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月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第8回】

2022年12月号掲載

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第8回】

我々月蝕會議は、メンバー全員がそれぞれ単体でも作詞作曲編曲を行うクリエイターであり、実際にステージに立つアーティストであり、演奏プレイヤーとしても活動するミュージシャンです。ですから、様々な方面への楽曲提供の他に、バックバンドとして別アーティストをサポートすることもあるんです。


そんな月蝕會議は先日、2次元キャラクターコンテンツ「カリスマ」のライブイベントにバックバンドとして参加させて頂いて参りました。バックバンドというお仕事はある意味裏方の存在です。何よりも優先すべきは、メインアーティストがパフォーマンスしやすいかどうか。そしてイベントそのものが良いものになり、オーディエンスに満足して頂けるかどうか。我々の自己主張などは二の次と言っても過言ではないのです。

月蝕會議のメンバーは、それぞれ普段自分が主役になって好き放題気ままに(?)活動していたりもしますが、だからこそ、時に裏方に徹するお仕事も楽しいものだったりします。まず他人が作った他人の持ち曲を演奏するという行為も、アーティストとしては非常に新鮮ですし、ミュージシャンとしても様々なことを吸収できるチャンスだったりするんです。僕なんてパンクバンド出身なものですから、ギターなんぞパワーコードしか弾けなかったのに、ミュージシャンとして誰かをサポートしていくうちに、曲が難しいこともあって、名前もよくわからない難しいコードも押さえられるようになりました。最近ではナントカmaj7とかいう変な押さえ方のコードも弾けるようになり、お仕事でお金貰いながら難しいコードまで弾けるようにして貰えて、なんだか得した気分です。それにしてもみんな複雑なコードで曲作ってるんだなあ。



「カリスマ」は男性声優7人が織りなすコンテンツで、7人それぞれのソロ曲などもあり、個性やパフォーマンスも7者7様。一回のイベントで7アーティストのサポートをするようなものなので、かなりの場数経験にもなりました。曲調もみんな違うし、貴重な経験です。ありがたや。

男性声優さんたちのイベントだったので、客層は恐らくほとんど女性だったんですが、女性向けコンテンツのお客様ってなんだかみんな綺麗になさっている気がしますよね。小耳に挟んだ一説によると、自分の推しに逢いに行くために、最も気合の入ったイケてる自分で挑むからみんな素敵なんだとか。なるほど。その辺り男性よりも女性の方が意識が高いイメージですが、実際はどうなんだろうか。男たちもちゃんと自分を綺麗にケアして、勝負服を着てライブに行くんだろうか。背筋を伸ばして推しに逢いに行っているのだろうか。

というわけで良いお年を!

月蝕會議

全員が作詞、作曲、編曲家でありアーティストでもあるバンド形態の音楽ギルド。それぞれのスキルと個性を"co-write(コライト)"の化学反応によって高次元でまとめあげる。ももいろクローバーZやHey! Say! JUMP、"ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-"など、アーティストや作品の音楽プロデュースや、バンド・サポートも請け負う。2021年10月には約2年ぶりのニュー・アルバム『月蝕會議2019・2020年度議事録』をリリースした。