Japanese
[Champagne]
Skream! マガジン 2012年05月号掲載
2012.04.04 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 沖 さやこ
日本の、それも10代のオーディエンスがここまで我を忘れて熱くなれるのか――それが率直な感想だった。でもどの時代も、音楽はそういうものだ。感受性豊かな若者たちは直感で“カッコイイ音楽”をキャッチし、のめり込み、それがムーヴメントとなる。THE BEATLESだって、SEX PISTOLSだって、OASISだってそうだった。若者たちはバンドの持つ“野心”を察知する才能を持っている。この夜は、その感性と[Champagne]の歯車が見事なまでに噛み合い、途轍もないスピードとエネルギーを生んでいた。終演後に見た、汗だくの若者たちのキラキラした笑顔は、バンドの勢いの象徴だろう。
サード・アルバム『Schwarzenegger』のレコ発ライヴとして東京と大阪で開催された“Premium V.I.P. Party”。今の[Champagne]には狭すぎるキャパシティゆえ、プレミアム感もグッと増す。場内が暗転しSE「Burger Queen」が流れると、ハンズ・クラップと大歓声が。メンバーが登場した途端モッシュが起こり拳が突き上がる。まずはラフなジャム・セッションを披露すると、ダイヴァーが出現。もう待ちきれない!というフロアに、まずは「She's Very」「Yeah Yeah Yeah」と、ファースト・アルバム『Where's My Potato?』の楽曲を立て続けにブチかます。強烈なサイダーを一気飲みするような刺激と爽快感。川上洋平(Vo&Gt)と白井眞輝(Gt&Cho)の透き通るギターは火を噴くように唸り、磯部寛之(Ba&Cho)と庄村聡泰(Dr)のリズムは硬派に鳴り響く。熱狂的なコール&レスポンス、一点の曇りもない高純度のサウンド。オーディエンスは貪欲に[Champagne]の音を得ようと、体を振り動かす。「For Freedom」ではハンズ・クラップが起こり、フックで合唱、ダイヴァーは乱舞。パンク・ロックよりも爆発力があるのではないだろうか。4人の音は同じ方向を指し、突き進む。[Champagne]の音は4人の音がピッタリ重なった瞬間が最高に気持ちいい。胸の中にまっすぐ飛び込んでくる。
“ハワイに行きたいかー!……今からハワイに連れてきまーす”という川上のMCから、「?」「My Blueberry Morning」とセカンド・アルバム『I Wanna Go To Hawaii.』の楽曲群を立て続けに披露。クールだけど熱い、そんなスリリングなスピード感。キャッチーでありつつ攻撃的な「Rocknrolla!」では磯部と白井がステージを暴れ回る。「Cat 2」はそれこそ高速ヘドバン級のハード・ロックが炸裂。フロアから叫び声が上がる。するとそこからKASABIAN来日公演のオープニング・アクト時でも披露したカヴァー「Club Foot」を投下。その後も川上がアコギでOASISの「Don't Look Back In Anger」を弾き語りする場面があった。
“生まれたての三男坊を可愛がって頂いても宜しいでしょうか? 少々ヤンチャなんでよろしくお願いします”と川上が語り『Schwarznegger』から5曲披露。「Kill Me If You Can」では川上がギターを置きマイク・スタンドを握り締め熱唱。こういうことは言いたくないけど、と前置きをして“みんなのために書いた曲です”と「Kids」へ。強靭な音にも関わらず柔らかさを感じるのは、彼らのファンに対する敬意と感謝だろう。「city」の美しさは格別で、その迫り来る刹那的な音像に胸が掻き毟られる。
アンコールでは「Kids」のPV撮影が開催され、プレミアムでV.I.P.なサプライズにパーティー感が高まる。ラスト「Supercalifragilisticexpialidocios」からUNDERWORLDの「Born Slippy」を披露すると磯部が“ごめん、このまま帰りたくねえ!”とPRIMAL SCREAMの「Accelerator」を放つ。4人の音は抜群のステップで踊り狂い、フロアのモッシュも最高潮。川上は“愛してるぜ!”と叫んでステージを後にした。
終演後、しばらくその場を動けなかった。ステージとフロアの、裸の感情がぶつかり合ったこの空気に触れていたかったのだ。我を忘れて瞬間を楽しむ。ロックって、ライヴってこういうもんだ――当たり前だけど大事なことを噛み締めた夜だった。
- 1
LIVE INFO
- 2025.01.20
-
ヤバイTシャツ屋さん
SUPER BEAVER
österreich
- 2025.01.21
-
片平里菜
終活クラブ
Homecomings
WurtS
SUPER BEAVER
PEDRO
- 2025.01.22
-
ASIAN DUB FOUNDATION
WurtS
ずっと真夜中でいいのに。
シノダ(ヒトリエ)
SVEN(fox capture plan)
go!go!vanillas × NEE
RAY
アイナ・ジ・エンド
BRADIO
米津玄師
- 2025.01.23
-
終活クラブ
ずっと真夜中でいいのに。
a flood of circle
小山田壮平 / kanekoayano
ヤバイTシャツ屋さん
ASIAN DUB FOUNDATION
米津玄師
暴動クラブ / 板歯目 / M.J.Q(山本久土+クハラカズユキ)
- 2025.01.24
-
片平里菜
東京初期衝動
ザ・シスターズハイ
終活クラブ
Homecomings
夜の本気ダンス
ego apartment
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
かりんちょ落書き
ハシリコミーズ
MONO NO AWARE
くるり
Ivy to Fraudulent Game
THE YELLOW MONKEY
RAY
Wez Atlas
- 2025.01.25
-
片平里菜
ブランデー戦記
女王蜂
BLUE ENCOUNT / UNISON SQUARE GARDEN / ヤバイTシャツ屋さん / フレデリック ほか
Helsinki Lambda Club
SpecialThanks
ストレイテナー
上白石萌音
the paddles
bokula.
