Japanese
Nothing's Carved In Stone
Skream! マガジン 2022年04月号掲載
2022.02.25 @豊洲PIT
Writer 荒金 良介 Phto by 西槇 太一
昨年12月に11thアルバム『ANSWER』を発表したNothing's Carved In Stone。そのレコ発となる"ANSWER TOUR 2021-22"ツアー・ファイナルが豊洲PITで行われた。
SEと共に青いライトが煌々と光る中、村松 拓(Vo/Gt)、生形真一(Gt)、日向秀和(Ba)、大喜多崇規(Dr)のメンバー4人がステージに現れ、ヘヴィなリフを皮切りに「Deeper,Deeper」でショーはスタート。腹に響く重厚なサウンドで観客の意識を覚醒させると、疾走感溢れる「Bloom in the Rain」のサビではフロアから多くの拳が上がる。続いて軽快なリフに身体が動く「Spirit Inspiration」と畳み掛け、会場の温度を一気に高めていった。
"帰ってきました! 最後までついてきてください"と村松が挨拶して「Rendaman」に繋ぐと、新作のナンバーも含めて立て続けにプレイ。シンプルな力強さが光る「No Turning Back」を経て、エレクトロなイントロを配した「Wonderer」に入ると、自然とクラップが巻き起こり、村松はハンドマイクで伸びやかな歌声を披露。エッジを効かせた明るいポップ性は、開演前BGMとして流れていたROYAL BLOODに通じるキャッチーさを感じた。
そして、アカペラで始まる「Flame」はライヴの空気感をいい意味で変えていた。弾き語りでも成り立つ美しい歌メロを聴き手の奥底にしっかり届け、その流れで聴いた「We're Still Dreaming」も印象深かった。村松はアコギを持って歌い始め、メロディの良さを強烈にアピール。そこに生形のギターは妖艶なヘヴィさで寄り添い、楽曲をインパクトづけていた。
中盤に差し掛かり、「Milestone」を終えると、"最高の景色、ノンストップで行きたい!"と宣言して「Beginning」からさらにエンジンを加速させる。次の「Recall」では歌詞を間違える一幕もあったが、歌声と演奏が密接に結びついた華やかさで魅了。フロアを激しく揺さぶった「Like a Shooting Star」を挟み、「Impermanence」に移ると、グルーヴィな演奏の中で爽やかな歌メロが映え、場内は一段と盛り上がっていった。
"あと2曲、メッセージは曲に込めたつもり。みんなの名前を呼ぶつもりで歌います!"と告げると、「Beautiful Life」、「Walk」で本編を締めくくった。どちらも歌モノ路線の楽曲だが、特に後者では複数の照明を効果的に使い、ポジティヴな歌詞と曲調をよりいっそう引き立てていた。
アンコールに入ると、いろいろと込み上げるものがあったのだろう。"無事に走り抜けることができました。マスク越しにみんなの表情を見るのも慣れてきて、みんなをもっと信頼したい。クサいけど、絆みたいなものを感じました"と語り、ラストは「November 15th」を放ち、全20曲を駆け抜けて終了。
そういえば、ライヴ終盤に"『ANSWER』は最高傑作"と村松が語る場面があった。この日は新作から全10曲を演奏し、強度を高めた歌声とメロディを存分に知らしめ、ショーに大きなダイナミズムを生み出していた。まだ先の読めない状況が続くけれど、確かな足取りで前に突き進んでいくナッシングス(Nothing's Carved In Stone)。その勇姿に大きなエネルギーを貰えた人も多かったに違いない。バチバチとせめぎ合う演奏と、洗練を極めたメロディの美しさが見事に融和したライヴは、これからどんな形で進化を遂げていくのだろうか。彼らの未来にますます期待したくなるファイナル公演であった。
[Setlist]
1. Deeper,Deeper
2. Bloom in the Rain
3. Spirit Inspiration
4. 白昼
5. Rendaman
6. No Turning Back
7. (as if it's) A Warning
8. Wonderer
9. Flame
10. We're Still Dreaming11. Milestone
12. Beginning
13. Recall
14. Like a Shooting Star
15. Impermanence
16. Out of Control
17. Beautiful Life
18. Walk
En1. Diachronic
En2. November 15th
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