Japanese
愛はズボーン
2021年06月号掲載
メンバー:白井 達也(Ba/Cho)GIMA☆KENTA(Vo/Gt) 金城 昌秀(Gt/Vo)富永 遼右(Dr/Cho)
インタビュアー:稲垣 遥
愛はズボーンが、今年2021年7月に結成10周年を迎える。その10年という節目で、4年ぶりとなるフル・アルバムのリリースが決定した! "TECHNO BLUES"というタイトル通りテクノとブルースを掛け合わせ、そこにギター・ロックの骨太さも残し、よりスケールアップした愛はズボーン・サウンドを目指した本作。収録曲には、従来からのソングライターである金城昌秀、GIMA☆KENTAによるトラックの他にも、メンバー4人全員が作詞に参加した曲や、ふたりずつに分かれてリモートで作り上げたナンバーも並んでいる。話を訊いてみると、そこにはコロナ禍で新たな制作方法をとらざるをえなかったというだけではない、バンドが前に進むために必要な歩みがあったようだ。念願で渾身の1枚を形にした彼らは、清々しく10周年イヤーを突き進んでいく。
したいことをできる能力が高くなってるので、次は、1年目に作ってた曲の最強バージョンが作りたいですね
-愛はズボーンは、ここ数年はコンスタントにシングルは発表していたものの、フル・アルバムとしては2017年の『どれじんてえぜ』以来約4年ぶりで、久しぶりな印象です。
金城:久しぶりっすよ。
白井:気づいたらって感じですよね。
金城:気づいたらって感じかどうかはメンバーそれぞれで違うんじゃない(笑)? 俺は出したい出したいって言い続けてた4年間だったんで。
白井:あ~そっかぁ。
-金城さんがアルバムを出したいっていうのは周りにはあまり伝えてなかった?
金城:言ってましたねぇ。でも、リリースについてはメンバーとも話すけど、わりとレーベル・オーナーと話すことが多かったんで。オーナーに言って、オーナーが出そうって言ってくれるのを待ってる状態でした。オーナーは"今まで出てる曲が悪いわけじゃないけど、めっちゃいい曲が出たら出そうや"みたいな感じで。で、その考えはめっちゃ理解できてた、でも出したい、"曲溜まってるから出しましょ"、"いや、曲溜まってるけど......"みたいな。僕はそんな4年のイメージですね。
-ということは、今回アルバムに至ったのは、強い曲ができたぞ! ってことですね。アルバム制作は、結成10周年だからというより、強力な曲ができたことから始まったんですか。
金城:いや、10周年やからっていうのが大きいっすよ。
白井:あ、そうなんや。その曲ができたのと、10周年で、タイミングが"ちょうどいいやん"って被ったんかなと思ってた。
-なるほど。制作はいつ頃から始まったんですか?
金城:たしか去年の9月くらいですよ。「ひっくりかえす」のシングルのときはまだアルバムをって話じゃなかった記憶です。
-じゃあコロナ禍での制作も、シングルでいろいろ経験してからになったんですね。やり方は変化したりしました?
金城:めっちゃ変わりました。家で作るのもやし、今回やってたのは(メンバー4人が)2対2に分かれて作るという。去年の夏くらいは、4人が集まるだけでもコロナ的にヤバいんちゃうみたいな意識があったから、できるだけ少ない人数で集まるために2対2に分かれて別々の曲を作ってました。でも、そのときはめっちゃポジティヴでしたね。"同じ時間で2曲できるからええやん"みたいな。時間もなかったしね。アルバム出したいって言ってたけど、入れるに相応しい曲はまだ全部できてないので、早よ作らなって(笑)。
GIMA:僕は白井君と一緒に作ったんですけど、"2:2に分かれて2曲作ろうや"っていうのは遊びみたいな感じもあったし、リフレッシュしましたね。曲作りに対していい意味で軽く、遊びの感覚でできたのもありましたし、あと白井君が考えてることをふたりきりになってよく聞けたんで、それがすごく良かったです。
白井:(笑)
-コミュニケーションが今までよりしっかりとれたんですね。そんな白井さんは?
白井:自分で展開を考えるのはあるんですけど、歌詞とかはやったことなかったんで。アルバムに入ってない曲で歌詞を考えたものがまずあって、歌詞を考えるのは新鮮で面白かったですね。その次に作った曲が「BARAO」です。
富永:僕は金城君と作ったんですけど、曲を自分でイチから作るっていうのは今まで1回もなかったんで。他の曲もめっちゃ大事ですけど、特に思い入れのある曲ができたので、すごく嬉しかったです。
-各曲については後ほど詳しく聞かせていただこうと思いますが。2015年の本誌初登場のときのインタビューで、"30分尺くらいのライヴをやるときに、一本調子に見えたくない"と金城さんがおっしゃっていたんですけど、本作を聴かせていただいて、その信念をずっと貫いているなぁと改めて思いました。
金城:あ~そうかもしれないですね。
-とはいえ取っ散らかっているわけではなくて、これも愛はズ(愛はズボーン)らしさだなというのが蓄積されている印象で。そうして新鮮な感覚で自分たちの音楽に向き合ってこられた印象がありますが、みなさん自身では、バンド結成10周年イヤーを迎えてみて実際どんな気持ちでいますか?
