Japanese
ROCKS TOKYO、出演アーティスト発表&先行予約開始
2010.02.15 14:39
東京一のロックフェス、ROCKS TOKYO、出演アーティスト第1弾発表!! 2月15日より先行予約も開始! 5月29日&30日、新木場若洲公園にて新しいロックの天国が生まれます。 その天国の住人はあなたです! 素晴らしいロックと共に、新たな祝祭空間を描きましょう!!
【出演アーティスト第1弾】
10-FEET
ACIDMAN
ASIAN KUNG-FU GENERATION
BIGMAMA
BOOM BOOM SATELLITES
エレファントカシマシ
LOW IQ01 & MASTERLOW
The Mirraz
NICO Touches the Walls
サニーデイ・サービス
the telephones
TOTALFAT
and more!!
※アルファベット順/全アーティスト29日または30日いずれかの出演となります。
チケット 先行予約 第1弾!
【受付期間】 2/15(月)11:00~2/24(水)11:00
※お一人様4枚まで。
※プレリザーブのお申込みは@会員への事前登録(無料)が必要です。
※チケットは抽選にて決定。(先着ではありません。)
【短縮URL】 https://pia.jp/t/rockstokyo/
※PC /モバイル共通

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ACIDMAN
光学
小さく瞬く光がじんわりと広がり満ちていくようなイントロダクションからじっくりと誘う、"光"にまつわる物語。奪い合う卑しさをヒリついた激情に乗せ、その渇望から漲る生命力を「輝けるもの」で描き、「sonet」に心洗われる。ホーン隊を迎えたジャジーな「白と黒」で愛を歌うと、さらに大きな愛が包む命の讃歌「feel every love」をゴスペル・クワイヤと共に響かせた。タイアップ曲を交えながらここまでコンセプチュアルに仕上がるのは、一貫して伝えてきた美学の賜物。そんな楽曲群を総括する8分の壮大なカタルシス「あらゆるもの」から、再び冒頭の光の瞬きへと循環する流れも美しい。広大な宇宙に光る青い星、そこで巡る生命の営みの中に生きているという実感が灯る。(中尾 佳奈)
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ACIDMAN
sonet
"バタフライ・エフェクト"をテーマにしたタイトル曲「sonet」は、WOWOW"連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―"の最終話エンディング・テーマ。同シリーズとのタッグは、昨年大きな話題を集めた「輝けるもの」に引き続き2度目となるが、本作でも抜群の親和性を誇っている。柔らかく、力強く高鳴らされるバンド・サウンドを、四家卯大ストリングスによるストリングスと、別所和洋が奏でるピアノが華やかに、流麗に盛り立てていき、間奏では激情的なアンサンブルを繰り広げ、ドラマチックなエンディングへと辿り着くスロウ・バラードは、ライヴでもぜひ体感したいところ。"ゴールデンカムイ"にちなみ、"金"をテーマに行われたツアーのライヴ音源も収録。(山口 哲生)
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ACIDMAN
Stay in my hand
消えてしまうものに、あるいは触れられないものに手を伸ばそうとする人の姿は、いつだって美しいものだ。ACIDMAN、4月の『EVERLIGHT』に続く今年2作目のシングルである本作。タイトル・トラック「Stay in my head」は力強くアグレッシヴなロック・チューンで、疾走感溢れるバンド・サウンドの上で大木は振り絞るように歌い叫ぶ。"いつかは誰もが 消えるだろう/数えきれぬ星も 全て/もう少しもう少しだけで/触れられる様な気がして"――どれほどのキャリアを積もうと、消えてしまうであろう煌きに手を伸ばし続けるACIDMANの姿は、かくも美しい。おなじみ"second line"は、しっとりしたジャズ・アレンジの「スロウレイン」に、静謐なエレクトロ調の「HUM」。バンドの音楽的成熟を感じさせる。(天野 史彬)
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ACIDMAN
EVERLIGHT
暖かい季節になった。朝、起き抜けにベッドから飛び出し、窓を開け放ってみる。すると、陽の光が降り注ぐ。このちっぽけな地球の、ちっぽけな日本の、ちっぽけな街に住む、ちっぽけな僕にも、陽の光が降り注ぐ。この「EVERLIGHT」という曲には、どうしようもない孤独と痛みを抱える人間が、それでも太陽から降り注ぐ光を浴びて、自らのふてぶてしいほどの生命力を感じずにはいられなくなるような、そんな瑞々しい力強さが宿っている。壮大なサウンドスケープに乗せて、私たちがどれほどの哀しみと共にあろうと、心臓は鼓動し、光に向かって足は自ずと動き始めてしまうのだと、人間の"生"という性(サガ)を目一杯の確信で描いている。もはやキャリア15年。しかし、その眼差しは変わらずロマンティックな煌きに満ちている。(天野 史彬)
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ACIDMAN
新世界
結成15周年&デビュー10周年を迎えたACIDMAN。アニバーサリー・イヤーを締めくくるシングルはACIDMANらしい力強いロック・ナンバーだ。未来への希望をただ歌っているわけはない。熱く伝わってくるのは確固たる意志と信念だ。大木(Vo/Gt)が"世界は生まれ変わる"と叫ぶ。自然と生まれ変わるのではなく、世界が、そしてそこにいる"僕たち"が前を向き生きていこうとする自分たちの力で生まれ変わるのだ。Track.2とTrack.3は過去の作品をリアレンジするセルフ・カバー・シリーズ「second line」の新作。これは「second line」の楽曲でライヴも行われるほどの人気シリーズで、原曲が好きなファンは勿論のこと、知らないリスナーも十分堪能できる完成度の高いリアレンジとなっている。(石井 理紗子)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
MAKUAKE / Little Lennon
ストリングスが奏でる希望的なサウンドを軸に、何度でも立ち上がろうとする意志を描いた「MAKUAKE」は、11年ぶりとなるアジカン主催ロック・フェス"NANO-MUGEN FES."のテーマ・ソング。栄光や挫折を経験してきたアジカンらしさのある心強い詞に、複数アーティストによる賑やかなコーラスが重なり合う展開には思わず胸を打たれる。カップリングは、2015年リリースのアルバム『Wonder Future』の収録曲「Little Lennon / ⼩さなレノン」を岸田 繁(くるり/Vo/Gt)プロデュースのもと再録した「Little Lennon / ⼩さなレノン (Born in 1976 ver.)」。原曲にはなかった管弦楽器が用いられ、より疾走感と多幸感が溢れる仕上がりに。アジカン史上最も恍惚な音が鳴らされる本作は、今と向き合いながら生きる僕等の未来を祝福する。(⼭本 剛久之)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ライフ イズ ビューティフル
目を背けたくなるような悲惨でやるせないニュースや、うんざりするような社会の状況、他人の言動等が溢れる現実の中で、"それでも"という想いを歌にした表題曲「ライフ イズ ビューティフル」。盤石なサウンドと落ち着いた歌唱、澄んだコーラスからは、このメッセージに迷いが一切ないこと、彼等がまっすぐ見つめる先に光が存在することが窺えて奮い立たせられる。カップリングには、のんに提供したパワー・ポップ「Beautiful Stars」のセルフカバーを収録(本家音源/MVもアジカンがバックバンドを務めており要チェック)。2曲共、シンプルだからこそ日々の生活のお供に携えられる、自分なりの"美しい人生"を諦めない私たちへの応援歌だ。(稲垣 遥)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Single Collection
全33曲の歴代シングルが紡がれ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが日本のロック史に残してきた功績を改めて体感することができる、メジャー・デビュー20周年記念盤。再録された「遥か彼方」で幕を開け、地を這うようなイントロのベース・ラインがノスタルジアと高揚感を運んでくる。20年経っても歌い続けるバンドの熱量が確かな軌跡として反映されている一方で、リスナーは各楽曲の歌詞に登場する"君"に当時の自分や大切な人を投影させ、懐かしさに浸るだろう。暗いムードが漂う情勢や、やるせない日常からも目を逸らさず、今を生きて、愛を鳴らし続けてきたアジカン。これからも変わらない4人だけの音を世界中に響かせてほしい。(山本 剛久之)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
宿縁
