THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第四回】

COLUMN

THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第四回】

2015年12月号掲載

THE BACK HORN

ええ。みなさんチハーっす。4回目ですね。悩み、相談、妬み嫉みのお便りも何と3通もきたので合わせて10通になりました。まだ泳がせておきましょう。
　
秋ももうすぐ冬になるらしい今日この頃、まさかのラグビーワールドカップフィーバーで俄然注目度が上がった五郎丸選手の「ルーティーン」。普段ほとんど聞くことがなかった横文字ですが、今や幼稚園児まで使っていて小憎たらし気持ちでいっぱいです。と言いながらも私もちゃっかり乗っかってみましょう♡ 動作っていうかこう心がけてる、的なヤツも含めて。
　
ライブ本番直前にステージ袖で円陣を組んで「いくぞー！」「オイッ！」的な掛け声をやっているバンドも多いのですが、バックホーンは特に決まったのがないので「シャ～っす」「うぃ～」「うぃ～」「......」的な熱いコミュニケーションをメンバー間でとってステージに向かっていくのですが、ステージスタッフ全員とは本番前にがっちり握手してますね、何故か。ルーティーンと言っていいでしょう。ライブ直前はメンバー各々なんかやってます。俺は左右の指を全部合わせて対になる指毎に回してく脳トレみたいなことをやって指を慣らしてます。脳は鍛えられてません。ドラムのマツは腿上げをよくやってますが効果は私にはわかりません。
　
小さめの会場に入った時にやることは天井の確認ですな。7年程前のライブで演奏中に「ヤーッ！」てベースを掲げたらベースのヘッドが天井に突き刺さりペグが4本全部折れるといった事件がありました。チューニングはできないわ、横を降り向くとローディーの大ちゃんの「直すのめんどくさ」という表情が忘れられないのでそれ以降は天井や照明の位置はチェックしています。
　
ツアー中会場入り前にやることはギターの栄純と昼食を町の飯屋で食べることです。ライブハウスって地下だったり、密閉された空間が多いのでずっといると外の空気を感じ辛い部分もあるんです。だから楽屋弁当は用意して貰わずに外で町の雰囲気を感じつつ、温かいご飯を頂く。これ長いツアーでは重要であります。基本店選びは私の勘か過去の経験で行くのですが、たまに栄純に任せて盛大にハズす、というアトラクションを楽しむ方法を選択することもあります。
　
ああ、あと自分はベーシストで指を使う仕事だから料理とかしたら先ず包丁を洗うってのも決め事ですな。流しやまな板の上に置いてるとちょっとしたことで切っちゃうこともあるので。料理するな、の意見は受け付けません。これはルーティーンじゃないか。
って考えていくとライブだけじゃなくてレコーディングの時とかもあるなぁ、ルーティーン。でも文字数なんで終わりや！次回もルーティーンって単語が死語になってなかったら考えるす。
　
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