Japanese
BIG UP! × QRATES
世界初のレコード専門のクラウドファンディング・プラットフォームとして、2015年に日本で誕生したQRATES(クレイツ)。デジタルでの音楽配信、ストリーミングが主流となっている一方で、世界的にレコードの需要の高まりや、市場が大きくなっているなか、QRATESでは製造から販売、流通までを一手に請け負うサービスを確立。現在世界で約20万人のユーザーがおり、2,000タイトルを超える作品を製造している。このQRATESに協業の呼び掛けをしたのが、音楽配信代行を行うBIG UP!だ。音楽を世界中に配信するデジタル・ディストリビューターであるBIG UP!が、アナログ・レコードに目を向けた理由やQRATESの魅力とは何か。協業へと至った経緯を、BIG UP!の本根 誠と、QRATESのCMOである福山泰史に訊いた。
BIG UP!:本根 誠
QRATES:福山 泰史(CMO)
Interviewer:吉羽 さおり
-日本発のサービスとしてQRATESが事業をスタートしたのが2015年ですが、これまでは海外での展開が中心でした。日本ではいつ頃から本格的に動き出したのでしょうか。
福山:日本で配送の拠点となる倉庫を契約して、サイトを日本語化したのが実は2ヶ月前くらいと最近なんです。立ち上げ当初は日本語と英語、両方でサービスを始めたんですが、海外での成長が圧倒的に伸びていたので。まずは海外に重点を置こうということで、いったん日本語のほうはクローズしたんです。そこから数年間で、今は海外で会員数が20万人くらいいるんですが、いろんなアーティストの作品を作らせていただいています。
-近年では音楽を聴く環境はサブスクリプション、ストリーミングが中心となっていますが、一方で2020年に入るとアメリカではレコードがCDの売り上げを超えるなど、レコードの市場が大きくなっていたりと、また人気が高くなってきているようですね。
福山:そうですね。あとはコロナ禍での巣ごもり需要もありましたね。ツアーに行けなかったアーティストがかなりの数いて、そのなかで新たにどうやったらファンと繋がれるのかというところでも、再注目されているのではと思います。
-QRATESは、レコード専門のクラウドファンディング・プラットフォームということですが、具体的にはどのようなサービスとなっているのでしょうか。
福山:主にインディーズのアーティスト向けに、レコードとカセットも扱っていて。デザイン、製造、販売、流通/発送を1ストップでできるWEBサービスをやっています。通常はレコードを作るとなると最低でも300~500枚からということが多くて、結構な初期投資が必要になるんです。さらに、どうやってレコードを作ればいいのかがわかりづらいところもあって、障壁が高かったと思うんですが、そこで誰もがレコードを作りやすくするために立ち上げたのがQRATESで。初期投資がなく、最初にファンからオーダーを集めてその売り上げが製造費になるようなクラウドファディング的な方式で、さらに100枚から作れるというところも現在、海外のインディーズのアーティストたちに評価をいただいてる部分かなと思います。
-BIG UP!としてはQRATESのどんなところが魅力で、また協業の決め手となったのでしょうか。
本根:まず、大きな資本がなくてもレコードが作れるというのは魅力的ですよね。レコードを作るのって、CDに比べて手間がかかるところがあるんですけど、これをQRATESではWEBサイト上で順に質問に回答をしていくだけでレコードができる、というシステムを作られたんです。コスト面のリスクヘッジ、製造にまつわる時間などのリスクヘッジをした形で、誰でもレコードを作ることができる。BIG UP!はデジタル・ディストリビューションとしてアーティストを応援する活動をしていますが、同時にフィジカルの面でもアナログ・レコードやカセットなど、ファンが喜ぶものを作れるQRATESさんが近くにいていただくことで、我々の活動も広がるなと思った次第でしたね。
-アーティストも、配信することは手軽で身近にもなりましたが、一方ではフィジカルな作品を作ることは手が届かないところもあったと思うので、レコードを手軽に作ることができるというのは嬉しいですね。
本根:そうですね。今はインディーズのアーティストでも、Tシャツやグッズなど様々なアイテムが手軽に作れるようになっていますが、さすがにレコードは難しい面があったと思うんです。何よりデジタル・ディストリビューションとは真逆のアナログ・レコードというのがマッチングするというのが、まず面白いと思いません? それでコンタクトをしてみたら、ぜひ一緒にやってみようということで。いわゆる国内のメジャーの組織とタッグを組むのは、QRATESさんにとっても初めてなんですよね。
