Japanese
SAKANAMON
2024年03月号掲載
Member:藤森 元生(Vo/Gt)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
SAKANAMONがEP『liverally.ep』を完成させた。"ライブ"をテーマにリハから帰宅までを追ったストーリー性のある作品で、一曲一曲のアイディアが楽しい。全体的にシンプルなギター・ロック・サウンドでまとめられているが、たった3人で鳴らしてもシンプルにはならないのが彼らであり、"3ピース・バンド SAKANAMON"の真髄を改めて見せつけられる感じがある。今回のインタビューでは、作詞作曲の藤森元生に制作エピソードを訊いた。また、"ライブ"と"ラリー"を組み合わせた"liverally"というタイトルには、"これからも音楽を続けながら盛り上げていこう"というSAKANAMONの決意が込められているため、バンドのこれまで、そしてこれからについても語ってもらった。
-私は2011年前後に初めてSAKANAMONのライヴを観たんですが、キャッチーなメロディに乗せて"糞忌々しい"(2011年リリースの1stミニ・アルバム『浮遊ギミック』収録曲「空想イマイマシー」)と歌っている姿を見て、"なんかヤバいバンドいるな"と思って。
そう思われたくてやってました(笑)。
-対して『LANDER』(2020年リリースの6thアルバム)、『HAKKOH』(2022年リリースの7thアルバム)と直近のアルバムからは前向きなムードを感じたんですよ。
サウナにハマってから、ストレスとか毒が抜けましたからね。結果、なんかすごく明るいアルバムができちゃいました。
-サウナってそんなすごいんですか。
サウナはすごいですよ。多幸感でどっか連れてかれそうになる(笑)。でも毒が抜けすぎてもダメだと思って、根の卑屈さは残しとこうと今必死で守ってます。
-今の藤森さんから見て、20代の頃の自分はどんな人間だったと思いますか?
相当捻くれてました。"みんなとは違うぞ"って知らしめたくて仕方がないというか。天才とか変態にめちゃくちゃ憧れを持ってて、それを目指してました。逆張りみたいなことをとにかくやりたいんですよ。いいメロディに変な歌詞をつけたり、変なメロディで真面目なことを言っちゃったり。そんなことばっかしてましたね。
-それは、本当は王道もカッコいいと思っていたけど、自分がやるのは恥ずかしかったのか、それともダサいからやりたくなかったのか。
どっちもありますね。いいメロディでいいこと歌う曲なんて、世の中にいくらでもあるじゃないですか。そこで戦えないという気持ちもあったし、"そこで争わなくても、音楽でやってないこと、まだこんなにあるぞ"っていう感じで、誰もやってないことで遊びたかったというのもあります。
-SAKANAMONはバンドなので他ふたりの存在も大事だと思うんですけど、藤森さん特有のひと筋縄ではいかない曲を演奏するにあたって、この3人だったことって大きいなと思いますか?
僕の頭の中にしかなかったSAKANAMONというバンドにふたりが入ってきたという感覚なんですよ。だから最初から"こういう音楽なので、よろしくお願いします"って有無を言わさない感じだったし、前のドラムが抜けてキム(木村浩大/Dr)さんが入ってきて、この3人になったのは成り行きではありましたけど、よくついてきてくれましたよね。口下手なので、上手く説明できなくてふたりを困らせちゃったり、"なんでここでこんなことしなきゃいけないのか"という疑問もあったかもしれないですけど、続けていくうちに納得していってくれたのかな。
-昔は"ここはもうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?"みたいなことをメンバーから言われることもあったんですかね。
最初は森野(光晴/Ba)さんも結構いろいろ言ってくれてたんですけど、今はもう何も言わないです。いろんな人と関わっていくうちに、作曲者に対するリスペクトを持ってくれるようになったんじゃないんですかね(笑)。もちろん僕もそんなに固めずに作ったりもするので、"ここはいつもの森野さんの感じで、ブイブイお願いします"って頼んだりします。ドラムに関しては僕が全然わからないから、手が4本ないと叩けないようなフレーズを打ち込んできちゃうんですよ。だからキムさんから"これどうすればいい?"、"どの音が一番欲しい?"って聞かれて、2本の手で叩けるように落とし込んでくれる作業がいつもありますね。
-歌詞に関しては、特に2015年くらいまでは劣等感やマジョリティに馴染めない感覚、"人が嫌いだし自分も嫌い"みたいなことをいつも歌ってらっしゃった印象があります。
どうしてあんなにそんなことを歌いたかったんでしょうね? でもやっぱり、自分の思ってることを伝えたかったのかも。このねちねちとした感情をあえて口に出すことが大事だと思ってましたし、外にぶつければ共感してくれる人もいるだろう、とも思ってました。今の自分からすると"まぁまぁまぁ、そんなに言わなくてもいいじゃん?"って感じですね。自分が思っていたことだから、もちろん気持ちはわかるんですけど。
-『HOT ATE』(2016年リリースの4thアルバム)あたりから、他者に向けた言葉が増えた印象がありました。
たしかに。言われてみれば、そのあたりからようやく人に向けて話し掛けてますね。それまではずっとひとり語りだったんですけど。
-"自分たちの音楽がちゃんと誰かに届いているのかも"という自覚が芽生え始めてきた時期だったんでしょうか?
