Japanese
東京初期衝動
Skream! マガジン 2023年03月号掲載
2023.02.26 @東京キネマ倶楽部
Writer フジジュン Photographer:横山マサト
バンドから見えた余裕と貫禄。東京初期衝動が、昨年12月から年またぎで全国11ヶ所を回った全国ツアー"東京初期衝動御一行様全国忘年会新年会会場はこちら"のファイナル公演を東京キネマ倶楽部で行った。ツアーを経てたくましくなった4人からはバンドとしての強さを感じたし、しーなちゃん(Vo/Gt)の堂々としたステージングには、フロントマンとしての風格があった。会場となるキネマ倶楽部は、昭和レトロな雰囲気やサブステージもある広いステージ、会場全体が見渡せる造りもあって、人を選ぶ会場だと個人的に思ってるのだが、この日の東京初期衝動はお世辞抜きでキネマ倶楽部のステージがよく似合ってたし、勢いだけでない、見せる聴かせるライヴで魅了したのは、間違いなくツアーの成果だろう。
SEが鳴って楽器隊が定位置につくと、上段サブステージからしーなちゃんが登場。なお(Dr)のカウントから、気持ちいっぱいに始まった「Because あいらぶゆー」でツアー・ファイナルが幕を開ける。あさかのベースが重なって気持ちを高ぶらせると、まれの切れ味鋭いギターと"殺しておけばよかった"のフレーズを合図に感情を爆発。一斉に拳の上がるフロアにしーなちゃんがグッと身を乗り出し、ひとりひとりに歌を届けると、観客が怒号のような歓声で応える。説得力と強靭さを増した歌と演奏に、観客の掛け声や歌声も後押しして、パワフルに勢い良く駆け抜けた序盤戦。センチでキュートな「マァルイツキ」が会場の空気を変える。こういったガールズ・バンドならではの表現も彼女らの強い武器であり、大きな魅力。
"激しい曲が続きます"(しーなちゃん)のMCから、あさかの気合十分なベースで始まった「山田!恐ろしい男」に続いたのは、最新ミニ・アルバム『らぶ・あげいん』収録の「梅毒」。すでにライヴ定番曲といった存在感を放つこの曲、"おー ちんちん!"の掛け声に観客もギンギン。さらに、ダイブしそうなほどのしーなちゃんのテンション感にフロアがカオス状態になった「高円寺ブス集合」に続いて披露したのは、新曲「愛うぉんちゅー」。エッジィなサウンドに乗せて、愛を叫ぶしーなちゃん。事前に練習したコール&レスポンスの掛け声もバッチリ合い、初見と思えないほど爆アガリのフロアを、しーなちゃんが満足そうに眺める。どこか余裕や貫禄さえ感じる、彼女らの自信に溢れたステージに、現在のバンドの状態の良さがよくわかる。
個人的に印象に残ったのが、"キネマ倶楽部でこの曲を歌うのが嬉しいです"(しーなちゃん)と披露した「中央線」。"あなたに投げた雪が溶けないよ"のフレーズがこの季節によく合う、さよならをテーマとしたバラード・ソングだ。たっぷり気持ちを込めたしーなちゃんの感傷的な歌声と、感情に寄り添ったスケール感のあるバンド・サウンドが一丸となって胸に迫る。人気曲「再生ボタン」から、ツアーで磨き上げた「ボーイフレンド」でしっかり聴かせると、ライヴは終盤戦。胸掻きむしる衝動に溢れた「春」から、"ロックンロール!"のシャウトと轟音で始まった本編ラストは「ロックン・ロール」。心震わす渾身のロックンロールに、フロアから熱い拳が突き上がる。ツアーのラストに辿り着いたのは、みんなで作り上げた熱く激しく美しすぎる光景だった。
アンコールでは、"前の東京初期衝動をやっと超えれたと思うので、久しぶりに歌います"(しーなちゃん)と、2020年11月のあさか加入後は封印していた「SWEET MELODY」を披露。演奏中、スクリーンに映るツアー振り返りVTRのメンバーの笑顔からもバンドの充実ぶりが見えたし、丁寧で力強い歌と演奏もグッときた。Wアンコールとなるラストは、本日2度目の「再生ボタン」。別れを惜しみながら、"ありがとう! I LOVE YOU!"と愛を届けるしーなちゃんや、一音一音を噛みしめながら演奏するメンバーの表情は清々しく、美しかった。
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Dannie May
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
RELEASE INFO
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号