アジカン×アニメ"NARUTO-ナルト-"シリーズとしては、「ブラッドサーキュレーター」に続く3弾目。ここで"前世からの因縁"を意味する"宿縁"というキーワードを挙げたのは、今の自分の行動があとの世代に与える影響や人間のいい意味での変化について、後藤正文(Vo/Gt)が懲りずに希望を託しているからだと思う。王道ギター・ロック・チューンだが、コードがロング・トーンであることで降りしきる雨=現在の世界を思わせるのはリアルだ。また、後藤&喜多建介(Gt/Vo)の共作で喜多Voの「ウェザーリポート」は、近さを感じるミックスが離れていくふたりという珍しいテーマを自然に聴かせ、『サーフ ブンガク カマクラ』の続編という「日坂ダウンヒル」は、ローファイ・ヒップホップ調。各々今年のアジカンの動向を示唆しているのかも。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
出町柳パラレルユニバース
すでに後藤正文(Vo/Gt)がポッドキャストなどで開陳しているのでサブテキストとして書くが、このシングルの4曲目「柳小路パラレルユニバース」は、『サーフ ブンガク カマクラ』の"続きの駅"として作られていた曲だ。アジカンの青春を想起させる力みのないパワー・ポップが、森見登美彦作品の舞台である京都に移植されたのが、今回の表題曲「出町柳パラレルユニバース」というわけだ。こちらにはアウトロにサイケデリックなギター・フレーズが追加され、アニメ"四畳半タイムマシンブルース"の世界観も。WEEZERのカバーにはAAAMYYY(Tempalay)が参加、喜多建介(Gt/Vo)とのツイン・ヴォーカル(!)の「追浜フィーリンダウン」と、肩の力が抜けたアジカンの素が楽しい。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
プラネットフォークス
進化を続けるアジカンの10thアルバム。三船雅也(ROTH BART BARON)とのハーモニーが圧倒的な爽快感を生むリード曲や、切なくも温かいサウンドに乗せた美しい言葉が沁みる「フラワーズ」、ラップとの融合が新しい「星の夜、ひかりの街(feat. Rachel & OMSB)」、"胸の奥で歌ってよ"という言葉とともに壮大なコーラスが響く今のライヴ・シーンを映したような1曲「Be Alright」など、青春を彷彿させる初期楽曲の青さと、近年の洗練された円熟味が合わさった14曲が収録。アジカンらしさを核としながらも、多彩なアレンジやコラボで新たな広がりを見せている。また多様性やネット社会に切り込む歌詞も奥深い。この惑星に生きるすべての人にとっての明るい未来を祈る1枚。(中尾 佳奈)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ダイアローグ / 触れたい 確かめたい
1年2ヶ月ぶりの新作は、両A面シングル。「ダイアローグ」も「触れたい 確かめたい」も、このコロナ禍による社会を映したような曲で、今改めて大事なものを突きつけられる感覚があるが、実は昨年行った欧州ツアーの際に、ロンドンでレコーディングをした曲だという。ダイアローグ=対話や、人や社会の礎になるものを童話のように、また詩的に描いた「ダイアローグ」。シンプルなメッセージが、細やかなディテールを含んだふくよかなギター・サウンドで織り成され、普遍的なダイナミズムを放つ。また「触れたい 確かめたい」では、塩塚モエカ(羊文学)がゲストVoで参加。後藤正文との歌のアンサンブルで、センチメンタルな記憶や残像を刺激する曲になった。またCD版のみリモート制作による「ネクスト」を収録。(吉羽 さおり)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ホームタウン
3年半ぶりのオリジナル・アルバムは、シンプルなバンド・アンサンブルの魅力と底力が発揮されたパワー・ポップが満載。驚くのは、バンドのルーツのひとつでもあるWEEZERのRivers Cuomo(Vo/Gt)が2曲作曲していること。だが、Riversの曲も消化し、むしろバンドのDNAを感じさせながら、全体的にグッとBPMを落とし、各楽器の音の鳴りや音場の豊かさで全編に一貫性を持たせていることが、アルバムであることの意義を実感させる。表題曲や「ボーイズ&ガールズ」に代表される、ここからもう一度歩き出そうとする意志とそれを表現するサウンドの親和性を存分に味わいたい。ホリエアツシ(ストレイテナー/Vo/Gt/Pf)らが手掛けた曲を含むEPも合わせた15曲すべてをぜひ聴いてほしい。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ボーイズ&ガールズ
「生者のマーチ」もそうだったが、今回の「ボーイズ&ガールズ」も徹底して、4人の音しか鳴っていない。それは立ち止まるとか振り返るとかではなく、歩きながら自分の中身を見つめるよう背中を押してくれる。情報量過多で"衝撃"という引っかき傷を作る音楽の真逆にあるのではなく、アジカンの新曲は自発的な発電を促しているのだ。サウンドはWEEZERなど初期の影響源を再解釈しているようでもあり、でも曖昧さはなく、ビートもグルーヴもリフもしっかり地に足をつけているのが新鮮。2曲目の「祝日」はシャッフルのリズムが珍しくアジカンを"男っぽいバンド"という形容で表したくなった。それはギター・アンサンブルの特異性にある。深呼吸して、しぶとく生きよう。そんな後藤正文(Vo/Gt)の声が聴こえるようだ。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Re:Re:
2ndアルバム『ソルファ』収録時から12年。この再レコーディング版のイントロが鳴った瞬間、蘇ったのは"Wonder Future"ツアーの国際フォーラムでのライヴだった。そして、さらにそのあと、ヨーロッパや南米ツアーで確信した"楽曲は届くところには届いている"という思いの反映。細部のアレンジが更新されたことも、楽器の録り音ひとつひとつも、音が鳴る空間が著しくワイド・オープンになったことも、すべてが経験から得た気持ちを反映しているのだ。リスナーの年齢やアジカンと出会った時期によってこの曲の捉え方も違うだろう。個人的には、いよいよ閉塞感のどん詰まりにあった日本において、『ソルファ』は音楽で"それでも行くんだよ"というベクトルを指し示す作品だった。思えばアジカンは言い続けているのだ、そのことを。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Right Now
行定勲監督の映画"ピンクとグレー"のために『Wonder Future』のツアー中という、多忙さの中で書き下ろされたのが今回の「Right Now」。一聴でアジカンとわかるリフと8ビート。映画の世界観にも通じる東京・渋谷界隈の情景や匂い、自分と他者の境界線の曖昧さと裏返しの自意識過剰。後半にガラッと曲調もテンポもキーも飛翔するように変化する展開が窓を大きく開けるような印象も。そしてこの構成も映画の内容とリンクしている。カップリングには『Wonder Future』のツアーからライヴ音源として「Eternal Sunshine / 永遠の陽光」、「深呼吸」、「Wonder Future / ワンダーフューチャー」の3曲を収録。2015年の経験を血肉にして2016年を走り出すアジカンが、新たな代表曲になり得る大きな一打を繰り出した。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Wonder Future
ゴッチがブログに"震災後、2度目の人生を生きている心持ち"という意味のことをときどき書いているが、現実の音像、そして作品に昇華されたのが今作なのだと思う。シングル『Easter』同様、FOO FIGHTERSのプライベート・スタジオで全曲レコーディングされたこのアルバムの重量とソリッドさが矛盾なく存在するどでかい音像は、イヤフォンで聴いてもつま先まで痺れるようだ。まず肉体に訴えかけてくる。そしてもはや対岸の火事ではなくなった人間同士の断絶などの現実を冷静に描く歌詞の多さ。しかしアルバム・タイトルが示唆するように未来は"ワンダー・フューチャー"なのだ。楽観も絶望もない、励ましもセンチメントもない。ただ生きる意思を鳴らしたらこうなんだ、そんな潔さに満ちている。(石角 友香)
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V.A.
NANO-MUGEN COMPILATION 2014
このコンピの充実度は毎年計り知れないが、今回はASIANKUNG-FU GENERATIONの新曲「スタンダード」を聴くだけでも相当、価値ある1枚。ゴッチ自身が"これは先の都知事選についての歌"と明言しているが、何も変わらないと諦めたら非難の対象と同化してしまう。愚直なまでに続けること、そしてバンドのイメージを引き受けるとはどういうことか?まで応えた1曲だ。文字数の半分をAKG新曲に費やしてしまったが、今年はユニコーンやスカパラなどベテランから、KANA-BOON、グッドモーニングアメリカら新鋭、くるりやストレイテナーらAKG同世代まで縦横無尽な出演者が揃うわけで、このコンピも自ずとその厚みや充実感を体感できる。お得感で言えばくるりの未音源化楽曲や、ストレイテナーの新曲収録も嬉しい。(石角 友香)
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V.A.
