Japanese
AliA
Skream! マガジン 2021年06月号掲載
2021.05.05 @EX THEATER ROPPONGI
Writer 三木 あゆみ Photo by 青木カズロー
"どんなかたちであっても、私たちは音楽を届け続けなければいけない"――AYAME(Vo)が伝えたこの言葉の中に、どれだけの決意と覚悟が込められているのか。それがハッキリと見えたような気がしたライヴだった。
2021年5月5日、"AliAliVe2021 -FANFARE-"ファイナル公演が、EX THEATER ROPPONGIにて無観客配信で開催された。2020年に予定していた全国ツアーがコロナの影響で中止となり、約1年ぶりの国内ツアーとして今年4月からこのツアーを回ってきたAliA。しかし、3度目の緊急事態宣言の発令を受け、有観客で行うはずだったファイナル公演は急遽、無観客配信ライヴでの開催へと変更となってしまった。きっとメンバー、スタッフ、ファンの中では悔しさや様々な想いが堂々巡りしただろう。だが、それをバネとし、"音楽を届けることを諦めたくない"という強い想いをパワーに変えて、この日6人はステージに立ったのだ。
壮大なオープニングSEと立体的でダイナミックな照明が、これから始まるという期待感を増幅させるなか、メンバーが登場。1曲目「ゆびさき」からライヴがスタートした。迷いのないまっすぐなAYAMEの歌声、寄り添うような優しさの中に芯があるバンド・サウンドに惹きつけられる。続けて"今日は画面だろうがなんだろうが、私たちの音楽を全力であなたに届けたいと思います"(AYAME)と伝え、「impulse」へ。"僕の反撃ストーリー 今に見てろほら"、"stand up right now"など、今のAliAの感情が託されたような言葉のひとつひとつが刺さってくる。
"劇場版AliAへようこそ!"とSEIYA(Ba)が挨拶し、この日は急遽配信ライヴに変更になったということで、様々なメディアで配信を届けるためスタッフが募集され、複数の画面で会場から配信されていることを説明。この日の公演は、AliAとファンたちがチーム一丸となって全世界に音楽を届けたという点でも、特別なものとなった。そして、AYAMEは"ツアーでここまで全国8ヶ所を回ってきたなかで、たくさん新曲を育ててきました。そんな最高の新曲たちをお届けしていきたいと思います"と話し、「ノスタルジア」を披露。RINAのヴァイオリンの音色が伸びやかに響いていくのが気持ちいい。真っ赤な照明が映えるヘヴィなロック・チューン「Discord」では、ソロでTKTがショルダー・キーボードを構えてステージ中央に踊り出る。このとき、AYAME、SEIYA、RINA、EREN(Gt)もステージのお立ち台に上がり、5人が横並びでステージ前方に立っていたのだが、その迫力の光景は壮観だった。そこから、退廃的な雰囲気を纏ったAliAの新機軸でもある「ケセラセラ」、圧巻の照明によって楽曲の世界に引き込まれた「limit」、歌がストレートに胸に響く温かみのあるミドル・バラード「翼が生えたなら」と、多彩な表現で観る者を圧倒する。
公式YouTubeでの生配信のコメントをメンバーが読み上げたり、それぞれの自己紹介をしたりしたMCを経て、次の曲は「SLIDE SUNSET」。結成当時に、"聴いてくれる人たちに自分たちは何ができるのか、こんな自分たちでも頑張ってやっていこう"といった想いを込めて作ったというこの曲は、前を向く6人の決意が滲んでおり、全員の歌唱が入るところもエモーショナルだった。そして、AYAMEとTKTのふたりによるアコースティック形式で届けられた「声」。押しつぶされそうなほどの心の痛みを受け止め、それでも進まなければいけない切なさを、ずば抜けた表現力と歌唱力で魅せたAYAMEの歌には鳥肌が止まらなかった。
そこから、BOBによるドラム・ソロに突入。ツアー各地でご当地ソングにちなんだ音をサンプリングして使用しソロを披露してきたそうだが、東京公演ではなんと吉幾三の声をサンプリング。ユーモアと超絶テクニックを交えた規格外のドラム・ソロで盛り上げていった。後半戦に入り「eye」、「ステロイド」、「equal」と続け、さらにエネルギーを放出していくAliA。鮮やかに楽曲の世界観を彩るスケールの大きい照明演出と、6人の真摯な演奏に思わず前のめりになって見入ってしまう。そして、バンドの代表曲「かくれんぼ」へ。楽曲の爆発力が凄まじく、高揚感が押し寄せてくる。きっと画面の向こうでは大合唱が起きているだろうと、思えたひと幕だった。
AYAMEは"AliAを好きだって言ってくれる人たちのことを裏切りたくないし、ここでコロナなんかに負けたくない。絶対に立ち向かってやろうって、心の底から思ってます"と語り、"すぐにこのツアー・ファイナルのリベンジ公演をやりたいと思ってます。これは私たちの覚悟です"と、次は必ず、直接ファンたちへ音楽を届けることを約束した。"いつまでも私たちはあなたのそばにいます"そう誓い、歌い出したのは「リフレインメーデー」。バンドの想いを受け取ったからこそ、"世界が変わっても/変わらずここにいるから"という言葉により強い説得力を感じる。最後の1曲は「simple」。AliAの6人は、全身全霊で音楽を届け、"AliAliVe2021 -FANFARE-"を完走した。
[Setlist]
1. ゆびさき
2. impulse
3. ノスタルジア
4. Discord
5. ケセラセラ
6. limit
7. 翼が生えたなら
8. SLIDE SUNSET9. 声(アコースティック)
10. eye
11. ステロイド
12. equal
13. かくれんぼ
14. リフレインメーデー
15. simple
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.08
-
THE ORAL CIGARETTES
TOKYOてふてふ
FOO FIGHTERS
Re:name × Enfants
JON SPENCER
MONO NO AWARE
ORCALAND × Gum-9
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
RELEASE INFO
- 2025.10.08
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号