Japanese
9mm Parabellum Bullet
Skream! マガジン 2022年11月号掲載
2022.10.02 @Zepp Haneda(TOKYO)
Writer 山口 哲生 Photo by 西槇太一
"バンドも、ライヴを観に来るみんなも、世界中の人たちが同じような状況に置かれて過ごした3年間って、たぶん世界初じゃないですか。だから、このアルバムを聴いて、何か共感できるところがあるとしたら、俺らがみんなと同じ時間を、同じようなことを考えたり悩んだりして過ごしていたからだと思います"(菅原卓郎/Vo/Gt)
パンデミック下の心境を、より深化させたサウンドで閉じ込めた9thアルバム『TIGHTROPE』を手に、9月9日から全国ツアーを開催した9mm Parabellum Bullet。バンド名と作品題に合わせ、頭上に9本(そのうち中央に設置されていた1本は赤色の)ロープが張り渡されたフロアへ目掛け、サポートに武田将幸(HERE)を迎えたトリプル・ギター編成で次々に自身の最新モードを叩き込んでいった。
真っ赤な照明に包まれるなか、強烈な轟音を疾駆させた「Hourglass」に始まり、滝 善充が紡ぐ怪しさ全開のギター・リフが炸裂する「タイトロープ」を、募り続けるフラストレーションをぶちまけるように繰り広げれば、途中で演奏が止まる寸前になるほどにテンポを落とす「泡沫」や、スモークがたかれ、光が何度も明滅するなかで繰り広げられた「煙の街」の、あまりにもダークで重厚な空気に息を呑む。また、会えなくなってしまった感傷を抱えながらも凄まじい勢いで突き進んでいく「白夜の日々」は、どんな状況になろうとも音を奏でていく決意の歌のように響き、菅原も"君に会いに来たぜ!"と歌詞を変えて絶叫。そこから"命を燃やし尽くせ"と、かみじょうちひろが叩き出す2ビートで激走する「インフェルノ」に雪崩込んでいく姿に、ただただ胸を熱くさせられた。
『TIGHTROPE』は10曲入り約35分ということもあり、必然的に"他のアルバムの曲が多いかもしれない"と菅原が話していたが、「Cold Edge」、「Black Market Blues」といった必殺曲はもちろん、中村和彦がアップライト・ベースを操った「キャンドルの灯を」や、メランコリックなサウンドとメロディに包まれる「夏が続くから」など、様々な時代の楽曲が飛び出していく。また、本ツアーの福岡公演が台風14号の影響で中止になってしまったことを受け、このレポートを行っているZepp Haneda(TOKYO)公演では、急遽生配信を行うことに。菅原の"今だけみんなのことを福岡って煽っていいですか?"というアジテーションから始まった「Psychopolis」や、同曲のアウトロのキメ部分を「悪いクスリ」のベース・フレーズで繋げるなど、とにかくアガる瞬間の連発。声は出せないながらも、フロアで興奮を表現しているオーディエンスを見渡しているメンバーの表情も生き生きとしていて、曲間中にジャム・セッション的に音を重ねている姿もなんとも楽しそうだった。
そんなハイライトたちの中でも胸に迫るものがあったのが、「The World」。2007年にメジャー・プレデビュー盤としてリリースされたEPに収録されていた楽曲だが、菅原がアコギに持ち替えたトリプル・ギターのアンサンブルに成熟を感じさせながらも、そこに綴られている言葉の一節一節が、こんなふうになってしまった世界だからこそ、より心の奥深くまで沁み渡り、突き刺さってきた。ちなみに9mmは今年メジャー・デビュー15周年、来年には結成19周年を迎える。9周年のタイミングでも様々な企画を用意していただけあって、"9という数字に絡めるために、自分たちのメジャー・デビュー15周年をうっかり忘れそうになるくらいの俺たちですから、来年はちょこちょこいろいろやろうと思っている"と菅原。『TIGHTROPE』という傑作を改めて聴き直しながら、来年の祝祭を楽しみに待ちたい。
- 1
LIVE INFO
- 2025.04.09
-
片平里菜
WANIMA
never young beach
Saucy Dog
yama
WHISPER OUT LOUD
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
詩羽 × CENT
KANA-BOON
- 2025.04.10
-
Maki
a flood of circle
Saucy Dog
yama
SIX LOUNGE
シド
- 2025.04.11
-
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
THE BACK HORN
Maki
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
Hump Back
GLASGOW
FUNKIST
moon drop
緑黄色社会
ビレッジマンズストア
LOSTAGE / EASTOKLAB / peelingwards ほか
藤巻亮太
"SYNCHRONICITY'25 Pre-Party"
ネクライトーキー × Wienners
Cö shu Nie
Awesome City Club
WANIMA
Plastic Tree
- 2025.04.12
-
片平里菜
PIGGS
moon drop
yutori
indigo la End
SUPER BEAVER
yama
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
go!go!vanillas
a flood of circle
古墳シスターズ
GOOD ON THE REEL / ポップしなないで / 渡會将士 / 藤森元生(SAKANAMON)ほか
セックスマシーン!! × KiNGONS
サカナクション
SCOOBIE DO
フラワーカンパニーズ
GLASGOW
DYGL / トクマルシューゴ / YOGEE NEW WAVES ほか
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
Panorama Panama Town
CNBLUE
緑黄色社会
超能力戦士ドリアン
Novelbright
chef's
