Japanese
菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)× Marshall
2022年12月号掲載
9枚目となるアルバム『TIGHTROPE』を8月にリリース。来年はバンドにとって重要な年となる19周年を控える9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎がMarshallのイヤホン"MOTIF A.N.C"を徹底チェック。バンドの近況も踏まえながら、アンプにMarshallを使い続ける立場からの意見を訊いた。
Member:菅原卓郎(Vo/Gt)
Interviewer:米沢 彰
Photographer:濱谷 幸江
むやみにボリュームを上げずにちょうど良く聴ける
-今年は配信シングルを立て続けに出してから、9枚目となるアルバム『TIGHTROPE』のリリース(2022年8月)、そのまま全国ツアー("9mm Parabellum Bullet presents「Walk a Tightrope Tour 2022」")とここまで結構充実していますね。
今年に入ってからずっとレコーディングをしていて、いくつか配信シングルをリリースしながらアルバムを完成させていきました。アルバムには10曲収録されているんですが、だいたい半分くらいは先にリリースになって、以前なら手の内を見せすぎだと考えていたと思います。でも今はそれもいいなと。これまでは9月9日がツアー初日、あるいは9月9日にリリースというのが多かったんですが、今回はツアーの前にみんながアルバムをしっかり聴き込んでいる状態で初日に臨みたかった。結果的にライヴは本当に充実していました。いい流れだったと思います。
-『TIGHTROPE』をリリースして、ツアーを回っての手応えなどうかがっても良いでしょうか?
僕らも観客も制限のある状態でライヴが行われることにだいぶ慣れてきて、以前なら考えられないことではあるけど、この状態でも盛り上がることができる、というか楽しむことは間違いなくできましたね。音楽が届いていることを実感しました。なので演奏中にはギャップをあまり感じずにやっています。制限がないことが一番いいに決まっているし、MCでもつい"早く前みたいにやりたいね"と話しちゃうんですが、実はコミュニケーションの純度は上がっているんじゃないかとも思いましたね。
-福岡公演が残念ながら台風で中止となり、そのあと配信ライヴを実施していましたね。
実はもともと東京のライヴを配信できたらいいねと話していたから奇しくもジャストなタイミングになりました。福岡だけでなく他の会場に来ることを断念した人にも、まったくノー・マークだった人にも観てもらえる機会を用意できたし。2020年に配信ライヴをやり始めたとき、最初は"無観客で演奏に入り込めるのかな"と思ったのですが、全然そんなことはなくて。自分たちが曲に没頭できたら音楽自体のエネルギーは変わらないなと思えました。違うところは、配信だからこそのMCだとか、観ている人がいることを忘れないようにすることくらいで、逆に配信を意識していない演奏のほうがいいものを観てもらえる気もしています。9mm(9mm Parabellum Bullet)の場合はですけど。
-ライヴをすることそのものが重要という感じがしますね。
バンド=ライヴだよねと昔から話しているんです。今回はZepp Haneda(TOKYO)の観客が目の前にいるわけで、配信があるからと言ってもまずは目の前にいる人たちに向けて演奏しますよね。9mmはスタートに"バンドがどんなふうに爆発するのか"があって、観客にリアクションをもらうにはどうするのか? もっと爆発するしかない! というようなバンドでした。ステージ上でよりすごいものを生み出すためにはどうすればいいのかを常に意識していますよ。
-菅原さんはご自身の機材としてもMarshallを愛用されていると思いますが、Marshallを使い続けている理由を教えていただけますでしょうか?
僕のMarshallはVintage Modernっていう機種で、もう廃盤になっちゃったんですけど、いわゆる(JCM)800とか900とか1959とか、そのどれとも違っています。Marshallだけどなんとも言えない、どこにも属してないような感じなんですよ。ヴィンテージのMarshallをコントローラブルにするのがコンセプトのモデルなんですけど、引き換えにそこまでクセは強くないとも言えます。僕はエフェクターを使ってディストーション・サウンドを作ってるんですけど、"歪みはアンプでしょ?"とよく言われるんですよ。だからそれだけ、Marshallというものがあのルックスとサウンドで刷り込まれていると思いますね。Vintage Modernだとこの使い方になるけど、スタジオにある900とか2000を直で歪ませたサウンドはMarshallのロックンロールな部分を強く感じます。ステージでそれを背負ってライヴしてるだけで、ロック・バンドやってるぜって気持ちが生まれてくるから、ずっと使ってるというところもありますね。
-菅原さんから見たMarshallのイメージを教えていただけますでしょうか?
ロック・バンドをやるなら、ギターを弾くならMarshallだよなって思います。いろんなブランドのアンプがあるけどやっぱり無視できないものだから。バンドを続けてきていろんな選択があったはずなんだけど、Marshallを使ってて良かったなって思います。王道のものだから、逆にちょっと変わった使い方をすることもできるしね。
-話は変わりますが、株式会社Nonetの代表取締役社長就任おめでとうございます。9月9日という9mmにちなんだ日に発表されたことも含めて、とても印象深いニュースでした。社長の実感は今ありますか?
