Japanese
NICO Touches the Walls
Skream! マガジン 2016年02月号掲載
2016.01.08 @日本武道館
Writer 山口 智男
抜き身のバンド・サウンドと持ち前の向こう意気に圧倒された!! NICO Touches the Wallsにとって3度目となる日本武道館公演。バンドマンにとって大きなマイルストーンである日本武道館公演も前述した通り3度目だから、特別、晴れの舞台という感覚はなかったとは思うが、それにしたって8,000人を前にして、大箱ならではの演出に頼らず、ゲストも迎えずにメンバー4人だけでとことんストレートなパフォーマンスにこだわったのは、やはり古村大介(Gt)の骨折による2ヶ月の足踏み状態からの復活をアピールしたいという強いが思いがあったからだろう。
気鋭のアニメ作家、加藤隆がこの日のために描き下ろしたアニメーションに導かれるようにライヴはスタート。ステージの中央を覆っている渦をモチーフにしたと思しき幕が上がって、すでにスタンバイしていたバンドが演奏を始める。1曲目は「天地ガエシ」! これしかないだろうという選曲に思わずニヤリ。その「天地ガエシ」から光村龍哉(Vo/Gt)がギターをかき鳴らして、間髪入れずに「まっすぐなうた」に繋げると、4人はその後も「ランナー」、「ローハイド」と畳みかけ、序盤からぶっ飛ばしていった。「ローハイド」では古村が見事なタッピングでキメたギター・ソロから熱度満点のイントロになだれこんで客席を沸かせた。
"新年明けましておめでとうございます。4人でのNICO、ただ今戻ってまいりました"ひと息つき、改めて客席を埋めたファンに挨拶した光村は続けて、"24歳のチャレンジ"だった1回目、"華麗なるリベンジ"を遂げた2回目に続く今回の武道館公演は"(武道館を)徹底的に俺ら色にアレンジする"と宣言。そして、"武道館でやりたい曲がまだまだいっぱいあるんです。ノンストップ・メガミックスで武道館仕様に作ってきました!"と、「バニーガールとダニーボーイ」から「行方」まで全8曲を、言った通りにノンストップで繋げた。まさに怒涛という表現が相応しいその勢いに、ただただ圧倒されたが、終演後、4人で合わせたのが本番の3日前と聞き、びっくりすると同時に彼らのバンド力に改めて感じ入るものがあった。それは一朝一夕に身につけられるものではない。
振り返ってみれば、1度目の武道館公演の後から彼らが追求してきたものがACO Touches the Wallsを経て、実ったひとつの形と考えられることもできると思うのだが、もし古村が手首を骨折せず、予定していた通りに活動を続けていたら、ノンストップ・メガミックスも含め、今回の武道館公演はこういう4人の演奏だけで勝負するようなものになっていただろうか? ひょっとしたら、これとは違うライヴになっていたような気もするのだが、もしメンバーに尋ねる機会があったらぜひ訊いてみたい。
ところで、1月8日はNICOにとって記念すべき日なんだそうだ。10年前のこの日、下北沢のライヴハウス、CLUB 251で初ワンマンをやった思い出を語ったあと、"(その時の)264人の観客が10年後、8,000人。続けてきてよかった!"と3度目の武道館に立てる喜びを表現した光村は、3月16日に"勇気も愛もないなんて"と題したニュー・アルバムをリリースすることを、鶏をモチーフにしたアートワークとともに発表。"これまでで1番明るくて楽しいアルバムに仕上げたかった"と新作に込めた思いを語ると、早速、アルバムから新曲2曲を披露。そこから「TOKYO Dreamer」、光村のソウルフルな即興のスキャットと古村のギターが激しい掛け合いを見せた「ニワカ雨ニモ負ケズ」、「バイシクル」と畳みかけ、本編最後の「渦と渦」までダメ押しで抜き身のバンド・サウンドをアピールした。
メンバー全員が4人の生まれ年である"1985"という数字がプリントされた"30歳スウェット"を着て、アンコールの1曲目に「僕は30になるけれど」を演奏したのは、改めて自らの音楽愛を歌い上げたかったからか。そして、「手をたたけ」で眩い光の中、観客も手を叩きながら一緒に歌い、見事な大団円を作り上げると、古村、坂倉心悟(Ba)、対馬祥太郎(Dr)が見守る中、光村はアコースティック・ギターの弾き語りで、まだレコーディングしていないどころか、アレンジも固まっていない新曲を歌い始めた。光村曰く"今までにないぐらいストレートでピュアなラヴ・ソング"を聴きながら、キャリアを重ねながらどんどんピュアになっていっているという抜き身のNICOが3月に出る新作では、どんなふうに表現されているのかがより一層楽しみになった。
- 1
LIVE INFO
- 2024.04.24
-
ReN
FINLANDS
UNISON SQUARE GARDEN
AJICO
BUMP OF CHICKEN
- 2024.04.25
-
フレンズ
a flood of circle
FINLANDS
SHIFT_CONTROL
UNISON SQUARE GARDEN
Bubble Baby
挫・人間
BUMP OF CHICKEN
神はサイコロを振らない
the shes gone
KANA-BOON ※開催中止
- 2024.04.26
-
四星球
ReN
The Ravens
フレンズ
a flood of circle
BREIMEN
ズーカラデル
愛はズボーン
Base Ball Bear
原因は自分にある。
Mr.ふぉるて
ザ・クロマニヨンズ
Maki
いきものがかり
Alstroemeria
Aqilla
超能力戦士ドリアン
yama
THE BOYS&GIRLS
LONGMAN
MOROHA
Rhythmic Toy World
Homecomings
ORCALAND
POPPiNG EMO
ヤングスキニー
SANDAL TELEPHONE
- 2024.04.27
-
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
ReN
TK from 凛として時雨
TRIANGLE 2024
People In The Box
ポップしなないで
"ARABAKI ROCK FEST.24"
BIGMAMA
SEKAI NO OWARI
ズーカラデル
KEYTALK / キュウソネコカミ / ポルカドットスティングレイ ほか
セックスマシーン!!
