Japanese
Nothing's Carved In Stone
2014.10.24 @Zepp Tokyo
Writer 山口 智男
ひょっとすると、そこでMCを挟む予定だったのかもしれない。しかし、"楽しいからこのまま休憩しないで行こうか!"と村松拓(Vo/Gt)が言って、間を空けずに「Out of Control」を演奏した中盤の1コマが物語っていたように、"余計な言葉は要らない。俺たちは音楽で勝負だ"と言わんばかりにオープニングからラストまで曲を連打していった。その男っぷりに惚れ惚れとしながら、振り返ってみれば、いろいろ発見があって、終始わくわくさせられっぱなしの2時間だった。
8月6日にリリースした6作目のアルバム『Strangers In Heaven』を引っ提げ、8月20日の東京・新代田FEVER公演を皮切りに全国各地で計23公演を行った"Strangers In Heaven Tour"。その22公演目となるZepp Tokyoのライヴは、ステージと客席の間に下ろした紗幕に月と雲を映し出すという幻想的な雰囲気の中、ファンの意表を突くように「キマイラの夜」と「7th Floor」という『Strangers In Heaven』のラストを締めくくる2曲でスタートした。そして、紗幕を落とすと、「7th Floor」のダンス・ビートから一気にギアをトップに入れ、「ツバメクリムゾン」、"踊りませんか!"と「Brotherhood」へ間髪入れずにつなげると、スタンディングのフロアを埋めたファンは手拍子、そして"Oi! Oi!"コールでバンドの鮮やかなスタート・ダッシュに応えたのだった。
"ただいま、東京。帰ってきました。Zepp Tokyoソールド・アウトありがとう! 今日はひとり残らずハートを温めて帰ります"(村松)
生形真一(Gt/Cho)、日向秀和(Ba)、大喜多崇規(Dr)、そして村松拓。歴戦のプレイヤーたちが結成したNothing's Carved In Stone。結成以来、圧倒的なミュージシャンシップの高さを誇る熱度、濃度ともに満点のアンサンブルで多くのファンを魅了してきた彼ららしく、この日もタメをきかせた大喜多のドラミングが印象的だったファンク・ロックの「Crying Skull」、演奏のテンポを落として、生形がギターを思いっきり泣かせた「雪渓にて」、日向のスラップするベースがバキバキと鳴ったファンキーな「Midnight Train」、そしてダンサブルなビートがゴキゲンだった「Idols」――『Strangers In Heaven』の曲を中心に複雑に絡み合いながら、個性の主張がぶつかりあい、場合によってはカオスになりながらひとつになる怒涛の演奏で客席を沸かせ、そして暴れさせた。
『Strangers In Heaven』を聴いたときは、歌が入り込む余地があるのかと思わせる高密度の演奏と、そこに村松が加える輪郭のはっきりした歌の衝突とも言えるアンサンブルに驚かされたが、こうして改めてライヴで『Strangers In Heaven』の曲を聴いてみると、見事に一体化した歌と演奏はアルバムを聴いたときとはまた違う印象があって、不思議なくらい新鮮に感じられたところが面白かった。終盤、村松がツアーが終わってしまう寂しさとともに"ツアーを通して、アルバムが完成していっている実感がある"と語ったように、その新鮮な印象はライヴを重ねたことによって、彼らが成し遂げた進化をひとつ物語るものなのだろう。そこはやはりミュージシャンシップの高さを誇る歴戦のプレイヤーたちと改めて実感。
"アルバムを作り上げて、俺たちはどれだけかっこよくなるんだろう(笑)? そんな不安は一切ない!"と村松はツアーを通して、今一度確信した現在の自分たちに対する自信を語ったが、その彼らはツアー中、新曲を作ったことを明かすと、アンコールで早速、ヘヴィなダンス・ロックを予感させるその新曲の一部分を披露。本編最後に「Around the Clock」「Shimmer Song」とキラー・チューンをたたみかけ、眩い光の中、観客全員が拳を振るという感動的なクライマックスを作り上げたあと、ダメ押しで客席を沸かせたのだった。
- 1
LIVE INFO
- 2025.11.25
-
打首獄門同好会
Another Diary
すなお
シベリアンハスキー
The Ravens
chilldspot
- 2025.11.26
-
Dios
桃色ドロシー
ザ・クロマニヨンズ
シベリアンハスキー
TENDRE
UVERworld
PEDRO
BLUE ENCOUNT
material club
Mirror,Mirror
Galileo Galilei
chilldspot
- 2025.11.27
-
打首獄門同好会
MONOEYES
Cody・Lee(李)
moon drop
桃色ドロシー
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
ザ・クロマニヨンズ
TENDRE
Another Diary
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
PEDRO
Tempalay
あたらよ
- 2025.11.28
-
Galileo Galilei
優里
BLUE ENCOUNT
go!go!vanillas
怒髪天
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
VII DAYS REASON
Dios
崎山蒼志
凛として時雨
ズーカラデル
コレサワ
SHERBETS
Another Diary
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
ポルカドットスティングレイ
おいしくるメロンパン
sajou no hana
NEK!
