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COLUMN

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第5回】

2022年06月号掲載

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第5回】

5/18に月蝕會議による「月蝕會議 音楽クリエイター夜會」なるものを開催しました。ライブハウスに集まったお客さんと、そして生配信でご覧頂く視聴者様と一緒に、コライト形式(複数人で曲を作る作曲法)で音楽でも作りながら、音楽制作にまつわるお話を肴にお酒を飲もうという試みです。さらには、そこにゲストなんて来てくれたら楽しそうだ!という事で記念すべき第1回のゲストには音楽プロデューサーの山田高弘氏にお越し頂きました。ラブライブ!コンテンツの中で最も人気があり、TVのアニソンランキング等では常に上位に入ってくる楽曲「Snow halation(通称スノハレ)」の作曲者様ですね。よっ!大御所!

夜會はとても楽しく進みました。ラフな雰囲気を目指しましたので、事前の打ち合わせや取り決めなどは極力ナシにしまして、その場での思い付きや閃きを大切に楽曲制作とトークをお届け。打ち合わせナシにもかかわらず次々に出てくる知識とアイデア、みんな流石です。

「それぞれのキーが持つ響きの特徴ってものがある」、「このコードの持つ青春感は凄い」、「あの頃のアニソンはPPPHが必須だった」、「アニメタイアップ曲というのは89秒でなくてはいけない、という業界ルールがある」などなど、月蝕會議と山田氏の5人で様々な豆知識や裏話に脱線しつつ、なんと1時間半とちょっとで1コーラスサイズの楽曲デモが完成しました。みるみるうちに楽曲が形になっていく様は、結構お楽しみ頂けたのではないでしょうか?

イベント終盤では、古のテレフォンショッキング(もはや知らない人も増えてきた昨今ですが)風の試みとして、お友達のクリエイターに電話して今度ゲストとして出演して下さい、と約束を取り付けるコーナーがありました。今回は月蝕會議ドラマー楠瀬タクヤが、お友達の松隈ケンタ氏に電話してくれました。BiSH等で知られる名プロデューサーですね。くそう、みんなのキャリアが眩しすぎるッ......!早速電話越しに、今回出来上がった楽曲をお聴かせしたら、一聴しただけで的確なコード洞察やメロディの問題点などをご指摘頂きました。みんな流石すぎだろ!

大した計画もせずに飛び込んでみましたが(スタッフ様方は入念な進行と段取りを構築して下さっていましたよ!)、結果的にとっても楽しい一夜になりまして大満足です。何より、お酒を飲みながら脱力してワイワイやれたのが良いですね。山田氏とは普段から飲み友達なんですが、いつもの酔っぱらい具合が顔を出し始めて冷や冷やしました(笑)。会場にお集まり頂いたお客様方とも何度も乾杯できたのも嬉しかったですね。どんどん飲み物が運ばれて来るし、途中でシャンパンを開けたりする作曲イベントなんてなかなか珍しい。第2回も開催できますように!

月蝕會議

全員が作詞、作曲、編曲家でありアーティストでもあるバンド形態の音楽ギルド。それぞれのスキルと個性を"co-write(コライト)"の化学反応によって高次元でまとめあげる。ももいろクローバーZやHey! Say! JUMP、"ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-"など、アーティストや作品の音楽プロデュースや、バンド・サポートも請け負う。2021年10月には約2年ぶりのニュー・アルバム『月蝕會議2019・2020年度議事録』をリリースした。