SAKANAMON
原因は自分にある。
BACK LIFT
リュックと添い寝ごはん
Base Ball Bear
SCANDAL
岡崎体育
the engy
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
Johnnivan
スカイピース
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Novelbright
Amber's
THE YELLOW MONKEY
Ado
SPENSR
- 2024.04.28
-
ASP
眉村ちあき
ASH DA HERO
ポップしなないで
TRIANGLE 2024
SAKANAMON
ザ・クロマニヨンズ
People In The Box
"ARABAKI ROCK FEST.24"
SEKAI NO OWARI
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
The Ravens
Omoinotake
THE BOYS&GIRLS
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
いきものがかり
MYTH & ROID
愛はズボーン
SCANDAL
超能力戦士ドリアン
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
ハシリコミーズ
礼賛
にしな
Ado
Laughing Hick
- 2024.04.29
-
ReN
fox capture plan
岡崎体育
TRIANGLE 2024
小山田壮平
ザ・クロマニヨンズ
シノダ(ヒトリエ)
リュックと添い寝ごはん
私立恵比寿中学
ゆいにしお
Creepy Nuts
眉村ちあき
ASIAN KUNG-FU GENERATION / THE ORAL CIGARETTES / Vaundy ほか
moon drop
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
Age Factory
the shes gone / Ivy to Fraudulent Game / ドミコ / パスピエ ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / Not Secured,Loose Ends ほか
The Ravens
愛はズボーン
"JAPAN JAM 2024"
Novelbright
超能力戦士ドリアン
ヤユヨ
Poppin'Party × MyGO!!!!!
- 2024.04.30
-
I Don't Like Mondays.
シノダ(ヒトリエ)
藤巻亮太
君島大空
山内総一郎(フジファブリック)×斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)
フラワーカンパニーズ
- 2024.05.01
-
I Don't Like Mondays.
神はサイコロを振らない
ハンブレッダーズ
忘れらんねえよ
Rhythmic Toy World
アカシック
GRAPEVINE × Hedigan's
- 2024.05.02
-
サカナクション
君島大空
Novelbright
神はサイコロを振らない
ゆいにしお
Maki
- 2024.05.03
-
I Don't Like Mondays.
サカナクション
古墳シスターズ
フレデリック / 04LimitedSazabys / キュウソネコカミ / BLUEENCOUNT ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 弐ノ名 ほか
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
清 竜人
ザ・クロマニヨンズ
VIVA LA ROCK
RAY
いきものがかり
- 2024.05.04
-
Machico
KiSS KiSS
ExWHYZ
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ビッケブランカ
KEYTALK / THE BACK HORN / THE BAWDIES / FLOW ほか
SCANDAL
岸田教団&THE明星ロケッツ
フィロソフィーのダンス
ドレスコーズ / 特撮 / 小林私 / 月蝕會議 ほか
halca
"JAPAN JAM 2024"
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.05
-
go!go!vanillas
I Don't Like Mondays.
古墳シスターズ
ExWHYZ
愛はズボーン
Machico
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ザ・クロマニヨンズ
ユプシロン
ASP
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 星歴13夜 ほか
JYOCHO
SEKAI NO OWARI
"JAPAN JAM 2024"
BiS
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.06
-
I Don't Like Mondays.
愛はズボーン
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
小山田壮平
ヒトリエ
挫・人間
ぜんぶ君のせいだ。
SHAKALABBITS
夜の本気ダンス
SEKAI NO OWARI
ヤングスキニー
SCANDAL
かりんちょ落書き
VIVA LA ROCK
- 2024.05.08
-
礼賛
I Don't Like Mondays.
WANIMA
MOROHA
KALMA
Ryu Matsuyama
神はサイコロを振らない
cadode
RELEASE INFO
- 2024.04.24
- 2024.04.25
- 2024.04.26
- 2024.04.27
- 2024.05.01
- 2024.05.02
- 2024.05.03
- 2024.05.04
- 2024.05.05
- 2024.05.06
- 2024.05.07
- 2024.05.08
- 2024.05.09
- 2024.05.10
- 2024.05.15
- 2024.05.17
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
BREIMEN
Skream! 2024年04月号