特にないですね(笑)。コロナ禍中に考えたことだったんですけど、ライヴができなくなったり、レコーディングの予定を変えたりしているなかで、バンドの面白さを伝えるにはこれからどうすればいいんだろうと。それにはメンバーが社長をやるほうが良さそうだなと考えたときがあって。会社もバンドにしちゃうというか、動きがよりストレートになるし。そのときは目の前で起きている問題のほうが大きかったから、2年くらいたってちょうどそういう時期が来た感じです。もともと自分たちが聴いていた音楽やバンド、ハイスタ(Hi-STANDARD)やBRAHMANとかは自分で自分の会社をやるっていうか、自分がバンドをやるための場所を自分で作っていて。その姿への憧れを実行に移したとも言えますね(笑)。
-社長にもなって忙しくされている時期だとは思いますが、普段はどういった環境で音楽を聴いていますか?
普段は移動中か、何か作業する前に聴くことが多いですね。作業や練習をする前にちょっと音楽を聴き始めてそれから取り掛かる感じで。
-ツアー以外にもリハーサル、制作などでの移動が多いかと思いますが、移動中でも聴いたりしますか?
最近まで移動中はiPhone付属の普通のイヤホンで聴いていました。有線じゃないと駄目で。iPhoneの中に入っているアプリで鍵盤を使ったりするから、ワイヤレスだとどうしても遅れちゃうので。あとはケーブルで繋いでおかないと失くすから(笑)っていうのもあって有線を使っています。ノイズキャンセリングのヘッドホンで、電車や飛行機の騒音の大きい移動で使いますね。
-今回、Marshallのアクティヴ・ノイズキャンセリング・イヤホン"MOTIF A.N.C"を使っていただきましたが、実際に試してみた感想をうかがえますでしょうか?
いい意味でMarshallのイメージを裏切るストレートで素直なサウンドで聴きやすい印象でした。何か誇張されているわけじゃなくて。Marshallだから"ロックンロールだぜー! ガシャーン"というサウンドじゃなくて、イヤホンとして性能がすごく真っ当で、いろんな曲を聴いてもナチュラルに聴けると思います。
-どういった音源を聴いてみましたか?
9mmのアルバムをまず聴いて、THE MARS VOLTAとSLIPKNOT、Jack Whiteの新譜、あと夏に一緒に演奏したyamaと、山下達郎さんも。
-幅がすごいですね。山下達郎さんからSLIPKNOTまで(笑)。
そうですね(笑)。でも山下達郎さんもSLIPKNOT聴いてると思うんですよね(笑)。インタビューでMETALLICAのシャウトについて語っておられたんで。だから絶対聴いてるはずです。研究のために。
-聴いたときはどういった環境でしたか?
移動する合間とか、ちょっと音楽聴こうかなってタイミング全部で聴いてましたね。
-ノイズキャンセリング機能は試してみましたか?
ノイズキャンセリングの性能が、ほんとに音楽以外何も聞こえなくなって、ちょっとびっくりしました(笑)。ノイズキャンセリングはやっぱり移動中に力を発揮しますね。車内や機内は騒音に対抗してついボリューム上げがちだから、これなら耳を傷めない。苦手なイメージがあったんだけど、ノイズキャンセリングが入った瞬間がわからなくてナチュラルに無の世界に行く体験を何度かしました(笑)。自然すぎてONなことに気づかなかったんですよ。これでむやみにボリュームを上げずにちょうど良く聴けるのは耳への安心感が大きいですね。
-マイクで得られた外音を逆にプラスに乗せて、イヤホンをつけたまま(楽曲は停止して)会話もできる"トランスペアレンシーモード"もあって、個人的にはかなり便利だと思いました。
(※モードを切り替えて)声が聞こえる(笑)! これなら大丈夫かな。外で聴いているときもさっきのノイズキャンセリング・モードで聴いてたから、人の気配が一切しなかったんですよね(笑)。こっちなら平気かなって。
-タッチでコントロールできてしまうぶん、つけ外しを頻繁にすると再生されたり止まったりであまりいい感じがしなくて。外さずに使えるのは便利だなと思いました。
たしかに!
-タッチ・コントロールは試してみましたか? また、見た目や質感についてはいかがですか?
タッチ・コントロール便利ですよね。見た目については、みんな言ってると思うんですけど、ケースがアンプと同じ質感になってて、"やるな!"と。Mのロゴも含めて、ルックスからMarshallだと一発でわかるし、Marshallユーザーとしては選ばざるを得ないです。
-装着感やフィット感はいかがでしたか?
違和感がなくて、落っこちちゃうのが怖いって思ったけど、全然そんなことないですね。ノイズキャンセリングも相まって、落ちたときは(外の音が)聞こえてるときだから(笑)。フィット感も良くて、漏れ聞こえるって感じもなくて、大げさじゃないところがいいなって思いました。
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