Yes,We Love butchers〜Tribute to bloodthirsty butchers〜"The Last Match"
吉村秀樹が亡くなってから1年と1日目にリリースされるトリビュート盤第4弾。あがた森魚(ブッチャーズの射守矢や小松も参加)、the 原爆オナニーズらベテラン、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやTHE BACK HORNといったシーンの中核を担う存在、+/−ら海外の盟友、それでも世界が続くならといった若手まで顔を揃えた今回は、シリーズの中でも最も吉村の影響の広範さを証明。ギター・サウンドとフィードバックだけで胸に熱いものがこみ上げるAKGやenvy、合成ボイスや読経のようなリズム感で再構築したASA-CHANG&巡礼や、ピアノをフィーチャーし、生死の狭間を行くようなサイケデリックな祈りの歌へ昇華したGREAT3など、バンド/アーティストがリスペクトの姿勢を究極まで研ぎ澄ましている。(石角 友香)
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Gotch
Can't Be Forever Young
全曲メジャー・キー、生ドラムを使わない圧の少ないサウンド・プロダクションが、まず聴き手の構えた気分を解きほぐす。"まぁ座りなよ"とでも言われてる気分とでも言おうか。スクラッチが90sのUSインディーやローファイ感を想起させる「Wonderland/不思議の国」もあればオーソドックスなR&Rが新鮮なタイトル・チューンもあるし、ホリエアツシがギター、ピアノ、コーラスで参加した「Great Escape from Reality/偉大なる逃避行」はエクスペリメンタルでありつつ、潔く音を引いた聴感が心地よい。そしてアルバムのラストに配置された「Lost/喪失」が、アルバムの中にあることで、また違う聴こえ方をするのも興味深い。日常の中にある旅もどうしようもない諦念も怒りも、声高じゃない分、より細胞に染みわたる。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
フィードバックファイル2
シングルのカップリングやアルバム未収録曲の編集盤である『フィードバックファイル』第2弾。アルバムやシングルの表題が音楽的なイノベーションを前向きに背負う位置づけにあるとすれば、このシリーズは必然的に普遍的で無防備な楽曲が揃うことになるのではないだろうか。中でも今回、胸に深く刻まれるのは震災直後、やむにやまれぬ心情でゴッチが命を削りだして書いた曲。記号にしてはいけない3.11、アーカイヴできないあの頃の気持ちが否応なしに思い出される「ひかり」や、この2年のライヴの重要曲「夜を越えて」の存在感。また、昨年のハマスタ・ライヴ日に配信された新曲「ローリングストーン」「スローダウン」に窺える11年目への姿勢。移ろう日々の中でも常に携えていたい気持ちを呼び起こす名盤だ。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ザ・レコーディング at NHK CR-509 Studio
1曲目の「遙か彼方」での太いベース・ラインが鳴った瞬間の臨場感たるや!メンバー4人での緊張感のあるテイクには、初期のナンバーが持つ心の底から奮い立つようなアジカンならではの音楽の駆動力が、今のアレンジで鳴らされている。また、三原重夫(Perc)、上田禎(Key/Gt)、岩崎愛(Cho)を迎えた7人編成での「新世紀のラブソング」など、オリジナル録音の再現ではない新たな解釈は、合奏の歓びが(もちろん、シビアさも含めて)横溢。奇しくも最新曲「今を生きて」のタイトルが象徴的だが、ライヴ・レコーディングとはまさにそれ。そしてその臨場感を削がず、美化せず、ただクオリティの高い音像として定着してくれたことに感謝したい。メンバーはもちろん、楽器やアンプやエフェクターの息遣いが聴こえる。(石角 友香)
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V.A.
NANO-MUGEN COMPILATION 2013
ASIAN KUNG-FU GENERATIONが主催するNANO-MUGEN CIRCUIT 2013に出演する全アーティストの楽曲を収録したコンピレーション・アルバムがリリース。アジカンの楽曲「Loser」は、BECKの同名曲の日本語カヴァーだ。歌詞は日本語訳ではなく、原曲が綴る"負け犬"を、後藤正文が2012年の日本版として新たに描いている。その中には"海辺で燃え続ける夢の切り札""膨張する正義"など、最初から最後まで意味深なワードが並ぶ。後藤のポエトリー・リーディング風のラップはそれを軽やかに届けるが、内にこもる怒りはBECKのそれを彷彿させる。全15アーティストの提示したい色が明瞭に出た楽曲たち。現代の日本に鳴り響く芯のある音楽を、この1枚で楽しめるはずだ。 (沖 さやこ)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
今を生きて
アルバム『ランドマーク』から約半年のインターバルでリリースされたシングルは、映画『横道世之介』の書き下ろし主題歌。長崎から上京したばかりのお人よしの大学生である主人公とそれを取り巻く青春物語である『横道世之介』ワールドに寄り添うあたたかいナンバーだ。喜びや哀しみが漂う日常的な風景が描かれた歌詞と、気張らず軽やかに鳴り響くサウンドは、人間が持っている自然体の力強さを感じさせる。後藤正文のファルセットは大切な人に優しく手を振るようなやわらかさで、聴いているこちらも自然と笑顔になっていた。"生きている"という事実を素直に喜びたくなる。タップ・ダンスのようにたくましく躍動的に耳を刺激するピアノの音色が印象的なc/w「ケモノノケモノ」も必聴。(沖 さやこ)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ランドマーク
3.11以降、社会的な発言や行動をとってきた後藤正文が放つ言語、そしてバンド・サウンドの現在が注目される本作は、まさにこの間、彼らが体験してきた逡巡や希望や疑問が、シンプルで純度の高い表現で結晶した力強い内容。浮遊感とトライヴァルなビートが交錯する「AとZ」、アジカンらしさを2012年にアップ・デートしたような「それでは、また明日」、後藤のスポークン・ワーズが諦観と希望を行き来する樣がリアルな「マシンガンと形容詞」後戻りできない事実を認めつつ、だからこそ日常の愛おしさが際立つ「アネモネの咲く春に」など全12曲。表現に正解も不正解もないが、今年発表される作品として、何かしらの感銘や反応をリスナーに起こす作品。(石角 友香)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
マーチングバンド
鳴らす足音。息を吹き込み、力強く叩きながら、鳴らされる沢山の楽器。一歩ずつ前進する、前へ前へと突き進む姿を、行進する吹奏楽団と形容した本作は、迷ったけれど、苦しいけれど、それでも前へ進んでいこうと強く決意し歩み出した者の歌だ。そして今、後藤正文(Vo&Gt)が、どうあろうとしているのかがよく分かる。"希望を掲げよう""ささやかな光を"というように、希望を灯そうという想いが能動的な言葉たちから読み取れる。歩みを止め、躊躇することはいくらでも出来る、その迷いや弱さを消せぬことは認めた上で、"それでも僕らは息をしよう"と歌う。そうやって前進していく言葉たちは、一度も振り返らず、一度も後退しないまま、最後まで"行け"と想いを貫き通す。後藤の言葉、その伝えようとする想いは、僕らの心目がけて一歩踏み出した。(島根 希実)
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V.A.
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2011
アジカン企画&主催の夏フェス"NANO-MUGEN FES."も今回で9回目(ツアー形式だった「NANO-MUGEN CIRCUIT2010」を含めると10回目)。WEEZERやMANIC STREET PREACHERSをヘッドライナーに、BOOM BOOM SATELLITES、the HIATUS、若手注目バンドねごと、モーモールルギャバンなど、洋邦共に相変わらずの豪華ラインナップ。出演バンドの楽曲が1曲ずつ収録されているコンピレーション・アルバムは、今作で5作目。そして、今回収録されているアジカンの新曲は2曲。チャットモンチーの橋本絵莉子(Vo&Gt)を迎えた「All right part2」は、後藤と橋本の気だるい歌い方と熱が迸る歌詞のコントラストが鮮やかで、高揚感に溢れたギター・リフとメロディも力強く鳴り響く。ユーモラスなあいうえお作文、男性の言葉で歌う橋本の艶とレア感も思わずニヤついてしまう。東日本大震災時の東京を描いた「ひかり」は、人間の醜い部分や絶望感にも目を逸らさず、物語が淡々と綴られている。言葉をなぞる後藤の歌に込められた優しさと強さは、当時の東京を克明に呼び起こしてゆく。生きることが困難な時もあるだろう。だが"オーライ"と口ずさめば、ほんの少し救われる気がする。音楽の持つ力を信じたい――改めて強くそう思った。(沖 さやこ)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
マジックディスク
Track.1「新世紀のラブソング」、Track.2「マジックディスク」で幕を開けるこのアルバムは、新しい時代をポップにしていこうという意志によって貫かれている。「新世紀のラブソング」や「迷子犬と雨のビート」でみせたように様々な新機軸がありながらも、従来のアジカン・サウンドがまた新たな次元に到達している。これまで以上に軽やかなフィーリングがとても新鮮だ。2000年代の閉塞感から抜け出し、新たな10年をどう塗り替えていくか。それは結局、個々の生活の中に、個々の思いの中にしかない。その意志の強さが徹頭徹尾貫かれる『マジックディスク』。音楽が持つ魔法の力をもう一度信じよう。きっと10年後にこのアルバムが2010年代の日本のポップ・ミュージックにとってターニング・ポイントのひとつになっているはずだ。(佐々木 健治)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ソラニン
