Japanese
a flood of circle、対バン・ツアー"日本武道館への道"ゲスト第1弾で[Alexandros]、cinema staff、9mm、ナッシングス、PK shampoo、SIX LOUNGE等発表
2025.12.06 21:00
a flood of circleが、2026年5月の日本武道館単独公演までの対バン・ツアー"20周年記念ツアー日本武道館への道"のゲスト第1弾を発表した。
このたび発表されたのは、[Alexandros]、9mm Parabellum Bullet、SIX LOUNGE、cinema staff、SPARTA LOCALS、Nothing's Carved In Stone、バックドロップシンデレラ、PK shampoo、山中さわお&ELPIS。
なお、チケットのオフィシャル先行が開始しているのでぜひチェックしてほしい。
▼ツアー情報
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"a flood of circle 20周年記念ツアー 日本武道館への道"
[2026年]
1月11日(日)東京 新代田FEVER w/ SPARTA LOCALS [NEW]
1月23日(金)名古屋CLUB QUATTRO w/ 9mm Parabellum Bullet [NEW]
2月5日(木)茨城 mito LIGHT HOUSE w/ cinema staff [NEW]
2月14日(土)岩手 盛岡 CLUB CHANGE WAVE w/ Nothing's Carved In Stone [NEW]
2月15日(日)福島 郡山 HIPSHOT JAPAN w/ Nothing's Carved In Stone [NEW]
2月19日(木)栃木 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2 w/ バックドロップシンデレラ [NEW]
2月26日(木)千葉LOOK w/ cinema staff [NEW]
2月28日(土)横浜ベイホール
3月1日(日)京都磔磔
3月7日(土)NAGANO CLUB JUNK BOX
3月8日(日)NIIGATA LOTS
3月13日(金)大阪 BIGCAT
3月14日(土)石川 金沢EIGHT HALL w/ 山中さわお&ELPIS [NEW]
3月27日(金)岐阜 柳ヶ瀬アンツ w/ PK shampoo [NEW]
4月3日(金)札幌 cube garden
4月5日(日)仙台 darwin
4月15日(水)名古屋 DIAMOND HALL w/ SIX LOUNGE [NEW]
4月17日(金)福岡 BEAT STATION w/ SIX LOUNGE [NEW]
4月24日(金)広島CLUB QUATTRO
4月28日(火)Zepp DiverCity(TOKYO) w/ [Alexandros] [NEW]
※全箇所ゲストあり
[チケット]
¥4,800(+ドリンク代)
■オフィシャル先行:~12月14日(日)23:59
https://w.pia.jp/t/afloodofcircle-20thtour/
▼リリース情報
ニュー・アルバム
『夜空に架かる虹』
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NOW ON SALE
【テイチクオンライン限定盤】(CD+BD+ブルースくん・ぬいぐるみキーホルダー)
TEI-337/¥10,000(税込)
https://teichiku-shop.com/products/detail/TES0002MAK
【通常盤】(CD)
TECI-1845/¥2,750(税込)
https://teichiku-shop.com/products/detail/TES0002M6D
[CD] ※通常盤・テイチクオンライン限定盤共通
1. 夜空に架かる虹
2. KILLER KILLER
3. ASHMAN
4. マイ・モーターサイクル・ダイアリーズ
5. モモちゃんのブルース
6. SNAKE EYES BLUES
7. キメラファンク(FLY! BABY! FLY!)
8. ルカの思い出
9. 全治
[BD]
2025.6.13 「a flood of circle Tour 2024-2025 "WILD BUNNY BLUES/野うさぎのブルース"」Zepp DiverCity
1. WILD BUNNY BLUES/ 野うさぎのブルース
2. Dancing Zombiez
3. ファスター
4. I'M FREE
5. D E K O T O R A [HandMic]
6. 11
7. Eine Kleine Nachtmusik
8. Honey Moon Song
9. ひとさらい
10. ベイビーブルーの星を探して
11. 世界は君のもの
12. 理由なき反抗 (The Rebel Age)
13. キャンドルソング
14. プシケ
15. シーガル
16. ゴールド・ディガーズ
17. 虫けらの詩
18. 屋根の上のハレルヤ
En.1 KILLER KILLER
En.2 花
En.3 月夜の道を俺が行く
詳細はこちら
▼イベント情報
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"A FLOOD OF CIRCUS 2026"
2026年1月18日(日)渋谷 Spotify O-EAST
開場 15:45 / 開演 16:30
ゲスト:The Birthday(クハラカズユキ, ヒライハルキ, フジイケンジ) / w.o.d. / SIX LOUNGE / ビレッジマンズストア / TASOGARE BUDDY(藤井一彦 with ウエノコウジ) / Large House Satisfaction
▼ライヴ情報
"a flood of circle 20周年記念公演 LIVE AT 日本武道館"
2026年5月6日(水・祝)日本武道館
開場 15:00 / 開演 16:00
特設サイトはこちら
▼佐々木亮介 イベント情報
[佐々木亮介弾き語り興行"雷よ静かに轟け"第十二夜]
2026年3月25日(水)浅草フランス座演芸場東洋館
OPEN 19:00 / START 19:30
ゲスト:近日発表
[チケット]
前売 ¥4,800
■ファンクラブ先行:~12月7日(日)23:59
http://sp.arena.emtg.jp/afloodofcircle/
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TIGHTROPE
前作から約3年ぶり、9作目となるフル・アルバム。ヘヴィなサウンドでガツンと攻める「Hourglass」に始まり、お祭り感のある「One More Time」に続いて、疾走感と爽やかなメロディに彩られた「All We Need Is Summer Day」と、アルバム冒頭からグイグイ引き込むキラー・チューンで畳み掛ける。9mm独特の、歌謡曲的な響きと和のテイスト、そして緊張感がバシバシ伝わる重厚なバンド・アンサンブルがきれいに交わって、アルバム全体で体感10分弱。THE ALFEEもビックリな暑苦しいメロディとコテコテのメタル、そこにオリエンタルなリフ、激しく手数の多いドラムと、情報量がとにかく多い。多様な活動や音楽表現に挑んできた彼らだからこそできた、説得力のあるアルバム。(山本 真由)
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9mm Parabellum Bullet
DEEP BLUE
9mmの音楽的探求と遊び心、そして涙しながら拳を突き上げたくなる自分なりの正義への肯定感が、すべてアップデートされた8thアルバム。滝 善充のギター・サウンドの新機軸は、「Beautiful Dreamer」のイントロで聴けるストリングスのような響き、複数曲で聴けるオルガンを思わせる新たなエフェクトや奏法だ。「名もなきヒーロー」のアンセム感、クランチなリフの塊感がライヴでの期待値を上げる「21g」、アコースティック・ギターとガット・ギターで編まれた「夏が続くから」、ジリジリと迫る恐怖感を伴う「Ice Cream」もあれば、9mm流ウェディング・ソングとも取れる「いつまでも」、ここから続くバンド・ストーリーを想起させる新録の「Carry On」など、全方位に開かれた12曲を収録。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
名もなきヒーロー
結成15周年イヤーに放つシングルは、鍛え上げられたアンサンブルで疾走しつつ、マインドは温かでタフな9mm流の応援歌。滝 善充のギターを始め、シグネチャー・サウンドと言える音色がメンバーの人間性も表すが、カオティックなまでの超絶技巧や度肝を抜くフレーズはいったん横に置き、山あり谷ありのバンド・ヒストリーとファンの人生を繋ぐような、菅原卓郎(Vo/Gt)の飾らない歌詞がストレートに届く仕上がりに。"守りたいものにいつも/守られているんだね"という一節は特に心に響く。Track.2はZepp Sapporoで開催した"カオスの百年TOUR 2018"振替公演のライヴ音源を丸ごと収録。ここにも生きて再会するというバンドとファン、人間同士のリアルなストーリーが込められている。(石角 友香)
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菅原卓郎
今夜だけ俺を
"オルタナティヴ歌謡"を明確に標榜した、9mm Parabellum Bullet 菅原卓郎(Vo/Gt)のソロ・プロジェクト。デビュー時のプロデューサーであるいしわたり淳治が全作詞、滝 善充(9mm Parabellum Bullet/Gt)が全作曲を手掛けたという、期待を裏切らない菅原のための世界観が構築されている。中でも、往年のジャパニーズAOR風の表題曲は歌謡曲フレーバーとファンキーさが新鮮。また、全6曲のうち、道を踏み外しそうな危険な恋の歌半分、ピュアゆえに傷つきがちな恋の歌半分、男目線4、女目線2という歌詞の割り振りも絶妙。しかも滝印のギターも聴けるという、真剣な遊びが満載。玉置浩二や中田裕二の艶やかな色気とはまた違う、硬質で澄んだ色気とでも言うべき独自の存在感を放っている。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
BABEL
腕と指のリハビリ中の滝 善充(Gt)だが、表現欲求がアルバムに120パーセント投影されたのか? あるいは冷静にコンセプチュアルなアルバムを目指した結果、"滝 善充"が音像化したのかはわからないが、本作は全作曲からアレンジ、プロデュースまでほぼすべて滝が手掛け、菅原卓郎(Vo/Gt)が全作詞を手掛けている。全編、滝らしいクラシックのシンフォニーを思わせる荘厳なアンサンブルがバンド・サウンドに変換されていて、速弾き、タッピング、ギター・シンセ、クランチで高速なコード・カッティングなどが、9mm流のシンフォニーの軸にあり、もちろん各楽器も畳み掛けるようにアンサンブルを紡ぐ。旧約聖書のバベルの塔の神話は、神に逆らう人間が空に向けて塔を築いて破壊されるが、この作品は運命に逆らって生きる苦悩と歓びのプロセスを音像で表現しているような強度がある。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
