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INTERVIEW

Japanese

Soulflex

Soulflex

メンバー:SIRUP(Vo) ZIN(Vo)

インタビュアー:吉羽 さおり

2010年に大阪で結成したSoulflexは、シンガー、ラッパー、プレイヤー、ビートメーカーの他に、フォトグラファーやアート・ディレクターといった、多彩なメンバーが揃っている。それぞれの得意を生かした音楽集団であり、且つ主義主張的な部分でなく、クリエイティヴィティや趣向、人間性で結びついている心地よさが、グルーヴやソウルフルなサウンドへと昇華されている。2017年9月に配信でのリリースをスタートし、今年3月からは毎月新曲をリリースするなど、よりペース・アップ。チル感のあるソウル・チューンからアッパーな曲まで、幅広い曲でSoulflexという新しい形、表現形態の面白さを打ち出している。その活動の始まりや方針について、シンガーふたりに話を訊いた。

-Soulflexはメンバーが多彩な集団ですが、どんなふうに集まったんですか。

SIRUP:最初は、僕とリーダーのZentaro(Beatmaker/Composer)と数人で始まったんです。Zentaroが、D'ANGELOとかErykah Baduも参加していたネオ・ソウル系の音楽集団 THE SOULQUARIANSみたいなものを日本でもやってみたいと言い出したのがきっかけで。そこにいろんな現場で出会って意気投合した仲間が集まってきて、という成り立ちですね。
ZIN:僕は、あとから入ったんです。
SIRUP:スタートして1年くらいのときだったかな。まだ当時はSoulflexとして何もしてなかったときやったんで、ただメンバーが増えたというだけだったんですけどね(笑)。
ZIN:お互いソロのシンガーとしてクラブに出ていて、仲良くなって。好きな音楽が似ていたりしたんです。それで、"こういうのをやってるから、一緒にやろうや"って誘われたというか。
SIRUP:僕が結構強引なので(笑)。ZINは一匹狼系やったので、絶対そういうのはせぇへん感じやったんですけど、みんなに紹介して、仲良くなって。それで自然に入っていたという感じでしたね。

-先ほども話が出ましたが、まだ具体的な活動は特にしていなかったんですね。

SIRUP:クルー的には、全然していなかったですね。

-ZINさんは、"Soulflexはどういうことをやっていくんだろう"という不安はなかったんですか。

ZIN:それは特になかったですね。ソロでやっていたころは、ふたりともオケのトラックでライヴをしていたんです。同世代で、自分らが好きなブラック・ミュージックをバンドでやれる、しかも気の合うメンバーはなかなかおらんなっていうのがあって。絶対一緒にやろうっていう感じで。でも、バンドっていうよりは、"一緒に動いていこう"くらいのノリだったんですよね。

-フォトグラファーの方(木村華子)はどう声を掛けていったんですか

SIRUP:フォトグラファーは、僕の親友の彼女で(笑)。その子も、もともとはサックスを吹いていたんです。昔、彼女が通っていた大学の学祭でヴォーカルをしてほしいと言われて出たことがあったんですよ。"大学卒業して、何するん?"って聞いたら"カメラマンになる"って言っていて。"マジで言ってんのかな?"って思ってたら、そこからすぐにプロでやりだしたので、"この子はヤバい"と思って、入ろう、入ろうって言いまくって引き入れたんです。

-周りの仲間をどんどん引き込んでいったんですね。

ZIN:そんな感じでしたね。サックスのKenTは僕の大学の先輩ですし。周りでイケてる人を引っ張ってくる感じでしたね。

-Soulflexでの曲作りはいつごろスタートしたんですか。

SIRUP:結構遅かったですね。
ZIN:このクルーでの曲は、最初は全然作ってなかったんです。それまではイベントを打ったりしていて。
SIRUP:最初はあくまで、バンドではなくて"クルー"っていうのを意識していたんです。ZINの曲でやっているメンバーがSoulflexだったり、僕の曲でメンバーがSoulflexだったり、というのが理想像で。
ZIN:2014年にリリースした最初のアルバム『SOULFLEX PRESENTS MILESTONE MIXTAPE』はオムニバス・アルバム的な感じで、みんなでやったのは2曲だったかな? 他のオリジナルの曲は、お互いのソロをみんなでサポートをするという感じのものでしたね。
SIRUP:みんなで作り出したのも、スタートしてから3年くらい経ってからだったと思いますね。

-もともとは、それぞれの活動を充実させてこのクルーに持ち帰ろうという形だったんですね。

SIRUP:それが最初の俺らの目標やったかもしれないです。ソロで頑張って、SIRUPとして名前が売れたときに、"SIRUP(Soulflex)"というクレジットが出て、"Soulflexってなんだ?"っていうのをきっかけにZINを知ってとか、他のメンバーのことを知ってとか。そうやってお互いに高め合っていくのがモチベーションとしてはありましたね。

-それがどこかでSoulflexとして面白いことしようと、逆転した感じもあったんですか?

ZIN:単純に、みんなで曲作りをやりたいなっていう感じでしたね。ライヴも、それぞれがソロで出てくるレビュー・ライヴみたいなものよりも、Soulflexとしてのライヴがしたいなっていう。
SIRUP:ずっと"よくわからない"って言われ続けてきたんです。

-"Soulflexってつまりなんなの?"っていう。

SIRUP:僕ら的には明確に、Soulflexはクルーでこういうものだ、っていうのがあるんですけど。"じゃあ、それってなんなの?"とずっと言われていた感じで。Soulflexを観に来るお客さんも、Soulflexとしてのオリジナル曲を求めている感じがすごく強かったし。最初は、僕らの中で"クルーやからバンドじゃない"っていう気持ちがめっちゃ強かったんですけど、"これはどう頑張っても絶対バンドになるやん、じゃあそれでいこうよ"っていう感じになっていって。曲をいっぱい作ってこういう感じになったのは、"僕らの中ではクルーって思っといたらいいし"って、みんながはっきりと区別できるようになってからですかね。

-一緒に曲を作ってみるというのは、また新鮮な楽しさはありますか。

SIRUP:話が早いのが一番ですね。みんな趣味が近いので"あの感じやんな"って理解できるまでが早いんです。ただ最初のころは大変でした、みんな緩すぎて(笑)。
ZIN:仲がいいので、すぐふざけちゃったりしてましたね(笑)。