HY
SCOOBIE DO
Umisaya
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Dear Chambers
sajou no hana
Aimer
あいみょん
め組
IDLES
かすみん(おこさまぷれ〜と。)
神聖かまってちゃん
Czecho No Republic
GOOD BYE APRIL
フラワーカンパニーズ
パピプペポは難しい
Rhythmic Toy World
眉村ちあき
Mega Shinnosuke
サカナクション
Hedigan's
kobore
tacica
9mm Parabellum Bullet
Cloudy
- 2025.01.26
-
マリンブルーデージー
ASP × ExWHYZ
[Alexandros] / キタニタツヤ / マカロニえんぴつ / Creepy Nuts / ヤングスキニー ほか
Helsinki Lambda Club
THE BACK HORN
SpecialThanks
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the paddles
ストレイテナー
HY
上白石萌音
SCOOBIE DO
SILENT SIREN
夜の本気ダンス
東京初期衝動
Homecomings
アイナ・ジ・エンド
Dear Chambers
Mega Shinnosuke
崎山蒼志
Bye-Bye-Handの方程式
CYNHN
Aimer
あいみょん
I Don't Like Mondays.
フラワーカンパニーズ
tacica
琴音
Lucky Kilimanjaro
ADAM at
LEGO BIG MORL
篠塚将行(それでも世界が続くなら)
サカナクション
阿部真央
Bubble Baby
- 2025.01.28
-
マリンブルーデージー / かたこと
the HIATUS
WurtS
米津玄師
SUPER BEAVER
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the quiet room / Maki
安藤裕子
- 2025.01.29
-
THE ORAL CIGARETTES
the HIATUS
Saucy Dog
米津玄師
Hakubi
君島大空
Appare!
Helsinki Lambda Club
ポルカドットスティングレイ
ネクライトーキー
- 2025.01.31
-
ビレッジマンズストア
神聖かまってちゃん
LEGO BIG MORL
UNISON SQUARE GARDEN
KNOCK OUT MONKEY
Wez Atlas
くるり
ザ・ダービーズ
インナージャーニー / 板歯目 / Apes ほか
ヤユヨ
WANIMA × MONGOL800
TYCHO
Aooo
AYANE
9mm Parabellum Bullet
小林私 / Redhair Rosy / INF ほか
Halujio
the telephones
Bye-Bye-Handの方程式
- 2025.02.01
-
あいみょん
Hedigan's
ストレイテナー
ASP × GANG PARADE
夜の本気ダンス
I Don't Like Mondays.
ブランデー戦記
女王蜂
WONK
WurtS
the telephones
bokula.
GOOD BYE APRIL
SILENT SIREN
"でらロックフェスティバル 2025"
ADAM at
片平里菜
wacci
kobore
sajou no hana
CYNHN
OKAMOTO'S
Kroi
Aimer
"BAYCAMP 202502"
清 竜人 / 清 竜人25
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.02
-
あいみょん
四星球
bokula.
ExWHYZ × KiSS KiSS
LEGO BIG MORL
Laura day romance / XIIX / レトロリロン
I Don't Like Mondays.
Keishi Tanaka
ブランデー戦記
Panorama Panama Town
ラックライフ
"でらロックフェスティバル 2025"
CYNHN
ひめかのん(おこさまぷれ~と。)
片平里菜
ANABANTFULLS
DIALOGUE+
怒髪天
崎山蒼志
上白石萌音
浪漫革命
- 2025.02.03
-
マカロニえんぴつ
RELEASE INFO
- 2025.01.20
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.28
- 2025.01.29
- 2025.01.31
- 2025.02.01
- 2025.02.05
- 2025.02.07
- 2025.02.10
- 2025.02.12
- 2025.02.19
- 2025.02.26
- 2025.02.28
- 2025.03.01
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ヒトリエ
Skream! 2025年01月号