Japanese
ヤユヨ
2024年02月号掲載
Member:リコ(Vo/Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
2019年に高校の軽音楽部でスタートし、ポップスとロックをベースに遊び心やキャッチーなワードをちりばめて、独自のグルーヴで編み上げてきた大阪出身のガールズ・バンド ヤユヨが、4thミニ・アルバム『BREAK』をリリースする。昨年ドラマーが脱退し、3人の新体制となって初のミニ・アルバムとなる今作では、ポップで甘美なヤユヨ節を磨きつつ、新たなステージにエイッと飛び込んでいく勢いと、そこで生じる素直な不安や葛藤、そして何より音楽を愛するゆえのときめきや躍動する鼓動が詰まっている。3人それぞれが作詞作曲をするという挑戦も詰まった今作について、バンドを代表しリコに話を訊いた。
-昨年8月4日の自主企画ライヴ"やゆヨ!vol.3~こっち向いて!プカプカサマー~"でドラマー すーちゃんさんが脱退となり、翌9月には新体制でのツアー("赤い愛でスタンドバイユー!ツアー")が始まって、ノンストップな印象でした。バンドとしては、歩みを止めずに進んでいこうという思いが強かったのでしょうか。
そうですね。4人体制での最後のライヴが8月でしたけど、脱退が決まったのは上京したのと同時期で5月くらいのことだったんです。脱退が決まったときから、ここでバンドを止めるんじゃなくて、お客さんや応援してくださっている方には悲しい思いをさせてしまうけど、前を向いて自分たちの音楽をもっともっとやっていきたいという気持ちのほうが強くて。ネガティヴでいるより、脱退という悲しい出来事すらも音楽にしてそれを届けにいこうっていうことで制作もツアーも止めずにきています。
-いろんな思いを胸に、それを消化していきながらのツアーだったんですね。
この1年くらいは本当にめまぐるしかったですね(笑)。
-そこでライヴがあるっていうのはいいですよね。お客さんはもちろん、対バンでのツアーもあったから、対バン相手に支えられるものもあったと思いますし。
そうですね。新体制でのツアー"赤い愛でスタンドバイユー!ツアー"では初めて、対バンとワンマンを交互にやる形だったんです。今まであまりバンドの友達とかもいなかったんですが(笑)、自分たち3人でやっていくのは、強い気持ちを持ってはいるけど、どこか不安な部分もあったので、サポートのメンバーや対バン相手にはめちゃくちゃ心を救われたし、一緒にやることでもっと頑張ろうっていう気持ちになりましたね。
-落ち着かない気持ちもあったと思いますが、曲は素直に書くことができた感じですか。
そうですね。制作自体は4人での最後のツアー"青い愛とぐるぐるワンマンツアー2023"を回っているなかでスタートしたんですが、メンバーがひとりいなくなってしまうけど音楽をしたい気持ちは変わらないし、でも大阪から上京してきて音楽をやっていくという、新しい環境や新生活になったり。いろんなことが変わってしまうことへの自分の気持ちを整理するという意味でも、制作では悩む部分はありましたけど、意外と言葉はすらっと出てきた感覚でした。
-音楽があったから、心の置きどころができたという感覚ですね。
ライヴももちろん、自分が音楽をやることもそうですし、周りの音楽にも救われましたね。
-今回のミニ・アルバム『BREAK』ではメンバー3人それぞれが曲を書いていますが、あらかじめ"こういうことをやってみようよ"ということからだったんですか。
今回のタイトル"BREAK"には、自分の今までの生活や自分のダメな部分を変えていくとか、壊していこうっていう意味があったり、上京したことや新体制になったこと、今までの型から変わったりとか、もっと自分たちの殻を破っていきたいとか、いろんな意味を込めて"型破り"というのがテーマに上がったので、そこから制作した曲については、それぞれの想いを乗せて挑戦した感じにはなっていますね。私の曲で言うと「Anthem」、ぺっぺ(Gt/Cho)の曲で言うと「リプレイ」とか。はな(Ba/Cho)については作詞作曲自体が初めてだったので、それ自体がバンドとしての型破りになっているかなと思います。
-はなさんの曲「Cosmic beatle」が上がってきたときは、どう思いましたか。ちょっと風変わりなというか、バンドに新しいエッセンスをくれるような曲だなと感じますが。
