなど、楽しいの向こう側にある鮮やかな景色を見せる。(沖 さやこ)
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THE ORAL CIGARETTES
起死回生STORY
ロック・オーディション"MASH A&R"の初代グランプリでも知られる奈良発の4ピースが満を持してメジャー・デビュー。"逆襲""革命"がテーマだという表題曲は、現在進行形でバンドが強く突き進んでいることをまざまざと見せつける。テクニカルで躍動感のあるサウンドは、どっしりと構えながらも前のめりで、彼らがひたむきに場数を重ねたことの賜物とも言える頼もしさだ。そして山中拓也の艶めいた歌声は更にスケール・アップ。彼の作り出す歌謡曲の匂いの漂うメロディに寄り添うヴォーカルは、滑らかで美しい。効果的な緩急が楽曲をロマンティックかつ情熱的に彩る――彼らの音楽は色で例えるなら間違いなく"赤"だ。インディーズ時代の再録Track.2、新曲のTrack.3と4、全曲にエネルギーが漲る。(沖 さやこ)
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kobore
HUG
切なさ混じる柔らかな春風のような、桜舞う季節にぴったりの爽やかなナンバーが並ぶ本作。ツー・ビートが爽快な「TONIGHT」で勢い良く駆け出すと、ストリングスがラストをドラマチックに彩る「もういちど生まれる」、ちとせみな(カネヨリマサル)とのツイン・ヴォーカルで魅せるkobore流シティ・ポップ「雨恋」では、アレンジャーを迎え新たな一面を見せる。そして「ひとりにしないでよね」で前作から続くキラキラとした瑞々しいサウンドを煌めかせると、最後は弾き語りとシンガロングが印象的な、ライヴハウスで聴きたい泥臭い青春ロック「この夜を抱きしめて」で締めくくった。暖かな季節の訪れに弾む心と、この曲たちをライヴで一緒に歌えることへのワクワク感がリンク。春のセンチメンタルな心も抱きしめたくなる温かさが心地いい。(中尾 佳奈)
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kobore
Purple
これまで全面に打ち出してきた泥臭いバンド・サウンドから一転、koboreのメジャー2ndアルバムは多彩な楽器の音色を取り入れた、キャッチーでポップな1枚に仕上がった。クラップの打ち込みに乗せて、安藤太一の奏でるギターが、水面に乱反射する光のように美しく煌めく「ジェリーフィッシュ」をはじめ、そこにあるのは勢いや衝動ではなく、一曲一曲に細やかな情景を描く緻密なサウンド・プロダクションだ。"大事なものだけ盗まれて"とコロナ禍の物憂げな心情を吐露するような「微睡」、あっと言う間に過ぎていったふたりの時間に"ありがとう"を歌う「彗星」など、ミディアム・テンポの佳曲が目立つ。アルバムを締めくくる田中そら(Ba)作曲のバラード「きらきら」は、混沌の時代に託す希望か。(秦 理絵)
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kobore
Orange
koboreの6曲入りEP『Orange』。これまでも楽曲やライヴを通して、自身の大事な想いを真摯に伝え続けてきた彼らだが、今作は特に日々を懸命に生きる人々の力になりそうな言葉が多い印象だ。先行公開された「夜空になりたくて」は、彼らの真骨頂と言える"夜"の匂いがするナンバーで、悩みや迷いを抱える聴き手に寄り添い、心の澱を流してくれるような温かさがある。そして、「灰になるまで」では"転びそうなら背中くらいは押したるわ"と、肩を組んで語り掛けてくれるような頼もしいワードに文字通り背中を押され、「SUNDAY」では"適当にやろうぜ"と、頑張りすぎな人の凝り固まった気持ちをほどくような優しさも見える。バンドの音楽に対する意志が窺える「OITEIKU」の疾走感も痛快だ。(三木 あゆみ)
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kobore
風景になって
