Japanese
BOOM BOOM SATELLITES
Skream! マガジン 2013年01月号掲載
2012.12.06 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 石角 友香
自らの意志を曲げることなく、ある意味自然に音楽、人、時代と対峙してきた結果、ロック以外の何物でもない表現の地平に立っていた――とかく孤高のバンド扱いされがちなBOOM BOOM SATELLITESというバンドは実は非常にナチュラルな存在だと思う。2013年1月9日に約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『EMBRACE』をリリースするBOOM BOOM SATELLITESがアルバムからの新曲を東名阪のクアトロで披露する"EMBRACE" The 15th Pre Release QUATTRO Premiun Party初日。クアトロというキャパシティでいち早く新曲が聴ける待望感でフロアは立錐の余地なしの盛況ぶり。クアトロにはデカ過ぎるだろう!とツッコミを入れたくなるバンド名の入ったバックドロップとトレード・マークのオブジェが存在感を放つステージが暗転したのは19:40。
1曲目はニュー・アルバム収録の「NINE」であり、撮影OKで、それらの画像を素材にMVが制作されることがあらかじめ伝えられていたフロアでは誰もがスマホやコンデジを彼らに向ける。と、同時に中野雅之(Ba/Prog)が弾くエレピと川島道行(Vo/Gt)の祈りのようなヴォーカルに聴き入っている。試聴もスタートしているが、音源以上にホーリーで光りを感じる生の音像は明らかに新しい。その後もニュー・アルバムからブライトな「ANOTHER PERFECT DAY」。中野もギターを弾き、バンド初のカヴァー曲であるTHE BEATLESの「HELTER SKELTER」ではおなじみの下降するフレーズをユニゾンで鳴らし、不穏なシーケンスとの融合を試みる。矛盾するかもしれないが思い浮かんだのは“ポジティヴな破壊”。原曲に対するスタンスがそんな連想を生んだのかもしれない。
「BACK ON MY FEET」や「MOMENT I COUNT」などライヴの鉄板ナンバーも交えながら進むのだが、ことに「BACK~」の曲中での2ビートへのリアレンジはテクノなサイコビリーといった感で福田洋子のドラムも手数よりプリミティブなタフネスが前面に。近作であるシングルでアルバムにも収録される「BROKEN MIRROR」はダークなサイケデリアとR&R、そして底に流れるようなシーケンスのフェティッシュな響きが今のBBSならでは。ギターのフィードバック・ノイズを愉しむような中野に、シューゲの資質を垣間見たりも。そして新作のタイトル・チューン「EMBRACE」は震える弦の音がループするような繊細なエディットのオープニング、真っ直ぐ入ってくる歌メロと相まってどんどん曲の輝度が上昇。字面通りに取ればEMBRACE=抱きしめる、受け入れるという意味だが、あながちその解釈も間違いではないと思えるニュートラルなニュアンスだった。終盤は上昇する音階一発で歓声が上がった「FOGBOUND」、ロックの肉体性と反復するビートの機能性が爆発的なリアクションを生んだ「EASY ACTION」、ラストはキラー・チューンだからこそアップデートを施したのだろうか?と想像させる「KICK IT OUT」。一瞬、3人の生音だけかと錯覚するほど演奏の立体感で圧倒した。
思えば彼らは登場時からビッグ・ビートという“踊れるロック”のシーンと共振しつつも、それそのものではなかったし、近年のドメスティックなダンス・ロックとも表現の目的が違っていたのも確かな事実だ。だが、実際、BBSのビートとメロディはエディットの緻密さを勘案した上でなおキャッチーだったのだ。バンドがグッとロックの肉体性を認識したここ数年のアプローチの変化も大きい。この日、アンコールの演奏を始める前に新作を携えた来年のツアーのクライマックスに初の日本武道館公演が開催されることを川島から告げられた時のファンの歓声は素直なものだった。いわゆる日本のバンドが目指す王道の道筋とは一線を画す活動を行なってきた彼らが、正面きって一度そのフィールドに打って出る。武道館公演はひとつの象徴だが、新たなフェイズに入る彼らが何を打ち出すのか?端的に作品として昇華されているはずの『EMBRACE』をとにかく早く全曲聴きたいと思う。
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
- 2025.10.22
-
ザ・シスターズハイ
打首獄門同好会
キュウソネコカミ
ハク。× YONLAPA
ザ・ダービーズ
MONOEYES
挫・人間
VOI SQUARE CAT
kiki vivi lily
RELEASE INFO
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号