Japanese
岡崎体育
インタビュアー:秦 理絵
"2020年までに必ずさいたまスーパーアリーナでワンマン・ライヴをやります"。毎回ライヴのたびに宣言してきた岡崎体育の夢が、6月9日に実現する。活動開始から7年、時にピエロを演じながら、誰にも似ていないやり方で自らの道を切り拓いてきた岡崎体育が掴んだ晴れの舞台だ。その公演に先駆けてリリースされたニュー・アルバム『SAITAMA』は、これまで岡崎が得意としてきたネタ曲を封印。本当にやりたい音楽だけを収録した勝負作になっている。過去の経験と共に語られる岡崎の言葉には、誰もがヒット・メーカーになりうるヒントが詰まっていた。
-岡崎さんがインディーズで活動していたころは、無名のアーティストが楽曲を発表するとき、YouTubeが多かったと思いますけど、"BIG UP!"のような配信代行サービスができたことについては、どんなふうに思いますか?
僕がインディーズのときにこういうサービスがあったら、確実に使ってたと思いますね。とりあえず僕は新しいものは使ってみるっていう意識でいるので。僕がやってるジャンル的にも合ってると思うし、商業音楽とインディーズ音楽の高低差を狭めるというか、そのハードルとか境目を取り除くサービスになると思います。
-岡崎さんのジャンル的に合ってると思うのは、どういう意味ですか?
僕、結構ネタっぽい曲を作ってるじゃないですか。僕が前に動画投稿サイトとかで話題作りのために作った曲を聴いた人が"あ、面白いやん!"って思ったときに、こういうサービスを使って配信されている他の曲も試聴してもらえたら、"ネタ曲じゃなくて、普通に作った方の曲もいいな"と思ってもらえるかもしれない。それが僕としては嬉しいんです。自分のより深いところまで来てもらえるのかなと思いますね。
-ミュージック・ビデオ1曲ではわからないアーティストの本質が伝わりやすくなるのかもしれないですね。
あとは昔だったら、メジャー・レーベルで売れた音楽の中から、リスナーが好きなものを選択していくっていうことが多かったと思うんですよ。今はリスナーがより自分の好きな音楽を追求しやすい時代ですよね。それを"BIG UP!"が担ってるんだと思います。
-このサービスを利用するのはインディーズのアーティストが中心になりますけど、岡崎さんがインディーズ時代にセルフ・プロデュースをするうえで大切にしていたことは?
うーん......できるだけピエロを演じるというか。正直、僕の中では、売れるためには自分が意図しないこともしなくちゃいけないっていう気持ちもあるんですね。本当に自分がやりたい音楽を届けるためにメジャー・レーベルに在籍する。メジャーに在籍するために何をしなきゃいけないかを考えてやってたんです。もちろん、それがすべてのアーティストに言えるわけではないと思いますし、アーティスト性とかジャンルとか志向性にも関わってくると思うんですけど。
-注目してもらう方法がピエロを演じることだと思ったのは、どうしてだったんですか?
それは自分が持ってた先天的なものが大きいですね。歌唱力とか容姿を加味して、自分はかっこいい音楽をやるタイプではないと思ったし、(メジャーから)声が掛かるには人と違うことをしないといけない。その話題作りのために奇をてらうことをしなくてはいけないっていうところの答えが、ピエロを演じるっていうことだったんです。
-初期の「MUSIC VIDEO」とか「FRIENDS」(ともに2016年リリースのメジャー・デビュー・アルバム『BASIN TECHNO』収録曲)はそういう戦略のもとに作られたと思いますけど。今振り返って、当時そのやり方を選んだ自分は正しかったと思いますか?
100パーセント正しかったと思ってます。普通にやりたいことだけをやっていたら、エンターテイメントとしていろいろなところに取り上げてもらえるような、今の活動スタイルにはなってなかったと思うし。曲の中で茶番とか寸劇をやってたからこそ、今はドラマにも出してもらえてるのかもしれないですしね。
-そのやり方がすべてアーティストに当てはまるわけではない、と。
そうなんですよね。今は......特に2010年代後半からはレーベルとか事務所の力すべてではない時代になってきてるじゃないですか。YouTuberが台頭してるのもその証拠だと思うんですけど。アーティスト本人が自分で考えないと、"あ、この人は自分で考えてやってへんな、大人に言われたことをやってるな"っていうのがリスナーに見透かされる時代になってきてるんだと思います。だからこそ自分たちに合ったやり方で動いていかないといけない。それはメジャーに在籍してからもそうなんです。こういうサービスを使うかどうかも、アーティスト個々の判断で決めるべきですけど、結局たくさんトライ・アンド・エラーを繰り返してわかってくるものだから、まずは試すべきだと思います。
-では、インディーズで活動している人たちがより音楽を聴いてもらえるように、アドバイスをいただけますか?
アドバイス!? ......そんな大したもんじゃないですけど、僕(笑)。やっぱり売れるためには才能が大きいですけど、僕は才能があるタイプではないんです。ただ、誰よりも客観的に自分を見ることはできていたんだと思うんですね。こういう動き方をしたら、お客さんにどう見られるかな? とか。もちろん失敗もありますよ。僕も何回も失敗してますし。そのなかで自分の立ち回りを考えることですかね。やりたいことをやるだけじゃなくて、時代に合った動き方をすることが大切かなと思います。
-それを実践してきた岡崎さんの言葉だからこそ説得力がありますね。
本当の天才はやりたいことだけをやって売れると思うんですけどね。
夢のたまアリ・ワンマンに向けて、ネタ曲なしで完成させた勝負作
-今のお話を踏まえると、1月にリリースされたアルバム『SAITAMA』は、岡崎さんがインディーズ時代にはできなかった、本当にやりたい音楽を詰め込んだ作品ですよね。
そのタームに来たなという感じですね。さいたまスーパーアリーナでワンマン・ライヴをする(2019年6月9日に開催する"JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」")ことを発表した直後のアルバムとして、自分では納得のいく作品です。
-タイトルも直球で"SAITAMA"ですし。
そうですね。今僕のTwitterを46万人(※1月11日時点)がフォローしてくれていて、そこからさいたまスーパーアリーナに足を運んでくれる1万6,000人っていうのは、パーセンテージで言うと......いくつだろう? えっと......3パーセントぐらいなんですよ。今回はそうやってさいたまスーパーアリーナに足を運んでくれる人たちに向けて作ったというか。岡崎体育への認知がない人に対してというよりは、すでに岡崎体育を知ってくれていて、さらに深いところまで来てくれるであろう人に向けたアルバムだと思ってます。だからネタ曲を省いて自分が作りたい曲だけを作っても、それを評価してくれる人たちに宛てたアルバムなんです。
-なるほど。普通はライヴ会場のキャパを広げようと思ったら、グレー層というか、まだ知られてない人に広げていくっていう考え方もあると思いますけど、すでに認知してる人により濃いものを届けるっていう選択は賭けでもありますよね。
そう、そこは制作の段階では悩んだんですよね。去年の年明けからアルバムを作り始めたんですけど、最初はバズらせるためのネタ曲を2曲書いてたんです。でもそのあと、レコード会社に"アプローチの仕方を変えたいと思ってます"って伝えたんですよ。すごく迷いはありましたけど、これで集客できなかったら、岡崎体育の音楽はもう終わりだと思うんです。これが世間に評価してもらえることを祈るばかりですね。
-すごくかっこいい選択だと思います。
そのぶんいい作品を作ったっていう自負はありますね。
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