Japanese
愛はズボーン×岡崎体育
2019年03月号掲載
大阪のアメリカ村を拠点に活動し、派手なライヴ・パフォーマンスで今熱い注目を集める愛はズボーンが、2月20日にシングル『Psycho Western』をリリース! そこで今回、彼らの盟友 岡崎体育を招き対談を実施した。2017年発表のアルバム『どれじんてえぜ』に収録された「adult swim-friends 岡崎体育-」や2016年発表のシングル『RIKAKO』に収められた「BABY君は悪魔ちゃん (岡崎体育REMIX)」、さらにヒップホップ・ユニット"いざゆかんとす!"でもタッグを組む彼らは、互いを知り尽くしているだけにトークは"脱線"多めで笑いも満載。そして金城が連発する謎の"ウェス!"の真相は最後に明らかとなる!
愛はズボーン:金城 昌秀(Vo/Gt) GIMA☆KENTA(Gt/Vo) 白井 達也(Ba/Cho) 富永 遼右(Dr/Cho)
岡崎体育
インタビュアー:服田 昌子 Photo by 宇都宮勝
-まずはみなさんが仲良くなったきっかけを教えてください。
金城:岡ちゃん(岡崎)が、愛はズ(愛はズボーン)の曲をやってるのをTwitterに上げてくれて......。
岡崎:同じフェスに出たんですよ。そのとき僕が愛はズの曲を"チューン・ジャック"って言ってパクって歌ったんです。まぁDJと一緒でサンプリングみたいな......。それで、その映像をTwitterに上げたら愛はズのみんなが反応してくれたんです。
金城:嬉しかったですよ。なんか......すごく太ってはるな~って。
岡崎:そこ(笑)?
金城:映像がまず入ってきて、"あ、これ俺らの曲やわ!"って(笑)。
富永:音じゃないんや(笑)。
GIMA:前から岡ちゃんは面白いことする奴みたいな感じで存在感があって、その岡ちゃんが俺らの曲を使ってくれたので、"俺らのこと面白いと思ってくれてんのや!"っていうので嬉しかったですね。
-もともとお互いに存在は意識していたんですね?
岡崎:愛はズのMVを観てめちゃくちゃおもろいなって思ってましたね。そのカッコ良さっていうのが僕のツボやったから、イライラしたんですよ。"なんやねん! 俺もこういうのやりたかったな。悔しいな"って......。
-ツボとは?
岡崎:やっていることがアメリカの若者みたいな......日本の音楽だけじゃ養われない感性とかクリエイティヴな側面が垣間見られたんで、ちゃんといろいろ聴いている人たちなのかなっていうイメージがあって。そこがツボでしたね。
-逆に、愛はズボーンのみなさんは?
金城:俺は「家族構成」(2016年リリースのメジャー・デビュー・アルバム『BASIN TECHNO』収録曲)のMVを観て、すごく"関西の実家感"が出てるし、こいつ絶対ええ奴やろなって思ってた。信頼できるというか......。あと、ギャグを飛ばしてくる感じもすごく興味深かったです。はい、注目です。岡崎体育に注目です! ウェス!!
岡崎:俺、ニューカマー?
GIMA:俺は初めて「鴨川等間隔」(2017年リリースの2ndアルバム『XXL』収録曲)のMV観たときに爆笑した。あれさ、ひとりで撮ってるやんか。どっかにカメラ置いてひとりでこう(撮影)してるのを想像したら、"こいつ面白いな~!"って。
金城:自分とリンクすんねんな。愛はズも僕がMVを撮ってるので、僕が出てるシーンは定点カメラなんですよ。そういうのがあるからわかるもんね。
-では、実際に仲良くなってから新たにわかったことはありますか?
岡崎:僕、富ちゃん(富永)がずっと怖い奴やと思ってたんですよ。顔が怖いじゃないですか。地元で強い奴の顔。
富永:なんやそれ(笑)!
岡崎:昔、長髪やったやん。ピアスも開いてるしヤバい奴やなって思ってたら、アホやったんで安心した。怖いと思ってた人が優しかったときの安心感。
金城:じゃあ、白井君とは? 一緒にゲームやってるし、アルバムでも(白井が)ベース弾いてるし......。それまではどんな感じやったん?
白井:あんま喋ってない。
岡崎:愛はズの中では白井君が一番関わり薄くて......。"そもそも誰やねん、こいつ。ほんまに愛はズなんか?"って思って。でもPlayStationR4持ってるんで、一緒にゲームをやるようになって、最近は一番会う頻度が高い。チャットでですけどね。
金城:それ、会ってへん(笑)。
岡崎:でも会ってるみたいな感じになるねん。だからヴォイス・チャットで、僕の楽曲でベースを弾いてくれるのも決まったし。
金城:でも(白井は)前からずっと岡崎体育好きやったよな。
白井:うん。車でめっちゃかけてた。
金城:"これ以上聴いたら太る太る! 今日の摂取量、これ以上無理やねん。胃がもたれるわ"って(笑)。
岡崎:太らんわ! 曲から油出てへんねん!
GIMA:最初は白井君が(岡崎体育の曲を)車でかけてて、そのあと富ちゃんがハマって......。でもこのふたりが運転手やから(かける曲を選ぶ)権利を持ってたので、移動中ずっと岡崎体育やねん(笑)。
金城:めっちゃ聴いた。何回も「Horoscope」(『XXL』収録曲)聴いたけど、みずがめ座は全然占ってくれへん(笑)!
GIMA:で、もう聴きたくないと思ってたふたり(金城とGIMA)は岡ちゃんとユニットやってます(笑)。
-2016年にYouTube限定で「すかたん」を配信したヒップホップ・ユニットの"いざゆかんとす!"ですね。
GIMA:初めて一緒に3マン・ライヴをやったときに、"一緒になんかやろや!"ってなって......で、実現しました。めちゃめちゃ早かったな。
岡崎:ああいうのって、たいてい社交辞令で終わるけどな。"盛り上げていきましょね!"って。
金城:そのワード1回も使わんかったもんな。"なんかやる~?"みたいな感じ。あのあとすぐ、ROCKTOWNでフェス("クリエイターズフェスティバル2016 in OSAKA")みたいなのがあって、俺らも岡ちゃんも出てて......。それが、岡ちゃんが「MUSIC VIDEO」(『BASIN TECHNO』収録曲)でドカンと行く直前で。"最近どうなん?"って聞いたときに"めちゃいいMVできた"って言っていたと思ったら、すぐに岡崎体育が遠い存在になっていった(笑)。瞬殺やったな。
岡崎:......売れた!
一同:(笑)
金城:だから、岡崎体育、今後注目です! ウェス!!
岡崎:やめろ! ネクスト・ブレイク扱いすな。
金城:頑張ってたやん"ダウンタウンDX"。陣内(孝則)さんの革ジャン着てたやん。観てるで~(笑)。
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