インフェルノ
CMにしろ主題歌にしろ、タイアップというものは"お題"だと思っている。バンドやアーティストがそのテーマにどう応えるか。その枠組みの中で自分らしさをどう見せるか。そういう意味では今回の新曲は豪速球を真っ向から振りにいって全力で打ち返したような1曲。9mm Parabellum BulletとTVアニメ"ベルセルク"の世界観のハマりっぷりもさることながら、90秒一本勝負の曲展開もアニメ主題歌というフォーマットならではのもの。ただ単に尺が短いだけじゃなく、そこに様々な要素を詰め込み、急加速と急旋回がフックになっている。自ら発足した"劇団ナイアガラ"での活動も含め、アニメやボカロにもフィールドを広げる滝善充(Gt)の進化系を示す1曲でもある。 (柴 那典)
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9mm Parabellum Bullet
Waltz on Life Line
3年待たされただけあって、3年ツアーができるほどバラエティに富み、強度もとてつもないアルバムが到着した。クアトロA-Sideシングルで明らかになった中村和彦の疾走感のある8ビートや、案外これまで形にしてこなかったギター・ロック・バンドの表現を前面に出した楽曲、ジャズから民話的な世界観まで意表を突きまくるかみじょうちひろの楽曲。しかも全員が曲を書くことプラス、4人が演奏者、アレンジャーとしてさらにイメージを高解像度で実現できる"音楽家としての筋トレ"みたいなものも実感。それは引き算した楽曲でも効果を上げている。9mmの音楽は人知れず決意や覚悟を促してくれるが、その"スイッチ=新曲"が10曲以上も増えたこの心強さ。もちろん滝の"らしい"楽曲、卓郎のリリシズムもさらに極まった。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
反逆のマーチ/ダークホース/誰も知らない/Mad Pierrot
9mmの日(9月9日)に今年はニュー・シングル、それもメンバ--四者四様のキャラが出た"クアトロA面シングル"という意思表明をする9mm。滝独特のエフェクティヴなフレーズが血を沸き立たせる「反逆のマーチ」。菅原による歌詞の潔さにも震える。そう、"愛でも勇気でも思い出させて"くれるのはやっぱり9mmだ。そして驚くほどストレートで速い8ビート「ダークホース」に見る、中村のロック・バンドの理想像。そして菅原作曲の「誰も知らない」は、こんな時代の信頼できる等身大のヒーロー像が「反逆のマーチ」だとしたら、その人間にも矛盾する内面があると告げる。そしてダークな世界観と跳ねるリズムが特徴的なかみじょうの「Mad Pierrot」の構成力。全体に音圧よりアンサンブルで聴かせるのも今の彼らの地力だろう。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
生命のワルツ
すでに配信リリースされ、地上波の音楽番組でもプレイされ、もちろんツアーでも重要な位置を占める曲になった「生命のワルツ」。哀感に満ちたアコギのクラシカルなイントロで素の気持ちに導きつつ、新たな扉が開くように鋭いビートとリフが切り込んでくる瞬間の血が沸き立つ感じ。3拍子の大きなグルーヴを感じつつ、物理的には8分の6拍子のリズムそのものがシンフォニックな印象を与えるという、スラッシュ・メタルでありつつ、まったく違うジャンル感も同時に聴こえる独自性はリピートして聴く楽しさに満ちている。すべての楽器がパーカッシヴな「オマツリサワギニ」、滝のエフェクティヴなフレーズが不穏さを掻き立てる「EQ」と3曲のバランスも最強。完全生産限定Special Editionには"カオスの百年 vol.10"のライヴ映像も付属。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
Greatest Hits ~Special Edition~
結成10周年記念、9mm Parabellum Bullet初のベスト・アルバム。Track.1「The World」の音像の、ある種の素朴さに驚くが、これは彼らが初期楽曲をライヴで演奏し、進化し続けていることの証明でもある。シングルとEPの表題をコンパイルしているだけに彼らの音楽に通底する"何かを変えたい""まだ気づいていない感情への刺激"の最も研ぎ澄まされ、キャッチーな部分が凝縮されている。そしてそのことに誇りを持っているバンドならではの堂々としたベスト・アルバムだ。そして実はこのバンドの本質を知るには初回限定生産盤(10周年盤)のみに付属するライヴ・テイク・ベスト『Selected Bullet Marks』。初ワンマンでのドシャメシャなカオスから2014年の日本武道館2daysまで、選びに選んだ20曲。バンドとオーディエンスが生み出す(大げさに言えば)生命力の底力に細胞が震える。(石角 友香)
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9mm Parabellum Bullet
Answer And Answer
9mmも今年結成9周年である。彼らが、その爆発的なエモーションと卓越した演奏力を持ってシーンに登場した時の衝撃は記憶に新しいが、何よりも素晴らしいのは、9mm自身はそうした状況に留まらず、この数年間、ずっと自らの音楽を進化させ続けてきていることだ。このシングルにおいても、表題曲「Answer And Answer」は破壊力満点のサウンドと叙情的な歌謡メロディが融合した9mm節爆発のキラー・チューン、続く「Snow Plants」は歌を聴かせるリリカルなミディアム・バラード、最後の「Mr.Brainbuster」は1分少々だが存在感ありまくりのインスト・ハードコアと、自分たちの持ち前の魅力と飽くなき挑戦心を体現した3曲が並んでいる。このセンスとストイックさは、この国のシーンになくてはならないものだ。(天野 史彬)
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9mm Parabellum Bullet
ハートに火をつけて
来年バンド結成9周年を迎える9mm Parabellum Bulletが、既にライヴでも披露している「ハートに火をつけて」を表題曲にした4曲入りシングルをドロップ。やわらかさと鋭さを兼ね揃える1分40分のラヴ・ソング「Scream For The Future」、カー・レースをモチーフにした歌詞とスリリングなアレンジが際立つ「R.I.N.O.」、メタル要素のある高速ドラムやギターが炸裂する「ラストラウンド」と、極限まで研ぎ澄まされた攻撃的なナンバーが揃う同作だが、特に際立つのは「ハートに火をつけて」。昭和歌謡風の哀愁漂うメロディが醸し出す魅惑のムードと、スカのリズムが絡み合い、菅原卓郎の歌に艶をさす。アニヴァーサリー・イヤーを控えるバンドの、最新型の熱情を感じることが出来る作品だ。(沖 さやこ)
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V.A.
くるり鶏びゅ~と
錚々たるメンバーが集結し、くるりの名曲をカヴァーした鶏びゅ~と・アルバム。それぞれが趣向をこらしたカヴァーを披露しているが、その中でも別次元の名演を披露しているのが松任谷由実「春風」。いっそのこと、シングル・カットしたらいいのに。トラディショナルなメロディ解釈が新鮮なハンバート・ハンバート「虹」も素晴らしい。9mm Parabellum Bullet の「青い空」は、原曲を知らなければ彼らのオリジナルだと言われても納得してしまいそうな出来映えだし、Andymori「 ロックンロール」もカッコイイ。曽我部恵一「さよならストレンジャー」の渋いフォーク・カヴァーも流石の味わい。あと、「言葉はさんかく こころは四角」での木村カエラの素朴な歌声が好きです。(佐々木 健治)
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Nothing's Carved In Stone
ANSWER
否応なしに誰も経験したことのない環境に放り込まれたこの約2年、いや、その前から不変の姿勢で自分たちがやるべきことを探り、試し続けてきたなかで見つけた"答え"なのだろうか。過去を初めて振り返り、その音を最新型に更新したセルフ・カバー盤、配信/有観客ライヴを経ての待望のオリジナル・アルバムだ。オープニングの「Deeper,Deeper」のヘヴィで厚く歪みが効いた音像から、感じてきたものを下敷きに、今を新たな出発地点としてさらに先へ突き進む、強力な気骨が響く。颯爽としたロック・チューン「Beautiful Life」、ドラマチックに胸の奥から聴き手を鼓舞する「Walk」などサウンドの幅は広いが、そのどれもを"ここから共に行こう"という想いがストレートに貫いており、身体の芯を熱くさせる。(稲垣 遥)
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Nothing's Carved In Stone
Futures
配信シングル「NEW HORIZON」、「Dream in the Dark」を含む2枚組全20曲収録の今作は、ナッシングス初のセルフ・カバー・ベスト盤。ライヴで磨き込まれ、強度を増したサウンドでリテイクされた最新のナッシングスがパッケージされた。トレンドに左右されず、ギター・オリエンテッドなロック・ミュージックが生み出すダイナミズムや高揚感、きらびやかで痺れるような甘美さをアップデートしてきた彼ら。「NEW HORIZON」などはその最たる形だ。曲の展開図としてはアンセミックなシンガロングやアイディアたっぷりのフレーズ、インプロ的な醍醐味もあるアンサンブルなど面白さは尽きない。そして何よりその音に触れたときに弾けるような衝撃を持つ。今作ではバンドの放つその衝撃を何度も味わえる。(吉羽 さおり)
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Nothing's Carved In Stone
By Your Side
自主レーベルを立ち上げ、フル作としては第1弾になる10thアルバム。エンジニアやスタジオなど環境を変えて挑んだ今作は、曲作りにもメンバー4人で一丸となって励んだそう。"音楽で何を伝えるべきか"に焦点を絞った内容は、バンド・サウンドがグッと高まった印象だ。とはいえ、プレイヤーの持ち味は失われておらず、むしろ存在感が際立って聴こえてくるマジックも感じられる。大きな場所で映える楽曲を揃えた前作を経て、今回はリスナーとの距離感を縮めた作風が並ぶ。最新の音色に目を配りつつ、人肌の温かみが漂っているのもNCISらしい。また、シンプルな音像に比例して歌詞もかなり直球になっているのもポイント。僕たちが鳴らす音楽が誰かの希望や救済になればいい。その祈りにも似た歌詞が胸に突き刺さる。(荒金 良介)