CENT
OKAMOTO'S
meiyo
RAY
reGretGirl
- 2025.11.29
-
ビレッジマンズストア
Appare!
YOASOBI
NEE
暴動クラブ
brainchild's
Cody・Lee(李)
キタニタツヤ
優里
くるり
TOKYOてふてふ
MONOEYES
キュウソネコカミ
moon drop
THE BACK HORN
androp
The Biscats
フレデリック
チリヌルヲワカ
怒髪天
eill
LOCAL CONNECT
wacci
LACCO TOWER
大橋ちっぽけ
BLUE ENCOUNT
ドラマチックアラスカ
アーバンギャルド
ねぐせ。
ExWHYZ
UVERworld
フラワーカンパニーズ
愛美
浪漫革命
東京スカパラダイスオーケストラ
BACK LIFT / 魔法少女になり隊 / LEEVELLES / パピプペポは難しい ほか
Bentham
MONO NO AWARE
NANIMONO
カミナリグモ
9mm Parabellum Bullet
PIGGS
- 2025.11.30
-
ビレッジマンズストア
YOASOBI
NEE
TOKYOてふてふ
凛として時雨
キタニタツヤ
崎山蒼志
くるり
キュウソネコカミ
moon drop
SHERBETS
THE BACK HORN
TENDRE
アーバンギャルド
the paddles
秋山黄色
TOMOO
LACCO TOWER
ドラマチックアラスカ
LUCY
ExWHYZ
Maki / SIX LOUNGE / w.o.d. / KUZIRA / TETORA
UVERworld
フラワーカンパニーズ
ポルカドットスティングレイ
NANIMONO
ズーカラデル
ぼっちぼろまる×ポップしなないで×ぜったくん
コレサワ / ヒグチアイ / のん / ひぐちけい
miwa
MONO NO AWARE
Conton Candy
JYOCHO
離婚伝説
- 2025.12.02
-
RADWIMPS
LONGMAN
Dios
RAY
マカロニえんぴつ × DISH//
私立恵比寿中学
GLIM SPANKY
SUPER BEAVER
IneedS
- 2025.12.04
-
TENDRE
LEGO BIG MORL
私立恵比寿中学
SHERBETS
Homecomings
アーバンギャルド
キュウソネコカミ
吉井和哉
Hakubi
- 2025.12.05
-
桃色ドロシー
私立恵比寿中学
moon drop
ポルカドットスティングレイ
ザ・クロマニヨンズ
NANIMONO
eill
Laughing Hick
崎山蒼志
さかいゆう / 望月敬史 / L'OSMOSE(O.A.)
flumpool
とまとくらぶ
Another Diary
岡崎体育
Rei
ズーカラデル
打首獄門同好会
- 2025.12.06
-
キュウソネコカミ
AIRFLIP
ザ・クロマニヨンズ
凛として時雨
OKAMOTO'S
BLUE ENCOUNT
indigo la End / a flood of circle / Galileo Galilei / go!go!vanillas ほか
Cody・Lee(李)
brainchild's
LEGO BIG MORL
NANIMONO
怒髪天
ねぐせ。
CVLTE
UVERworld
eastern youth
キタニタツヤ
優里
Kroi / Jeremy Quartus(Nulbarich) / BREIMEN / luv
flumpool
チリヌルヲワカ
Aooo
Mirror,Mirror
心愛 -KOKONA-
THEラブ人間 / ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / KALMA ほか
フラワーカンパニーズ
Ryu Matsuyama
MyGO!!!!!
- 2025.12.07
-
ぜんぶ君のせいだ。
崎山蒼志
キュウソネコカミ
MOSHIMO
moon drop
ポルカドットスティングレイ
凛として時雨
BLUE ENCOUNT
AIRFLIP
OKAMOTO'S
sumika / マカロニえんぴつ / Kroi / ズーカラデル ほか
NANIMONO
怒髪天
Devil ANTHEM.
ACIDMAN
eastern youth
小林私
UVERworld
優里
秋野 温(鶴)
LACCO TOWER
OAU
the telephones
BIGMAMA
フラワーカンパニーズ
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
トゲナシトゲアリ × RAISE A SUILEN
- 2025.12.08
-
ザ・クロマニヨンズ
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
RAY × きのホ。
ドラマチックアラスカ
PACIFICA
シベリアンハスキー
雨のパレード
never young beach
RELEASE INFO
- 2025.11.26
- 2025.11.27
- 2025.11.28
- 2025.11.29
- 2025.12.01
- 2025.12.03
- 2025.12.05
- 2025.12.10
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.24
- 2026.01.01
- 2026.01.07
- 2026.01.09
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ザ・クロマニヨンズ
Skream! 2025年11月号