4月に公開される映画『ソラニン』の主題歌となるニュー・シングル。昨年リリースされたシングル「新世紀のラブソング」は、これまでのアジカンの言語感覚をもう一歩推し進める形で新たなスタンダードを提示する挑戦的な曲だったが、今回はこれぞまさにアジカンと言うべき王道のスタイル。起承転結のはっきりした展開で、アジカンらしいフックの効いたメロディがドライヴしていく。今回は、『ソラニン』の原作者浅野いにおが手がけた歌詞にメロディをつけるというコラボレーションという形態をとっている。新機軸に挑むことと王道と呼べるスタイルで楽曲を更新していくことが両輪となって、アジカンというバンドをさらに前進させ続けるという事実を示す一曲。カップリングには、映画用に新たにミックスされた「ムスタング」を収録。(佐々木 健治)
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
新世紀のラブソング
1年2ヶ月の創作活動を経た後にリリースされるアジカンのニュー・シングルは、二つのメイン・メロディが交錯し、歌うというよりは呟きを発する前半から、1オクターブを自在に操りながらも、朗々と力強いメッセージを発する後藤の歌が、曲を聴いた何時間後も頭に残って離れることがない。これまでのアジカンらしさは決して失われていないながらも、確実に新機軸を打ち出しており、まだまだ音楽に対する意欲が彼らの中で漲っていることを感じる。そしてそこには、様々なバンドが通過する迷走感は微塵もなく、ファンの期待に応えながらも新しい感動を投げかける、とっても素晴らしい曲なのだ。カップリングの「白に染めろ」も、力強さに満ち溢れたナンバーだ。12月からは全国ツアーが始まるが、新世紀を迎えた彼らの勇姿を、とくとこの目に焼き付けたい。(杉浦 薫)
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BIGMAMA
Strawberry Feels
待望のメジャー1stシングル。3曲すべてのタイトルに食べ物の名前を使ったBIGMAMAらしいコンセプチュアルというか、遊び心が感じられる1枚だが、楽曲はライヴ・シーンを沸かせてきた彼ららしいアッパーなロック・ナンバーの3連打。2ビートで突き進む......と思わせ、ハード・ロッキン且つプログレ的な展開に意表を突かれる表題曲。あっという間に駆け抜けるメロディック・パンクのTrack.2「POPCORN STAR」。そしてグラッジなリフと言葉を投げ掛けるようなヴォーカルが印象的なTrack.3「Donuts killed Bradford」。緊張感に満ちたヴァイオリンのフレーズをはじめ、BIGMAMAらしさの中に巧みに新境地も溶け込ませ、単純にライヴ映えするというひと言では収まりきらないものに仕上げている。(山口 智男)
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BIGMAMA
Fabula Fibula
2月10日の恵比寿LIQUIDROOM公演で初披露した「ファビュラ・フィビュラ」で幕を開ける7thアルバム。ライヴ・アンセムとしてすっかり定着しているTrack.2「MUTOPIA」など、お馴染みの曲も含む全14曲を収録。それぞれの曲に(架空の)街の物語とテーマが込められ、アルバム1枚でひとつの地図ができあがるというコンセプトのもと、多彩な曲が散りばめられているが、ハード・ロッキンな「ファビュラ・フィビュラ」を始め、大人っぽい曲がグッと増えてきたという印象だ。ファンキーな演奏と哀愁のメロディが絶妙に入り混じるTrack.5「BLINKSTONEの真実を」、しっとりと聴かせるバラードのTrack.10「レインコートになれたなら」に今年、10周年イヤーを迎えるBIGMAMAの成熟を聴き取りたい。(山口 智男)
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BIGMAMA
SPECIALS
昨年のツアーに密着したドキュメンタリーとツアー・ファイナルとなったZepp東京公演を収録した映像作品と同時リリースするニュー・シングル。すでにライヴで披露され、新たなライヴ・アンセムの誕生を印象づけている表題曲は、EDMにアプローチした「MUTOPIA」から一転、メンバー5人だけで演奏したエモーショナルなロック・ナンバー。昔からのファンは彼らがYELLOWCARDに憧れてスタートしたバンドであることを思い出すに違いない。カップリングの「A Chocolate Ghost」は1ヶ月遅れのバレンタイン・ソング(?)。歌詞、アレンジともに彼ららしい遊び心が感じられるダンサンブルなポップ・ナンバー。前述のツアーの追加公演から「最後の一口」と「MUTOPIA」のライヴ音源が加えられている。(山口 智男)
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BIGMAMA
MUTOPIA
今回のシングル『MUTOPIA』は、地域ごとに歌詞が違うご当地限定曲を収録という試みのある盤。タイトル曲とTrack.2の「SKYFALL」は共通で、Track.3に全国を7地区に分けてそれぞれの土地の光景や空気が盛り込まれた「MUTOPIA」のご当地版を収録。"MUSIC=音楽"、"UTOPIA=楽園"とを掛け合わせ、音楽の力でどんな場所も楽園にという思いが形となった。アルバム『The VanishingBride』でサウンド・スケープや曲が持つ昂揚感やエネルギーを最大限まで高め、バンドとしての創造性や、フィジカルなバンド力においても豊穣の時を更新している現在。BIGMAMAならではのスウィートなサウンドに、エレクトロの煌びやかさと躁的なエネルギーを注入した「MUTOPIA」の晴れやかなパンチは、これからの活動の新たなカンフル剤となりそうだ。(吉羽 さおり)
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BIGMAMA
君想う、故に我在り
BIGMAMAの通算5作目となるアルバム。コンセプトは"最低で最高な愛"。リリースを重ねる度にこのバンドの音は確実に洗練され、限りなく繊細な音の束は今作でとうとう空気を創り出す。昨年リリースされた各シングル曲に共通して感じた気配が形になった。プレイヤーの再生ボタンを押した途端、どこまでも広い青空と爽やかな風の中に浮かんでいるような錯覚に陥る。どのあたりが"最低"なのだろうと首をかしげてしまうのは私の未熟さゆえだろうか。まるでステップを踏むように軽やかに"愛"が奏でられる。清々しく、幸せに溢れた空気が"最高"に気持ち良くて、思わず深呼吸がしたくなる。春の穏やかな日差しと暖かいそよ風を感じたら、今作をプレイヤーに入れて出かけよう。(石井 理紗子)
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BIGMAMA
Jeffrey Campbellのスケートシューズで
大切な人の誕生日って自分の誕生日より大切で特別なもの。いつもより少し背伸びしたお洒落な渾身のバースデイ・プレゼントを用意して、それを受け取って喜んでくれる大切な人の笑顔を想像して、さあ今から会いに行こう。そんなワクワクした足取りを思わず連想させるようなBIGMAMA流バースデイ・ソング。BIGMAMAならではのヴァイオリンの華やかな音色がバースデイに相応しい彩りを添える。ファンにとってはBIGMAMAからのクリスマス・プレゼントだ。Track.2の「負け犬と勝ち猫」はギターのワウが"負け犬"、撫でたヴァイオリンの旋律が"勝ち猫"というコミカルな1曲。そして、負け犬にならないように必死に猫を被る姿の描写はなんともシニカル。さて、貴方は"負け犬"と"勝ち猫"、どちらだろうか。(石井 理紗子)
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BIGMAMA
風船夫婦の俯瞰show
BIGMAMAの今年2枚目のシングルはダブルA面。Track.1はドイツ産天然炭酸水"GEROLSTEINER(ゲロルシュタイナー)"の音楽プロジェクト"GEROCK(ゲロック) "タイアップ曲だ。炭酸水の気泡を風船に例えた爽快感溢れるこの曲はまさに夏フェス向き。爽快な曲が多いBIGMAMAの曲の中でもまさに"キング・オブ・爽快感"。きっと今年の夏も各地で盛り上がったに違いない。そしてTrack.2は"俯瞰"をテーマにした異色のナンバー。コンプレックスを歌っているのだから当然ネガティヴな言葉が連なるのだが、それでも尚ポジティヴに仕上がっている秀逸な歌詞に舌を巻く。そして、"不感"と掛けた言葉遊びと軽快なリズムが、歌詞の内容とは裏腹に妙にお洒落なロックである。(石井 理紗子)
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BIGMAMA
君がまたブラウスのボタンを留めるまで
“僕にとっては音楽というのは1対1のコミュニケーション・ツールだということ。直接言えないことや照れくさいことも、音楽にすると一歩踏み込んで話せる”これは紙資料に書いてある金井政人(Vo&Gt)の言葉だ。世間に絶望しようと喪失感に苛まれようと、愛に溢れた、等身大の人間の姿がありのままに描かれた歌詞。スピード感溢れるエネルギッシュなバンドとヴァイオリンの情緒的な音。気になるアルバム・タイトルもさることながら、音と言葉が相まって、彼らでしか鳴らせない世界を生み出し、心を躍動させ涙腺を刺激していく。「秘密」や「#DIV/0!」といったシングル曲やライヴでおなじみのナンバーも収録。聴いた各々が様々な感情を抱く、音楽ってやっぱりコミュニケーションだ。(花塚 寿美)
