Japanese
a flood of circle
2015年11月号掲載
Member:佐々木 亮介(Vo/Gt)
Interviewer:沖 さやこ
a flood of circleのニュー・シングル表題曲「花」は、来年10年を迎える彼のバンド人生、そして来年30年を迎える彼の人生がすべて詰まった、"佐々木亮介自伝"とも言うべき楽曲だ。確固たるポリシーを常に持ち、転がりながら新しい要素を取り入れてバンドを更新し続けた彼が、自分自身と対峙して"a flood of circleの核とは?""自分の中には何があるのか?"を極限まで突き詰めてひとつの楽曲に集約させた。変わり続けながらも変わらないもの、変わり続けてきたからこそ感じた想い、そして未来への確信、決意――。闇の中で花を咲かせようとする命懸けのロックンロールは、痛烈に感傷的で、ひたすらに眩い。
-ニュー・シングル「花」、真正面から訴えかけるような、とても歌の力が強い曲だと思いました。この曲は最初からシングルの表題曲を作るつもりで制作を?
それを狙って書きました。来年の結成10周年に向けて楽しい計画をいっぱい立ててるので、その最初の一発になるような曲にしたかったから、何か新しい挑戦をするのではなく、a flood of circle(※以下:AFOC)の一本筋を通す、核になる曲を書きたかったんです。そういうコアな曲をアルバムの中の1曲ではなくて、シングル単体として出したかった。だから"何が核なのか?"と何度も話し合いをしたし、セッションもたくさんして――特にこだわったのは"歌"と"歌詞"だったんです。だからそう言ってもらえるのはすごく嬉しいですね。
-メンバー間での話し合いも多かったんですね。
メンバー間もそうだし......自分との話し合いも相当しましたね(笑)。めちゃめちゃ苦しかったんです、作るのが。自分たちの核になるものを探すというのは、外にヒントがないんですよ。どこかから影響を受けたものをインプットして、それを自分のアウトプットにする作業ではないから、自分の中には何があるんだろう......というのをたしかめる作業だったんです。今までやってきたことを振り返るのもそうなんですけど――中二病っぽい発言になりますけど、本当に"自分は何なのか?"というレベルで自分を追い込んでいって。そうするとバンドマンとしての人生、生まれてから29年分の人生、2015年の日本で何が起こっているのか......そういうことを含めていろいろ考えてしまって......めっちゃきつくて。音楽を作ったり、アレンジを考えるのは楽しいんですけど、Track.1「花」は自分の胸倉を掴みながら"自分がどういう態度で音楽をやっているのか?"という感じで書いてたので、ちょっと鬱っぽい作業だったんです。でも今回は"そこから逃げちゃだめだ、苦しみ抜いて書こう"と思って。
-たしかに終始強い想いが飛んでくる曲ですが、そこまでヘヴィな戦いから生まれた曲だったとは。
すっからかんになるまでとにかく言葉を書きなぐって、少しでもゆるいと思った言葉は全部消していって。だからスタッフもメンバーもプロデューサーも、かなり待たせてましたね(笑)。でもそれくらい......ゲロが出なくなるまでゲロ吐く、みたいな作業だったので。今後しばらくはこの曲が中心になるというくらい、はっきりした芯のある名曲を作りたかったから、それができるまでは戦う、みたいな。そういう気持ちで作っていきました。今までも核を掘り下げることはあったけれど、アレンジなどでチャレンジをすることでAFOCを更新してきたと思うんです。でも今回は本当に内側にあるもので、ちゃんと芯を出し切ることで勝負したかった。そういう意味では、今までにないくらい自分を追い込んでいましたね。
-"結成10周年"は、それだけAFOCにとって大きい節目だということですね。
今年は事務所も変わって、ギタリストもサポートを含めて3人変わってるんです。でもいろいろ変わりまくるのも俺の人生だな......とも思うし、あまり気にしない。"今いるメンバーで最強のものを作ればいい"というのは変わらないんですけど、その(変わり続ける)中で"変わらないものをたしかめなきゃいけない"という意識もすごくあったし、やっぱりAFOCのロックンロールが俺のイメージしているサイズで届いていない。今はこれまでバンドが築き上げて来た歴史の階段において1番高いところにいるんですけど、俺はZeppで収まるレベルの曲を書いているつもりはないし、もっといい曲を作っていると思っているから......悔しい階段を上っている途中なんですよね。バンド10年、人生30年を間近にして核となる曲を作れたら、フェスでも対バンでもどこでももっと勝てるバンドになるんじゃないかと思ったんで、そういう意味でも"核"をたしかめたかったんですよね。
