Japanese
神はサイコロを振らない
2023年01月号掲載
Member:柳田 周作(Vo) 吉田 喜一(Gt) 桐木 岳貢(Ba) 黒川 亮介(Dr)
Interviewer:藤坂 綾
神はサイコロを振らないが[Monthly Winter Release "冬の大三角形"]と題し、11月、12月、1月とマンスリーでデジタル・シングルをリリース。パワフルでストレートな「キラキラ」、asmiとのコラボ曲でミドル・バラードの「朝靄に溶ける」、温かみあるビートの「夜間飛行」とどの曲もロマンチック且つ輝かしい仕上がりとなった。2020年のメジャー・デビューからコンスタントに新曲をリリース。2022年は野音、ライヴハウス、ホールでのワンマン・ライヴに合わせ数々の夏フェスにも出演を果たした。そんな2022年を振り返りながら、この3曲について、そして今の想いをメンバー4人に訊いた。
どうしたらもっと曲が届くんだろうな、想いが伝わるんだろうな。 それはもうずっと考えてますね、バンドを始めてからずっと
-11月、12月、1月と連続で新曲をリリースしようと思った理由というのは?
柳田:"Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」"ってタイトルのZeppツアーが1月15日からスタートするんですけど、それに向けて、今僕らが打ち出したい楽曲たちを今年の夏頃(※取材は2022年12月中旬)から制作してまして、3曲出揃った段階で、じゃあこの3曲をどんなふうに出していこうかとなったとき、これまでも星をテーマに曲を作ったりライヴをしたりしてたんで、神サイ(神はサイコロを振らない)らしさもしっかり出しながら、"冬の大三角形"と題してリリースしようという流れですね。3ヶ月連続リリースってよくあるけど、神サイらしいかたちでリリースしようと思ったわけです。
-てっきり"冬の大三角形"というところに向けて曲を書いていったんだと思ってました。
柳田:そうではないですね。このタイトルが決まったのも11月なんで、もうギリギリで。
-で、曲は夏頃から書いていたと。
柳田:8月には「夜間飛行」のデモができてました。それから「キラキラ」、最後に「朝靄に溶ける」。
-「キラキラ」はいつ頃できたんですか。
柳田:僕らが最後に出た夏フェスが"ぴあフェス(ぴあ50th Anniversary PIA MUSIC COMPLEX 2022)"で、その終了後に楽屋で歌詞を書き始めてたので、9月くらいにデモができあがってた感じですね。で、「朝靄に溶ける」はasmiさんにアタックしまくってたから結構ギリギリで、OKを貰ってから着手したので10月とかかな。
-メジャー・デビューからコンスタントにリリースが続いてますけど、制作で行き詰まるとかはされないですか。
柳田:しますします。僕、作曲するより歌詞を書くほうがどちらかというと苦手なんですよ。活字が苦手というか、本も1冊を読み切るのに1年かかるくらい苦手なんです。でも書ききって読み返すといいの書いたなとも思うし、そこに関しては全然成長してないなとも思うし。
-というのは?
柳田:ついこないだアプリで配信ライヴをしたんですけど、そこで昔の曲の歌詞を見てみませんかということで、2015年とか2016年の神サイを結成した当時の曲の歌詞を見返してたんです。で、めっちゃいい歌詞書くやんって思ったんですけど、"自分には何もない"みたいなことを書いた歌詞で。当時からずっとそういうことを歌ってて、そのスタンスは今も変わってないんだなって、未だに"自分には何もない"って歌ってるし。でもそこは逆に成長しなくてもいいのかなって。それが神サイらしさみたいなものにもなってるのかなと。
-他のメンバーは柳田さんの歌詞についてどんな印象をお持ちなんでしょう。
桐木:年々シンプルになっていってるなって思います。昔は遠回しに言ってることが多かったんですけど、今はわかりやすいというか、直接的な言葉が多くなってる。だけど別にチープには感じないし、そのバランス感がめっちゃいいなと思います。シンプルだけど稚拙じゃないし、簡単なわかりやすい言葉だけど幼稚じゃない、その絶妙なバランスがいいなと感じますね。
-シンプルにというのは意識されてのことなんですか?