いや、当時はまだ自覚はないですね。ありがたいことに結構自由に曲を書かせてもらえたので、歌いたいことは歌い尽くしたというか。"ひとり語りはさすがにもういいか"って感じで、ちょっと人と話したくなっちゃったんでしょうね(笑)。もともと根が飽き性なので、ずっと同じことやってられないんですよ。だから今は他者に向けて歌い掛けることのほうが多いかもしれないです。それに、"この曲よりいい曲書けた"みたいなのが嫌なんですよ。
-というと?
過去の曲が負けたとか、そういうことはしたくなくて。昔の子もかわいいから、どの子もオンリーワンでいてほしいんです。だから基本的には"これはあの曲で言えたからもう大丈夫"、"それならなんか違うこと言おう"って感じですね。
-お客さんに対する意識はいつごろから芽生えたんですか? 例えばメジャー・デビューして、ライヴの会場の規模もどんどん大きくなっていって、お客さんが増えていくなかでそういう意識が芽生えたという話はよく聞くんですけど、藤森さんの場合は2016年の時点ではまだなかったと。
基本的に"僕らは好き勝手やるから、みんなも好き勝手楽しんでください"というスタンスだったので、お客さんのことをあんまり意識してこなかったんですよね。意識が芽生えたのは......15周年のときに出した『HAKKOH』というアルバムで、クラウドファンディングをやらせていただいたときですかね。そのときに自覚が芽生えました。"お客さん、ありがとう"って。
-なるほど。お互い好きに楽しもうというスタンスは間違いなくSAKANAMONの魅力のひとつですが、とはいえ遅いですね(笑)。
うん、だいぶ遅いと思います(笑)。お客さんの声を聞く機会ってあんまりないんですよ。もちろんSNSで呟いてくれてるのを目にすることもたまにありますけど、呟いてくれないお客さんが結構多いから、僕のところまであんまり届かない(笑)。
-ある意味SAKANAMONのお客さんらしいといいますか(笑)。でもクラウドファンディングでは目標額の776パーセント集まりましたし、根は熱い人が多いんでしょうね。
クラウドファンディングだと、"あぁ、ちゃんと応援されてるんだな"ということが目に見えてわかるので。本当にありがたいなって思いましたね。
-ちなみに、コード進行や歌詞、アンサンブルなど、いろいろな面でSAKANAMONの影響を受けたバンドが下の世代にどんどん出てきていますけど、その点についてはどの程度自覚してますか?
自覚させてもらえる機会が増えました。ありがたいことに、みんな結構言ってくれるんですよ。緑黄色社会の小林壱誓(Gt)君やMrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo/Gt)君は"中学の頃から聴いてました"って昔から言ってくれてますし、インディーズでもそういうふうに言ってくれる子が結構いますし。事務所内でもosageとかなきごととか、みんな好きだって言ってくれるので気分がいいですね(笑)。今後その子たちがどんな音楽をやって、どんな売れ方をしていくとしても、"今のこの子たちがあるのは、一度SAKANAMONを通ってるからだ"と勝手に思えるので(笑)。
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