ギター・ロックの王道とも言える"koboreらしさ"を研ぎ澄まし、同時に新しい挑戦もはっきり見える意欲作。そして、4年前に出したデモ音源収録の「当たり前の日々に」をメジャー・デビューのタイミングで再録すると決めていたというのはとびきり粋なストーリーだし、何よりその曲が今作の中で一切の違和感なくハマっていることが、彼らのインディーズ5年間の歩みと心意気をすべて表している。新生koboreの楽曲群を楽しむのはもちろんだが、個人的にはやはり収録曲のうち最後に制作した「ボクタチノアシタ」からの「当たり前の日々に」の流れに注力して聴いてみてほしい。何年経ってもどこに立っても、koboreはなんにも変わらない。そのことが手に取るようにわかるから。(岡部 瑞希)
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kobore
音楽の行方
精力的なツアーとライヴを重ねる府中発の4人組ギター・ロック・バンドの5曲入り1st EP。キャッチーな歌メロ、意志がまっすぐ伝わるストレートな歌詞、力いっぱいの演奏といった、彼らがもともと持っている旨味を生かした楽曲が揃った。表題曲は"自分らしさを失わず自分の音を鳴らそう"と少年少女へのエールを綴り、Track.2やTrack.3では何気ない平凡な日常の素晴らしさを歌う。ソングライターの佐藤 赳(Gt/Vo)の人生哲学が明確に前面に出た楽曲が多い中で、いい異彩を放つのがTrack.4。清涼感と憂いを併せ持つサウンドと、季節の移り変わりを背景にした感情の機微を昇華した歌詞が"躓いてもどこまでも行けるような気がした"と独り言のような一節を効果的に響かせている。(沖 さやこ)
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kobore
零になって
バンド初のフル・アルバムは、過去にリリースした"夜の3部作"から各1曲と、2018年初夏から秋にかけて開催したツアー中に制作した新曲の計10曲を収録。3年のバンドのキャリアだけでなく、未来に向けて成長をしていく過程をそのままパッケージしたアルバムになった。新曲はコード感が豊かなものが多く、佐藤 赳(Gt/Vo)が零す感傷的な心情をより繊細且つ鮮明に描き出している。特に「ナイトワンダー」はバンドにとっても新しいアプローチ。落ち着いたテンポとギミックが効いたギターのリフレインでグルーヴを作り出し、細部まで凝られたフレージングも楽曲の世界に深みをもたらした。アルバムの頭からラストまで、koboreを軸としたオムニバス映画のように楽曲がリンクしていくのも趣深い。(沖 さやこ)
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kobore
ヨル ヲ ムカエニ
1stミニ・アルバム『アケユク ヨル ニ』と1stシングル『アフレル』の流れを汲んで制作された2ndミニ・アルバム。夜明けを迎えたうえで夜に戻ってくるというタイトルのとおり、初期曲と新曲を収録したうえで、現段階でのkoboreの完成形を示す作品となった。着火力の高い約1分の楽曲で幕を開け、これまでのバンド人生を走馬灯のように見せる曲順もドラマチック。佐藤 赳(Gt/Vo)にとっての"音楽とは"が綴られている初期曲「テレキャスター」は、今の彼らがリアレンジしたことでさらに音も言葉もメッセージの威力を増したと言っていい。ラストを飾るタイトル・トラックは夜明けのイメージを与えるサウンドスケープが圧巻だ。衝動も余裕も併せ持つ彼らの音楽が世間を席巻するのは時間の問題かもしれない。(沖 さやこ)
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kobore
アフレル
府中発の4ピース・ギター・ロック・バンド、koboreにとって初のシングル。3分弱のショート・チューン「君にとって」、ミディアム・バラード「僕の全部」、初期曲「声」の再録バージョンを収録。三者三様の3曲はバンドのポテンシャルを十分にアピールしてくれるが、全曲に共通しているのは、"koboreはなぜ歌うのか"に迫るような内容であること、そのメッセージを強調するためにシンプルな曲構成が採用されていること、そして歌詞の起伏を体現するようにドラマチックなサウンドが鳴らされていること。脇目も振らず、このバンドの核にある"伝える"という点を研ぎ澄ましてみせた今回のシングルは、ファンはもちろん、これからkoboreを知っていく人にもおすすめしたい作品だ。(蜂須賀 ちなみ)
