Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

COLUMN

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第7回】

2022年10月号掲載

月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"【第7回】

新型コロナ感染症の第七波と呼ばれる流行がありましたけれども、案の定音楽界隈もざわついておりましたね。多くのエンターテインメント公演が中止・延期の憂き目にあったり、「コロナなんて気にすんな」系の煽りMCをするアーティストがいたり、「いつか元に戻る日まで皆で我慢しよう」系のMCで称賛されるアーティストがいたり。僕からすれば最早どっちも正解、みんな違ってみんな正しい、ていうかもう面倒くさい、といった感じでして、もうイイ加減この風潮飽きちゃったなーというのが本音です。同じ想いの人もいるでしょう?

違う考え方の者同士が分かり合えるわけないんです。音楽の趣味でさえ分かり合えないことも多いくらいなんですから。みんな黙って好き勝手やりましょう。それぞれが好きなようにして、そしてそれを他人に決して押し付けない。これが世間円満の秘訣です、はい。

先日僕がサポートで参加してステージに立ったイベントでは、お客さんもたっぷり声を出していましたし、モッシュやダイブも発生していました。久々に見る光景です。嬉しかった人もいたでしょう。嫌だと思った人もいたでしょう。なかなか難しいですよね。しかし、それは僕には関係のない話です。気になる人同士で話し合ってください。

エンターテインメントの敵はコロナだけではありません。毎年9月から10月にかけては台風のせいで様々なイベントが中止に追い込まれたりしています。台風が来る時期なんて毎年似たようなもんなんだから、そこの時期はイベントやめとけば良いのに、なんて思いますよね?なのにどうして皆さんこの時期に野外でイベントを開催するんだろう。何かの陰謀が働いているんだろうか......陰謀論がはかどる!

台風真っ只中でドーム公演を決行した大物歌手もおり、やはりネットでは炎上したそうですけれど、でもそれは公演に参加したり、参加を断念した人達や、その会場地域などの間で問題にしていればいいわけでニュース記事の見出しだけを読んだ無関係の人々が「ロックだ」とか、「ロックじゃない」とか、さすがSNS時代です。

そもそもロックの定義やイメージ自体が人それぞれですし、偏ったりもしていますよね。ちょっと文句言ったりすると「君、ロックだね~」とか、ちょっとこだわりとか持ってたりすると「君、ロックだね~」とかニヤニヤしながら言ってくる人が時々いて、一体何十年前のロック感で語っているのだろうと思うんですが、その時代錯誤なセンスが逆にロックなのかもしれません。ロックって言葉の万能さが凄い。ロックだね~(ニヤニヤ)。

そんなロックな月蝕會議がお送りするロックな秘密の宴「音楽クリエイター夜會」が再び10/2にロックに開催されました。夜露死苦!

月蝕會議

全員が作詞、作曲、編曲家でありアーティストでもあるバンド形態の音楽ギルド。それぞれのスキルと個性を"co-write(コライト)"の化学反応によって高次元でまとめあげる。ももいろクローバーZやHey! Say! JUMP、"ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-"など、アーティストや作品の音楽プロデュースや、バンド・サポートも請け負う。2021年10月には約2年ぶりのニュー・アルバム『月蝕會議2019・2020年度議事録』をリリースした。