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Nothing's Carved In Stone
Beginning
新レーベル"Silver Sun Records"を立ち上げた彼らから2曲入りニュー・シングルが到着。表題曲は新たな船出を祝うのに相応しい楽曲だ。イントロから数秒で"名曲"の予感が漂い、聴き進めるうちにそれを確信した。個性の強い名手揃いの演奏陣を背に、王道感のあるメロディを堂々と歌い上げる村松 拓(Vo/Gt)の存在感が際立っている。もっと言えば、口ずさみたくなるポップな歌メロが素晴らしいのだ。カップリング曲は5thアルバム『REVOLT』(2013年)に収録され、ライヴでも人気が高い「Bog」の再録。原曲から大きくアレンジを変更しているわけではないが、各楽器の音色はクリアになり、楽曲の明度と深度の両方が高まっている点も特筆すべき。聴き応えありまくりの2曲だ。(荒金 良介)
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Nothing's Carved In Stone
Mirror Ocean
1年2ヶ月ぶりとなる9thアルバムはメンバーも語っていたとおり、冒頭の1、2曲目から新しくも揺ぎないNCIS節を威風堂々と響かせるスケール感のある曲調。今年結成10周年に辿り着き、何をやっても自分色に染め上げる手腕に驚くばかり。ベースが牽引するリズミックな「Directions We Know」における村松 拓(Vo/Gt)の歌声は新鮮だし、生形真一(Gt)の中毒性の高いギター・フレーズが印象的な「Stories」も実にユニーク。とはいえ、ものすごく突飛なことをしているというより、バンドが心底楽しんでプレイしている様が伝わってくるのがNCISの面白さ。そして、ラストを締めくくるアコギ弾き語り調の「青の雫」も感動的で、懐の深い音色に心を奪われる。作品トータルの流れも味わいたい傑作だ。(荒金 良介)
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Nothing's Carved In Stone
Existence
今年発売したシングル『In Future』、『Adventures』の表題曲を含む8thアルバム。表題はメンバー4人の個性、バンドとしてのオリジナリティという意味で、もはや絶対的に揺るぎない色を提示できるという自信の表れだろう。シンセを大々的に取り入れたキャッチーな「Our Morn」はEDM風のアレンジもあり、ライヴで盛り上がりそうな楽曲だ。ほかにもアコギを効果的に用いた「華やぐ街に向かう君」は村松 拓(Vo/Gt)の男臭くも哀愁漂う歌声に引き込まれてしまう。「Honor is Gone」はまさかのSTATIC XやWHITE ZOMBIEが脳裏をよぎるNothing's Carved In Stone流ラウドロックで、こう来たか! と驚きを禁じ得ない。多彩なアイディアや新たな挑戦心を盛り込み、どの曲も威風堂々たる佇まいに満ちた素晴らしさ。(荒金 良介)
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Nothing's Carved In Stone
Adventures
カップリングももちろん必聴ではあるが、このテキストでは、キーボーディストのヒイズミマサユ機がゲスト参加している表題曲に注目したい。変拍子や転調を用いた緊迫感のある曲構成や、その緻密さを崩すことなくダイナミック且つタフなサウンドで以って鳴らしていくことを得意としてきたNothing's Carved In Stoneだが、Track.1「Adventures」は日本語詞のミディアム・バラード。このバンドには珍しい種類の曲ではあるが、そのおかげで普段は隠れがちだった繊細な歌心を垣間見ることができる。バンドを未来へ駆り立てるプリミティヴな欲求を歌った曲だからこそ、こうして飾らず伝えることを選んだのだろうか。いずれにせよ、紛れもなく名曲だ。(蜂須賀 ちなみ)
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Nothing's Carved In Stone
Gravity
"Strangers In Heaven Tour"のステージでリリースが発表されたニュー・シングル。シングルとしては6thアルバム『Strangers In Heaven』を挟んで約2年ぶりのリリースである。冒頭の唸るシンセ・ベースとアコースティック・ギターによるトリッキーなフレーズがこれまで以上にプログレッシヴな魅力をアピールする表題曲と、それに比べれば、まだストレートと言えるカップリングの「GOD HAND GAME」。ともにバンドが歌を支えるのではなく、4人が主張しあい、ぶつかりながらそれでもヒロイック且つアンセミックな歌として成立しているという意味ではまさに彼ららしい、唯一無二のスリルを味わうことができる。初回生産限定盤のみ前述したツアーのファイナル公演からライヴ音源3曲が加えられている。(山口 智男)
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Nothing's Carved In Stone
Strangers In Heaven
早くも6枚目のオリジナル・アルバムをリリースするというこの表現欲。無から何かが湧き上がってくるようなプリミティヴかつスペイシーなオーヴァーチャーがこのアルバムを象徴しているようだ。なんともエモいメロと光の束が押し寄せるようなシングル曲「ツバメクリムゾン」に劣らぬ「Shimmer Song」。シーケンス的だがすべて人力で表現する「Crying Skull」はコピーしたいキッズ続出だろうし、UKインディーっぽいグラマラスなリフでありつつ、サウンドスケープはインダストリアルな「What's My Satisfaction」、最強のファンク/ダンス・チューン「Idols」、トライヴァルなのかすら不明な変則的なビートとドラムサウンドがユニークな「Brotherhood」など、どこを切っても意表を突かれる体験的な1枚。(石角 友香)
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Nothing's Carved In Stone
echo
なんてエモーショナルな音楽だろう......。スター級プレイヤーが揃ったこの4人ならではの驚くべき超絶テクニックもさることながら、村松拓の力強いヴォーカルの存在感がこのバンドの強みでもあると思う。そして、今回は日本語詞の楽曲も収録され、村松の低く安定感のある声は日本語との相性も良く、ヴォーカルそのものの良質さが更に際立っている。互いの個性をうまく昇華した大胆不敵な音の重なりは、まさに奇想天外。メインで活動しているバンドをそれぞれ持つ4人だが、NCISの活動は課外活動でなんか決してない。バンド名の意味が表すように、常に挑戦を止めず、自分自身の枠に囚われることなく新たな音を探し求める現在進行形の姿勢を断固支持する。これぞジャパニーズ・オルタナティヴ・ロックの最前線!(花塚 寿美礼)
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Nothing's Carved In Stone
Sands of Time
ストレイテナーの日向秀和、ELLEGARDENの生形真一が中心となって結成されたNothing's Carved In Stoneのセカンド・アルバムが6月9日(ロックの日)にリリースされる。まず、この2人が同じバンドで音を鳴らしている、それだけでも奇跡だろう。昨年末から行われたツアーのチケットもたちまち即完売の大盛況ぶりで、そのエネルギッシュなライヴには定評がある彼ら。7月からは全国ツアーが始まり、そのパフォーマンスにも期待したいところ。今作では各楽器が絶妙に調和しつつも、メンバーそれぞれの個性豊かなカラーが気持ち良く現れていて、重厚なサウンドのなかに卓越したテクニックが惜しげもなく発揮されている。確実に"音で魅せる"ことが出来る数少ないバンドのひとつでしょう!(花塚 寿美礼)
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PK shampoo
輝くもの天より堕ち
メジャー進出作から約半年というスパンでリリースとなったメジャー2nd EP。夢か現か、おぼろな記憶と空想が交錯する「天使になるかもしれない」、瞬く命の儚さをポエティックに映した「夏に思い出すことのすべて」、ノイジーさは残しながらも生まれ変わった初期楽曲「翼もください」の再録、衝動的に書き殴られた日記のごとく感情剥き出しの「ひとつの曲ができるまで」と、ヤマトパンクス(Vo/Gt)の命を削り紡ぐような歌がライヴ・バンド然とした熱量とともに収めれた。無骨で破天荒な現実の描写と、星や空、宇宙といった幻想的なワードたち。この歪さが生むロック・バンドの恍惚とした危うさは、メジャー・シーンに身を置く今も変わらず、彼らのまばゆい魅力として光っている。(中尾 佳奈)
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PK shampoo
再定義 E.P
圧倒的な熱量で鳴らすバンド・サウンドと荒々しくも繊細なヴォーカル、綴られた言葉に滲む物語と心揺さぶるグッド・メロディ。2018年の結成以来、各地のライヴハウスを沸かせてきたPK shampooがついにメジャー進出した。過去曲「君の秘密になりたい」から引用された歌詞がロマンチックに響く「死がふたりを分かつまで」、メロコア要素を盛り込んだファスト・チューン「あきらめのすべて」、ヤマトパンクス(Vo/Gt)のソロ曲がよりエモーショナルに生まれ変わった「第三種接近遭遇」、曲の持つエネルギーは残しつつ洗練された名曲「神崎川」の再録と、バンドを"再定義"するための4曲。さらに初回盤には大阪城音楽堂をライヴハウスに変えたあの熱狂のワンマンも収録、メジャー・シーンにその名を轟かしていくであろう彼らの名刺代わりの1枚だ。(中尾 佳奈)
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SIX LOUNGE
more than love
初の日比谷野音ワンマン・ライヴを控えるSIX LOUNGEがニューEPをリリース。タイトルに"more than love"とある通り、本作には愛情を超えた、より深くて強い、特別な感情や絆を表現した楽曲たちが揃った。リード曲「You&I」では、"君がいつか、大人になって疲れてしまったら、/思い出してくれよどうかこの歌を"と忙しない日々を過ごすなかで、純粋な気持ちを取り戻させてくれる優しい言葉が心に寄り添い、「グロいラブソング」は、轟き渡る攻撃的なベース・ソロからの骨太なサウンドが男臭さを感じさせながらも、端的に紡がれる歌詞はどこか切ない。そんなストレートなリリックでロックンロールをかき鳴らすSIX LOUNGEなりの"ラヴ・ソング"をぜひ受け取ってほしい。(中島 希実)