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kobore
アケユク ヨル ニ
東京・府中発の4ピース・バンド、koboreにとって初の全国流通盤。"今を歌うバンド"としてのバンドの在り方をそのまま託した「幸せ」を1曲目に配置することによって、そのあとに続く曲で歌われるモヤモヤとした葛藤も、少しの意地や強がりも、拭えない情けなさも、全部ひっくるめて"幸せだ生きてる"と大きく肯定していく眩しさたるや。歌詞の内容は案外ポジティヴとは言いがたいが、爽快なほどに直球ストレートなギター・ロック・サウンドは後ろを振り返るためでなく、前に突き進むためだけに絶えず鳴らされている。平均年齢20歳の彼らが今しか鳴らせない音楽に真っ向から挑んでいる印象だが、このバンドはこれから、どのように歳を重ねていくのだろうか。キャンバスはまだ白い。(蜂須賀 ちなみ)
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木下百花
また明日
様々な楽器が賑やかに重なる自由なバンド・サウンドに、束縛からの解放を求める木下百花の気だるげなヴォーカルが揺れる。前作『家出』から半年ぶりとなる今作では、木下自身が作詞、作曲、編曲まで手掛けた。脱力系インディー・ロックがエモーショナルに加速してゆく「家出」。キュートな歌声が映える切ないポップスかと思いきや、チンドン屋風の展開で意表を突く「グリルパインベーコンブルーチーズアボカド」。混沌としたシューゲイザー・サウンドに月下の儚い心情を綴った「月が見える」。ジャンルの境界線など存在しないかのように、自らが好む音を追求した今作は、アイドルからシンガー・ソングライターへ、存在そのものの境界を軽やかに飛び越えた木下だから作れる世界なのかもしれない。(秦 理絵)
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木下百花
家出
冷徹に回り続ける世界の片隅で、自分を変えたいともがき、愛されたいと苦しみながら、それでも美しく生きることを願う。そんな叫びのようなアルバムだった。元NMB48の木下百花が本名名義でリリースする初のフル・アルバムだ。レコーディングには伊東真一(Gt/HINTO/SPARTA LOCALS)、岡部晴彦(Ba)、吉澤 響(Dr/セカイイチ)といったロック・シーンで広く活躍する盤石のメンバーが参加。70年代ニュー・ウェーヴの匂いを漂わせつつ、木下が作詞作曲を手掛けた楽曲の世界観に寄り添った表情豊かなアレンジで、そのヒリついた歌を支える。アイドルの光と闇を痛烈に綴った「アイドルに殺される」など、本心を曝け出した全11曲。最後に置いたスロー・ナンバー「ひかる」に宿る静かな生命力が鮮烈だった。(秦 理絵)
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東京初期衝動
東京初期衝動
8月の配信シングル「さよならランデヴー」では、盟友 北澤ゆうほ(Q.I.S./the peggies)を作曲&編曲に迎えてバンドの持つポップ性をブーストした東京初期衝動。この「さよならランデヴー」は、"君"と過ごした日々、未だ美しいだけの思い出にはできない日々を、ブライトなギター・サウンドと駆け上がっていくようなメロディとで、センチメンタルで愛おしい青春の1ページへと封じ込めたような曲となった。この青春期のストーリーと、インディーズ時代の代表曲の再録とで構成されるのが、セルフタイトルを冠したメジャー・デビュー・アルバムだ。傷付いて、傷付けて、ナイーヴさを隠すようにクールに尖ってみせる。不器用なパンク・ロックの記録となった作品だ。(吉羽 さおり)
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東京初期衝動
pink Ⅱ