柳田:まさにおっしゃる通りで、昔は回りくどいことがかっこいいと思ってたし、そういうのが好きだったんですよ。それでいい曲もあれば、こいつ何言ってんだっていう曲もあるし、音楽を始めたばかりの頃はサウンド作りも青かったし、それが逆に面白かったりもしたんでしょうけどね。これは歌詞だけに限らないんですけど、やっぱりシンプルが一番難しいんですよ。ただの8ビートとかただのストロークって、音楽やってる人ほどそれだけでわかるというか、"あ、こいつはできるやつだな"とかがバレちゃうというか。
-小手先だけじゃないシンプルなもののほうが、そういうのすぐわかっちゃいますよね。
柳田:そうそう。海外のバンドに限らずですけど、プレイリストに流れてくる曲ってそれこそシンプルを突き詰めているというか、難しいことは一切やってないというか、でもそれがむっちゃかっこいい。
-たしかに。
柳田:でもそれは複雑なことができる人がシンプルなことをするからかっこいいんだって思うんです。今回で言うと「夜間飛行」の編曲でそれをめちゃめちゃ研究して、この音いらないってとにかく引き算を重ねていきましたね。まだ模索しながらだけど、それが今は楽しい。最近は"ギターなんて歪ませちゃダメだ! アコギが最強だ!"って、そんな感じです。
-シンプルが一番だと。
柳田:最近はそういうのを楽しんでやってるところはあるかもしれないです。だから歌詞もただ簡単なことが言いたいわけではないというか、やっぱり人に何かを伝えるって、歌詞にしろMCにしろ難しいんですよ。こっちが一方的に何かを伝えても、対峙した相手がそれをちゃんと受け取るところまで辿り着くのがめっちゃ大変で。今年もたくさん夏フェスに出させてもらったんですけど、フェスによって反応がいいときもあれば全然なときもあったし、対バンでもそれは顕著に感じたし。どうしたらもっと人に曲が届くんだろうな、想いが伝わるんだろうなって、それはもうずっと考えてますね、バンドを始めてからずっと。でもそれはこれからもっと曲を書いて、いろんなパフォーマンスを研究してやっていくしかないかなって。
-なるほど。吉田さんはいかがです?
吉田:これは前から言ってるんですけど、等身大な歌詞だなと思います。サイズ感がわかるというか、近いところにいる歌詞だなって、そう感じてますね。
-黒川さんは?
黒川:僕は、歌詞でいろいろ気づかされることが多いです。今年、プレイヤーとして自分のめちゃめちゃダメなところが見えて、それが見えるたびにさらに落ち込んで、どんどんマイナスのほうにいってしまう時期があったんです。で、そのダメなところをなんとか改善するんですけど、改善したらまた違うダメなところが見えてきての繰り返しで。でも「夜間飛行」の"無器用でもいいぜ無問題"っていうこのフレーズで、ダメなところを改善してもまた違うダメなところが見えてきて、そのたびにいちいちマイナスになるけど、別にそこでマイナスにならなくてもいいんだと思ったんです。
-完璧じゃなくてもいいし、できない自分を責めなくてもいいやって。
黒川:そうです。ダメだって思うたびにどんどん病んでいくんですよ。そんなこと今まで全然なかったんですけど、今年初めてそういうことがあって。でもそれも俺だしまぁいっかって、この歌詞でそんな気持ちになれたというか、柳田が書いてることはそういうことなのかなと。
-気づいて、救われたと。
黒川:めちゃめちゃ救われました。それくらい追いつめられたというか、かなりしんどかった時期がありましたね。自分でそれを認めないといけないんで、その作業がしんどくて。そういうこと(認めること)をしないとってうっすら気づいてはいたんですけど、それよりも練習しなきゃってなってたんです。でも、自分を認めないまま練習しても、根本が変わらないと意味ないんですよね。だからまずは自分の認めたくないところを全部認めていく作業をして。そのときにこういう歌詞を書いてくれたから"あ、これでいいのか"って思えたし、その乗り越え方も知ったのでもう大丈夫です。次の課題早く来いって感じ(笑)。
-この1年を振り返って意識の変化、成長という点で桐木さん、何かあったりします?
桐木:俺はもともとネガティヴで、考えなくてもいいことを考えて勝手に落ち込むことが多かったんですけど、ここ最近はわりとポジティヴになれたというか、そんな考え方もあるよねって、全部それで治まっちゃうようになりましたね。自分が嫌いなものを跳ねのけるんじゃなくて、その人の考え方を発見するというか。なんでこいつはこんな考え方をするんだろう、なんでこいつはこう思うんだろうってところに標準を当てると、自然に他人にも優しくなれるし、人の気持ちがちゃんとわかったうえで自分なりの行動ができるし、結局それって音楽をやっていくうえでも繋がっていくし、人生にも繋がっていくし、この変化は自分の中ではデカかったですね。
-吉田さんはどうです?
吉田:俺は、自分のほんとに好きなものがわかってきたかなって。自分で自分を理解することができてきたというか、さっきギターは歪んでなくてもいいって言ってたけど、俺は、ギターは歪んでれば歪んでるほどいいと思うし(笑)、ライヴも冷静よりは情熱的なほうが好きだし、ライヴ感があればあるほどいいし、初期衝動みたいなものをマジで忘れたくないし。好きだけど聴かなくなったっていう音楽もめちゃめちゃあるけど、自分がほんとに必要としているものや、自分の中になきゃいけないものがすごく見えた、自分のことがわかってきた1年でした。
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