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SIX LOUNGE
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昨年、多くのライヴ・バンドと同様に苦難の中に置かれたであろうSIX LOUNGEが、これまでライヴの場でぶつけてきた途方もない熱量を、ぎゅっと結晶化させたようなアルバムだ。ロックンロールの様々な系譜を彼ららしく再構築した楽曲たちは、男臭い色気を狂おしく放つときもあれば、びっくりするほどロマンチシズムをもって響くときもあるし、不思議な愛嬌を感じるときもある。そのすべてはSIX LOUNGEというバンドの人間臭さや愛おしさに帰結するようで、聴けば聴くほどライヴで生の音に触れ、その情熱や美学を全身で体感してみたくなる曲ばかりだ。苦悩の時を経て、より普遍的な優しさや頼もしさを身につけたロックンロール・バンドの"今"の姿に、グッと胸を掴まれ、心救われる。(五十嵐 文章)
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SIX LOUNGE
THE BULB
3年半ぶりとなる待望のフル・アルバム。昨今では希少となった荒削りなロックンロール・バンドであり、だからこそ人気を集めている――SIX LOUNGEに対してそんな印象を抱いていたのだが、今作を聴いて彼らの魅力はそこにとどまっていないことに気づかされた。まずは、ヤマグチユウモリ(Gt/Vo)の圧倒的な存在感。どんな楽曲も色っぽく質を高められる天性の歌唱力がさらに引き出されているのだ。アコースティックの「窓を開けて」で見せる優しさも心地いいアクセント。そして、現在も地元大分在住というところが関わっているのだろうか、演奏にも楽曲にも雑念が混じらないピュアな勢いや発想を感じることができる。もっと名と音を広めそうな3人のキャラクターが映し出された1枚だ。(高橋 美穂)
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SIX LOUNGE
幻影列車
昨年はミニ・アルバムを2枚、今年は5月にシングル1枚をリリースし、自身最大規模のワンマンを開催するなど、精力的な活動を行う大分発のロックンロール・バンドによる、約4ヶ月ぶりのニュー・シングル。表題曲は、ヤマグチユウモリ(Gt/Vo)が最近感動するようになったというオルタナ/ハードコア/エモの要素が取り入れられたミドル・ナンバー。落ち着いたトーンで鳴らされる熱がじりじりと迫りつつも、情や温かみや一抹の寂しさを匂わすという、深い感情表現が実現している。c/wにはポップでオープン・マインドな空気感があるロマンチックな「星とメロディ」と、ヤマグチのルーツのひとつである井上陽水の「氷の世界」のカバーを収録。バンドの新たな可能性を感じさせる3曲が揃った。(沖 さやこ)
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SIX LOUNGE
天使のスーツケース
2019年、大きく飛躍することを目標に掲げ、楽曲ヒットを目指す若きトリオ、SIX LOUNGEが世に問うニュー・シングル。ロックンロール・バンドであることを言い訳にせず、メイン・ストリームに食い込もうという心意気はあっぱれだ。曲が持つ疾走感があまりにも痛快な「天使のスーツケース」、サビの展開がキャッチーなガレージ・パンクの「DO DO IN THE BOOM BOOM」、そして音の響かせ方が面白い「Lonely Lovely Man」。ニヒルでクールな風情を漂わせながら、3人が取っ組み合うような演奏という意味では、どの曲も熱度は満点。さぁ、シーンに風穴を空けられるか。このあとも強力な曲がラインナップされているという。SIX LOUNGEのここからに注目していきたい。(山口 智男)
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SIX LOUNGE
ヴィーナス
半年前にリリースされた前作と比べて、作品としての物語性が飛躍的に増した印象。音の強弱、メロディの展開、テンポ、1曲の尺などで緩急をつけることにより、全体的としてメリハリのある構成に。また、歌詞の言葉選びもいっそう洗練され、"青(ブルー)"、"夢"という単語はロック・バンドの象徴であり、夜明けを待つ主人公はロック・バンドに憧れを抱く彼らや私たちそのもの。最終曲に待ち受ける"輝け憂鬱なブルースよ"というフレーズにはどうしたってグッときてしまうものだ。若き3人が鳴らす泥臭くもセンチメンタルなサウンドにロマンを感じている人も少なくないと思うが、心技体が噛み合った今、それはかつてなく大きく膨れ上がっているよう。このバンドには、衝動のその先へ進む力がある。(蜂須賀 ちなみ)
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ircle×SIX LOUNGE
地獄盤
ともにライヴハウス・シーンで人気を伸ばしている大分県別府市出身の先輩後輩バンドによるスプリットCDが、後輩であるSIX LOUNGEから話を持ち掛け、実現したそうだ。それぞれに新曲を2曲ずつ提供している。そのSIX LOUNGEはともにストレートなロックンロールの「STARSHIP」、「STRAWBERRY」で爽やかさと向こう意気が入り混じる個性をアピール。一方、ircleは「瞬」、「HUMANisM」の2曲で、それぞれ2ビートと言葉を畳み掛ける歌という新境地にチャレンジ。なぜ自分は歌うのか、何を歌うべきなのかというテーマと改めて向き合った歌詞が胸を打つ。別府の観光名所、地獄めぐりに由来するおどろおどろしいタイトルとは裏腹に、激しい演奏と詩情が交差する美しい1枚だ。(山口 智男)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
Run Away / Oblivion
4作目のアルバム『Me No Do Karate.』をひっさげ、ツアーを続けている[Champagne]が早くもニュー・シングルをリリース。ピアノのループが印象的な「Run Away」はライヴのハイライトを飾る「Starrrrrrr」直系のダンサブルなグルーヴをアップテンポでアピールしつつ、新たなアンセム誕生を印象づける。「Oblivion」はU2を思わせる序盤から徐々にテンポを上げ、[Champagne]節に展開する流れに溜飲が下がる。ともにアルバムからのさらなる前進を思わせるが、そういう曲をツアー中に作り上げてしまったところにバンドの著しい成長を読み取ることも可能だろう。その他、アルバムからのリカット「Rise」に加え、バンドの遊び心があふれるサーフ・パンク・ナンバー「Paint Your Socks Into Pink」の全4曲を収録。シングルとは言え、聴きごたえは満点だ。(山口 智男)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
Me No Do Karate.
海外のトップ・バンドが狭義のジャンルに収束していないことや、時にはR&Bなどトップ・トレンドを放ち続けるアーティストがロックよりよほどエッジーだったりすることは往々にしてある。日本のバンド・シーンが細分化してスキル・アップするのももちろんいいけれど、このアルバムはそこで勝負していない。いいメロディがあり、時に大仰なアレンジがあり、しかも楽器の音の分離は最高。冒頭からドラマティックな高揚感が押し寄せる「Rise」から、怒涛のツーバス、トリッキーな曲展開がジェットコースター級のスリルを生む「Kick&Spin」は激流級のカタルシス。メロディの強さに浸りたくなる「Forever Young」「Travel」の流れは、今なかなか得がたい普遍的な輝き。それをベタに聴かせない音作りとビートの勝利!(石角 友香)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
Kill Me If You Can
今年4月にリリースされた3rdアルバム『Schwarzene gger』から、生産限定でシングル・リカット。"この曲はアルバムの中で一番言いたかったこと"と川上洋平はインタヴューでも言っていたが、シングルとしてこの曲を改めて聴いて、その言葉の意味を痛感した。サウンド、ヴォーカル共に緊張感と気魄が炸裂。"殺れるもんなら殺ってみろ"――並々ならぬ覚悟がなければ言えない台詞だ。勢いを増し続ける彼らに相応しい。2ndアルバム『I Wanna Go To Hawaii.』に収録されるはずだった未発表曲「Waterdrop」、PRIMAL SCREAMのカヴァー「Accelerator」、疾走感のあるインスト・ナンバー「Busy Dragon Playing」を含む計4曲を収録。(沖 さやこ)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
Schwarzenegger
"俺たちの音を聴け"――鳴らされる音の細部まで、ひたすらにそう咆えている。それは勿論絶対的な自信から来るものでもあるが、それと同時に"悔しい"という感情から巻き起こる衝動でもある。音楽に向かい合う時間が格段に増えた[Champagne]はより音楽的欲求が高まり、尖りを増した。人間の血潮、汗、泥臭さをも隠さず吐き出される感情。研ぎ澄まされた覚悟と本気に、脳天をブチ抜かれたような感覚だ。ロックに溶けるジャジーな音やサンバ調のリズムなどバラエティに富んだアレンジ、入り乱れる日本語と英語、落ち着くこともなく世界中を飛び回るような威力が襲い掛かる。そんな本能的な音像に触れていると、自然と心が大きく解き放たれてゆく。待ち受ける困難に立ち向かう勇気を与える全13曲。(沖 さやこ)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
spy
12月にリリースされるバラードは甘いラヴ・ソング、という常識を覆す。タイトル曲「spy」はサラリーマンを経験しながらバンド活動をしていた川上洋平(Vo&Gt)の心情と葛藤を歌ったロック・バラードだ。粉雪のように柔らかいストリングスと、鋭さを内包するバンド・サウンドが作り上げるスケール感は、鳥が羽ばたくように優雅で、胸を突き刺すように切々としている。ふとした瞬間に誰しもが頭を過る"もしあのときこうしていたらどんな人生だったんだろう"――。想像を膨らませた後に現在の自分を見たとき"こっちに来たことは間違ってなかったよ"と笑ってくれるような優しい曲だ。"我が人生に悔いはない"胸を張って真っ直ぐそう歌う彼の清々しさは、青空のように雄大で美しい。(沖 さやこ)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
I Wanna Go To Hawaii.