-なるほど。ひとつ大きな"核"をここで表に出すことは、もっと大きな場所へ行くために必要なことだった。
だから"自分たちの内側にあるものを"とは言っても閉じこもってるわけではなくて、みんなにちゃんと伝えたくて。だからバッとたくさん言葉を書いたけど、どこの1行を読んでも絶対に伝わる、パンチラインしか存在しないような歌詞にしたかったんです。俺にとっては中島みゆきレベルのことを、ヒップホップの今っぽい感覚のことも含めて、ロックンロールに落とし込むくらいの(笑)、自分の中にある歴史と、外に向けた新しいロックンロールを両立させたかった。だからすごく難しかったんです。綱渡りなバランスだとも思うし、熱さもダサさも全部踏まえて"かっこいい"と言わせてやる!と気合いが入って。だから俺もみんなも"いい"と思えるまでに、すごく悩みましたね。今までの中で1番プリプロしたんじゃないかな。
-制作やレコーディングは7月~8月くらいでしたよね。フェスやイベント出演など、かなりの本数のライヴを行いながら、そこまでの状況で制作をして......。相当過酷だったのでは。
"これでいい!"と思う自分と"まだまだでしょ!"と思う自分がケンカしてるような状態で、汚い話、本当に吐きましたね......つらかったです(笑)。でもそれを客観的に楽しんでる自分もいたんです。"29年生きてきても、まだ踏み込んでない領域があるんだ! まだ行けんじゃん俺!"という感覚もあったので。本当にいいメロディや言葉を探すためだったから、どうにかやりきれたというか。
-完成までは少しずつ手繰り寄せる感覚だったのでしょうか? それとも"これだ!"という何かを掴んだタイミングが?
ああ、手繰り寄せる作業をずっと続けていて掴んだ、という感じだったんです。最初は『ベストライド』(2015年6月リリースのアルバム)の流れも踏まえて、少ない言葉数でシンプルに言いたいことを書いてたんですけど、なんか薄くぼんやりしているような気がしてきちゃって。朝の9時からひとりでスタジオを5~6時間取って、ずっと手繰り寄せながら"何か違う""これじゃない"という作業をしていたけど、曲ができなくて。できないから延長して、それでもできないから延長して......と繰り返してたら、20時間スタジオにいたんですよね。もう無理だ、帰れない......と思いながら書き続けていたら、そのスタジオにある窓から朝焼けが見えて。その瞬間に「花」の最初の歌詞とメロディが一緒に出てきたんです。
LIVE INFO
- 2025.12.02
-
RADWIMPS
LONGMAN
Dios
RAY
マカロニえんぴつ × DISH//
私立恵比寿中学
GLIM SPANKY
SUPER BEAVER
IneedS
- 2025.12.04
-
TENDRE
LEGO BIG MORL
私立恵比寿中学
SHERBETS
Homecomings
アーバンギャルド
キュウソネコカミ
吉井和哉
Hakubi
- 2025.12.05
-
桃色ドロシー
私立恵比寿中学
moon drop
ポルカドットスティングレイ
ザ・クロマニヨンズ
NANIMONO
eill
Laughing Hick
崎山蒼志
さかいゆう / 望月敬史 / L'OSMOSE(O.A.)
flumpool
とまとくらぶ
Another Diary
岡崎体育
Rei
ズーカラデル
打首獄門同好会
- 2025.12.06
-
キュウソネコカミ
AIRFLIP
ザ・クロマニヨンズ
凛として時雨
OKAMOTO'S
BLUE ENCOUNT
indigo la End / a flood of circle / Galileo Galilei / go!go!vanillas ほか
Cody・Lee(李)
brainchild's
LEGO BIG MORL
NANIMONO
怒髪天
ねぐせ。
CVLTE
UVERworld
eastern youth
キタニタツヤ
優里
Kroi / Jeremy Quartus(Nulbarich) / BREIMEN / luv
flumpool
チリヌルヲワカ
Aooo
Mirror,Mirror
心愛 -KOKONA-
THEラブ人間 / ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / KALMA ほか
フラワーカンパニーズ
Ryu Matsuyama
MyGO!!!!!