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BIGMAMA
秘密とルーシー
昨年はロックとクラシックを融合させたコンセプト・アルバム『Roclassick』などで話題を集めたBIGMAMA。2011年初リリース作品となる今作は「秘密」と「Lucy」の両A面シングルだ。滲むように広がるギターと流線形を描くように繊細なバイオリンのイントロが印象的な「秘密」は、天国へと旅立ってしまった恩人との約束について歌われている。切なさと物悲しさを含みながらも、そんな涙を吹き飛ばすような爽やかさと力強さ。5人のどこまでも真摯でポジティヴなエネルギーを真っ向から受け、忘れかけていた純粋な感情と熱い思いが込み上げてきた。「Lucy」は、炸裂するドラムが軽快な、疾走感溢れる全英語詞のポップ・ナンバー。BIGMAMAの無邪気さが凝縮された非常に瑞々しい1曲だ。(沖 さやこ)
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BIGMAMA
and yet,it moves~正しい地球の廻し方~
2001年に東京で結成された、女性ヴァイオリンを含む5人組ロックバンド。一度彼らのライヴを観たことがあるのだが、メンバーの確かな演奏力と、モッシュやダイヴで応戦するキッズの熱狂が強く印象に残っている。昨年12月にセカンド・アルバム『Dowsing For The Future』をリリースし、一年を待たずにこのサード・アルバムが発表されるわけだが、今作もBIGMAMAらしいパワフルでエモーショナルな曲が満載で、時に全体のメロディーを牽引するヴァイオリンの音色と、透き通った歌声とのコントラストが大きな魅力となっている。"全曲を通して、一つのストーリーで繋がるコンセプシャルな小説的アルバム"ということで、特に曲と曲との繋がりや歌詞に注目して、自分なりの解釈を楽しもう。(杉浦 薫)
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BOOM BOOM SATELLITES
LAY YOUR HANDS ON ME
多言は無用だろう。これがBOOM BOOM SATELLITESの最後の作品だ。その事実はどうしても切り離して考えられないが、ここまでポップで突き抜けていて美しいエレクトロニック・サウンドに昇華できたのは中野雅之(Ba/Prog)が探求に探求を重ねたからだろうし、逆に川島道行(Vo/Gt)の歌と言葉は、希望も絶望も共にある彼の心から自然に浮上したように聞こえる。タイトル曲の中で川島が"Lay your hands on me(ずっとその手で触れていてくれ)"と歌い、"I fly(僕は飛ぶ)"と歌う時間は聴き手が存在する限り永遠に思える。全4曲の後半2曲はもう歌ではなく川島の"声=意志"の力に寄り添うようにメロディ、サウンドが吟味され尽くしているのだが、そのことが何かに機能するために作られた音楽の一切を凌駕する。鳴っている音すべてが美しく、0.01秒の残響も聴き逃したくない。(石角 友香)
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BOOM BOOM SATELLITES
EMBRACE
オリジナルとしては『TO THE LOVELESS』以来、約3年ぶりとなる8枚目。ギター・サウンドやヴォーカル・ワークのオリジナリティに磨きがかかり、エレクトロニックなサウンドの中にもオーガニックなグルーヴを感じさせるなど、新鮮な驚きに満ちた新章に相応しい仕上がり。昨年6月にシングル・リリースした「BROKEN MIRROR」をはじめ、初のカヴァーであるTHE BEATLESの「HELTER SKELTER」でのBBS流カオティック・ワールド、温度感や曲のストーリーをリアルに伝える「SNOW」。フィジカルに訴えるハード・チューン「FLUTTER」などを経て、ピアノのサウンドや清冽なサウンドスケープが印象的なタイトル・チューン「EMBRACE」や「NINE」へ至るエクスペリメンタルな全10曲。(石角 友香)
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V.A.
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2011
アジカン企画&主催の夏フェス"NANO-MUGEN FES."も今回で9回目(ツアー形式だった「NANO-MUGEN CIRCUIT2010」を含めると10回目)。WEEZERやMANIC STREET PREACHERSをヘッドライナーに、BOOM BOOM SATELLITES、the HIATUS、若手注目バンドねごと、モーモールルギャバンなど、洋邦共に相変わらずの豪華ラインナップ。出演バンドの楽曲が1曲ずつ収録されているコンピレーション・アルバムは、今作で5作目。そして、今回収録されているアジカンの新曲は2曲。チャットモンチーの橋本絵莉子(Vo&Gt)を迎えた「All right part2」は、後藤と橋本の気だるい歌い方と熱が迸る歌詞のコントラストが鮮やかで、高揚感に溢れたギター・リフとメロディも力強く鳴り響く。ユーモラスなあいうえお作文、男性の言葉で歌う橋本の艶とレア感も思わずニヤついてしまう。東日本大震災時の東京を描いた「ひかり」は、人間の醜い部分や絶望感にも目を逸らさず、物語が淡々と綴られている。言葉をなぞる後藤の歌に込められた優しさと強さは、当時の東京を克明に呼び起こしてゆく。生きることが困難な時もあるだろう。だが"オーライ"と口ずさめば、ほんの少し救われる気がする。音楽の持つ力を信じたい――改めて強くそう思った。(沖 さやこ)
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BOOM BOOM SATELLITES
TO THE LOVELESS
BOOM BOOM SATELLITESから届いた衝撃の新作。徹底したブレのないスタイルから繰り出されるストイックなビートと姿勢はデビュー以来変わっていないが、今作もまた自由でエネルギシュ。誰もまだ到達出来ていない孤高とも言えるその世界感を完成させながら彼らはまた新たな一歩を踏み出している。どの曲も既存のポップ・ミュージックのフォーマットから外れていながらとてもドラマティック。そして彼らの持つダークなムードは維持しつつどこか暖かいフィーリングに包まれている。"聴いてくれた人の想像力と音楽が合体した時に本当の意味で完成する音楽"と語るように今作は私たちに訴えかけてくるような作品だ。(遠藤 孝行)
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BOOM BOOM SATELLITES
19972007
昨年リリースされたシングル「Back On My Feet」は、最早説明不要の大衆性を獲得した後のBBSと、デビュー当時のエクスペリメンタルな要素が見事に調和した素晴らしい曲だった。そして、満を持しての2枚組究極ベスト盤が登場。これはもう、タイミングばっちりでしょう。選曲はメンバー自らが行い、リミックス&マスタリングも敢行。これまでにリリースした(「Back On My Feet」を除いての)8枚のシングルからは意外にも3曲しかセレクトされていないが、まるで2 枚のオリジナル・アルバムのような選曲の並びになっているので、単なるヒットコレクションとは違う聴き応えのある作品だ。「Well Kick Out The Fading Star」そう、彼らの快進撃は、またここから始まる。(杉浦 薫)
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BOOM BOOM SATELLITES
Back On My Feet
『Full Of Elevating Presures』『On』『Exposed』は、それぞれ違うアプローチではあるものの、どれも甲乙つけ難いほどの傑作だったことは言うまでもない。そして『Exposed』から約一年半、遂に彼らが始動した。このニュー・シングル『Back On My Feet』は、アニメ『亡国のザムド』のオープニング・テーマに決定している。トランシーながらも、どこか遠くから聴こえてくるかのような音作りで、ドラムの音だけが規則性を保ちながら波のように押し寄せてくる。とてもドラマチックでスケールの大きい曲で、思わず鳥肌が立ってしまった。BBS至上最高傑作といっても過言ではないだろう。また、『All In A Day』はRADIOHEADの『Pyramid Song』を彷彿とさせ、『Spellbound』から『Caught In The Sun』は、ひとつの曲として捉えるならば、14分にも及ぶ大曲だ。(杉浦 薫)
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LOW IQ 01
a room with a view
言わずと知れた音楽界のエンターテイナーLOW IQ 01のニュー・シングル。今作はなんとソロとしては初の日本語詞での楽曲を含んだ作品。Track.1の「き(正式な表記は漢字の七が3つ)」からキレッキレのギター・サウンドと違和感がないどころか前からそうだったっけ?と思わせるほど日本語詞を巧みに操る。リード・トラックとしての位置づけのTrack.2の「a room with a view」は"イッチャン"のメロディ・センスが存分に活かされたミドル・チューン、そしてTrack.3の「KI-KI-SU-GO-SU」では日本語で韻を踏んだ言葉遊びを見せる。リラックスした大人の遊びに少しのセンチメントを加えたメロディと言葉が非常に際立ったシングルだ。(伊藤 啓太)
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LOW IQ 01
HELLO! LOW IQ 01!