岡崎京子の漫画に登場するワンシーンが使われたジャケットに加え、前作『pink』の続編を思わせるタイトルだが、バンド・サウンドは別物と言っていいだろう。北澤ゆうほ(Q.I.S./the peggies)をプロデューサーに迎え、前作よりキャッチーさが冴え渡る本作。爽快なパワー・コードが炸裂する「LSD」や、陽気なギターと痛快なヴォーカルが絡み合う「猫」、前作収録の「メンチカツ」を彷彿とさせる荒々しさに怒り爆発の詞を乗せた「おたくの犬が騒がしい」等、東京初期衝動らしさそのままに、メロディやリズムの変化、ポップスとして昇華する遊び心が要所で取り入れられた。生々しいけどからっとしているような、岡崎京子の漫画に通ずる空気感も癖になるラヴ・ソングたち。(山本 剛久之)
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東京初期衝動
pink
2022年発売の1stミニ・アルバム『らぶ・あげいん』以来のCDリリースとなる、東京初期衝動の最新EP。岡崎京子のイラストに載せた"pink"のタイトルだけで、サブカル野郎をドキッとさせる今作。しーなちゃん(Vo/Gt)のリアルな息遣いで始まる失恋ソング「untitled」から、先行リリースされた「恋セヨ乙女」、「はないちもんめ」を含む5曲を収録した今作は、全曲が失恋ソング&さよならソング。乾いたバンド・サウンドに感傷的且つ感情的なヴォーカルで女子の本音を歌う楽曲たちに、コンセプチュアルな作品性とこれまでとの印象の違いを感じたが。ラストの「メンチカツ」がバカすぎて、なんだかホッとした。豊かな表現やサウンドのこだわり、作品の統合性からバンドの充実っぷりも感じる1枚。(フジジュン)
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東京初期衝動
らぶ・あげいん
初の6曲入りミニ・アルバムは、前作『えんど・おぶ・ざ・わーるど』の延長線上に位置する作風と言えるかもしれない。すでにMV公開済みの「ボーイフレンド」では銀杏BOYZのサポート・ギタリストを務める山本幹宗をサウンド・プロデュースに起用。歌詞とメロディは美しく磨き抜かれ、トキョショキ史上最も爽快なポップス・ナンバーに仕上がっている。さらに「俺流サニーデイ・サービス」においては本家の曽我部恵一(Vo/Gt)をコーラスで迎え、こちらも良質なポップ曲。そして、「梅毒」は今のご時世に警鐘を鳴らすように、トゲトゲしいパンク・サウンドでユーモアたっぷりにメッセージを投げつけている。「ボーイズ・デイ・ドリーム~ドッカーンver.~」はバンド・アレンジに生まれ変わっており、これもライヴで聴いてみたい。(荒金 良介)
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東京初期衝動
えんど・おぶ・ざ・わーるど
"アイツらを黙らせろ僕が僕である為に"と、バンドの決意表明のように高らかに打ち上げるストレートなロック・ナンバー「腐革命前夜」を皮切りに、底抜けにキュートなポップ・ソングや歪んだガレージ・パンク、淡いミディアム・ナンバーまでをも呑み込んでゆく東京初期衝動の2ndアルバム。前作『SWEET 17 MONSTERS』から約2年3ヶ月ぶりとなる今作は、銀杏BOYZに強いリスペクトを掲げて爆走する彼女たちが、決して単なる勢いや衝動だけでは語れないバンドであることを証明するような1枚になった。聖なるサウンドに乗せて、"2021年もすこし大変な時だったネ"と語り掛ける「クリスマス」など、アルバムの節々でふいに垣間見られるしーなちゃん(Vo/Gt)の優しさにぐっときてしまう。(秦 理絵)
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東京初期衝動
Second Kill Virgin
