Japanese
"RUSH BALL 2025" -DAY2-
Skream! マガジン 2025年10月号掲載
2025.08.31 @泉大津フェニックス
Writer : マーガレット安井 Photographer:RUSH BALL OFFICIAL、瀧本JON...行秀、河上良、田浦ボン
全くもってタフなイベントだ。
この2年の負債を取り戻す、そんな意欲が今年の"RUSH BALL"からは異常な程伝わってきた。その詳細は1日目のレポートに記したが、この"タフさ"は今に始まったことではない。例えば2011年。台風接近で開催自体が危ぶまれたものの、最終的には決行。前日の大雨で会場にいくつもの水溜まりができていたが、スタッフは徹夜で水を汲み出し、翌日の公演が問題なく行えるよう整備した。さらにコロナ禍の2020年、多くのフェスやイベントが中止を発表するなかで開催を敢行。賛否両論を呼びながらも、その後のイベント運営における重要な道しるべとなった。
では、その"タフさ"の原動力は何か。もちろんいくつかあるとは思うが、その1つには間違いなく"お客さんの笑顔を見たい"という思いがある。観客からの"今日、一日楽しかった"という言葉を聴くためならば、スタッフはどんな苦労も惜しまない。そしてその思いはアーティストにも共鳴し、強固な関係を築いていく。そうした強い結び付きを持ったアーティストたちが集った"RUSH BALL" 2日目。そこで生まれた数々のドラマを、ここから語っていく。
雲一つない青空の下、大阪 泉大津フェニックスで行われた"RUSH BALL"。オープニング・アクトのKUZIRAによる「Backward」、「Snatch Away」等勢いのあるナンバーで会場は一気に熱狂する。初登場のハルカミライは橋本 学が客席へ降りて「君にしか」を熱唱。さらに「世界を終わらせて」では会場から大合唱を巻き起こした。04 Limited Sazabysは軽快且つメロディックなサウンドを畳み掛け、終盤にはライヴ終了かと思わせたところで「Remember」を投下し、地鳴りのような歓声を湧き起こす。BRAHMANは「ANSWER FOR...」からスタートし、ノンストップで「SEE OFF」、「BEYOND THE MOUNTAIN」を投下し、終盤には細美武士も登場し「今夜」を披露する等、嵐のようなライヴを繰り広げた。そして、2日目のトリを飾ったSiMは「KiLLiNG ME」で幕を開けると、ステージ上に火柱が立ち上がり、会場全体がお祭り騒ぎに。「MAKE ME DEAD!」ではヴォーカルの声をかき消しそうな程のコールが轟く等、ドラマチックな場面が次々と起こり、2日間を締めくくるに相応しいアクトとなった。
もちろん"ATMC"も忘れてはいけない。ポップ・パンク、2トーン、J-POPをミクスチャーしたサウンドで観客を踊らせたCOPES。10年ぶりの出演ながら変幻自在のサウンドとまっすぐな想いを込めたステージで、自分たちのかっこいいを体現したRhythmic Toy World。重厚感あるグルーヴと引き締まったビート、心地よいフロウが重なり会場を心地よく揺らしたカメレオン・ライム・ウーピーパイ。平成から令和のサブカルを同期させつつ、ハードコア、テクノ、ハイパーポップ、アイドルまでを飲み込み観客を圧倒したトップシークレットマン等、数々のアクトが聴衆の心を揺さぶり続けた。
印象的なアクトが続くなか、一際鮮烈だったのは、太陽の下に現れたTHE ORAL CIGARETTESだった。"久しぶり、泉大津。ヤバいライヴにしよう!"と山中拓也(Vo/Gt)が叫び、お決まりの"1本打って"のコールから「もういいかい?」へ。無数の拳が泉大津フェニックスに乱れ咲いた。"そのままで行こう!"と始まった「GET BACK」では、アグレッシヴなビートで会場を席巻。土煙が舞い上がりながら盛り上がる観客の姿は、この場所が彼等のホームであることを証明しているかのようだ。
