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INTERVIEW

Japanese

あいみょん

2016年10月号掲載

あいみょん

Interviewer:松井 恵梨菜

-クラウドファンディングでサポートしてくださった方へのリターン・メニューは、お礼のムービー・メッセージ、フリーペーパーのクレジットに名前の記載、限定グッズ"あいみょんZINE"、発行記念イベントの招待、フリーペーパーのメイキングDVDといった内容がありつつ、"あいみょんと行くポートレート会"などちょっと変わったメニューもありますね。

ポートレート会は、私が写真を撮るのが好きなのでいいかなと。東京は浅草、大阪は太陽の塔にみんなで行って、参加してくださった方の写真を私が撮るっていう内容を考えてます。私と一緒に写るんじゃなくて、私はカメラマンとして同行して、フィルムで撮った写真をお渡しできればなと思ってます。

-それは貴重な経験になりますね。そして"あいみょん公認 応援大使"というメニューがとても気になったのですが、これは名乗れる権利がもらえるということでしょうか(笑)?

なんやねんそれって感じですけどね(笑)。でも、喜んでもらえるかなと思って。自分の好きなアーティストに"君はこの地区のファン代表だ"みたいなことを言われたら、やっぱり嬉しいじゃないですか? そういう感覚でいいかなと思ったんです。

-リターン・メニューも、他の方とは違うことをやりたいという思いで考えたんですか?

いえ、メニューはわりといろいろな方の内容を参考にさせていただきました。単純にもらって嬉しいものとか、形に残るもの、記憶に残るものとか、普段は絶対に作らないようなグッズをあげられたら、サポートしてよかったなって思ってもらえるかなって。サポートしてくれたぶん以上のものを返したいっていうのが一番ですね。

-そして先日、unBORDEから今秋メジャー・デビューすることが発表されましたね。これから活動のフィールドが変わっていくわけですが、今のお気持ちはいかがですか?

実感は湧かないものだなって思いました。本格的に音楽をやるようになってから、たったの1年半くらいでメジャー・デビューが決まったので、舞い上がらないようにしないといけないなと。でも、"絶対に売れるぞ!"という感じではなくて、お金が一気に入ったときのことを考えなきゃとか、ちゃんと貯金しなきゃなとか考えてます(笑)。

-現実的ですね(笑)。

あんまりメジャー・デビューを重くは捉えていないです。今までと変わらない感じでやりたいので。でも、メディアに取り上げられたりして、表に出る機会が増えるから、いい化粧品を買っておこうとか、髪のメンテだけはしっかりしておかないとなって(笑)。実際、運でここまで来れたのかもしれないなって気がするので、本当にありがたいなと思ってます。目標としては、でっかいところでワンマンとか――ワンマンはまだ一度もやったことがないんですけど、路上でライヴをやってたころからずっと応援してくださってる方もいるので、その人たちに、"ここまで来たぞ"って言えるようにはなりたいですね。あとは、高校時代の同級生とかを見返したいです(笑)。そんなことも考えてますが、本当に周りのみなさんに感謝しつつやっていけたらなと思います。

-今、デビュー作『生きていたんだよな』は制作中なんですか?(※取材日は9月13日)

音源は今さっき完成しました。ジャケットとかの諸々はまだこれからなんですけど、早くみなさんに聴いてもらいたいです。(Track.1「生きていたんだよな」は)メジャー・デビューするって決まってから作った、自分の中でチャレンジした1曲だったので。でも賛否両論、両方の意見を聞けたら嬉しいですね。褒められてばかりじゃ面白くないですし。

-メジャー・デビューというタイミングで無難なものを用意するのではなく、挑戦的な音楽を出すというのは、あいみょんさんらしいなと思います。

チームのみなさんが"こうした方がいいと思う"っていろいろ意見をくださるので、やりやすかったし、安心して任せられるなと思ったので、この曲でいこうってなったんです。ライヴではすでにやってるんですけど、音源として世に出たときにどういうリアクションが返ってくるのか、純粋に楽しみですね。