Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

COLUMN

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第2回】

2021年12月号掲載

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第2回】

10/30に月蝕會議の2ndワンマンライブがありましたが、それはなんと無観客の配信ライブでした。8月のオリンピックが終わって10日くらい経った頃が全国的な陽性者数ピークで、連日発表される数字に日本中がヒィヒィと狂乱しておりましたが、10月に入ってからは陽性者数の数も激減していたはずです。にもかかわらず何故、我々月蝕會議の2ndワンマンライブは無観客の配信ライブになってしまったのか。それは会場を運営する企業の独自のレギュレーション(規定)によるものでした。

世間のホール・ライブハウスは一応の業界ガイドラインがあるものの、最終的にはそれぞれの判断で独自の規制・基準を設けているそうですね。コロナ騒ぎが始まって割と早い段階でエンタメ・イベント関連が議論の標的になってしまったので、それも仕方が無いのかも知れません。確かにライブハウスやコンサートホールでの興行に従事する皆様は、非常に頑張ってコロナ対策をしている印象です。ありがたやありがたや。

Skream!読者の皆様は恐らくライブ好きな人が多めだとは思いますが、早くギュウギュウの会場でもみくちゃになりながら叫びたいですよね。あれ?そんなことない?やっぱりコロナ禍のせいで、「人の口からはウィルスとか菌が飛散してる」という事実を意識するようになってしまい、他人との物理的距離に過敏になってきちゃいましたか?モッシュしてぶつかって来た奴が美男美女ならまだしも、キモいおっさんだったら警察呼びたくなりますよね?あれ?普通は受け入れちゃうの?

僕はコロナ関係無く、元々ギュウギュウのライブとかを忌避するタイプでありまして、とくに夏場の汗だくの満員会場なんて絶対に勘弁してほしいと思っているんですが、皆さんけっこう楽しそうですよね。例えば夏場の満員電車で駆け込み乗車してきたオッサンの、その腕がじっとりと汗で湿っていて、それが僕の腕にソッと優しく触れてしまう......なんていう悲劇的な事故はよくありますけれど、そんな事故がそこら中で同時多発しているのが夏場のライブハウスですよね。にもかかわらずみんな楽しそうなのは、やはり音楽のチカラですね。音楽って偉大。音楽があればキモいオッサンも許される。

さて当の月蝕會議の配信ライブと言えば、秋の涼風のように爽やかで清潔なステージをお送りできました。ヒプノシスマイク等への出演で注目の声優、野津山幸宏さんやラブライブ!のμ'sのセンター声優としても有名な新田恵海さんがゲスト参加して下さり、素敵な歌とパフォーマンスでオーディエンスの心を鷲掴みにしてくれたり。そうそう鷲掴みと言えば、90年代に電気グルーヴが「うんこわしづかみ」というライブイベントを開催していましたね。敬具。

月蝕會議

全員が作詞、作曲、編曲家でありアーティストでもあるバンド形態の音楽ギルド。それぞれのスキルと個性を"co-write(コライト)"の化学反応によって高次元でまとめあげる。ももいろクローバーZやHey! Say! JUMP、"ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-"など、アーティストや作品の音楽プロデュースや、バンド・サポートも請け負う。2021年10月には約2年ぶりのニュー・アルバム『月蝕會議2019・2020年度議事録』をリリースした。