思えば初出演の2013年、"ATMC"で彼等は豪雨と機材トラブルに見舞われながら観客を惹きつけるライヴを見せた。あの瞬間からすでに"「RUSH BALL」はオーラル(THE ORAL CIGARETTES)のホーム"と証明されていた。あれ以来、幾度も出演しているが山中はこのイベントに出演することに対して"俺等はめちゃくちゃ幸せもんです!"と謙虚そのもの。"ここから飛ばしていこう!"と宣言すると、「DUNK feat.Masato (coldrain)」、「狂乱 Hey Kids!!」と畳み掛けて、再度土煙を巻き起こし、ラストは「OVERNIGHT」で締めくくる。"「RUSH BALL」のオーラルは間違いない"、そう思わせてくれるライヴだった。
またMONOEYESも忘れてはいけない。細美武士の"「RUSH BALL」行こうぜ!"の掛け声から「Ladybird」がスタート。痛快なギター・リフとキレのあるビートが会場に流れたなら、メロディアスなサウンドがたまらない「Run Run」、そして軽快ながらも力強いビートが印象的な「Roxette」等次々に披露した。会場も飛び跳ねる、拳を上げる等各々の楽しみ方でMONOEYESと対峙する。
MCで細美は"RUSH BALL"に対して"俺の心の中には猛獣みたいなやつがいて。そいつが時折「顔を出してぇ」って言うんだよな。で、そいつが顔を出してていい場所ってここしかねぇんだよ"と語る。このイベントが持つ自由さを誰よりも理解している細美。だからこそ、ここに立つことを心から楽しんでいるように見えた。気付けばライヴも終盤。「Two Little Fishes」ではBRAHMANのTOSHI-LOW(Vo)が鉄仮面姿で乱入し、会場は一気にハッピーな空気に包まれる。ラストは「When I Was A King」、「リザードマン」を演奏し、泉大津フェニックスを観客たちの遊び場へと変えてみせた。
THE ORAL CIGARETTES、MONOEYESも素晴らしかったが、会場全体が最も沸いたのは、"RUSH BALL"第1回から出演するDragon Ashだった。オープニングからダンサブルなナンバー「For divers area」を披露し、続いてhide with Spread Beaverの「ROCKET DIVE」のカバー、さらにダンス・ナンバー「La Bamba」とドロップ。観客は頭上でタオルを回し、まるで無数の花が咲き乱れるような光景が広がった。そして必殺ナンバー「Fantasista」が鳴り響くと、会場の熱気は一気に頂点へ。今日一番のスクリームが轟いた。
Dragon Ashのライヴは、いつでも必ず盛り上がる。これまで幾度となくフェスで目にしてきたが、どんな場所でも瞬時にホームに変えてしまうし、その状況は20年以上変わらず続いている。これはまさに奇跡と呼ぶべきだろう。だが彼等はMCで"芸歴とかそういうのは関係なく、心に響くのがかっけぇんだよ!"と語り、現状に甘んじることなく常に挑戦者の姿勢を崩さない。MCの後、この日の出演者であるThe BONEZのJESSE(Vo/Gt)を呼び込み、「Straight Up feat. JESSE」を披露。見事なマイクパスを決めればもはや彼等の独壇場だ。"それぞれの踊りを見せてくれ"と観客に呼び掛け、最後は「New Era」で締めくくる。ライヴ終了後、会場は大きな拍手に包まれた。
これまで幾度となく自然災害や社会状況といった逆境に直面してきた"RUSH BALL"。2日目のステージでも、新人からベテランまでが全力で音を鳴らし、観客と一体となって熱狂を作り上げていた。今年は"2年越しのリベンジとチャレンジ"がテーマだったが、快晴の下で繰り広げられた熱演の連続が、改めてこのイベントの"タフさ"を証明してみせた。観客の笑顔と歓声を目にしながら、この精神は来年以降も揺るぎなく受け継がれていくと感じた。
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