はなの曲については、最初はリフの部分だけだったので、そこからどういう歌やメロディが入って歌詞がつけられるんだろうっていうワクワクと、これまでの自分たちにはないような素材だったので、正直これ大丈夫なのかなっていう気持ちもありました。でも、できあがっていくにつれて"これが自分たちの音楽性に対する型破りだな"というか、"こういうこともできるんだぞ"っていう、ひとつの武器にもなったと思うし。ヴォーカリストとしては、今まではポップス的な、歌っていて気持ちいいメロディが好きでそういう曲を作ってきたんですけど、それとはまた違う、吐き捨てるような喋り掛けるような、そういう歌を歌わせてくれたのは自分にとって新しい挑戦でしたね。
-メンバーから見て、曲のこういうところがはなさんらしいなという面はありますか。
この曲は、はなの好きなワードや好きなもの、はなが好きな小説家からインスピレーションを受けて歌詞を書いたようで、"たしかに"って思う部分はありましたね。ただパッと歌詞を読んだだけではどういう歌なのかがわからなかったので、はなに"これってどういう歌なのか聞かせてもらってもいい?"って聞いたら、"今までの自分の嫌な部分というか、変えたい、変わりたいと思う部分をちゃんと歌にすることで型を破っていきたいし、昔よりも今が一番最高だって思える自分でいたい"と言っていたんです。その真面目な感じと、真面目な気持ちをユニークなワードを使って表現しているのがはならしいなって思ったし、根底にある強いこだわりや、こういうことを伝えたいんだっていう芯を持っているところを含めて、いい曲になったなと思います。
-これからもはなさんの曲に期待しちゃいますよね、こういう曲ができてくると。
そうですね、もっといろんな曲を聴かせてほしいなって。
-リコさんの曲で印象的なのは「Anthem」です。"アンセム"と聞いて、強いパワーやエネルギーで訴え掛けるサウンドや歌なのかなと思っていたんですが、とてもパーソナルに語り掛けてくれる曲になりましたね。
この曲は"BREAK"というタイトルや"型破り"というテーマが決まってから作った曲なんですけど、今までの曲作りでは、何か思うことがあったり、日常でもっとこうしたいなとか、これについてはこう思うなっていうことを恋愛に置き換えて歌詞にすることが、自分にとってはやりやすかったんです。恋愛ソングを聴いて音楽に目覚めた部分もあったので、そういう書き方がなんとなく習慣になっていたというか。でもそれだけじゃバンドの幅を狭めてしまっているなとも思うし、新しい挑戦をしなくちゃいけない時期だと思ったので、自分の思いを素直にというか、恋愛とか遠回しに表現するんじゃなくて、そのまま書いてみようって思ったのが「Anthem」だったんです。変わりたいなとか、ちょっと背中を押してもらいたいなっていうとき、パッションがあってアッパーな感じの曲もいいなと思うんですけど、自分自身はどちらかというと背中を押されるより"大丈夫だよ"って背中を撫でられたいというか(笑)。そういう優しい声掛けで1歩前に踏み出せるようなタイプなので、強いものというよりは、優しい歌に仕上げました。
-今までは恋愛というフィルターを通したり、そういうシチュエーションに置き換えながら自分を表現していたところから、そのフィルターを取っ払って自分の思いを露わにしていくことの、ちょっとした照れであるとか、難しさはなかったですか。
恥ずかしさではないですけど、これで合ってるのかなっていう不安はありました。言葉に自信がないとか嘘をついてるわけではないんですけど、初めてやることだから、本当に自分の言いたいことや思いがこの言葉で合ってるのかなっていう葛藤や試行錯誤はあって。でもチームのアドバイスや支えもあったので、支えられている思いをちゃんと歌にしたいなって思いつつ。みんなで作り上げていった感じでしたね。
-リコさんにとっても大事な1曲になりましたね。
1歩踏み出せたなと思いましたね。書きながら、自分に対する応援歌だなって。その"応援歌"っていうのがなかなか、自分は体育会系でもなかったし、全力で何かに打ち込んだ経験もそこまでなかったので、自分の言葉に説得力があるのかとか、自分が生きてきた中での経験値や培ってきたもので果たして人の背中を押していいんだろうか、押せるものなのか、っていう不安はあったんですけど。でも今、頑張ってるしなっていう。こうして自分が葛藤している状況や、変わりたいなと思っている状況と同じ人も少なからずいるんじゃないかなと思ったので、自分の背中を押しつつ誰かの背中を押せたらいいなという気持ちで歌詞を書いていました。
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