今年ソロ活動10 周年を迎えたLOW IQ 01。記念すべきこの年を祝うように、豪華アーティストによるトリビュート・アルバムが発売される。メロコア、パンク、スカ、トロピカルなラテンなど、様々なジャンルを混在させる特異な音楽性を持つLOW IQ 01。盟友とも言えるKEN YOKOYAMA やDACK DROP BOMB 、BRAH MAN から、THE BAWDIES、MO'SOME TONEBENDER、SPECIAL OTHERS といったちょっと意外なバンドまで、それぞれが独自の解釈で彼の楽曲をカヴァーしている。どんなアレンジにおいても消えることの無い原曲の良さと、各バンドの個性が光る。何よりも、各アーティストのLOW IQ 01 という自由な表現者に対するリスペクトが詰め込まれている。(佐々木 健治)
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NICO Touches the Walls
QUIZMASTER
[DISC 1]
作品全体のテーマに掲げた、人生の謎を追求したパーソナルな歌詞と歌としての魅力をたっぷりと味わえる全10曲。そのぶん、たしかにじっくりと聴かせる曲が多いものの、『TWISTER -EP-』、『OYSTER -EP-』の2枚を経て、ルーツに根ざしながら最新トレンドも見据えたアレンジ、アンサンブルはさらに自由になっているから、ブルージーでソウルフルなものから、ダンサブルでサイケデリックなものまで、バンド・サウンドという意味でも物足りなさはこれっぽっちもない。歌を際立たせるため音数を削ぎ落としたというバンド・サウンドからは、演奏している4人の姿が浮かび上がるようだ。しかも、10曲すべてが書き下ろしの新曲。まさにNICO Touches the Wallsの神髄が感じられる。
[DISC 2 (Bonus Disc)]
"NICO盤"の全10曲をアコースティックにアレンジした"ACO盤"。これまで彼らがリリースしてきたその他の"ACO盤"同様、アコースティック編成で焼き直した曲はひとつもない。むしろ遊び心、バンド・サウンドにとらわれない自由度という意味では、"ACO盤"に軍配が上がるか。UKロックっぽいダンス・ロックをアイリッシュ・フォーキーにアレンジした「MIDNIGHT BLACK HOLE?」、アーバンなバラードがボサノヴァに変わった「別腹?」。その2曲を例に挙げるだけでも"ACO盤"の面白さは伝わるはず。NICO Touches the Wallsのルーツ・ミュージックに対する愛着や造詣の深さを知ることができるところも、"ACO盤"の聴きどころだ。(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
TWISTER -EP-
[DISC1]
メジャー10周年EPの第2弾。楽曲の幅広さが聴きどころだった前作『OYSTER -EP-』同様、今回も曲ごとに趣向を凝らした全5曲が収録されている。が、ビッグ・ビート的な音像で現在のヒップホップ/R&Bを解釈したという「VIBRIO VULNIFICUS」、中盤スロー・ブギになる「SHOW」、パンク・ディスコな「FRITTER」など、全体の印象はファンク/R&B/ブルースのエッセンスを随所に感じさせながらバンドのグルーヴをガツンとアピールするロック色濃いものに。その中で異色と言えるのが歌謡GSサーフ・ロックなんて言いたい「来世で逢いましょう」。彼らの代表曲「N極とN極」の続編だという。そして、今回のカレキーズはラテンで迫る。
[DISC2(bonus disc)]
DISC1の全5曲のアコースティック・バージョンを収録したボーナス・ディスク。前作同様、単に楽器をアコースティックに持ち替えましたなんて安易なものになっていないところが、"音楽なんだから楽しんだ者勝ち"を掲げる彼らならでは。DISC1のラスト・ナンバーからのラテン・ファンクな「VIBRIO VULNIFICUS」に思わずニヤリ。太いグルーヴを際立たせた「SHOW」、パンク・ディスコが泥臭いブルース・セッションに変わった「FRITTER」。そして、フォーク・ロックにアレンジした「来世で逢いましょう」は2本のアコースティック・ギターが絡み合うソロも聴きどころだ。カレキーズによる「Kareki is burning!!」の、アッと驚くアレンジ。最後まで飽きさせない!(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
OYSTER -EP-
[DISC1]
新しいグルーヴを提示した20thシングル『マシ・マシ』からおよそ1年、NICOが待望のニューEPをリリース。今作には、持ち前の遊び心と音楽愛を思う存分に追求した大充実の5曲を収録。バダスなロックンロールからアダルト・オリエンテッドなバラードまで、曲の振り幅からは、この1年でバンドがさらに多くの引き出しを開けながら意欲的且つ実験的に曲作りに取り組んできたことが窺える。ピアノが転がるように鳴るファンキーなリード曲の「Funny Side Up!」は「マシ・マシ」同様、彼らのライヴの景色を変える新たな代表曲になること間違いなし。古村大介(Gt)、坂倉心悟(Ba)、対馬祥太郎(Dr)の3人が作ったインタールード的な「カレキーズのテーマ」も聴き逃せない。
[DISC2(bonus disc)]
DISC1に収録されている5曲すべてのアコースティック・バージョンを収録した、オマケという位置づけのボーナス・ディスク。しかし、ジプシー・ジャズ風の「Funny SideUp!」を始め、それぞれに原曲とは別曲と言ってもいいほど趣向を凝らしたアレンジは、オマケというにはあまりにも聴き応えがありすぎる力作となっており、そんなところからも彼ららしい遊び心と音楽愛を垣間見ることができる。フォーク・ロック調の「Ginger lily」にメンバー全員で加えたハーモニーも見事だ。全編通して、力を入れたコーラス・ワークも今回のEPの大きな聴きどころ。コーラスはこの1年でもっとも変化し成長した部分だと彼らは言っていたが、今後、大きな武器になることは間違いないだろう。(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
マシ・マシ
メンバー全員が革ジャンでキメた最新のアーティスト写真から20thシングルはロックンロールなのか!? と思いきや、TVアニメ"ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校"のエンディング・テーマに使われているライヴなら合唱必至の表題曲を始め、うねるようなグルーヴが感じられる1枚に。表題曲のみならず、ドラム・ソロからのインプロがあまりにも熱いブルージーなロック・ナンバーの「MOROHA IROHA」、UAの代表曲をとことんファンキーにアレンジした「太陽手に月は心の両手に」のカバー、ともに今一度ロック・バンドの原点に戻ったうえで、たくましい姿をアピール。THE DOOBIE BROTHERSやRED HOT CHILI PEPPERSを連想させるところも!?(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
ストラト
新たなスタートと位置づける6thアルバム『勇気も愛もないなんて』からわずか2ヶ月でリリースするシングル。映画"ヒーローマニア-生活-"の主題歌に使われた表題曲は、キラキラと鳴るアルペジオとファンファーレのように鳴るサビのホーンが印象的なNICO流のネオアコ・ナンバー。「まっすぐなうた」「渦と渦」のような激しさこそないものの、懐かしさと切なさが入り混じるメロディからふつふつと熱が沸き上がるようなところもまた彼らの持ち味。沁みる。ファンキーな歌謡ロックの「BAD ROBOT」、美空ひばりの曲を大胆にアレンジした「お嬢さんとこいさん」。メンバーいわく、遊び心しかないというカップリングの2曲も聴きどころだ。特にメンバー全員で歌い、セリフもある後者はファンなら聴き逃せない出色の出来。 (山口 智男)
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NICO Touches the Walls
勇気も愛もないなんて
アコースティック・アルバム『Howdy!! We are ACO Touches the Walls』を挟んで、前作『Shout to the Walls!』から3年振りのリリースとなる6作目のアルバム。前作以降にリリースしてきた6枚のシングルの表題曲がすべて入っているからって、わかったつもりで聴いたら、幾重にも重ねたコーラスにシンセ・サウンドを加えたオープニングの「フィロローグ」から面食らうことは必至。毎回、勇気と愛を振り絞りながら前に進んできたこの3年間の――順風満帆に見えて、決してなだらかではなかった道のりを、「天地ガエシ」を始め、シングルの表題曲で振り返りながら、前述の「フィロローグ」に加え、ポップなロックンロール、歌謡ブギウギ、アコースティック・バラード、と思っていた以上に多彩な新曲からさまざまな可能性が感じられるところがいい。(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
渦と渦
7月19日の東京国際フォーラム ホールA公演でライヴ初披露した新曲「渦と渦」をシングルとしてリリース。現在、放映中のTVアニメ"アルスラーン戦記"のオープニング・テーマだ。彼ららしいと迷わずに言えるストレートな ギター・ロック・サウンドが「まっすぐなうた」からさらにバンドが加速していることを印象づける。輝きの中に若干の不穏な空気を漂わせる演奏はもちろん、持ち前の反骨精神や不屈の闘志が表れた歌詞も彼ららしい。カップリングは光村龍哉(Vo/Gt)がついに30歳になる思いの丈をぶつけた「僕は30になるけれど」。スライド・ギターが唸るファンキーなロックンロール! そして、恒例のカバーでは、矢野顕子の「ラーメンたべたい」を大胆にアレンジ!! 彼らの遊び心が窺える。(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
まっすぐなうた
昨年(2014年)、彼らが掲げた"リベンジ"というテーマはその後、"挑戦""攻めのモード"に変化。そして、ACO Touches the Wallsという大きな成果を生んだわけだけれど、『TOKYO Dreamer』から約10ヶ月ぶりとなるこのシングルでも"挑戦""攻めのモード"はまだ続いているようだ。「まっすぐなうた」というタイトル通りアップテンポの8ビートで突き進むロック・ナンバー。そこに込めたメッセージと抜き身のバンドの姿のかっこよさを、僕らリスナーもまっすぐに受け止めたい。歌謡サーフ・ロックなんて言ってみたい「いいこになっちゃいけないの」と名曲を大胆にアレンジした吉田美奈子の「夢で逢えたら」のカバー。バンドの遊び心をアピールするカップリングの2曲も聴き応えあり。(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
Howdy!! We are ACO Touches the Walls
大成功を収めた先日の日本武道館公演でもコーナーを作っていたように、これまで意欲的に取り組んできたアコースティック・アレンジがひとつ実を結んだことを思わせるバンド初のアコースティック・アルバム。もちろん、アンプラグドで演奏しましたなんて単純な作品ではなく、それぞれに趣向を凝らしたリアレンジが加えられた代表曲の数々を楽しめるものになっている。カントリー調の「天地ガエシ」、R&B調の「夢1号」など、あえて自分たちの曲を、ある意味トラッドなスタイルに当てはめた曲からはルーツ・ミュージックに対する興味とともに定番のアレンジだからこそ際立つ曲本来の魅力が伝わってきて面白い。(山口 智男)
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NICO Touches the Walls
HUMANIA
NICO Touches the Wallsのハードでポップなギター・ロックは、常にすさまじい熱がたぎる。最新作『HUMANIA』は、その熱と90年代の邦楽を熟成させたサウンドへと変化した。新たな音楽シーンが次々と開拓されていく中、彼らは自らの根底に息づく黄金期を新たな解釈で形にしたのだ。NICO特有の若く泥臭い衝動は練り上げられ、自らの内面をストレートな言葉で掘り下げていく。サザンオールスターズらを敬愛する光村のヴォーカルも、彼らを自分と同化させ体内で組み替えることで、自由奔放さを獲得。明けすけになった現実の4人は、時に絶望し過去に恋焦がれる弱さを見せる。しかし、現実を踏みしめる力強さがあってこそ、脆さを見せることができるのだ。昨年の武道館公演を越えて、解放できた等身大の自分。新たな飛躍に向けての大いなる一歩だ。(山田 美央)
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The Mirraz
ぼなぺてぃっ!!!
