
Japanese
cinema staff
Skream! マガジン 2012年08月号掲載

2012.07.15 @恵比寿LIQUIDROOM
Writer 山口 智男
メジャー・デビュー1st E.P.『into the green』を6月にリリースしたcinema staffがバンドの出身地、岐阜と東京で行ったリリース・ワンマン・ライヴ“望郷”。その東京公演は、後述するようにメンバーにとって思い出深いLIQUIDROOM ebisuで行われた。
自分たちの音楽を、ひとりでも多くの人に届けたいと思い、大きなフィールドで勝負してみたいと考えていた彼らにとって、今回のメジャー・デビューは、その念願がついに叶ったとも言えるわけだが、もちろんcinema staffのゴールはここではない。
“節目とひとつの始まり”という飯田瑞規 (Vo&Gt)のMCにもそれは表れていた。メジャー・デビューをひとつの節目であると同時に新しいキャリアの始まりと捉えた彼らは新しい一歩を踏み出すにあたって、これまでのキャリアの集大成という意味を込め、ここで一度、自分たちのレパートリーを総ざらいしておきたかったにちがいない。
“cinema staffのディスコグラフィーを追いながらバンドの歴史をたどるセットリストを組んだ”と途中、飯田が語ったように「水平線は夜動く」で始まったライヴはその後、配信リリースのみで音源には収録されていない「ANIMAL VISION」他、バンド初期の曲をテンポよく披露していった。メンバー4人がそれぞれに放つ音がアンサンブルと言うにはあまりにも激しくぶつかりあいながら、それでも不思議と調和する演奏のおもしろさもさることながら、轟音の演奏にこれっぽっちも負けずにcinema staffの曲が持つ歌メロの魅力をストレートに伝える飯田のヴォーカルの力強さに改めて感服。なるほど、轟音を突き抜けるように届くこの歌声があるからこそ、歌メロを立たせることを、場合によってははなから無視したようにも思える自由度の高いアンサンブルが有効になるのだと納得。
曲が進むにつれ、演奏はどんどん熱を帯びていった。そして、三島想平(Ba)が激しいスクリームを加えた「優しくしないで」から、小柄ながらも全身を使い、激しいアクションでギターを弾きまくっていた辻友貴(Gt)がバスドラの上からジャンプをキメ、「KARAKURI in the skywalkers」になだれこむと満員の観客の興奮は早くもこの日1回目のクライマックスを迎えた。
中盤、9月にリリースするメジャー第2弾作品となる4thミニ・アルバム『SALVAGE YOU』から「奇跡」と「warzawa」を披露。ともにエヴァーグリーンなメロディが「into the green」同様、彼らのソングライティングがひと皮剥けたことを印象づけた。
そして、後半戦に突入し、演奏は一気に加速……と思いきや、「実験室」のイントロを演奏しはじめたとたん、飯田に機材トラブルが発生し、演奏が中断。だがメンバーの冷や汗ものの(?)奮闘と、それを見守ったファンの温かい気持ちに支えられ、危機を脱したバンドは気持ちを取り直して改めて後半戦に突入。トラブルによる中断などなかったように3rdミニ・アルバム、1stフル・アルバムの曲を快調に飛ばしていった。
そして、“生きて帰さねえぞ!”と三島が煽ってから始まった「白い砂漠のマーチ」「super throw」「想像力」「君になりたい」のラスト・スパート。間髪入れず曲をたたみかける怒涛の演奏は、その熱度と言い、爆音と言い、迫力と言い、ハードコア・バンドにも太刀打ちできる凄まじいものだった。本編ラストはもちろん、「into the green」。バンドにとってターニング・ポイントになったという珠玉の1曲。アウトロでは辻がギターを抱えたまま客席にダイヴを繰り返した。
“苦節9年。LIQUIDROOMなんて(自分たちにとっては)やれないレベルの箱だった。そこでワンマンができるなんて幸せです”(三島)
アンコールはメンバーがLIQUIDROOMで初めて見たライヴが彼らだったという、9mm Parabellum Bulletの「Talking Machine」のトリビュート・カヴァーと「poltergeist」を披露。cinema staffのキャリアに新たなスタートをドラマチックに刻みこんだライヴだった。
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Dannie May
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
RELEASE INFO
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号