Japanese
The Mirraz
2012年10月号掲載
Member:畠山 承平 (Vo/Gt)
Interviewer:沖 さやこ
この秋とうとう、The Mirrazが満を持してメジャー・デビューを果たした。メジャー1作目となるシングル『僕らは/気持ち悪りぃ』は、4トラックで総収録時間50分超えという企画外作品。Track.4には7月16日の代官山UNITライヴ音源(前編)がメジャー・デビュー発表のMCを含め収録されている。The Mirrazの気合が凝縮された大ボリュームの同作について、バンドのフロントマンである畠山承平に話を訊いた。
-記念すべきメジャー初リリースの今作は、4トラック総収録時間50分超えというとても華やかな内容ですね。デビューを発表した7月の代官山UNITでのライヴ音源の前半がノーカットで収録されていたりと、エンタテインメント性やお祭り感が強く出た1枚になっていると思います。
メジャー初、ということで、多くの人に届けるチャンスなので、The Mirrazの全部がこれ1枚でわかるくらいのシングルが出来たらいいなと考えてこういう作品になりました。
-ファンの皆さんの前でメジャー・デビューを発表した瞬間はどういうお気持ちでしたか?
The Mirrazというバンドのイメージを“インディーズでなくちゃThe Mirrazじゃない”と捉えてる人が多いのではないかなと思っていたので、メジャーへ行くことをお客さんが快く受け入れてくれるかどうか不安でした。だけど発表した瞬間のお客さんの反応がとてもよかったので、すごく嬉しかったです。
-メジャー・デビューまでの経緯はどういった流れだったのでしょうか。
今年の2月頃に、EMIさんとお話をして、すぐに決まりました。3月からツアーだったんですが、ツアーが終わったら次の活動をどうするか、ということを決めておきたかったので。最初は、メジャーに対して不安がありました。“インディーズとしての良さがThe Mirrazの良さだ”と思っていたので、色々な面で不自由になってしまうんじゃないかなという不安です。ただEMIさんは“今のままのThe Mirrazを、より大きくしたいから、そのままでいい”と言ってくれたので、みんな安心して決めることが出来ました。
-このタイミングでのメジャー・デビューをお決めになったのはなぜでしょうか。
メジャーへ行くことは2ndアルバムの『NECESSARY EVIL』以降ずっと考えていたのですが、なかなかいい話がなかったので。正直、何を決め手にしていいかわからなかった。このタイミングだったのは、単純にいい人との出会いがあったからって感じです。
-メジャー・デビューは目標のひとつでしたか?
売れることが目標なので、メジャーへ行くことは目標にはなかったです。目標への手段のひとつだと考えていました。
-EMIさんでの環境はいかがでしょうか。
環境は良すぎます。すごくいい音源が出来たことがその証拠です。こんなに待遇のいい話は、恐らく他にはないので、The Mirrazにとっては全てが違う、全てが良くなったと感じています。
-「僕らは」はThe Mirrazの音や心が、凄くストレートに表現されていますね。
そうですね。The Mirrazというバンドがどういうバンドなのかわかりやすく知ってもらえる曲をメジャー1stシングルにしたかったので、この曲を選びました。そう感じてもらえたなら、狙い通りかなと。
-The Mirrazというバンドの“これまで”と“これから”が非常に明確に表現されている曲ですよね。The Mirrazというバンドが誤解されずに、聴き手にきちんと曲が届くというか。
その通りだと思います。今までのThe Mirrazの良さと、それをより良くした部分を出したいなと思って曲作りをしていたので、それも伝わると嬉しいですね。歌が乗る前のトラックだけの段階で、なんかこの曲すごいよねって感じでした。曲のパワーが歌詞を産んでくれた、みたいなところもあるかも。
-メジャー・デビューが決定してから作った楽曲なのでしょうか?
EMIでやると決まってから出来た曲ですが、歌詞は何か計算して出来たというよりは、気付いたら出来上がっていたという感じです。そのときの自分の環境や心境が影響してるとは思いますが、ハッキリとした出来事とかがあったわけではないです。出来上がったときは“音楽が出来る喜びとか、音楽の存在って大切だよな”とか、そういう気持ちが描かれてると僕は思いました。
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