『マジか。と つーか、E.P.』(2015年)以降、EDMサウンドを取り入れ始めたThe Mirraz。なぜ彼らがそこまでEDMに傾倒するのか正直理解できずにいたが、バンドの生々しさが前面に出た本作を聴いて何だか腑に落ちた。おそらく彼らは、快楽を上塗りし続ける人々の様子に、欲望の氾濫を観たのだろう。そしてその部分はこのバンドの核である渇望感と共鳴する。"ここじゃ死ねねぇ"という野望も、社会の枠の中で生き永らえることへの怒りも、"もっと愛してほしい"という女々しさも。ありとあらゆる欲望を原液のまま使用する全12曲はどれもむせかえるほどの高濃度。美醜もろとも"召し上がれ"と差し出すバンドの姿は、ポップでダークで、笑えるほどクールだ。(蜂須賀 ちなみ)
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The Mirraz
しるぶぷれっ!!!
The Mirrazがメジャー・レーベルを離れ、自主レーベルからリリースする初のフル・アルバム。自主レーベルからの第1弾リリースとなった『マジか。と つーか、E.P.』でアプローチしたEDMとバンド・サウンドの融合をさらに追求した曲の数々は、海外のロック・シーンの最新トレンドを確信犯的に取り入れてきたThe Mirrazならでは。とはいえ、耳を傾けるべきはEDM云々よりもインパクトの大きなダンス・ビートとシンセ・サウンドを使い、彼らが表現しようとしているアグレッシヴなメンタリティ。リリックを迸らせる畠山承平(Vo/Gt)の舌鋒はますます鋭いものになってきた。切れ味鋭いカッティングを閃かせるギターも聴き逃せない。畠山によるリミックス・バージョン6曲を含む全18曲の大作だ。(山口 智男)
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The Mirraz
マジか。と つーか、E.P
主宰レーベル"DEATH PYRAMID RECORDS"からの第1弾リリースは、すでにライヴで披露している「マジか。そう来たか、やっぱそう来ますよね。はいはい、ですよね、知ってます。」と「つーか、っつーか」他の計6曲に今年3月の新木場STUDIOCOAST公演前半からのライヴ・トラック13曲をプラスしたEPと謳いながら、EPとは思えないボリュームの1枚。新曲のテーマはThe Mirraz流のEDMということで、ド派手なシンセとダンス・ビートが鳴っているが、曲そのものは彼ららしいものなのでファンはご安心を。つーか、ライヴで無条件に盛り上がることができる曲が増えたんだから喜ぶべきだろう。キョーレツなニヒリズムをアピールしながら、それでも最終的には愛を求める歌詞もThe Mirrazらしい。(山口 智男)
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The Mirraz
OPPORTUNITY
1年8ヵ月ぶりとなるメジャー第2弾アルバム。バンドの最新モードを追求しながら、ファンが求めるThe Mirrazらしさにも応える絶妙のバランス感覚が自分たちなりに日本のロックのトレンドを咀嚼したダンサブルな「プロタゴニストの一日は」他、多彩な12曲に実っている。エレクトロニカに接近した「i luv 日常」やR&Bを意識したというメロウな「レイトショーデートしよう」が最新モードをアピールする一方で、ガレージ・ロック・ナンバーはよりハードかつヘヴィなサウンドに。どこをどう聴いても彼ららしいと思えるのは、同時にバンドの芯がさらに図太いものになっているからだ。言葉遊びを交えながら、物語の主人公になれない葛藤と"君"への想いを歌った歌詞からも彼らがどんな想いで作品に取り組んでいるかが窺える。(山口 智男)
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The Mirraz
この惑星のすべて
音源としては2013年6月のミニ・アルバム『夏を好きになるための6の法則』から約11ヶ月ぶりとなる、2014年第1弾シングル。既にライヴでも披露されている表題曲はミイラズ節とも言える早口で猛進する、6分弱のに渡る壮大なギター・ナンバー。何度も繰り返される"この惑星のすべてを見てみたい"という言葉の通り、どんな場所にも突き抜けていくような力強いバンド・アンサンブルで引きつける。この惑星のすべてを見ようとしていた主人公が、その惑星に存在するただひとりの"君"に熱視線を向けて歌う展開はドラマティックで映画のクライマックスのようでもあり、胸が焦がれた。ゆるめのビートが心地よい「らぶりー」、ユニークなリリックが印象的なカントリー・ナンバー「ステーキを食べに行こう」の全3曲を収録。(沖 さやこ)
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The Mirraz
選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ
メジャー・デビューの発表から2枚のシングルを経てリリースとなった待望のフル・アルバム。シングルの時点でメジャーに行ったら彼らの持ち味である牙が取れてしまうのではないか?という心配を取り去るどころかインディーの時以上に牙をむき出していたが、本作はThe Mirrazらしさがすべて凝縮されて、なおかつダブステップの要素を取り込むなど“今”の音にしっかりとアップ・デートされている。リード曲となっている「スーパーフレア」は1stから聴き続けているファンにも受け入れられるであろうARCTIC MONKEYSよろしくなザクザクと畳み掛けるギター・サウンドだが、確実にThe Mirrazの音としてアウト・プットされている。メジャーで頂点でを目指すのではなく、頂点を取りにきた彼らの気迫を感じる作品だ。(伊藤 啓太)
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The Mirraz
傷名/うるせー
10月に1stシングル『僕らは/気持ち悪りぃ』でメジャー・デビューしたThe Mirrazが早くも2ndシングルをリリース。「傷名」では、“絆”と“傷”を掛けて大切な人たちとの信頼関係を独特の解釈で歌い上げる。リスナーの心に爪を立てるように刻み込まれる強いメッセージ性が溢れる歌詞だが、それをより熱く深く伝えてくれるのはソリッドに研ぎ澄まされたバンド・サウンドだろう。「僕らは」に続くThe Mirrazなりの素直な感情表現を感じられる楽曲だ。コミカルでシニカルな爽快感のあるアッパー・チューン「うるせー」、ポップで煌びやかな「I don't know」と、3つの表情を楽しめるシングルだ。Track.4には前作から引き続き7月の代官山UNITのライヴ音源の後編を収録している。(沖 さやこ)
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The Mirraz
僕らは/気持ち悪りぃ
この秋、ついに4トラック総収録時間50分超えのシングルでメジャー・デビューするThe Mirraz。Track.1「僕らは」は"もっとでかいところへ行きたい"と宣言した彼らの決意と気合が炸裂する、キャッチーでありながら攻め続ける楽曲だ。畠山承平が早口で刻む言葉と気迫溢れる強靭なギター・ストロークは心の中にまっすぐ染み込んでいく。メジャーであろうとインディーズであろうとThe MirrazはThe Mirrazだということを体現しながらも、その新たなスタートに賭ける純粋な情熱が美しく鳴り響く。これまでのThe Mirrazの音の中で一番強く"素直な思い"を感じた。Track.4には7月16日の代官山UNITライヴ音源(前編)がメジャー・デビュー発表のMCを含め全11曲収録。(沖 さやこ)
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The Mirraz
言いたいことはなくなった
The Mirrazは言う、"ただ音を楽しもう"。そう、生きている限り、僕らには、音を楽しむ権利がある。いや、それに限らず、なんだって出来る、僕らは自由なのだ。それは、"音楽"にとっても同じはずだろう?僕らは少しばかり音楽に重荷を背負わせすぎた。"心の支え"という枷を外して、もっと自由にしてやろう。――例え、その頭に"疑"という文字が隠されていようとも、世界を、人を、愛し愛そうとする限り、自問自答と、自己と世界を糾弾することを止めなかったThe Mirraz。だが、彼らは遂に止まった。次なる革新の一手を繰り出すために、攻撃の手を、前進する足を、そして、最後には口を閉ざした。そうして、生み落されたのは、愛する理由も理屈も並べない、ただシンプルに愛と希望だけを歌った、ストレートなロックンロール。3.11、震災、原発問題...。"そんな時代でも楽しく生きれるような音楽を作りたかった"と畠山が言うように、今作は、こんな状況下に取り残された者の生きることへの漫然とした不安すらも払拭する、ただ純粋な楽しさと喜びに溢れている。これは、希代のヒールが繰り出す一世一代のアプローチ、これまでのバンドのやり方を投げ出して完成させた、音楽への愛と希望の形である。(島根 希実)
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the telephones
Come on!!!