「このアルバムのタイトルってなんだろう?」って思った人もいるのではないだろうか?ボーカル川上本人曰く、アルバムのタイトルだけじゃなく、歌詞についても全く意味がないと強調しているそうだ。確かにそうかもしれない。何故なら全曲の歌詞全てがノンフィクションなのだ。特にtrack.3の「Rocknrolla!」なんて自己紹介飛び越えて己の人生暴露状態。そして前作からアルバムの雰囲気もガラリと変わって、骨太ロックを炸裂させながら、リズムを急変させて楽曲の印象を変化させている。ラスト曲の「サテライト」はしっとり切ないバラード。サビ部分の伸びやかなファルセットが美しい。柔軟性を感じさせながら、しっかりとした1 本の芯があるアルバムだ。(成田 早那)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
You're So Sweet & I Love You
前作のシングル『City』から約4カ月ぶりとなる2ndシングル『You're So Sweet & I Love You』は、メロディアスでありながら力強いギター音と、弾けるようなポップサウンドに懐かしさと新しさ覚えた。そして今回歌詞は、ほぼ英詞でサビの部分が日本語という構成だ。ちょっとだけ捻くれた部分と、素直な閃きが入り混じっていて面白い。実はタイトルだけみた時に、ラブソングなのかな?と思って聴いてみたら、いやいやそんな単純じゃなかったです。なんだかガツンと全身に衝撃が走りました。Track2は、壮快で心地よいロックナンバー。ライヴで盛り上がるのは間違いなし!バンドとして確かな成長が伺える1枚である。(成田 早那)
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[Alexandros](ex-[Champagne])
City
今年1月に1stアルバム『Where's My Potato?』をリリースして以来、怒涛の勢いで数々のフェスやイベントに参加したりと、今話題の新人4人組ロックバンド[Champagne] から待望のニューシングル『city』が到着!実は路上ライヴ時代からあった曲とのこと。今回歌詞もほぼ日本語で書かれていて、慎重に言葉を選び時間をかけて完成させたのが伝わってきた。切ないメロディと疾走感溢れるサウンドに、ボーカルの川上が音楽で生きていくことの事実やココロの叫びなど、自分自身に向けて歌っているのも印象的。またTrack.2 とTrack.3 はOASIS 好きな人は必聴!特にTrack.3 の「美術館」は聴いた後「兄貴~!」って言いたくなってしまうはず!(成田 早那)
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a flood of circle
伝説の夜を君と
こんなにドラスティックで芯の太いロックンロールを今の時代に真っ向からやれるのは、a flood of circleくらいじゃないか。そんな感想が思わず第一に出るくらい、雄々しく意気盛んなアルバムだ。結成15周年のアニバーサリー・イヤーだった2021年。コロナ禍ではあったが、そのなかでリリースもライヴも最大限にし尽くしてきた年の最後に届けたオール新曲の本作は、ボロボロになりながら、キラキラを振りまきながら、危険な香りもぷんぷんさせながら転がり続けてきたAFOCらしさ全開。リード曲「北極星のメロディー」を筆頭に、自分たちの鳴らす音楽が最高だという自信に満ちたムードがこぼれ出しているのだ。「クレイジー・ギャンブラーズ」の一節"最後は俺らが爆笑だぜ"も、痺れるくらいかっこいい。(稲垣 遥)
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a flood of circle
2020
新型コロナの感染拡大による混沌とした社会に、"2020"と名付けたアルバムではあるが、コロナの影響を受けて作られたものではない。今作には、どんな時代であろうとも、社会や自分自身との戦いの中で、ファイティング・ポーズを崩さずに転がり続けてきたバンドのスタンスが地続きのまま表現されている。暗闇の中で、"それが一体なんだっつーんだよ?"と唾を吐く「2020 Blues」をはじめ、本能のままに牙を向けと鼓舞する「Beast Mode」といったバンドの真骨頂と言える熱い楽曲のほか、「天使の歌が聴こえる」といったローテンポの楽曲ではメロディの美しさも冴える全12曲。ラスト・ソング「火の鳥」に辿り着いたとき、暗闇の先に希望が見えた。強い生命力を宿したロックンロール・アルバム。(秦 理絵)
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a flood of circle
CENTER OF THE EARTH
バンドの体制が整った今だからこそ生まれた、4人の生身の人間によるロックンロールの肉体的サウンドとグルーヴを追求した、アオキテツ(Gt)正式加入後初めて制作されたフル・アルバム。バンドの歴史が走馬灯のように駆け巡るAFOC節が効きながらも、質感はひたすらにフレッシュ。歌詞もストレートでパンチのあるワードが多く、1分台のロカビリー調の楽曲やパンク・ナンバーなど、繊細さや一抹のセンチメンタリズムは失わずとも陽のエネルギーに溢れている。"ハイテンションソング"なんてタイトルでありながら楽曲はシリアスめで歌詞はシニカルであるなど、随所にバンドの遊び心も感じられるところも爽快。"俺たち元気でバンドやってるよ"という手紙のような、体温が通った作品が完成した。(沖 さやこ)
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a flood of circle
a flood of circle
サポート・ギタリストのアオキテツが正式加入、2度目のセルフ・タイトル作品、UNISON SQUARE GARDENのソングライター兼ベーシストである田淵智也プロデュース楽曲と渡邊一丘(Dr)作詞作曲による楽曲の収録、イギリス人エンジニア Xavier Stephensonとの3度目となるタッグ、デモ制作過程の変化など、盛り沢山のトピックからもバンドのクリエイティヴィティやポジティヴなモードが窺える。どの楽曲もスケールの大きなサウンドスケープで、自由度が高くフレッシュ。新しいスタートを切って飛び出した瞬間のような未完成感だけでなく、バンドの深いところにある核心も感じさせる、新生AFOCのプロローグとしては申し分のない濃厚な内容では。今後さらに加速し、強度を高めていくことを確信させる。(沖 さやこ)
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佐々木亮介
LEO
a flood of circleの佐々木亮介(Vo/Gt)が、自身のルーツであるブルースやソウルを辿り初のソロ作品をリリース。ロックンロールやブルース発祥の地・メンフィスで本場の一流ミュージシャンとともに制作、レコーディング、マスタリングを行っている。サウンド・アプローチがバンドと異なるのはもちろんだが、驚いたのはメロディ・ライン。特にファルセットが取り入れられたTrack.2や、トーキング・ブルースが主体となったTrack.3はブラック・ミュージックというサウンドがもたらしたものでは。そこに英語だけでなく日本語も交ぜ込んで乗せるスマートな力技も心地いい。佐々木節の効いた名ミッド・ナンバーや、喋り言葉で思いの丈を弾き語りで叫ぶ曲など、どの楽曲も彼の熱源に触れるようだ。(沖 さやこ)
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a flood of circle
NEW TRIBE
オリジナル・フル・アルバムとしては約2年ぶり。ロンドンで出会った世界有数のエンジニアであるXavier Stephensonとタッグを組んだことで、バンドが元来持つ表情をさらに丁寧に紡いだ楽曲が揃った。音色ひとつひとつにオリジナリティがあることで楽曲の個性も際立っており、強さの中にある繊細さがひと際煌びやかである。これまで自分の決意を曲にしてきたソングライターの佐々木亮介(Vo/Gt)だが、今回はそれぞれの楽曲にメッセージを宛てた相手が存在しているとのこと。その結果、リスナーと手と手を取り合うような優しさがどの曲にも生まれた。そこに宿るのはこれまで様々な困難も乗り越えてきたバンドだからこその説得力。AFOCが情熱と愛を持って音楽と人に向き合っていることを改めて痛感した。(沖 さやこ)
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a flood of circle
Flyers Waltz
ロンドン・レコーディングの激ライヴ仕様ナンバー、軽やかなクリスマス・ソング、「オーロラソング」のクリスマス・アレンジ、山下達郎の「クリスマス・イブ」のカバーなどを含む豪華5曲入りシングルが、新イベント"A FLOOD OF CIRCUS 2016"開催日にリリース。表題曲はマイナー・コードが効いたロックンロール・チューンで、AFOCの既発曲では「Blood Red Shoes」などのカラーに近い。タイトルどおり随所でワルツを取り入れ、"空中ブランコ"、"フリーキーショー"など、イベントになぞらえた歌詞などのテーマ性も併せ持つ。哀愁と陰を燃やして転がすAFOCがお好きな方には"待ってました!"の楽曲では。5曲のバリエーション豊かなアプローチは、バンドの懐の広さを物語る。(沖 さやこ)
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a flood of circle
"THE BLUE"-AFOC 2006-2015-
結成10周年を記念したベスト・アルバム。何度かのメンバー・チェンジ、レーベル移籍など、フロントマンの佐々木亮介はこの10年間を"傷だらけの歴史"と言うが、彼らはどんなことがあろうとただただ誠実に自分たちのロックンロールと向かい合っていた。その歴史を走馬灯のように見せる17曲入りのDISC1は、彼らの代表曲を並べた文字通りのベスト・アルバム。どの曲も最終回のようなクライマックス感があり、改めてバンドの持つ力強さを思い知る。曲順もドラマティックだ。初回盤にはこれに2枚のディスクが追加。DISC2には新曲とレア音源が収録され、ライヴ定番曲「プシケ」も念願のスタジオ・レコーディング。DISC3には裏ベスト的な選曲+カバー曲を佐々木亮介の弾き語りで11曲収録されている。(沖 さやこ)
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a flood of circle
花