The Ravens
INORAN
ねぐせ。
Ayumu Imazu
怒髪天
cinema staff / ヒトリエ / UNISON SQUARE GARDEN / ONIGAWARA ほか
Ochunism
"SYNCHRONICITY'25"
"下北沢こがでらロックフェスティバル2025"
にしな
マルシィ
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.13
-
片平里菜
PIGGS
Maki
THE BACK HORN
SUPER BEAVER ※振替公演
go!go!vanillas
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
ACIDMAN
藤巻亮太
a flood of circle
古墳シスターズ
The Ravens
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
サカナクション
THE YELLOW MONKEY
超☆社会的サンダル
SCOOBIE DO
LOVE PSYCHEDELICO / The fin. / 荒谷翔大 / 幽体コミュニケーションズ
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
Cö shu Nie
DENIMS
岸田教団&THE明星ロケッツ
CNBLUE
Novelbright
Ado
Mega Shinnosuke / Conton Candy / トンボコープ / TOOBOE / Aooo ほか
ヒトリエ
Panorama Panama Town
四星球
怒髪天
cinema staff / 9mm Parabellum Bullet / アルカラ / ストレイテナー ほか
Tempalay
ハク。
原因は自分にある。
パスピエ
"SYNCHRONICITY'25"
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.14
-
YONA YONA WEEKENDERS
ELLEGARDEN × FEEDER
- 2025.04.17
-
柄須賀皇司(the paddles)
XIIX
yama
KANA-BOON
ELLEGARDEN × FEEDER
SUPER BEAVER
The Ravens
君島大空
KIRINJI
Mirror,Mirror
androp
東京初期衝動
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
- 2025.04.18
-
超☆社会的サンダル
THE KEBABS
藤巻亮太
Maki
Omoinotake
THE LAST DINNER PARTY
緑黄色社会
THE ORAL CIGARETTES
yama
never young beach
曽我部恵一
FUNKIST
androp
indigo la End
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
あっこゴリラ
THE BACK HORN
- 2025.04.19
-
"ジゴロック2025"
MAN WITH A MISSION
フラワーカンパニーズ
GANG PARADE
ねぐせ。
サカナクション
"IMPACT! XXII"
WANIMA
眉村ちあき
ヤバイTシャツ屋さん / SUPER BEAVER / ストレイテナー / アルカラ ほか
THE YELLOW MONKEY / UVERworld / シンガーズハイ / yutori ほか
never young beach
原因は自分にある。
THE ORAL CIGARETTES
古墳シスターズ
THE BAWDIES
FINLANDS
sumika
ずっと真夜中でいいのに。
ゴキゲン帝国
太田家
Base Ball Bear × ART-SCHOOL
FUNKIST
HY
PIGGS
BRADIO
須田景凪
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
- 2025.04.20
-
片平里菜
"ジゴロック2025"
chef's
眉村ちあき
緑黄色社会
サカナクション
ビレッジマンズストア
fox capture plan
This is LAST
NOT WONK
古墳シスターズ
10-FEET / フラワーカンパニーズ / 四星球 / くるり / Hakubi ほか
UVERworld / Novelbright / TOOBOE ほか
原因は自分にある。
藤巻亮太
go!go!vanillas
NakamuraEmi
HY
sumika
indigo la End
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
THE BACK HORN
ずっと真夜中でいいのに。
THE LAST DINNER PARTY
SCOOBIE DO
BRADIO
吉澤嘉代子
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
moon drop
- 2025.04.21
-
THE KEBABS
クジラ夜の街×ルサンチマン
SANDAL TELEPHONE
- 2025.04.22
-
片平里菜
SUPER BEAVER
THE KEBABS
HINDS
Saucy Dog
THE YELLOW MONKEY
暴動クラブ
RELEASE INFO
- 2025.04.08
- 2025.04.09
- 2025.04.10
- 2025.04.11
- 2025.04.12
- 2025.04.15
- 2025.04.16
- 2025.04.17
- 2025.04.18
- 2025.04.23
- 2025.04.25
- 2025.04.26
- 2025.04.30
- 2025.05.03
- 2025.05.07
- 2025.05.09
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
yama
Skream! 2025年03月号