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月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第15回】

2024年02月号掲載

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第15回】

月蝕會議の所属レーベルはキングレコード内のEVIL LINE(イーブルライン)RECORDSというものになります。EVIL LINEという名前の由来は、EVILが「邪」で、LINEが「道」を意味し、「邪道」になぞらえたもののようです(発足当時に聞いた話なので記憶が曖昧ですが)。

「レーベル」というのはレコード会社の中の「部署」みたいなものですね。インディーズの場合など、アーティスト個人がレーベルを自称してしまえば、登記などされていなくともレーベルを作ることが可能です。会社でなくても良いし、個人でもレーベルは作れるのです。

実はEVIL LINE RECORDS(以下ELR)って、結構有名な人たちも所属しています。バンド界隈ではご存じの方も多い特撮やドレスコーズ、2次元コンテンツで有名なヒプノシスマイクカリスマ、さらにあの「美少女戦士セーラームーン」も音楽周りは現在ELRからリリースされています。そして恐らくELR所属アーティストの中で、今最も知名度が高いのが"ももいろクローバーZ"ではないでしょうか。

名だたる猛者たちと同じレーベルというだけで、我々月蝕會議も凄いアーティストなんだという気がしてきませんか?そうなんです。レーベルの長所というのはこういう部分もあるんですね。レーベルメイトが凄いと、自分達まで凄くなった気になれるのです......!

とはいえ何でもかんでもレーベルに所属すれば良いわけではありません。そこそこ長くなってきた音楽人生の中でも、有象無象のヤバいレーベルは山ほど見てきました。信頼できるレーベル、力を入れてくれるレーベルでない場合は、自主レーベルで活動した方がよほどマシな場合が多いです。音源リリースが簡単になった現代では、レーベルの存在意義も問われていますしね。

さて、そんな月蝕會議の所属先であるELRが2024年で10周年だそうです。ちょっと前までは自分達や身の回りでは3周年だとか5周年でウェイウェイ盛り上がっていたのに、気が付けば周囲では10周年だの15周年だの20周年みたいなアニバーサリーが頻発してきました。時が流れるのは早いですね(恐)。

1月26日に、ELRが10周年を記念してレーベルフェスを開催することが発表されました。5月4日に東京ガーデンシアターでの開催です。もちろん月蝕會議も出演させて頂きます。会場の収容人数は8000人ですよ。そんな会場で、我々月蝕會議のような駆け出しヒヨッコアーティストがライブできるんですからありがたや。どうにか爪痕を残して、オーディエンスが月蝕會議に注目してくれるよう頑張りたいところです。皆様もぜひお越しください!

月蝕會議

全員が作詞、作曲、編曲家でありアーティストでもあるバンド形態の音楽ギルド。それぞれのスキルと個性を"co-write(コライト)"の化学反応によって高次元でまとめあげる。ももいろクローバーZや"ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-"など、アーティストや作品の音楽プロデュースや、バンド・サポートも請け負う。2021年にはアルバム『月蝕會議2019・2020年度議事録』を発売。2023年10月にNintendo Switchソフト"マツリカの炯-kEi- 天命胤異伝"ED主題歌「時の輪」を配信リリースした。