ふと昔を振り返ってみると、よくあのときあの状況を耐えてたな、と自分自身に感心することがある。それと同時に、若くて幼い自分があれを乗り越えたというのに、今の自分は何をしているんだ?と、過去の自分から刺激を受けることも少なくない。『ベストライド』リリース以降、精力的なライヴ活動を行ってきたAFOCが、競演に強力なバンドを招いた東名阪ツーマン・ツアーを目前にリリースするシングル表題曲は、佐々木亮介(Vo/Gt)の自伝とも言える内容が綴られた、青さが燃え上がる楽曲。彼は駆け抜けてきた過去をすべて抱え、それに突き動かされながら、未来を切り開き続けている。今年29歳を迎える彼が歌うことで生まれる説得力。強い想いと飾らないストレートなサウンドが、聴き手の心に突き刺さり、種を植え花を咲かす。(沖 さやこ)
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a flood of circle
ベストライド
この作品は始まりの鐘の音だ。ここまで彼らがまっすぐ歓喜の感情を、ここまで笑顔が溢れる音を、こちらに届けたことがあっただろうか。今年3月から新体制で動き出したAFOCが、僅か1ヶ月で作り上げたこの6曲は、バンドの現在のモードを如実に示している。転がり続ける彼らはしっかりと照準を定め、そのど真ん中目がけて走り出しているのだ。積み上げてきたものをすべて落とし込んだ集大成的アルバム『I'M FREE』、様々なアレンジに挑戦した冒険心溢れる『GOLDEN TIME』を経て、AFOCはその芯をさらに太く強固にソリッドしつつ、よりフラットに自由になっている。彼らがこれまで貫いてきたポリシーや掲げていた決意表明は、ここで未来を変えるパワーになった。AFOC、向かうところ敵なしである。(沖 さやこ)
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a flood of circle
GOLDEN TIME
1年4ヶ月振り6枚目のアルバムは、新メンバーにDuran(Gt)を迎えて4人新体制で制作された記念すべき作品。2009年以降初めて正式にギタリストを迎え入れたという事実だけで、佐々木亮介(Vo/Gt)にとっていかに手が合う相手なのかということが理解できる。疾走感溢れるサウンドとルーズなコーラスがロック・バンドのカッコよさを最大限に表している「GO」、バンドの一体感がわかるグルーヴで迫る「スカイウォーカー」、全国47都道府県をすべて回った昨年のツアーの経験が色濃く落とし込まれたトーキング・ブルース「Black Eye Blues」を始め、尖った曲が多い中、ラスト「Party!!!」の多幸感がバンドのムードの良さを感じさせる。(岡本 貴之)
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a flood of circle
Dancing Zombiez
どれだけの大言壮語も、馬鹿げた夢物語も、恥ずかしいくらいの繊細な告白も、すべて本音なのだからしょうがない。これが自分たちのブルースなのだから、これ以外に歌うことはない。ここ最近のAFOCからは、そんな清々しさと強さを感じる。このニュー・シングルも然り。彼ららしくアグレッシヴで、艶やかで、ちょっと切なく、しかし何よりも馬鹿馬鹿しさを忘れない(これが非常に大事)ロックンロール・チューン「Dancing Zombiez」を表題曲に置いた全4曲。ロック・クラシック「I Love Rock'n Roll」の日本語詞カヴァーや、ストリングスを取り入れたバラッド「月面のプール」など、本気で夢を見れば、本気で愛すれば、軽く現実なんて超えられることを証明するロックが満載。 (天野 史彬)
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a flood of circle
FUCK FOREVER
現体制になって2作目、そしてレコード会社を移籍しての第1弾。ロックンロール=愛することかつ生きることを宣誓した前作『LOVE IS LIKEA ROCK'N'ROLL』と地続きだが、さらにお先真っ暗な現実とタフに、時に冷静に対峙するかのように、削ぎ落とした音像やアレンジが新鮮。佐々木のモノローグめいた地メロとシャッフルのリズムがクールな対比を見せるリード・トラック「理由なき反抗 (The Rebel Age)」、意識や身体をすっ飛ばして心拍だけを感じさせるような「Diver's High (VAVAVAVAVAVA)」、乾いた味わいと肩の力の抜けたカントリー・ブルース「The Cat Is Hard-Boiled」、零度から一気に沸点に達するラウドな「KINZOKU Bat」など緩急に富み一気に聴ける全7曲。(石角 友香)
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a flood of circle
LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL
現在のメンバー編成になり初のフル・アルバム。"愛とロックンロールで未来をつかむ!"というコンセプトのもと制作されたそうだが、その実態は単純に言葉通りの軽快なものではなく、生死をテーマにしたロックンロールが痛烈に咆哮する迫真の作品だ。生きることへの不安、苦悩、痛み、絶望、孤独......それをかくれんぼやギャンブル、幽霊、恋愛などを題材にした物語で昇華する。何て小気味の良いユーモア、そして重厚なエンタテインメントだろうか。死ぬ気で生きている人間だからこそ奏でることが出来る躍動感と力強さ。その先にある希望と光を信じ、命を削るが如く音をかき鳴らす。作品を作り出すごとに輝きとスケールを増し、ソリッドになってゆくafoc。この勢いは誰も止めることは出来ない。(沖 さやこ)
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a flood of circle
ZOOMANITY
人間とは何か?という問題提起を投げかけたシングル「Human License」で自分のなかの普遍的なテーマと正面から向き合ったVo&Gtの佐々木亮介。今作はタイトルのように理性を保った人間性と本能むき出しの動物的一面、どちらの姿も見え隠れする世界観を圧倒的なパワーで表現していて、まさに楽器が凶暴な動物のように暴れているという表現が正しいソリッドなサウンドが冴えまくっている。ファースト・アルバム『BUFFALO SOUL』で感じたほとばしる初期衝動と通じる楽曲が多い。アルバム・リリース・ツアーが始まるので彼らの全身の血液が燃えあがる、そんな感覚に陥るライヴ・パフォーマンスも注目だ。またさらに化けた、a flood of circle。作品ごとの進化がすさまじい。(花塚 寿美礼)
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a flood of circle
Human License
とことん、こいつらは止まることを知らない。前作『PARADOX PARADE』から約8カ月ぶりのリリースとなる本作はa flood of circle初のシングル。リリースの度に、加速し、破壊力を増していくメロディは、最早フラッド節の域に達したといっていいのではないだろうか。メジャーデビューとなった1st アルバム『BUFFALO SOUL』からプロデューサーとしてタッグを組むいしわたり淳二によって開花させられた、バンドの第2 期ともいえるサウンドはますます冴えわたっている。歌詞、メロディ、ギター・リフ、全てがとことんドラマティックでキャッチーであり、その全てをたたみかけされる切迫感の心地良さ。銃口を向けるような攻撃的ギター・ロックの緊張状態と、ブルースのこぶしの効いた泥臭いメロディの狭間に立たされる快感。あぁたまらない。(島根 希実)
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a flood of circle
PARADOX PARADE
ギタリストの脱退というアクシデントがありながらも、豪華なゲスト・ギタリスト4人を迎えてわずか7 ヶ月というスパンで制作された今作。存在感のあるドラム、ブルースを基本とするへヴィで重厚なギター・サウンドと感情をむき出しにしたエモーショナルなヴォーカル。闇を見つめながらそれでも前に進む事を歌う歌詞がとても印象的。いしわたり淳二が全体のプロデュースとして参加し前作より力強さを増し、短時間で作ったとは思えないほどの完成度。2006年結成当初から実力を評価され早足でシーンを駆け上がって来た彼らにとって、このタイミングでのギタリストの脱退はとても大きな出来事だっただろう。それだからこそ、このアルバムはがむしゃらに前へ進もうとする彼らの姿が見えてとても感動的。 (遠藤 孝行)
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cinema staff
PLASTIC YOUTH
コロナ禍という暗闇の中から放たれた前アルバム『海底より愛をこめて』、そしてシネマらしさが凝縮されたEP『I SAY NO』を経て、その殻を破り恐れることなく清新たる新境地を切り開くニュー・アルバム。「バースデイズ・イヴ」以降シーケンスも取り入れたことで、バンドという形態にとらわれない自由な風が吹き込まれた。「プレキシ・ハイ」のようなエッジの効いたナンバーも、「岐路」を始めとした爽やかな楽曲たちも、どれもシネマらしさとして確立してきた彼等。これまで築き上げてきた確固たる地盤があるからこそ、その軸はブレずにシネマサウンドを拡張している。そんななか、ゲストも迎えたポエトリー・ラップはかなり実験的で革新的。ニュー・フェーズ突入を印象付ける意欲作だ。(中尾 佳奈)
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cinema staff
海底より愛をこめて
ライヴを主軸に音楽活動という名の航海を続けてきた彼らは、突如猛威を振るった新型コロナウイルスにより、その船から大海へと投げ出された。そんな彼らが"海底"から放つ、暗闇の中に光を見いだす本アルバム。先の見えない深海でもがく1曲目「海底」から始まり、"想像力で地上へ"というテーマのもと愛という明かりを頼りに進んでいく。荒波のように激しく緊張感漂うナンバーから穏やかに広がる大海原のように雄大な曲まで、様々に表情を変え展開する挑戦的な楽曲群。そして夜明け前の丘の上で始まりを歌う「はじまりの場所」にたどり着く。コロナ禍をともに彷徨い苦しみながらも乗り越えてきたすべての人々を、素直な感情を吐露した歌詞と深みを増したサウンドで抱きしめる、愛に満ちた12曲。(中尾 佳奈)
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cinema staff
白夜/極夜 E.P.