白井:僕はさっきと一緒で、気づいたらって感じですね。
GIMA:組んだときからやりたいことって変わってないと思うんですけど、そのやりたかったことができるように、それを見せられるようになってきたなって純粋に感じます。
-思い描いていたものを頭でっかちにならず、形にできるようになってきたと。
GIMA:そうですね。今言ってもらった愛はズらしさも、初めは"ロック"というものだとか、固定概念を持って"こういうのをしないといけない"と思ってたんですけど、最近はそう思ってなくて、好きなことを好きなようにやりたいだけやるみたいなのが、スタイルになってきた10年やったかなと思います。
金城:僕は、10年は長かったですけど、今はもう1回1年目くらいの気持ちですね。最初こんなことしたいなってのがあって、いろんな人と出会って、こうしたほうがいいんじゃないかという意見を聞き入れる時期もあったし、反発しながら無茶苦茶な作品を作る時期もあったし。ほんまにやりたいことができへんっていうストレスを抱えた時期も経て、やっと今、もう1回1年目に何がしたかったか考えようってなったときに、今GIMAちゃんが言ったみたいに、1年目よりもそれをできる能力が高くなってて。チームワークも、意志疎通のスピードも上がったので、10年ってデカいなぁと思いますね。だから、戻ってきた感じです。今回の作品の次は、1年目に作ってた曲の最強バージョンが作りたいですね、ほんまに。
-迷った時期は、周りに相談はせず、金城さん自身で抱えてたんですか?
金城:そうですね。4人共バンドに対する捉え方が全然違うんで。僕は、背負い込むタイプなのと、バンドというのは悩みを持ってるほうが美しいとどっかで思ってた部分もあるんです。でも、よく考えたら1年目はそんなんじゃなかったから、今はそれぞれの本質を大事にしていけたらいいと立ち返ってるところですね。
-そして、そんなモードで今回リリースとなるアルバムが『TECHNO BLUES』。サウンド的にも、テクノ・ミュージックと骨太なギター・ロック・サウンドの融合を実現しようとしたとのことですが、何かそのサウンドでいこうというきっかけはあったんですか?
GIMA:僕はもともと自分の声ののろそうでたるい感じがあんまり好きじゃなかったんですけど、去年~一昨年にTom Waitsとかを聴いて、自分の声を認められるようになってからブルースにハマったんです。ブルースの精神性や、心の内からうわぁって出すエネルギーみたいなものにシンパシーを得て、こういう音楽が好きで、したいって金城君に伝えたり金城君が持ってきたテクノの解釈を聞いたりして、"これガッチャンコしたら愛はズボーンになるんじゃない?"みたいな話をしましたね。
-なるほど。愛はズ(愛はズボーン)は、2019年の「Psycho Western」あたりからシンセを積極的に取り入れてきましたもんね。その流れでテクノに続いている感じなのかなって。
金城:まさにそんな感じで。前から、それこそ1年目からずっと僕がやりたかったことが、ピコピコした音のバンド・サウンドでの再現やったんです。最初は四つ打ちとか、ダンサブルなものをロックンロールに消化してるTHE WHITE STRIPESとか、FRANZ FERDINANDとか、ARCTIC MONKEYSのダンス・ナンバーを吸収しつつ、アレンジはブレイクビーツのビートを入れて、なんとかしてギター2本とベースとドラムでやるっていうのを目指してたんですけど、今考えたら10年前の僕は若いなと。無理です。
一同:(笑)
金城:具体的に無理やし、誰にも伝わらないんです。ほんならもうピコピコ鳴らしたほうが早ない? と思って、どうにか鳴らす方法を考えたのが「Psycho Western」からやったんですよ。そのあたりから富ちゃん(富永)がドラムのセット以外にもシーケンスの機材を購入して、それをどうやってバンドに合わせるかをガッツリ考えるようになってくれて。
-富永さん的にも金城さんのやりたいことを汲んでやっていこうと。
富永:そうですね。最初はライヴのやり方とかも変わったんで、戸惑いましたけど、最近徐々に慣れてきて、バンドにうまく取り込めてるんかなぁと思います。
金城:もう最近セトリ組んで気づいたら全曲ピコピコ鳴ってるときあるもんな(笑)。
富永:