ライヴへの厳しい制限があった最中に会場限定CDを販売するなど、コロナ禍でも挑み続け"バカみたいに踊れる空間"を届けてきたテレフォンズの集大成的アルバムが完成。世の中のピリついたムードに反し、英語でのダラっとした会話から「Adventure Time」が始まると、次第に悩みや邪念は消え去り、ひたすら音楽に没頭しろと歌う「Feel bad」に後押しされ、気づけば何も考えずダンサブルなビートに身をゆだねている自分がいる。今までとはひと味違うサウンドがきらめく「Yellow Panda」やチャイナ感漂うクセの強い1曲「Whoa cha」など、中毒性抜群の楽曲が空っぽになった頭をぐるぐる回って離れない。息の詰まる日々から"Come on!!!"と誘い出し、非日常な世界へと導く渾身のダンス・ナンバー10曲。(中尾 佳奈)
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the telephones
NEW!
2018年よりライヴを中心に活動を再開していたthe telephonesが、約5年ぶりにリリースするフル・アルバム。今やそれぞれ他にも活動の場を持っている4人。全体的に曲の自由度が上がっている(「New Phase」は特に実験的)のは各々の度量が大きくなったからと思われるが、そのうえで、バンドの根底にあるUKロックからの影響が滲み出てきている点が興味深い。歌詞でも、プリミティヴな気持ちを大切にしつつ、新たな世界へ挑む姿勢が綴られている。それにしてもダンス・チューンをずっと演奏してきたバンドだけに、どの曲も気持ち良すぎるし、リズムのメリハリのつけ方がそこらのバンドとは全然違う。お家芸を正面切って披露する頼もしさも5年で腹を括れたからか。(蜂須賀 ちなみ)
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the telephones
Don't Stop The Move, Keep On Dancing!!!
9月にはPOLYSICSとヨーロッパ・ツアーを行ったthe telephones。彼らと言えば"DISCO!!""踊れるロック"というイメージが真っ先に浮かぶが、基盤にあるのは踊れるロックの奥にあるUKロックからの影響だ。"DISCOの向こう側"へ我々を連れていってくれた彼らが今回突きつけてくれたのはバンドの根幹とも言えるその部分。曲名だけ見るとゴキゲンなナンバーだが、シリアスに鳴り響くシンセ、若干の倦怠感を醸し物悲しく鳴り響くギターは時折牙を剥き、空間を繋ぐベースもクールに響く。なのに思わず踊り出したくなる、歌い出したくなる、という美しい矛盾の手ほどきはまさしくDISCOを凌駕するスケール感だ。キャリアを重ねるごとに前進し続けるthe telephonesの現在位置を見せつける。(沖 さやこ)
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the telephones
Laugh,Cry,Sing...And Dance!!!
音楽への感謝という切実な思いを"踊るロック"に昇華していたテレフォンズが、いよいよ"踊るロック"からも自由になったことで、よりロックの自由を手に入れた。シングル以上にブッといグルーヴで聴かせる「Keep Your DISCO!!!」、AIR JAMリスナー世代若手代表的なファストな8ビート「Pa Pa Pa La Pa」、和テイストと汎アジアっぽいメロディの「Odoru〜朝が来ても〜」の新ヴァーション、はやりのシンセ・ポップの1枚上をいく「90's Drama Life」、そしてドラムのセイジの歌の初出しも嬉しい「Four Guys From Saitama City」などなど、メンバー4人の笑顔、バンドの状態の良さがダイレクトに伝わる全12曲。これまでの石毛の美意識が"泣きながら踊る"なら、今は"笑い泣きしながら踊る"イメージだ。 (石角 友香)
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石毛輝
My Melody (Diary Of Life)
the telephonesのフロント・マンにしてコンポーザーでもある石毛 輝の、前作から約1年半ぶりのセカンド・アルバムが完成した。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、ピアノ、シンセ等全てを手掛ける才能にも脱帽するが、何よりもメロディ・センスが素晴らしい。歌声は味付け程度に抑えられていて、主役はとにかく音。電子音と生楽器とのバランスが絶妙で、とても耳触りが良い。自ら録音したという自然音も随所で聴こえてきて、神秘的で癒しの効果を生み出している。クラシック・ミュージックのメロディの一節が流れてくるのも印象に残るが、あくまで楽曲の一部として上手く融合されているのがとても効果的だ。もっと聴いていたいと思わせるほどに良い意味であっさりと聴き終われるので、the telephonesが苦手という人にもぜひ聴いてほしい作品。(石塚 麻美)
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石毛輝
from my bed room
石毛輝といえば、髪を振り乱してつんざく高音のシャウト!the telephonesでは、フロアをかき乱す底抜けにハッピーなサウンドとは裏腹に、諦めや嫌世感を含んだ言葉を吐き捨てる。対照的に個人としての"石毛輝"による本作は、より柔和で主観的な内面が滲み出ている。トライバルなサウンドが広がる「Machu Pichu」に始まり、まさにタイトル通りの内省的な感情世界が展開されていく。キラキラとチープでアッパーなサウンドと、シンプルでアンニュイな作りの音がふわふわと重なり合い、明け透けに率直な歌詞が独特な厚みを生む。攻撃的で圧倒的な立ち振る舞いを見せるthe telephonesと、その影で守られてきたナイーブな少年の姿。the telrphonesで見せる闇と石毛輝の光。この二つは相反するようで、密接に結びついている。圧倒的なカリスマがふとした瞬間に見せる素顔。そこに人は惹かれるのだ。(山田 美央)
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the telephones
We Love Telephones!!!
とにかく「現時点でのthe telephones の持ち球全部見せました!」な豪華盤。ここには彼らが過去作で掲げてきたデカイ言葉の全てが当てはまる。「LoveとDISCO」があるし、「DANCE FLOOR MONSTERS」にも成り得る。何よりも、ナカコーの手によって彼らのロマンティックが全開となった『A.B.C.D.e.p.』でみせた、the telephones的涙線刺激ポイントが冴えまくっている。ここでいう涙線が刺激されるとは、疼くことであり、徐々に高ぶっていくということ。もうここにあるのは「CLASHED MIRROR BALL」という破壊的狂喜乱舞ではない。パンクの破壊力と常にマックスのテンションで、フロアを盛り上げ倒すだけではないのだ(勿論、彼らにはそれは不可欠であるが)。彼らはようやくミラーボールを回しだした。叫ぶのでなくシンガロングを、モッシュでもダイブでなくダンスを、ということ。(島根 希実)
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the telephones
A.B.C.D.e.p.
快進撃を続けるthe telephonesから元SUPERCARそしてご存知iLLとしても活躍するナカコー初プロデュースによるニューEPが届いた。本来のthe telephonesが持つアグレッシヴさやポップな感性はそのままに、サウンドがグッと引き締まっており且つとてもロマンティックな仕上がりだ。また音の輪郭がはっきりとしておりダンス・ミュージックとし捉えても完成度が高い。ナカコー初プロデュースという事も驚きだったが、この組み合わせは面白いしとてもいい化学反応を生み出したことに違いない。2009年もツアー、リリースと駆け抜けた彼らだがまだまだ勢いは止まらない。来月にはセルフ・プロデュースによるEPもリリース。この次作EPは生楽器を多用したものになるとのこと。こちらも楽しみだ。(遠藤 孝行)
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the telephones
Dance Floor Monsters
2008年、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、トップ・シーンまで駆け上がったTHE TELEPHONESがついにメジャー1stフルアルバムを発表。インディ時代の代表曲「Urban Disco」「HABANERO」を加えたこのアルバムは今年の日本のロック・シーンを代表する一枚になるだろう。ミラーボールとディスコをキーワードに、80'sシンセ・サウンドと切れのあるラウドなギターが暴れまわり、石毛輝のハイトーン・ヴォーカルは、シンプルだが、とても大切な言葉を僕たちに投げかける。凄まじい熱量が詰め込まれた、新たなポップ・スタンダード。Dance Floorを狂喜の笑顔で満たす「THE TELEPHONESの夏」がやってくる。(遠藤 孝行)
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