昨年新ベーシスト あさかが加入した東京初期衝動の新体制初ED。異なる方向に振り切った全3曲は、ライヴハウス直系のインディー・ロックから売れ線のJ-POPまで、実は東京初期衝動が多面的なポテンシャルを秘めたバンドであると感じさせる1枚。打ち寄せる波の音をSEに弾ける夏のパーティー・チューン「さまらぶ♥」、ベースの低音が別れの痛みをやわらかく包む仄暗いバラード「blue moon」、銀杏BOYZ直系の疾走する青春パンク「春」と、まったく違う方向へと振り切っている。ラヴ・ソングのようでもありメンバー脱退の悲しみを断ち切る歌にも聞こえる「春」は、"あなたと見る景色が変わったって/僕はそれでも歌いつづけるだろう"と、バンドの新たな決意が滲む歌詞も印象的。ここから彼女たちの第2章が幕を開ける。(秦 理絵)
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神はサイコロを振らない
心海
心の海と書いて"心海"。凪、さざ波、荒波と表情を変えていく海のごとく、様々な心情が多彩なサウンド・アプローチで描かれた。自分の思いを音楽で伝えていく葛藤を清涼感あるポップ・サウンドに乗せた「What's a Pop?」や、"言葉一つ"ですべてを失いかねないこのSNS時代に警鐘を鳴らすロック・ナンバー「Division」、バンド全体でグルーヴィ且つ感情的に歌い上げるYaffle編曲の神サイ流ネオ・ソウル「スピリタス・レイク」、夏のきらめきが弾けるポップに振り切ったダンス・チューン「Popcorn 'n' Magic!」、そして最後は静かに孤独と愛を歌う「告白」で温かく包み込む。平和への願いやファンへの思いは切実ながら、大衆に届くようポップに昇華。Rin音やasmiとのコラボ曲も収録した充実の1枚だ。(中尾 佳奈)
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神はサイコロを振らない
カラー・リリィの恋文
ここ2年、ファンク寄りのグルーヴやエレクトロニックな踊れる楽曲など音楽性の幅を拡張してきた神はサイコロを振らないが、バンドの根幹にあるポストロックの音響や構築美をアップデートさせたのがこの「カラー・リリィの恋文」だろう。ボトムを支える厚みのあるベースの音、シンプルなビートだからこそ、吹く風や一瞬の光のようなギター・サウンドが映え、人の脆さや生々しさを残す柳田のヴォーカル表現も際立つ。青春を描くアニメ"アオアシ"のEDテーマの歴代ナンバーの中でも最も繊細で、ただそこにある思いや祈りの温かさに触れられる一遍なのでは。メジャー・デビュー以降、「泡沫花火」、「初恋」と毎年夏のシングルでは瑞々しく、リリカルで聴かせる楽曲を届ける彼らの新たなスタンダード。(石角 友香)
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神はサイコロを振らない
事象の地平線
荒々しく衝動的なロック・ナンバーから荘厳なバラード、心踊るポップ・ソングまで。どんなジャンルの楽曲でも自分たちの色に染め上げる神サイ。そんな彼らがメジャー・デビューを果たした2020年以降の集大成となる1枚が完成した。2枚組全20曲。その半分がドラマやアニメ、CMソングに書き下した楽曲であり、バンドの知名度を上げたバラード曲「夜永唄」のリアレンジや、昨年n-buna(ヨルシカ/Gt/Composer)やアユニ・D(BiSH/PEDRO)、キタニタツヤを迎えたコラボ作まで、セールス・ポイントは枚挙にいとまがない。そんななか、必聴はラスト・ソングの新録曲「僕だけが失敗作みたいで」だろう。原点回帰となるポスト・ロック・サウンドに乗せ、柳田周作(Vo)が弱さを吐露する歌詞に、神サイの根底にある泥臭い人間味を感じる。(秦 理絵)
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神はサイコロを振らない × キタニタツヤ
愛のけだもの
7月にリリースされたn-buna(ヨルシカ/Gt/Composer)とアユニ・D(BiSH/PEDRO)を迎えたコラボ曲「初恋」に続き、フィーチャリング第2弾として、神サイがキタニタツヤとタッグを組んだ配信シングル。ファンキー且つポップなサウンドに乗せて、恋愛における醜くも美しい感情を生々しく描いた今作は、まさに2組の"らしさ"が溶け合ったコラボレーションになった。優しく包容力のある柳田周作とまろやかで鋭いキタニタツヤという、声質の異なるふたりのヴォーカリストの味が際立つほか、全プレイヤーが主役になるアレンジの展開も痛快。神サイに新たなグルーヴをもたらした今作の経験を血肉にしてゆくことで、このフィーチャリングはバンドにとってより意義深いものになっていくはず。(秦 理絵)
