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INTERVIEW

Japanese

DAY6 × 生形真一

2018年10月号掲載

DAY6 × 生形真一

すでにワールドワイドに活躍しているアジア発の5人組バンド、DAY6がJAPAN 1st アルバム『UNLOCK』を発表する。前2ndシングル『Stop The Rain』では生形真一(Nothing's Carved In Stone/ELLEGARDEN)がプロデュースを務め、ロック色の強い楽曲で全面バックアップしていた。それを経て作り上げた今作はロックを主軸にメンバー自身が作詞作曲を手掛け、メンバー5人中4人がメイン・ヴォーカルを担当する稀有なスタイルを掲げつつ、音楽性の幅をグッと広げた作品に仕上がっている。今回はメンバー5人とプロデュースに関わった生形とのスペシャル座談会で、DAY6の魅力を掘り下げたい。

DAY6:SUNGJIN(Vo/Gt) JAE(Gt/Vo/Rap) YOUNG K(Ba/Vo/Rap) WONPIL(Key/Syn/Vo) DOWOON(Dr)
生形 真一
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 石崎祥子

-DAY6の前シングル『Stop The Rain』(2018年7月リリース)を生形さんがプロデュースしたということですが、その経緯から教えてもらえますか?

生形:以前から付き合いのあったワーナー(ワーナーミュージック・ジャパン)から、ウチの事務所に連絡があって。韓国から日本に出てくるアイドルはたくさんいるけど、そうじゃなくて、ロック・バンドとして日本でデビューさせたいと相談されて。その話が来たのが去年ですね。それから音源を聴かせてもらって、ぜひやってみたいなと。

YOUNG K:光栄ですね。

生形:はははは、いやいや(笑)。

-DAY6の音楽性に関して生形さんはどんな印象を持ちました?

生形:韓国のロックは世界と同時進行している気がして。遅れがないというか、それはすごく感じていたんですけど、DAY6の音源を聴いたときもそういうふうに感じたんですよ。ミックスの仕方もそうだし、ギターやシンセもバリバリ入っていたのでそこが面白いなぁと思いました。

SUNGJIN:その話は初めて聞きました。

生形:今、初めて言ったからね(笑)。

-DAY6のみなさんは生形さんの今の感想を聞いて、どう思いますか?

YOUNG K:自分たちでは気づかなかったけど、僕らはアメリカやイギリスのロックを聴いて育ったので、曲を作るときにそういうカラーが出てるんでしょうね。

-実際の制作はどういうふうに進めていったんですか?

生形:俺がトラックを作って、それをデータで送ったのかな。で、そのあとに韓国にも行って。その日にシングルに入る2曲のメロディをメンバーが考えたいという話になったんですよ。丸一日かけてみんなでメロディを考えて、それが面白かったんですよね。メンバー全員がメロディを考えて何パターンも出してくるから。それを聴いて、このBメロはJAEがいい、サビはYOUNG Kがいいとか、それを繋ぎ合わせて作りました。

-生形さんのデモ音源を聴いた印象はいかがでしたか?

SUNGJIN:一見シンプルに思えたんですけど、新しさを曲からすごく感じましたね。なので、強い歌詞やメロディを入れても合いそうだなと思いました。

YOUNG K:「Falling」(『Stop The Rain』収録曲)を最初に聴いたときは、僕らも切ない曲が多いけど、それとはまた違う切なさを感じたんですよ。しっとりしているけど、心に響く曲だなと思ったので、そういう曲に仕上げられたと思います。

JAE:僕らがやってきたギター・サウンドよりも、華やかできれいなラインが積み重なっている印象を受けたので、ライヴで披露したら曲がより映えるだろうなと思いました。あと、DAY6には珍しくギター・ソロも入っているので、そこは怖かったです(笑)。

-なぜ怖いんですか?

JAE:素晴らしいギター・ソロなので、自分はこれをどう弾けばいいんだろう? と思いました。

生形:はははは(笑)。自分で弾いたソロをJAEがコピーしてくれて、最終的にはJAEのテイストにしてくれました。みんなそうだけど、すごく練習していたから、それも嬉しかったですね。

DOWOON:自分のドラム・パターンには深みがないと思っていたけど、生形さんが作ってくださったトラックにはロックのテクニックがたくさん入っていたので、とても勉強になりました。

WONPIL:初めて曲を聴いたときも違和感がなかったし、生形さんがDAY6のことを考えて作ってくださったんだなと思って嬉しかったですね。メロディも馴染みやすいし、キーボードも弾きやすく作ってくださったので感謝してます。

生形:さすがにキーボードは弾けないので、要所要所にしか入れてなかったんですよ。特に「Falling」はWONPILが一生懸命アレンジしてくれました。

WONPIL:レコーディング自体も楽しかったですからね。

-楽曲はDAY6と生形さんの共同作業で作り上げたんですね?

生形:そうですね。韓国で曲を仕上げて、日本でレコーディングしました。

DOWOON:僕の場合はドラムのラインを生形さんと一緒に作り上げたことがいい経験になりました。なので、韓国に戻ってから学んだレコーディング方法を生かしてます。

YOUNG K:素晴らしいじゃん(笑)。