Japanese
PompadollS
2025年07月号掲載
Member:五十嵐 五十(Vo/Gt) 青木 廉太郎(Gt)
Interviewer:サイトウ マサヒロ
2024年11月の初EP『P.S.』収録曲「悪食」が各SNSで話題を呼び、結成から1年余りで急速に支持を拡大させている5人組ロック・バンド、PompadollS。童話をモチーフにした歌詞とクラシカルなピアノの調べに、邦ロックの攻撃性を衝突させることで、独自のバンド像を築きつつある。6月25日リリースの2nd EP『Fantasism』はまさにその現在地を象徴する一作に。ライヴを重ねたことで得た新たな視座が、音と言葉をさらに洗練させている。
-結成の経緯を教えてください。
青木:共通の知人から五十嵐がバンドをやりたがっているという話を聞いて、送られてきた曲を聴いてみたら"おっ、本格的な作曲をする人なんだな"と。会って話してみて熱量が高そうだったので、解散しないでちゃんと続いていくバンドになりそうだなと思い、一緒にやることにしました。結成時のキーボードが五十嵐の同級生で芸大に通っていたので、その繋がりでドラムの(但馬)馨君が釣れて。そこに馨君がよく行く店員のスタジオだったベースのサイカ(ワタル)が加わりました。
-"ちゃんと続いていくバンド"にこだわりがあったんですね。
青木:最初は、楽しく続けられればそれでいいと思ってましたけどね。半年に1回くらい新曲を出して、3ヶ月に1回ぐらいライヴをやって。
-五十嵐さんと組めばそれが実現できると。
青木:学生時代にバンドをやってて何が一番難しかったかっていうと、曲を作れなくなること、書きたいものがなくなることなんですよ。創作意欲なんて実はほとんどの人が持ってないなか、五十嵐はたくさんの弾き語りデモをすでに作っていたので。それがすごくいいなと思ってました。
-一方の五十嵐さんは、青木さんとのファースト・コンタクトでどんな印象を受けましたか?
五十嵐:バンドがやりたくてしょうがない男だと事前に聞いていたので、心配はしてませんでしたけど(笑)、実際に会ってみるとたしかに熱意があるし、そのわりに冷静に物事を見られるっていうバランス感があって。私が全然しっかりしてない分、いてくれたら心強いし、バンドのブレーンになるだろうなと思ってました。
青木:五十嵐は感受性が豊かな分、物事を抽象的に伝えてくる。一方の僕は理論派なので......理論派というか(笑)、ちゃんとした理由がないと納得できないタイプ。だから、五十嵐の考えていることを僕が言語化したり、逆に僕の使う現実的な言葉をもう一度ファンタジーにしてもらったり、っていうキャッチボールをしてますね。
-結成の時点で、"こんなバンドをやろう"というヴィジョンは共有されていたんですか?
五十嵐:私なりに世界観を決めたり、ヴィジュアルを絵に描いたりしてたんですけど、最初は恥ずかしくて言えなくて(笑)。小出しにしつつ、意見を貰って修正を繰り返して、今のコンセプトができあがっていきました。
-ちなみに、修正された部分っていうのは?
五十嵐:最初は仮面を着けて活動しようとしてたんです。
青木:顔出しNGでね。仮面、作ってたよね?
-へぇ、五十嵐さんが自作したんですか?
五十嵐:はい。その頃は仮面がすごくカッコいいと思ってました(笑)。
青木:あとは衣装も。
五十嵐:シャツに絵を描いて衣装にしようと思って、メンバー全員分を作ってあったんですけど、却下されました。
青木:ムカデの絵が書いてあったんですよ。これだと地下でしか活動できないぞと。絶対テレビに出られない(笑)。
五十嵐:でも、青木さんはめちゃくちゃ虫が嫌いなんですよ。度を超えたレベルで。だから、ちょっと私情を挟んだんじゃないかと未だに思ってます(笑)。
-小松里菜(Key)さん、但馬さんは芸大出身ですが、ロック・バンドであるPompadollSに入れるためにどう口説いたんですか?
青木:彼等はもともと長くやるバンドだとは考えてなかったと思います。だから騙しながら(笑)。"今度演奏会があるから、1回メンバーとして入ってくれない?"みたいな話に聞こえてたんじゃないかな。バンドをやるっていうことがなんなのか、よく分かっていない状態だったと思います。ただ、音楽的探究心が一般人とは違うので。
-では、それから活動を重ねるなかでバンドらしさが高まってきた?
青木:最近ようやく。対バンするのが100パーセントのバンドマンなので、バンドっていう世界を目の当たりにして変わってきている気がしますね。
-その自覚が芽生えたターニング・ポイントは?
五十嵐:やっぱり"ロッキン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)"の予選じゃないですか?
青木:あぁー。去年"ROAD TO ROCK IN JAPAN FES.CHIBA 2024"の最終オーディションまで残って、ライヴ審査を受けたんですよね。それが3回目のライヴだったんですけど、初めてちゃんとライヴハウスでライヴをしているバンドたちと共演して。そこで初めて"こう見られたい"とか"ちゃんと音楽をやりたい"とか以前に、"まずはバンドにならなきゃいけない"って思ったのかもしれないです。で、負けたんで。あのときの悔しさは忘れないと思う。
五十嵐:泣きながら帰りました。
青木:で、爆食いしました(笑)。
-その涙もメンバーのモチベーションになったのかもしれない。
青木:はい。その後に何かを変えたわけではないんですけど、徐々に徐々に。「悪食」がTikTokでバズってからライヴが一気に増えたのもあって。
-「悪食」のヴァイラル・ヒットは、PompadollSの名が広がる大きなきっかけになりましたよね。当時のことは覚えていますか?
五十嵐:"なんでこの曲が?"って言ってるうちに、どんどん再生回数が増えていって。
青木:毎日SNS投稿をしてるんですけど、その日はたまたまアナリティクスをチェックしてなかったんですよ。で、友達との飲み会の帰りか何かに、そういえばと思って前日に上げた動画を確認したら、30万回くらい再生されてて。見間違いかバグかと思いましたね。1週間も経たないで100万回まで伸びて、"これ、バズってるな"みたいな。
-「悪食」で勝負に出るイメージはなかったってことですよね。
青木:でも、5人で集まって最初にやる曲を決めるタイミングで、全員が共通して推してた曲なんですよね。まだみんなが"何をやりましょうか"って敬語で話してるくらいの時期に(笑)。今聴くと、まとまってはいるものの粗い曲だし、これで売れる気はあんまりしなかったな。
-それと、PompadollSは韓国でもファン・ベースを築いていて。
青木:実は僕等は、「悪食」よりも前に韓国でバズったんですよね。キュレーターの人が切り抜きのショート動画を投稿してくれたり、あと日本のファンの人が韓国語のツイートをしてバズったときに、乗っかって僕等のことを宣伝してくれて、そこからコメントが増えたりもして。僕等のことを長く見てくれているのはむしろ韓国のリスナーかもなっていう。ありがたいですね。
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