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神はサイコロを振らない
初恋
今年3月のメジャー1stシングル『エーテルの正体』以降、ハイペースな楽曲リリースが続く神はサイコロを振らない、初のコラボレーション楽曲。作曲にヨルシカのコンポーザー n-buna、ヴォーカリストにBiSHのメンバーであり、PEDRO名義の活動も展開するアユニ・Dを迎えるという、2021年代の音楽シーンを象徴するような3組が集結する豪華コラボになった。n-bunaの真骨頂とも言える、ピアノを中心にした清涼感あふれるバンド・サウンドに乗せた楽曲のテーマは、あの夏の日に置き忘れてきた切ない想い。柳田周作とアユニ・Dの男女ヴォーカルが優しく交錯するメロディには、懐かしい匂いが漂う。神サイの楽曲として、初めて柳田以外のコンポーザーが介入した点もバンドとして意義深い。(秦 理絵)
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神はサイコロを振らない
エーテルの正体
2021年第1弾フィジカル・シングルは全4曲中3曲がタイアップの書き下ろし。その事実が注目度の高さを物語る。懐かしい景色を描くミディアム・テンポ「未来永劫」(アニメ"ワールドトリガー"EDテーマ)、アッパーなライヴ・アンセム「クロノグラフ彗星」(ドラマ"星になりたかった君と"主題歌)、エレクトロなダンス・ナンバー「1on1」(ドラマ"ヒミツのアイちゃん"主題歌)に加え、伊澤一葉(東京事変/the HIATUS etc.)をプロデュースに迎えた「夜永唄」のアフター・ストーリー「プラトニック・ラブ」と、すべて異なるサウンド・アプローチに挑戦した濃厚な1枚。メジャー以降タイアップが増えたが、全曲に自身の偽りない感情を歌に込める、柳田周作(Vo)のブレないソングライティングの姿勢もいい。(秦 理絵)
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神はサイコロを振らない
理 -kotowari-
なぜ彼/彼女は、そんなに生きづらいのか――テーマやメッセージは全5曲それぞれに違っても、聴き終わったときに残る強烈な印象は、それ。そこに共感が生まれるからこそ、15年結成の福岡出身の4人組ロック・バンドは、こうしてめきめきと頭角を現してきた。9ヶ月ぶりにリリースするミニ・アルバム。いわゆるギター・ロックをアンサンブルの核にしながら、8ビートやギター・サウンドだけに頼っているわけではないことを物語る、多彩なアレンジで差をつける。シンセ・オリエンテッドなバラードとグランジ・サウンド。あるいは、女と男が求めるものの乖離といった、作品の中に仕掛けた大胆なコントラストも聴きどころだ。「揺らめいて候」では四つ打ちに加えファンキーなリズムにもアプローチしている。(山口 智男)
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神はサイコロを振らない
ラムダに対する見解
アルベルト・アインシュタインの名言をバンド名とする、神はサイコロを振らないが、約2年ぶりの新作『ラムダに対する見解』をリリース。これまで以上に時間をかけ、丁寧に作り上げたという本作では、今までにないアプローチにも挑んでおり、新たな神サイの表情を垣間見ることができる。特に、MVも公開されている「アノニマス」でのソリッドなギター・リフ、冷たく吐き捨てるようなポエトリー・リーディングには意表をつかれた。また、ピアノやストリングスを使用し、よりドラマチックなサウンドに仕上げたバラード「夜永唄」も秀逸。弱い自分を受け入れながら、僅かな希望を見いだしていくような「No Matter What」など、全5曲収録の神サイ新章突入を強く打ち出した勝負作。(三木 あゆみ)
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神はサイコロを振らない
ナスタチウムの花
