Japanese
the quiet room
2023年12月号掲載
Member:菊池 遼(Vo/Gt) 前田 翔平(Ba) 斉藤 弦(Gt)
Interviewer:高橋 美穂
the quiet roomがニュー・シングル「Nowplaying」を11月29日にリリースした。2023年、リリースもライヴも精力的に行ってきた3人。来年1月14日には[the quiet room one-man Tour 2023-2024 "不時着する運命たち"]ファイナルを、自身最大キャパとなるZepp Shinjuku (TOKYO)で開催する。ここまで辿り着いた今、改めてthe quiet roomとはどんなバンドなのかを解き明かすべく、その成り立ちから振り返ってもらった。フェスやオーディションの戦国時代だった2010年代をサヴァイヴし、コロナ禍も乗り越えて、解き放たれたようなポップ・ソング「Nowplaying」を生み出した彼ら。その道程を探る。
-現在、全国10都市でのワンマン・ツアー[the quiet room one-man Tour 2023-2024 "不時着する運命たち"]の真っ最中ですが、いかがですか?
菊池:今回のツアーは初めてワンマンで行ける地域も多くて。すごくいい体験になっていますね。
-そんな初めての体験もありつつですが、意外と歴史が長いバンドなので、改めて成り立ちからおうかがいしたいと思います。最初に目指していたのは、どんなバンドだったんでしょうか。
菊池:結成は高校2年生のときに、ライヴハウスで出会ったメンバーです。単純にいい音楽をやりたいということで、地元バンドの中でひと際目立っていたメンバーを引き抜いて結成しました。最初からプロを目指すじゃないですけど、音楽でやっていきたいなとは思っていました。特に、こういうバンドになりたいっていうのはなくて。メンバーそれぞれの好きな音楽を生かすというか、広いジャンルを吸収できるようなバンドにしたいと考えていました。
-菊池さんは、最初から"音楽でやっていきたい"という意志があったんですね。
菊池:そうですね。もともとJ-POPが好きだったので、お茶の間まで音楽を届けられるような国民的なバンドを目指したいと思っていました。
-メンバー・チェンジもあったバンドですが、最初からずっといらっしゃるのは菊池さんと前田さん。前田さんは、まさに菊池さんからライヴハウスで声を掛けられた?
前田:そうですね。最初は"ちょっと......"って言っていましたけど(笑)。高2の夏ぐらいに声を掛けてもらったんですけど、進学校っぽいところに通っていたので、周りが受験の雰囲気になっていて。そこで今から新しいバンド組むのはアレだなぁって思って、最初は"ごめん、ちょっと"って言っていたんですけど、ずーっと来るんで(笑)。"わかったよ"って。で、組んだら、受験とかよりバンドやっていましたね(笑)。
-(笑)それはやっぱり、the quiet roomが魅力的だったからですか?
前田:そうですね。それまでは、高校の軽音部とかで組んでいたぐらいの、コピー・バンドとかだったんですけど。the quiet roomになって、オリジナルとかしっかりやるようになってから"バンドいいなぁ"って考え方が変わって、バンドばっかやるようになりました(笑)。
-やっぱり前田さんは、何回も誘いたいほど光っていたんですか?
菊池:うまかったですよ。周りで弾いていた高校生のベーシストの中で一番うまかった。
-そして、斉藤さんが入ることで今の3人が揃うわけですね。
斉藤:そうですね。
菊池:上京を機にメンバーが脱退してしまって。そのタイミングで入ってきたっていう。
斉藤:前田と同じ大学、同じサークルで、同い年で、コピー・バンド・サークルをやっていまして。the quiet roomっていうバンドをやっているとは知っていたんですけど、ただ前田がやっているバンドとしか認識していなかったというか。自分はライヴを観に行くような人ではなく、ただギターを弾いていた人だったので(笑)。でも"ライヴが決まっていて、何本かだけでいいからサポートで弾いてくれない?"って言われて。それがきっかけですね。そこからずっとやっているっていう(笑)。"何本かだけでいい"から何年経ったんだろう(笑)。
-(笑)正式に入るどうこうっていう話はあったんですよね?
斉藤:僕たちのホームがshibuya eggmanってライヴハウスなんですけど、そこでサポートを何本かやったあとに"どうする? 入っちゃう?"みたいな会話をしたのは覚えていますね。
菊池:あぁー、したねぇ。
-わりと、軽いというか(笑)。
斉藤:そうですね(笑)。僕はほかにバンドもやっていなかったんで、"いいよ!"みたいな。ふたつ返事でした。
-メンバーの中では一番the quiet roomを客観的に見られるところもあるかと思うんですが、どんなところに魅力を感じたんですか?
