Japanese
9mm Parabellum Bullet
Skream! マガジン 2018年11月号掲載
2018.09.29 @Zepp Tokyo
Writer 石角 友香
今年5月の日比谷野外大音楽堂公演(5月27日開催の自主企画"カオスの百年 vol.12")でステージに復活した滝 善充(Gt)が、ついにツアーでも復活するという意味で、特別な熱狂を持って全国を駆け巡ってきた、そのファイナルである。ステージ上に不在でも作品世界に"滝がいる"ことを実感するという、このバンドの代替不能な理由も実感した約2年だったが、ライヴ全編に滝がいることのある種の幸せを感じる怒濤のツアー・ファイナルだった。
開演前、ステージ中央から伸びる花道に新鮮な驚きを感じつつ、内なる熱気を蓄えていたのか、サポート・ギタリストの爲川裕也(folca)を含む5人がステージに登場した瞬間の歓声が凄まじい。それをすべて受け止めて投げ返すように「Lovecall From The World」でスタート。矢継ぎ早に「インフェルノ」に突入。すでにツアーを複数共にしてきた爲川、菅原卓郎(Vo/Gt)のギター・アンサンブルの屈強さに、目を閉じても滝とわかるメイン・リフに思わずにやけてしまう。「Sleepwalk」でのトリプル・ギターのアンサンブルは、ギター・オーケストレーションとでも言うべき、アルバム『BABEL』以降の9mm(9mm Parabellum Bullet)が構築したさらなるアンサンブルの奥行きが過去曲にも反映されていた。かみじょうちひろのドラミングも、強烈な音圧というより、リズムを構成する音ひとつひとつが他の4人の楽器とスリリングな抜き差しを楽しんでいるようで、破壊力抜群な9mmの音像なのだが、過去より全然抜けがいい。それは中村和彦(Ba)も然りで、全体的なバランスで演奏をさらにドライヴさせていく、そんな印象を持った。活動スタイルだけじゃなく、実際の演奏も前へ前へ変化している。
さて、気になっていた花道には、意外にライヴ本編のど真ん中にセットされることが珍しくなった「Vampiregirl」の際、滝が走り出て、挙句(!?)クラウドに身体を預けて仰向けでプレイし続けるという場面も。先が読めないアクションは彼らしい。
中盤には来場者特典で配布されたCDにも収録されていた「21g」を披露。菅原のMCによるとデビュー盤『Discommunication e.p.』と1stフル・アルバム『Termination』と同時期にできていたが、今になってようやく日の目を見た曲らしい。メロディや構成にいい意味で青さを感じる曲の貴重な披露だった。今回のツアーはファンからのリクエストも参照したセットリストで、「新しい光」や「Black Market Blues」の下位っぷりに笑わされたが、それだけここにいるのがコアファンだと知らされたわけだ。が、逆に久々に滝のジャジーなフレージングと中村のアップライト・ベースは期待値が高かったのか、「キャンドルの灯を」はイントロでため息と歓声が混じり合う。ドラマチックな世界観のなか、滝のクラシックに通じるフレージングに圧倒された「ホワイトアウト」が、緊張感のあるクライマックスを演出していた。本編はメロディアスなキラーチューン「ハートに火をつけて」から、クランチなトリプル・ギターの極北とも言えそうな「sector」で、混沌と爆音にまみれながら、もう笑うしかない"これぞ9mm"な音像でフィニッシュ。このアンサンブルは爲川も含めた5人の"声"だ。歓びを演奏に変換した最大限の声。一度はお馴染みGIPSY KINGSの「A Mi Manera (My Way)」が流れるも、アンコールで再登場した5人は激烈、且つ大きな愛で鳴らしていた。滝のツアー・フル出演という挑戦を完遂した彼らから得たエネルギーは計り知れない。
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