"極夜"とは太陽が昇ることのない状態。逆に"白夜"は太陽が沈んでも暗くならない状態を指す。真逆の現象をタイトルに冠し、陰と陽の心境をメタファーで表現したcinema staffの2021年初となるスタジオ音源。緩急を行き来する緻密なアレンジで激しくも悲しいワルツを描く「極夜」と、新しい一歩を踏み出す意志をエネルギッシュな歌に託した「白夜」は、サウンド面でもバンドの魅力を両軸から浮き彫りにする。バンド初期に演奏していた「DAWN」をソリッドにリアレンジした「NEWDAWN」も含めて、太陽をテーマにしたような統一感のある収録曲が印象的だ。さらに、CD盤には学生時代に、飯田瑞規(Vo/Gt)が作曲を手掛けた初々しい楽曲を収録。バンドの過去と現在が詰まった1枚。(秦 理絵)
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cinema staff
BEST OF THE SUPER CINEMA 2008-2011/2012-2019
2008年全国デビュー、2012年メジャー・デビューという経歴の中での初のオール・タイム・ベスト。収録されている新曲「新世界」は伸びやかなメロディとソフトなヴォーカルの相性を最大限に生かしつつ、バンドの地に足のついた音像を聴かせる晴れやかな楽曲。冷静に未来を見据え邁進する4人のモードを実感できる。もう一方の新曲「斜陽」は盟友、高橋國光(ex-the cabs/österreich)との共同制作。両者の尊厳と個性が美しく混ざり合った、繊細で慈愛と情熱に満ちた楽曲が生まれた。彼らの音楽人生を描いたであろう高橋の綴る歌詞も、ひとつひとつがパンチラインとして響く。様々な痛みと喜びと迷いに翻弄されながらも、自分の音楽を磨き続けることをやめなかった人間たちの、情操の結晶だ。(沖 さやこ)
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cinema staff
Name of Love
「great escape」以来約6年ぶりにTVアニメ"進撃の巨人"のEDテーマを手掛けるcinema staff。嵐のようなギター・リフが生むカオスの中で、手探りで道を見つけていくような前回のダークなサウンドに対して、「Name of Love」は静謐なピアノと歌で始まる。今回描いたのは"絆"。強くも脆くもある目に見えないものを手にして進んでいく、美しくドラマチックな曲だ。構築的に細部を積み上げながらスケールの大きな曲を描いていく4人の手腕が生きた曲で、アニメの世界観や根底に流れるものを掬い取った内容となった。今作では「great escape」のニュー・ミックスの他、「OCEAN」、「さらば楽園よ」とアニメを思わせる曲を収録。重厚で充実感のあるシングルだ。(吉羽 さおり)
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cinema staff×アルカラ
undivided E.P.
長く親交を温めてきた cinema staffとアルカラによるスプリットEP。書き下ろしの新曲、それぞれのカバー、コラボ曲の全5曲が収録された。cinema staff新曲「first song(at the terminal)」は、ソリッドで高いテンションのドラミングと多展開のドラマチックなサウンドを、伸びやかな歌が包み込む。キャッチーで温かいメロディにただ行儀よく収まらない、アンサンブルのパッションが惹きつける。アルカラの新曲「サースティサースティサースティガール」は、爆発的なオープニングからサビでファンクに急展開するトランスフォームっぷり、先の読めなさ、オチのつけ方で唸らせる。この2バンドが互いをカバーし、コラボする曲は、もちろん技もネタも巧妙に仕掛けられていて、味わい、楽しみが尽きない。(吉羽 さおり)
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cinema staff
熱源
前作『eve』は初めてプロデューサーを立て、cinema staffの武器である歌、鋭さ、キャッチーさを洗練させた作品を生んだ。今回の6thフル・アルバムは再び自分たちの手で完結した作品だが、そこではこれまでの経験値を駆使したより鋭利な曲と、馬力のあるサウンド、構築的で変化に富んだアンサンブルへの知性が光る。グッド・メロディと幾何学的なサウンドが、ギリギリのところで接着している初期のスリルに引き込まれた人も、歌心や寓話的な物語性の高さに心揺さぶられた人も、爆発的なロック・バンドとしてのスケール感にやれらた人も、満足する作品。その、それぞれのポイントの高いハードルを超えたアルバムだ。"熱源"という果てることのない、マグマのように煮え立ったバンドのクリエイティヴィティを見せつける。(吉羽 さおり)
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cinema staff
Vektor E.P.
「エゴ」、「返して」、「ビハインド」の3曲からなる最新EPは、cinema staffのアンサンブルの妙味と歌とのハーモニーをより洗練し、大きく響かせたアルバム『eve』とはまた違った4人の味を引き出している。勢いの面では、初期のころの、互いに一歩も引かずに音のバトルを繰り広げ、せめぎ合う音が刹那な火花を散らすエネルギーがある。それが沸々としたカオス的な暴発感でなく、メロディを際立たせ、微妙な言葉の温度感を伝える繊細な火力を持ったサウンドとなっているのがとても美しい。「エゴ」ではサビのメロディ、肝のフレーズが猛烈な切迫感で耳に飛び込み、「返して」ではもう二度とないかもしれない甘い景色を、その音で痛切に心に刻み込む。叙情的な風景が、閃きのように脳内に広がる1枚だ。(吉羽 さおり)
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cinema staff
eve
前身バンドから数えれば、10数年に渡る年月をこのバンドで過ごし、ミニ・アルバムは5作、フル・アルバムとしても4作リリースしてきたcinema staff。5枚目のアルバムは、彼らのキャリアの中でも、より意識的に変化を求め、実践していった作品だ。それぞれが主張の強いフレーズをぶつけ合うアンサンブルと、展開の多い曲構成、泣きの要素で心を掴む叙情的なメロディ、これを絶妙の絡みで聴かせるのがシネマ節。アルバムに繋がるEP『WAYPOINT E.P.』収録の「YOUR SONG」では、シネマ節を超王道のバラードへ昇華した。その過程で培った曲を洗練させる手法が、アルバムの端々に活きている。各曲のチャーム・ポイントたる場所を、最大限引き出して響かせていくアレンジが、バンドのポップ性とヒリヒリとした尖りを露わにした。(吉羽 さおり)
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cinema staff
SOLUTION E.P.
リード曲「YOUR SONG」が大きな反響を得た前作『WAYPOINT E.P.』と対をなす今作。彼らのメロウな歌心を最大限強く、且つシンプルに引き出した前作、そして今作のバンド・アンサンブルの妙が織りなす"動"のドラマ、この両極がcinema staffの面白さだ。今作のリード曲「切り札」では、飯田瑞規(Vo/Gt)の上昇していく鮮やかなメロディ・ラインと並走し、デッドヒートを繰り広げる辻友貴(Gt)のメロディアスなギター・フレーズが肝。メロディの両輪がサウンドのスピードを上げ、風を生んでいく爽快さがある。サウンドはラウドでアグレッシヴだけれど、ビートもフレーズもデコラティヴになりすぎず、鋭く磨き洗練されている。プロデューサーを迎え、1曲を徹底してブラッシュアップし、4人の個の音を明快に編み上げたアンサンブルとなっている。(吉羽 さおり)
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cinema staff
WAYPOINT E.P.
自分たちの表現を護り、育み、磨き続けてきたcinema staffが、大きな一歩を踏み出した。アレンジをプロデューサーの江口亮へ一任し、それを自分たちなりに消化して作り上げた表題曲「YOUR SONG」。NHK岐阜放送局開局75周年を記念して制作されたドラマ"ガッタン ガッタン それでもゴー"のために書き下ろした主題歌だ。ドラマの世界観に自身の現況や心情を重ねたミディアム・テンポのバラードは、彼らが持っている誠実さ真摯な姿勢を混じり気なくこちらに届けてくれる。様々な人の力を借りて手に入れた方法論を、彼らは今後自分たちのものにするだろう。そのとき彼らはどんな音を鳴らすのか――。それは今はまだ曖昧なヴィジョンかもしれないが、未来は見えないからこそ面白く、自らの手で開拓してこそ喜びがあるのだ。(沖 さやこ)
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cinema staff
blueprint
過去最高に歪んだギター、より地に足の着いたベースとドラム、そしてその4つの音の上で強く響くヴォーカル。"自分たちにしか鳴らせない音楽"を大事にしてきた4人の、活動と年齢を重ねたうえでの変化の結晶がこの『blueprint』、彼らの"未来予想図"である。"今の自分たちが何をするべきなのか"という冷静な視点と、"大好きな音楽/バンドを長く続けていきたい"という純粋な気持ちが作り上げた音と言葉は、ひとつひとつに高い熱量が宿り、4人の気迫が絶え間なく突き刺さる。しっかりと未来を見据えることができた、現在のcinema staffのモードがそのまま結実したアルバムだ。実に清々しく、実に夢とロマンに溢れたダイナミックなリアリズム。そんな勇敢な音色に、心が突き動かされるのは必然なのだ。(沖 さやこ)
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V.A.