福山:ちなみに話をしたBIG UP!の方は、エイベックスでディレクターをしていた時代からお世話になっているんです。当時は、作曲や編曲をしていたプロデューサー的な一面もあったんですけど、まだストリーミングすらなかった時代から、いろんな制作の現場を経験させていただいていました。そこからストリーミングの時代が来て、アーティストの利益構造が変わっていく大革命が起こっていると思うんですが、そのなかでさらにCDよりもレコードが売れ始めているなか、どうしたらこれをもっと身近にできるのかという、いいタイミングこのサービスを始められたなという気持ちもありますね。
-簡単にできるということですが、実際アーティストはどんな手順でレコードを作っていくのですか。
本根:BIG UP!も登録や操作性がとてもシンプルなものになっていますが、QRATESも本当に簡単なんですよ。実際にサイトを見てもらうとわかりやすいんですが、出てくる質問や項目に答えて進んでいって、レコードのデザインから何から選べて。最後に、例えば何枚売れば利益が出始めるか、というところまでがわかるようになっているんです。
福山:海外にプレス工場があるので、製造、発送費用にまつわるコストも全部WEB上で仮計算ができるようになっています。
本根:さらに、作ったレコードをどう売るかという項目があって。俺は自分のライヴ会場で売るから作るだけでいいっていう人はそこでお金を払えば作ってくれるし。作ったはいいけれど自分でレコード店に持ち込んだりするのは大変だなという人は、ディストリビュージョン、配給のボタンを押せばいいんです。
-流通についてもQRATESでやってくれるんですね。
福山:そうですね。海外のアーティストの例でいくと、例えばDUCKWRTHという今注目のラッパーがいるんですけど。彼の作品はQRATESのプラットフォーム上でD2C、ファン向けのダイレクト販売をやらせていただいてるんです。なおかつDUCKWRTHは、Fat Beatsというアメリカのディストリビューター経由でアメリカやヨーロッパのレコード店にも卸していますね。
本根:製造ができるしディストリビューションもできる、けれど今は元手となる金額がないという人は、じゃあファンのみんなとクラウドファンディングをやろうよ、っていうことができるんですよね。
-いわゆる受注生産のような。
福山:そうですね。あとはクラウドファンディングをするのは、必ずしも資金がないからというわけじゃないアーティストもたくさんいるんです。
本根:ひとつのファンとのコミュニケーションですよね。そこはBIG UP!ともマッチングするところだと思います。
福山:まさにそうですね。クラウドファンディング中の期間でしかオーダーできない限定盤を作るという感じで。例えば、1回目のプレスはこの色で、2回目はこの色でとか、違う色でリリースや再リリースができるので、同じ作品だけど盤が違う、コレクターズ・アイテムになったりもしているんです。
-アイテムとしても広がりが出ますし、インディーズのアーティストでもこういうことができるんだな、作れるんだなと夢が広がりますね。
本根:BIG UP!自体がエイベックスが運営をしてるけれども、レーベルとは契約をしないで発信ができる場で。いわゆるレーベルと反することをやっているんですよね。でもそういうのってパンク・ロックが起きたとき、1976年にロンドンにRough Trade Shopができましたけど、それも想いや、交流、DIYなスピリットがもとになっているわけじゃないですか。1曲できたから7インチを出そう、じゃあそれうちでやるわ、っていう。この間結構売れたから、次はいくら出すからうちでやろうぜ、っていうような、ラフにトレードしていけばいいじゃんっていう。その現代版ですよね、BIG UP!やQRATESがやっていることは。さらにQRATESが流通までできちゃったら、今やもうレーベルっていうものはいらないんじゃんって話なんですけど。
-たしかにそうとも言えそうです。
本根:それでいいと思うんです。そういう時代に沿ったアーティストの排出の仕方であったり、レーベルを頼らず自分たちでもできるというアーティストの気概をバックアップしていきたいというのがBIG UP!で。同じようなことをアナログ・レコードのジャンルでやっていたのがQRATESさんなんですよね。これだったらレーベルはなくとも、アーティストとファンが直でサイト上で繋がっていれば、それでいいということを考えていらしたので、BIG UP!としていの一番に声を掛けたわけなんです。
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