Japanese
cinema staff
Skream! マガジン 2019年10月号掲載
2019.07.21 @横浜F.A.D
Writer 沖 さやこ
6月1日より開催されたシングル『Name of Love』リリース・ツアー。表題曲のタイアップ作品でもあるTVアニメ"進撃の巨人"の描く"海"と、cinema staffが元来描いてきた"海"がリンクしたことを受け、海がシンボリックな楽曲と、"進撃の巨人"をモチーフに制作された楽曲を中心にセットリストが構成された、コンセプチュアルなライヴとなった。
その背景もあり、cinema staffには珍しくツアー中のセットリストはほぼ固定され、初日のWWW Xとファイナルの横浜F.A.Dでの本編18曲の内変更点は、5曲目と6曲目のみ。ゆえにファイナルではコンセプトがひとつの作品として磨かれていた。彼らの持ち味であるエモーショナルなライヴ感や逞しさはそのままに、楽曲が持つカラーをより煌びやかにする丁寧且つダイナミックな演奏は、キャリアの賜物である。特に「fiery」はそれが顕著で、憂いと艶を焼き付けるような音像は、こちらの意識を掌握して離さなかった。
唯一の変更点である5曲目と6曲目は、それぞれ「白い砂漠のマーチ」と「火傷」という1stフル・アルバム『cinema staff』の頭2曲だった。導入部分もこれまでにはないパターンの演奏が加えられ、そこから「白い砂漠のマーチ」に入った瞬間は、意外性も影響してこれまでにない鮮やかさを与えていた。
いつの時代もcinema staffは過去をすべて背負ったうえでステージに立っている。それは時に重荷になったこともあったかもしれない。ある程度捨てて、身軽になって新しい場所へ行くほうが断然簡単だったかもしれない。だが彼らは"それを抱えたまま、どうこの山を登ろうか?"という試行錯誤をやめなかった。全国デビュー時から彼らの音楽やステージを体感している身からすると、その努力がひとつ大きく結実しているのが今であるという気もしている。
そのキャリアの中では、音楽が身体に馴染みすぎて、音楽やライヴというものが彼らにとって当たり前になっていた時期――すなわち"慣れ"があったとも思う。もちろん慣れは余裕を生む大事な要因であるが、その比重が大きくなると精度と躍動感が下がるのは、音楽だけではなくどんなことにも言えることだ。
だが飯田瑞規(Vo/Gt)がMCで"音楽で食えていることに本当に感謝をしているし、音楽とバンドができる人生が本当に楽しい。それはすべてあなたのおかげです"と言っていたように、今の彼らはその気持ちを演奏と歌、そしてソングライティングで伝えられるようになっている。だからこそ全公演ほぼ同じセットリストという状況でも、会場ごとに新鮮な印象を与えることができた。ツアー・ファイナルは、横浜の地に集まった会場のひとりひとりに向けて鳴らされる音のひとつひとつが、刺激的で心地よかった。
身を焦がすようにただただ音楽に情熱を込めることに集中していた彼らが、今はそれだけでなく、我々リスナーに届けることにも尽力している。そんな彼らの想いが通じているからこそ、この日のライヴも観客たちが高揚を抑え切れず、開演の瞬間から一斉に前方へと押し寄せたのだろう。
"俺たちは俺たちに期待をしている。ライヴの楽しさもバンドのかっこ良さも更新していきたい。かっこいいバンドを観たくなったらいつでも来い"――強い眼差しでそう笑う飯田の表情はとても頼もしかった。そこまで言い切るのだから、秋から始まる"BEST OF THE SUPER CINEMA JAPAN TOUR"ではさらに研ぎ澄まされたcinema staffの生き様を体感できるだろう。お楽しみはこれからだ。
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.12
-
Hump Back
VII DAYS REASON
Chimothy→
崎山蒼志
LiSA
Another Diary
凛として時雨
TOMOO
Nikoん
BIGMAMA
PENGUIN RESEARCH
moon drop
ねぐせ。
私立恵比寿中学
くるり
PEDRO
サカナクション / Creepy Nuts / 羊文学 / ちゃんみな ほか
flumpool
the shes gone
VOI SQUARE CAT
SAKANAMON / Broken my toybox / SPRINGMAN / KEPURA
BRADIO
ザ・クロマニヨンズ
僕には通じない
LONGMAN
- 2025.12.13
-
MONOEYES
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
ぜんぶ君のせいだ。
VII DAYS REASON
Vaundy / THE ORAL CIGARETTES / sumika / マカロニえんぴつ ほか
UVERworld
eill
フラワーカンパニーズ
LITE
DURAN
SHERBETS
清 竜人
ポルカドットスティングレイ
moon drop
Nikoん
石崎ひゅーい
吉井和哉
9mm Parabellum Bullet
Cody・Lee(李)
flumpool
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
[Alexandros]
Appare!
秋山黄色
藤沢アユミ
キタニタツヤ
THE SPELLBOUND
- 2025.12.14
-
downy / toe / unripe / aieum
(sic)boy
VII DAYS REASON
LiSA
ねぐせ。
10-FEET / クリープハイプ / go!go!vanillas / Saucy Dog ほか
UVERworld
ぜんぶ君のせいだ。
Devil ANTHEM.
フラワーカンパニーズ
TOMOO
NEE
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
OAU
PEDRO
Nikoん
石崎ひゅーい
kobore / Suspended 4th / ザ・シスターズハイ / ザ・シスターズハイ ほか
鶴
SHERBETS
RADWIMPS
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
MOSHIMO
スカート
PHALUX
Bimi
ASP
22/7
古墳シスターズ
クジラ夜の街
[Alexandros]
キタニタツヤ
- 2025.12.15
-
MONOEYES
Kroi
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
点染テンセイ少女。
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
RELEASE INFO
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.14
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号




