- 2025.12.07
-
ぜんぶ君のせいだ。
崎山蒼志
キュウソネコカミ
MOSHIMO
moon drop
ポルカドットスティングレイ
凛として時雨
BLUE ENCOUNT
AIRFLIP
OKAMOTO'S
sumika / マカロニえんぴつ / Kroi / ズーカラデル ほか
NANIMONO
怒髪天
Devil ANTHEM.
ACIDMAN
eastern youth
小林私
UVERworld
優里
秋野 温(鶴)
LACCO TOWER
OAU
the telephones
BIGMAMA
フラワーカンパニーズ
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
トゲナシトゲアリ × RAISE A SUILEN
- 2025.12.08
-
ザ・クロマニヨンズ
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
RAY × きのホ。
ドラマチックアラスカ
PACIFICA
シベリアンハスキー
雨のパレード
never young beach
- 2025.12.09
-
キュウソネコカミ
天女神樂
ザ・クロマニヨンズ
FRANZ FERDINAND
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
ドラマチックアラスカ
TENDRE
PACIFICA
Galileo Galilei
Dios
ザ・シスターズハイ
ストレイテナー
PEDRO
モーモールルギャバン
- 2025.12.10
-
PACIFICA
Galileo Galilei
山本彩
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
くるり
森 翼
Wez Atlas
すなお
ストレイテナー
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
- 2025.12.11
-
MONOEYES
あいみょん
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
山本彩
オレンジスパイニクラブ
BIGMAMA
ポルカドットスティングレイ
そこに鳴る
The Ravens
FRANZ FERDINAND
- 2025.12.12
-
Hump Back
Chimothy→
崎山蒼志
VII DAYS REASON
LiSA
Another Diary
凛として時雨
TOMOO
BIGMAMA
PENGUIN RESEARCH
moon drop
ねぐせ。
私立恵比寿中学
くるり
PEDRO
サカナクション / Creepy Nuts / 羊文学 / ちゃんみな ほか
flumpool
the shes gone
VOI SQUARE CAT
SAKANAMON / Broken my toybox / SPRINGMAN / KEPURA
BRADIO
ザ・クロマニヨンズ
僕には通じない
LONGMAN
- 2025.12.13
-
MONOEYES
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
ぜんぶ君のせいだ。
VII DAYS REASON
Vaundy / THE ORAL CIGARETTES / sumika / マカロニえんぴつ ほか
UVERworld
eill
フラワーカンパニーズ
LITE
SHERBETS
清 竜人
ポルカドットスティングレイ
moon drop
吉井和哉
9mm Parabellum Bullet
Cody・Lee(李)
flumpool
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
[Alexandros]
Appare!
秋山黄色
藤沢アユミ
キタニタツヤ
THE SPELLBOUND
- 2025.12.14
-
downy / toe / unripe / aieum
(sic)boy
VII DAYS REASON
LiSA
ねぐせ。
10-FEET / クリープハイプ / go!go!vanillas / Saucy Dog ほか
UVERworld
ぜんぶ君のせいだ。
Devil ANTHEM.
フラワーカンパニーズ
TOMOO
NEE
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
OAU
PEDRO
鶴
SHERBETS
RADWIMPS
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
MOSHIMO
スカート
PHALUX
Bimi
ASP
22/7
古墳シスターズ
クジラ夜の街
[Alexandros]
キタニタツヤ
- 2025.12.15
-
MONOEYES
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.17
-
あいみょん
Hump Back
優里
CENT
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
RELEASE INFO
- 2025.12.03
- 2025.12.05
- 2025.12.06
- 2025.12.07
- 2025.12.09
- 2025.12.10
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.24
- 2026.01.01
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ザ・クロマニヨンズ
Skream! 2025年11月号