残響record Compilation vol.4
全15バンドが新曲を録りおろした残響recordレーベル10周年記念コンピレーション。好きなバンドだけ聴ければいい、なんて思ってるかたはその考えを改めることをお勧めする。なぜなら、もしこの15バンドにあなたが好きなアーティストがいるならば、間違いなくそれ以外の楽曲もあなたのアンテナに触れるはずだから。それこそが残響recordが10年間でリスナー、そしてアーティストと積み上げた"信頼"だ。ポスト・ロックやエレクトロニカの音楽性を持ち、どこか人を寄せ付けない孤高の輝きを放つ危険性、神聖さを持つアーティストが集うという、事件とも言うべきロマンチシズム。残響recordの看板でもあるcinema staff、People In The Boxをはじめ、全アーティストが独自の色を研ぎ澄ました攻めの新曲を投下している。(沖 さやこ)
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cinema staff
Drums,Bass,2(to) Guitars
バンドが始動して10年の歳月が流れた。その間には数々の喜怒哀楽があり、挫けることも少なくなかったかもしれない。だが彼らはどんな時代でも自分たちに嘘をつかず、抱いている想いをそのまま音と歌にし、そのときの最高水準の音源を作り続けてきた。前作『望郷』はそのモニュメント的作品とも言える。そんな大作を作り上げたバンドが手に入れたのは確固たる自信。今作『Drums,Bass,2(to) Guitars』にはそれが満ち満ちた音しか鳴っていないのだ。美しく高らかに鳴り響く4人の音色と、情感豊かな飯田瑞規のヴォーカルは、聴き手を大きく巻き込むポジティヴで晴れやかなパワーがある。サンバ風のリズムや、エレクトリック・シタールを用いたりなど、随所に挟まれる人懐こい遊び心も痛快。大きなバンドになった。本当に。(沖 さやこ)
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cinema staff
borka
4月2日にリリースされるメジャー2ndフル・アルバム『Drums,Bass,2(to) Guitars』に先駆けて、リード曲を先行配信。同曲は「great escape」をプロデュースした亀田誠治と再びタッグを組んで制作された。ものすごい手数で果敢に攻め込むダイナミックなドラミングに、瑞々しく響く2本のギター、ソフトなコーラスが一足早い春の訪れを告げるようだ。亀田誠治のプロデュースにより、いままでcinema staffが積み上げてきたものを更に大きくこじ開ける、洗練された音色になった。いつ帰ってくるかわからない"あなた"を待ち続ける主人公のボルカ。だが4人の音と飯田瑞規の包容力と説得力のある歌声は、そんな悲しみや不安を吹き飛ばすように鳴り響く。ここに存在するのは笑顔と強い希望だけだ。(沖 さやこ)
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cinema staff
great escape
バンド初の書き下ろしタイアップ曲であり、初のプロデューサー起用曲はテレビアニメ版"進撃の巨人"の後期エンディング・テーマ。インタビューで三島想平(Ba)が"ヒーローがたくさんいるような曲にしたかった"と語ってくれたように、速く鋭く感情的に突き進むギター、メロディアスなベース、音全体を引き締めるドラム――全てが各々の輝きを発っており、攻勢的でハードでありつつも非常に開けた楽曲になっている。主人公エレン・イェーガーの心情や物語の持つ勢いや団結力を反映させつつ、実にcinema staffらしいサウンド・メイクだ。上京してからの2年間で感じた思い全てを込めたフル・アルバム『望郷』という、ひとつの到達点を迎えた今だからこそ作り上げることが出来た、実験的かつ挑戦的なナンバー。(沖 さやこ)
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cinema staff
望郷
楽曲の中核を担う三島想平(Ba)は、ライヴで観客に向かい"岐阜県からやってきましたcinema staffです"と挨拶をする。それは彼らが上京してからも変わらない。『望郷』に収録されている楽曲は全てバンドが上京後に考えたこと、作り出したもので構成されているとのことだ。この作品はcinema staff史上、最も不安定な音像かもしれない。だが最も4人の生々しい心情が音と言葉に溢れた、非常にダイナミックな作品である。故郷への特別な想い、故郷を離れてでも追いたい理想、そして葛藤――。ここには環境と心境の変化がもたらした"進化"が現在形で集約されている。何より、感情的な4人の音色がとにかく包み込むようにあたたかいのだ。泣きながら人の涙を拭うような不器用な優しさに、何度も涙腺が緩んだ。(沖 さやこ)
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西南西の虹
cinema staffのダブル・シングルのうちの1枚である『西南西の虹』は4曲入り。タイトル・トラックは昨年からライヴでも演奏されているが、音源で聴くと鋭利な部分だけではなくそこから生まれる優美さがより浮き彫りに。両極端なものが自然と地続きになるのも彼らの魅力のひとつだ。特にリード・ギターの切れ味と速度は目を見張るものがあり、何度も突き刺されるような感覚。スケールのあるメロディも楽曲の持つ力強さを引き出している。つんのめるような疾走感が光るシネマ節とも言える「A.R.D」、ギターの弦を押さえる指の音も優しく響くアコースティック・ナンバー「発端」、バンドの新章を予感させる言葉が耳に残る「いらないもの」。着実に歩んできた彼らの現在位置を示すシングルと言えよう。 (沖 さやこ)
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cinema staff
小さな食卓
cinema staffがシングルを2枚を2222枚完全限定で2月20日に同時リリース。そのうちの1枚である『小さな食卓』はCDに同曲を収録。タイトルとLOSTAGEの五味岳久が描くジャケットにもあるように、"食卓"をテーマに歌った同曲。何度もリフレインするギターは流線型を描くように広がり、躍動感のあるドラムはダイナミックに炸裂。緩急のあるベースは包容力を生み出す。4人の阿吽の呼吸が生み出す絶妙なアンサンブルは、家族の風景そのものにも思える。飯田瑞規のヴォーカルも、よくある日常風景をあたたかく優しく、何より明るく響く。身近にいる掛け替えのない人々への愛情と感謝の気持ちに満ちた曲。(沖 さやこ)
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SALVAGE YOU
メジャー・デビュー作である前作『into the green』から3ヶ月弱で届けられたミニ・アルバムは"救い"がテーマ。聴き手を意識するようになった4人の音はより柔らかく、ダイナミックなスケール感を帯びており、バンドがネクスト・ステージに上がったことを如実に表している。明確な意思を発するポップな「奇跡」から、鋭さと激しさとミステリアスが交錯する「her method」、フィクションとノンフィクションの狭間を描く抽象画のような「warszawa」「小説家」へと、どんどん心の奥底へと4人の音が浸透していく。その鮮やかでドラマティックなストーリー展開は、夢なのか現実なのか分からなくなるほどに我々を音の中へと取り込んでしまうのだ。更に振り幅を増し成熟してゆくcinema staffの音像に息を呑む。(沖 さやこ)
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into the green
新曲2曲と過去の代表曲4曲によって構成されたメジャー・デビュー作にして、音楽的にもcinema staffに新たな季節が到来したことを告げるEP。表題曲「into the green」はまさに、ここ数年の彼らが緩やかに、しかし確実に描いてきた音楽的な進化が昇華された改心の1曲だ。バンド最大の特徴であった飯田の透明感のあるヴォーカルに導かれるように流麗な旋律を描くギターは、時にシューゲイザーのような感傷的なサイケデリアを宿しながら、じわじわと聴き手を包み込む。怒りとも悲しみとも喜びともつかない、この独特なエモーションを表現するサウンドは、彼らがスピッツやsyrup 16gに連なる、この国の偉大なるオルタナティヴ・ロックの系譜にあるバンドであることを告げている。(天野 史彬)
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03年結成の4ピースバンドcinema staffの1stフル・アルバム。セルフ・タイトルを冠した本作は、まさにデビュー作というに相応しく、"海"という生命の源、始まりの場所を目指す希望に満ちた旅を描いている。そのジャケットの通り、冒頭曲「白い砂漠のマーチ」で夜の砂漠から旅は始まり、目指す"始まりの場所"は"海"。そう――これは、始まりへの旅路なのだ。未だ見ぬ生命の源、船出の場所へと近付くにつれて、光と潤いの色が徐々に加わっていく本作の流れ。と同時に、曲が進むにつれ、その足どりがより強くなっていくかのように、より強く、凛と響いていくヴォーカルもじつに勇ましい。そして、ラスト・ナンバー「海について」で約7分にわたり描かれる希望と歓びは、これ以上ない最高の"始まり"を描いている。(島根 希実)
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cinema staff
水平線は夜動く
ここ2年間の彼らの活躍には目を見張るものがある。リリースを重ねるごとに、音が一回りも二回りも膨らみを増し、洗練されていくのだ。前作から半年振りのリリースになる今作は"線"をテーマにした4曲入りのコンセプト・シングル。彼らが切り取る4つの情景はどれも一貫として、張り詰めた早朝の真冬の空気に零れる吐息のように柔らかであたたかく、闇の中で深々と降り注ぐ粉雪のように繊細で凛としている。白と黒のコントラストを感じさせる静寂と轟音で彩られた彼らの音は独特なリズムを刻み、どこまでも切なく、どこまでも美しく響き渡る。慢性的な不満を抱えた現実世界に"夢"という魔法を掛けるようなドラマティックな空気感に、完全に飲み込まれ抜け出せなくなった。目を閉じて聴き入りたい、そんな音。(沖 さやこ)
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Blue,under the imagination
社会へと足を踏み出したcinema staffの溢れる衝動は、ひどい熱量を放ちつつも冷静さを内包している。彼らがいわゆる"激情系"を逸脱したのは、その凄然とした冷静さ故だと思う。『Blue, under the imagination』では、深層心理をを丸裸にし、非常に叙情的で完結された形で世界を切り取っている。3枚目にして、触れれば血が噴出しそうな鋭利さは磨きがかかり、より一層の純度が増した。内でうねる心の震えが激情へと高ぶりを見せ、石を投げ込まれた水面の波紋のように破壊力が広がりを見せるのだ。そこには衝動だけで語ることのできない、彼らのドラスティックなまでの確かな意思がある。彼らは知っているのだ。「想像力」こそが、未来へ向かう原動力であり、現実を作りだしていることを。そして、現実に対峙する唯一の手段であることを。"想像力"はやがて"創造力"へと変貌を遂げる。世界はまだ始まったばかりだ。(山田 美央)
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