Japanese
kobore
Skream! マガジン 2018年12月号掲載
2018.10.18 @渋谷TSUTAYA O-WEST
Writer 沖 さやこ
2ndミニ・アルバム『ヨル ヲ ムカエニ』で夜の3部作を締めくくったkoboreが、そのアルバムを引っ提げて53本にもわたる全国ツアーを行い、そのファイナルを渋谷TSUTAYA O-WESTのワンマン公演で飾った。この日は彼らの盟友でもあるDear Chambersがオープニング・ゲストとして登場。Dear Chambersもオープニング・ゲストとしてその場を温めるというよりは、そのあとに登場するkoboreを焚きつけるようなステージを展開する。楽器を殴りつけるように音を出し叫び続ける姿に、観客たちも息をのんだ。
koboreはセット・チェンジからそのままライヴの幕を開けた。4人が一斉に音を出した瞬間、強い光を放つようなポジティヴなエネルギーが会場中に満ちる。1曲目の「夜を抜け出して」が始まると同時に、背景には巨大なバックドロップがせり上がり、ステージ上の4人からも観客からも、この瞬間を待ちわびたと言わんばかりの熱量が一気に立ち込めた。
田中そら(Ba)と伊藤克起(Dr)によるリズム隊は悪ガキ的なアグレッシヴなプレイをぶちかます。佐藤 赳(Gt/Vo)はギターを目いっぱいかき鳴らし、歌詞の一部をこの日にひもづけたワードにさらりと変えるなど、ナチュラルな熱さとスマートさで魅了。安藤太一(Gt/Cho)は華やかで軽やかな音色で音像に色をつける。インタビューで佐藤が"それぞれの成長があって、それが最終的にバンドに繋がればいいと思っている"や"俺が作りたいものを作って、3人は俺が作ってきたものに対してどれだけ自分の色を出すか、どれだけ自分を詰め込めるかを考えている"と言っていたとおり、koboreは歌モノ・ギター・ロックという括りの中でも団結力以上に個々の個性が際立つバンドと言っていい。だからこそサウンドスケープはスリリングで緊張感は並々ならぬものがある。そして観ているこちらが高揚してくる最も大きな理由は、4人全員がkoboreで音を出すことを楽しんでいることが手に取るようにわかるからだ。

中盤では「グッバイ」や「ありふれた日々に」、「おやすみ」といったセンチメンタルな楽曲を演奏していく。メンバーひとりひとりが曲に集中し、観客もじっくりと聴き入った。深層心理が音になっていくようなスケールの大きな演奏は思わず呼吸を忘れるほどの気迫に満ちていて、激しいけれど丁寧な演奏には"いい音を鳴らしたい"という気高い意志も見える。彼らはただただ音楽が好きで、ただただ自分らしくいることを大事にしていた。それ以外の雑念は存在せず、だからこそ鮮明に情熱が伝わってくるし、個々の色を保ちながらも混ざり合っていく。純度の高いその空間は、とても心地のいいものだった。
佐藤が弾き語りをしながら現在の自分たちのエピソードを歌にしたためていく。"僕の歌っている場所は片隅なんかじゃなかった"、"やっと会えました"という言葉と笑顔のあとに「ヨルノカタスミ」を演奏し、続いての「テレキャスター」前には"この(TSUTAYA O-WESTの)景色を夢で見たことがあるんです。ずっと叶えたいと思っていました。僕はこれがやりたくて音楽をやっています"と感極まった表情で語る。彼らの音楽の原動力は歓喜で、その光に満ちた感情はさらに観客たちの心に火を灯していった。「君にとって」、「当たり前の日々に」、「ヨルヲムカエニ」とさらに4人は歓びをあらわにし、本編を完走した。
アンコールでは来年リリース予定のフル・アルバムから新曲「東京タワー」を初披露し、ラストの「爆音の鳴る場所で」では佐藤がギターを置き、バンドとともに全国を回ったバックドロップを肩に掛けてハンドマイクでパフォーマンスをする。Dear Chambersのモリヤマリョウタ(Vo/Gt)が佐藤の代わりにギターを弾き、秋吉ペレ(Ba/Cho)がフロアにダイブ。53ヶ所にわたるツアーの大団円として相応しい熱狂だった。佐藤はフラッグを観客に授け、"大好きな音楽が俺を前に向かせてくれたんだ!"、"きっと変わらない、東京府中koboreでした!"と叫んだ。このツアーでさらに大きなバンドへと成長したkobore。今後遠くない未来に行われるであろう完全単独ワンマンでは、もっと圧倒的な景色を描くだろう。
[Setlist]
1. 夜を抜け出して
2. グッバイシーユー
3. 涙のあと
4. 幸せ
5. 君のことばかりだ
6. グッバイ
7. ありふれた日々に
8. おやすみ
9. 僕の全部
10. アケユクヨルニ
11. ローカルから革命を
12. ヨルノカタスミ
13. テレキャスター
14. 君にとって
15. 当たり前の日々に
16. ヨルヲムカエニ
en1. 東京タワー(新曲)
en2. 爆音の鳴る場所で
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