"神はサイコロを振らない"というバンドが鳴らすのは、暗闇から見る光であり、是が非でも生きるのだという咆哮のロック・ナンバーだ。今年7月にリリースされた初の全国流通盤『anfang』が大きな話題を呼んでいる福岡発の4人組が早くもリリースするニュー・シングル。"俺は何故、誰の為/この声を枯らし叫ぶのか/その意味を今ここに記す"。まるでバンドの決意表明のように力強く歌い上げる表題曲「ナスタチウムの花」は、繊細なギターの旋律と唸るようなベース・ライン、躍動するドラムがひとつの意志となって響き合う。ナスタチウムの花言葉は"困難に打ち克つ"。その燃えるような暖色の花に、彼らはこの必然に支配された世の中で、それでも自らの手で運命を掴むという意志を託したのだと思う。(秦 理絵)
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神はサイコロを振らない
anfang
最初に耳に飛び込んできたのは、今にも消えてしまいそうな光を灯すアルペジオと、それに溶けるようなウィスパー・ヴォイスだった。が、Track.1のタイトルどおり"静寂の空を裂いて"、抱えきれないほどの音のシャワーが降り注ぐ――ドイツ語で"始まり"を意味する"anfang"と名づけられた今作は、そんな神秘的な展開で幕を開ける。心理学者 アインシュタインが残した名言をその名に掲げ、2015年8月、福岡にて始動した4ピース・バンドによる初の全国流通盤。暗い影を纏った感傷的な詞やメロディが、複雑且つドラマチックに構成された楽曲によって次々と吐き出されていく。しかしクライマックスは、高らかなギターに導かれるように希望に手を伸ばす「煌々と輝く」。鮮烈な光と影のコントラストが作り上げた残像が、アルバムを聴き終えてからもしばらく消えない。(松井 恵梨菜)
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葛葉
Black Crack
"にじさんじ"所属のVTuber、葛葉の1stシングル。本楽曲は、Netflixのアニメ"グッド・ナイト・ワールド"のOPテーマとなっている。"薄汚い最低現実/反比例さ 目映い架空"と吐き出すように歌い上げると、アグレッシヴなバンド・サウンドになだれ込んでいくという怒濤のオープニング。アニメの世界観に寄り添ったものになっているし、作詞は溝口貴紀が手掛けているものの、これは葛葉自身の心の叫びではなかろうか? と思えるような、現実と仮想空間の狭間での葛葉が矢継ぎ早に歌われている。"心さえ 知らなけりゃ/こんなに 苦しまねえな"という一節は、寂し気であり、温かさもあり、人間味が滲む。カップリングには、先行配信された「Liberty & Freedom」と新曲「Dummy Break」を収録。(高橋 美穂)
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葛葉
Sweet Bite
"甘噛みの狂犬"のふたつ名を持つVTuber 葛葉が名刺代わりの1枚として完成させたメジャー・デビュー作。"THE NIGHT IS LONG THAT NEVER FINDS THE DAY(意訳:明けない夜はない)"というセリフで幕を開ける今作は、0時から明け方の5時までに繰り広げられる様々な人間模様を描く全6曲+インストを収録する。シドのマオ(Vo)と明希(Ba)が手掛けたミステリアスで荘厳な「甘噛み」、元ぼくのりりっくのぼうよみのたなからが提供した先鋭的でエッジの効いた「エンドゲーム」など、多方面のクリエイターが集結した幅広い曲がヴォーカリスト 葛葉の多面的な魅力を引き出す。孤独と享楽をないまぜに進む楽曲の果てに辿り着くラスト曲「debauchery」の人間愛が狂おしい。(秦 理絵)
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- 2026.02.12
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- 2026.02.18
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