斉藤:当時の気持ちをめちゃめちゃ覚えているわけではないんですけど、"閃光ライオット(2013)"っていうフェスに出ていて、ファイナリストまで行っていたじゃないですか。僕、全然知らなかったんですけど、サークルとかがすごい盛り上がっていて。"お前、そのバンドに誘われたんだぞ"って言われたんで、"ラッキーだな"ぐらいな感じでしたね(笑)。
-でも、それぐらいの気持ちだから、気負わずに入れたのかもしれないですね。
斉藤:まぁ、良くも悪くもそうかもしれないですね。
-だって"閃光ライオット"ってかなりすごいフェスでしたよ(笑)。
斉藤:そうですよね(笑)。ライヴハウスとかのことを何も知らずにっていうのは良かったかもしれないです。ちょっとあとぐらいに、他のバンドの人とかに"「閃光ライオット」のバンドですよね?"って話し掛けられることが増えて、すごいフェスだったんだなって感じました。
-いちリスナーとしても、the quiet roomって2010年代の若手バンドの登竜門だった"閃光ライオット"や"RO69JACK"でサヴァイヴしていた印象が強くて。当時はどんなことを考えながら、そういった場所に出ていたのでしょうか。
菊池:そこに応募するしかなかったというか、自然な流れで。大学受験するような感じですね。憧れの舞台でしたし、バンドをやっているなら申し込むよな? っていう。そうしたら勝ち上がってしまったので、ありがたかったですね。
-楽曲を作ったりライヴをしたりというバンド活動の一環に、そういった勝負の舞台があったというか。
菊池:そうですね。今はSNSなどネット上で広まるパターンも多いですけど、当時はオーディションで勝ち上がるのが主流だったので。
-そこで勝ち上がったことに関しては"やっぱり行けた!"という確信だったのか"こんなに行けちゃったの?"という戸惑いだったのか、どんな想いを抱いていたんでしょうか。
菊池:えぇっと......"やっぱり行けた!"って思っていました(笑)。
-気持ちいいですね(笑)。作る楽曲や、いろんなところに自信があったんですね。
菊池:曲には自信がありましたね。地道にライヴ活動もしていましたし。自分たちよりうまいバンドや、偉大な先輩と対バンさせてもらって、打ちのめされることもありましたけど。ただ、曲や、メンバーが弾くフレーズには自信があったので、そこが評価されているという自信はありました。
前田:僕も"うわ、通った!"みたいな感じではなかった気がしますね。"閃光ライオット"は(ファイナリスト選出が、挑戦し始めてから)3年目だったんですよ。1年目も2年目も、2次審査までは通っていて。次は行けるでしょ! って感じだったので。
-才能だけではなく、着実な努力で進んできたバンドという感じがします。そこには、コツコツ重ねてきたライヴ活動も大きく関わっていると思うのですが、コロナ禍で止まってしまった時期もありましたよね。バンドとして、どう乗り越えてきたんでしょうか。
菊池:でも、あまりネガティヴにはならなかったというか。本当にライヴハウスが稼働していなかった何ヶ月かは、少しお休みしましたが。そのあと、少しずつライヴができるようになってからは、いつも通りライヴ活動をしていました。コロナ禍でも変わらずに活動できたことはバンドにとって良かったと思います。あと、僕らはライヴハウスのレーベル(shibuya eggman内murffin discsのレーベル mini muff records)に所属しているので、eggmanがイベントや配信ライヴをやらせてくれたり、他のバンドよりはライヴをしやすい環境だったり。eggmanも、ライヴをやりやすい空気を作り出していきたいっていうところがあったので、そういうなかで活動ができたのはありがたかったですね。
-環境が功を奏したところもありつつ、菊池さんの今の飄々としたトーンを見ていると、いろんなこととポジティヴに向き合う力がある方なのかなって思います。
菊池:まぁ、基本的に"なんとかなる"で生きてきちゃったので(笑)。高校生でバンドを始めるときも"なんとかなる"と思っていて。結局"閃光ライオット"や"RO69JACK"で勝ち上がれましたし。上京してメンバーが抜けた時期も、弦が入ってくれたり、サポート・ドラムが支えてくれたり。そして入りたかったレーベルにも入れて。何もせずにうまくいくとは思っていないですけど、バンド、音楽に対して、ひたむきに活動していればなんとかなるだろうといつも思っていたので。それはコロナ禍でもそう考えていました。
-そういう方が真ん中にいるバンドは強いなって思いますけど、斉藤さんや前田さんはどうだったんですか?
斉藤:菊池と同じで、ちょっと休めたっていう感覚だったかもしれないですね。コロナ禍が長引いたときは"大丈夫かな?"って思いましたけど。
前田:僕はかなりネガティヴでしたよ(笑)。もともと、そんなにポジティヴな性格ではないので。
-そうですよね。さっき、受験のことで加入を悩んだっておっしゃっていましたし。
前田:そうですそうです。でも、この時期にワンマンやろうとか、先の予定は決めていたので、そこに向かっていくしかなかった。全員がネガティヴで、もうダメかもとなったわけでもなかったので。個人的には部屋で縮こまっていましたけど(笑)。
-でも、メンバーがいるからバランスが取れたっていうか。ライヴも早々に再開しましたけど、盛り上がりはいつも通りになってきているのか、それともいつも以上になってきているのか、いかがでしょうか?
菊池:いつも以上になっていますね。溜まっていたぶん、お客さんたちもすごく楽しそうにしてくれていますし。the quiet roomはコロナ禍もライヴを続けてきたので、お客さんがいないなか、制限があるなかで、どう楽しんでもらうかに重きを置いてきて。声を出せなくても、触れ合わなくても楽しめる方法を模索してきたので、制限がなくなってできることが増えていました。自分たちのレベルも自然と上がっていたというか、お客さんと一緒にライヴを楽しめるバンドになってきたと思います。
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