Japanese
神はサイコロを振らない
2023年05月号掲載
神はサイコロを振らないが「修羅の巷」をデジタル・リリース。今作は、TBS系日曜劇場"ラストマン −全盲の捜査官−"の挿入歌として書き下ろされたもので、併せてバンドの新たな側面を浮き彫りにした作品でもある。生々しく描かれた孤独感と閉鎖感、そして、今現在のバンドの熱量とグルーヴをそのまま閉じ込めたかのような見事なバンド・サウンド。亀田誠治をサウンド・プロデューサーに迎え、新たな自身との闘いに挑み、自らを超えたこの曲について、メンバー4人に話を訊いた。
Member(写真L→R):桐木 岳貢(Ba)柳田 周作(Vo)黒川 亮介(Dr)吉田 喜一(Gt)
Interviewer:藤坂 綾
-挿入歌のお話が決まったときはどんなお気持ちでした?
柳田:ありがたい反面、自分なんかにそんな大役を受け切れるかな、ちゃんと視聴者のみなさんに納得してもらえる作品を作れるのかなという不安もありながら、覚悟を決めてぜひお願いしますって気持ちでした。
-覚悟を決めることができた理由というのは?
柳田:ツアー("Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」")を2月まで回ってたんですけど、そのツアーがすごく自分の自信になったんです。だからツアー以降は毎日ポジティヴな気持ちで過ごしてたので、今なら書けるというより書かなきゃいけないって使命感があったんですよ。
-書かなきゃいけない、と。
柳田:はい。神サイ(神はサイコロを振らない)は結成8年になるんですけど、もっと長いキャリアのバンドはいっぱいいますし、まだまだ始まったばかりのバンドだと思うんです。そんなバンドが、歴史ある日曜劇場でこれまで音楽を担当してきた人たちの中に入ってもいいのかと、そういう気持ちだったんですけど、ツアーを経てすごく前向きな状態だったし、バンドもいい状態だと感じていたので、このタイミングで書かなきゃいかんなと。
-バンドとしてはまだまだ、という気持ちもあるんですか。
柳田:あります。バンドとして成熟していないというか、精神的にもまだまだだなって感じることがめっちゃあるんで。中途半端な気持ちや想いって音に出るというか、楽器にしても歌にしても出るじゃないですか。でもそれが今はノッてる状態のときだったから、いいタイミング、絶妙なタイミングだったんですよね。
-桐木さんはいかがです?
桐木:今までもアニメやCMの曲をやらせてもらっているなかで、もちろん毎回気合は入れてるんですけど、それ以上の気合が必要だと思うと、ほんとに俺らでいいのかという気持ちと、絶対にやりきらないといけない、みたいな気持ちがありました。
-吉田さんは?
吉田:覚悟的なものはもちろんあったんですけど、ちっちゃい頃から観てる日曜劇場で、自分の中でも思い入れがあったので、逆に不安はありました。
-黒川さんは?
黒川:俺はやったー! って(笑)、嬉しかったですね。歴史のある日曜劇場の楽曲を自分たちにやらせてもらえたのはすごくありがたいことだし、プレッシャーももちろんあるし、でもやるしかないっていう気持ちのほうが強かったです。最初は大丈夫かな? みたいな気持ちもあったんですけど、いい意味で開き直りみたいな。でもその開き直りがあったから、今回のこの楽曲に繋がったんじゃないかなというのはあるのかなって。
-曲作りはどのように進めていったんです?
柳田:打ち合わせをしながらです。その打ち合わせでは、具体的にこんな方向性の楽曲でいくというのも明確には決めず、とりあえずかたちを作っていって、そこから擦り合わせていく感じだったので、これは道のりは長くなるなって最初の段階から感じていたんです。だから、まずは台本からテーマを汲み取って、いったん作ってみますってところから進めていって、最終的にこういうへヴィでロックな曲になったんですけど、ここに至るまでにはとにかくいろんなパターンの曲を作っていきました。今回、いい意味でプライドをすべて捨てることができたからなんですけど。
-どんなプライドです?
柳田:何かを作り出す人って、生まれたものに対して尋常じゃない愛情みたいなものが生まれてしまうんですよね。それがいいときもあれば、可能性を狭めていることにもなったりして、でもなかなか自分自身ではコントロールできないというか、うまく例えられないけど、ある日自分の子供が実は自分の子どもではなかったみたいな、なかなか受け入れられないというか。
-執着みたいなものでもあるんですかね。
柳田:かもしれないです。音楽を趣味ではなくプロとしてやっていくって、自分のやりたいことだけをやるのとはまた違って、自分のやりたいことだけやるなら、趣味でやっとけばいいじゃんって話だと思うんですよ。プロとして責任を持ってやるからには、っていう話だと思うんです。今回も、やりたいことがちゃんとできてますし、自分の中のいらないプライドを全部捨てて、壊す勇気を持てたというか、それをかたちにすることができたのがこの曲なんです。
-なるほど。
柳田:この曲は、1度できたサビから変わってて、最初は全然違うサビだったんですよ。もっと言うと曲自体も何回も何回も作り直して、もっといいものを作りたいって、そういう向上心が強くて。だからそのたびに壊す勇気が大事だなと思ってました。自分の中で(壊すことを)受け入れるようになったし、そのおかげでよりクリエイティヴな話もできるようになって、音楽で会話ができるようになったんです。
-というのは?
柳田:今回編曲とサウンド・プロデュースで亀田(誠治)さんに入ってもらってるんですけど、亀田さんとのやりとりはだいたい音楽で、言葉で余計なことを伝える必要がないんですよ。俺がデモを作って、追加でギターのフレーズを入れたりしたら、"周作君はこういうことをやりたいんだな"ってわかってくれるし、逆に亀田さんが送ってきてくれたデモを聴くと、亀田さんはこっちに行きたいんだなというのがわかるし。デモのやりとりで会話するというか、音で意思疎通ができるというか、それがめちゃめちゃ良かったし、勉強になりましたね。
-最初、台本を読んでどんな曲にしようと思われたんですか。
柳田:そもそもドラマ・サイドから歌詞はストーリーに寄り添いすぎないでほしいというお話があったことと、曲がかかるタイミングもその回その回で変わるというのもあったので、全部が想像でしかないこともあって、台本はドラマの全体像やテーマを把握することに役立ちましたね。さっきの歌詞の話もあったので、もっと自分自身の想いを曲に落とし込んでもいいのかなと思ったんです。
-あー、だから内に内に入るような孤独感みたいなものが出てるんですか。
柳田:結局もの作りって作ってる最中はひとりなんで、そういう孤独感みたいなものもうまく表現できたなと。
-生々しさもすごくあって。今回一発録りされたそうですが。
柳田:亀田さんが"この曲はみんなで、せーのでやったほうがいいんじゃないか。そのほうがグルーヴ感も出るし"ということで。1stアルバム(2022年リリースの『事象の地平線』)の「少年よ永遠に」も一発録りだし、「導火線」(2020年デジタル・リリースの1stデジタルEP『文化的特異点』収録曲)もそうだし、だから初めてではなかったんですけど、それをドラマの挿入歌でできるのは、バンドにとってもいいことだし、いい緊張感も生まれたなと。今の時代のレコーディングはなんぼでも修正、やり直しができるけど、昔は修正のない環境で音楽をやってるからみんなめっちゃうまいんですよね。今そこまで究極にうまくなくても作品にはできる時代に、あえてせーので録ったものをそのまま使うっていうのは逆に魅力的だなと。
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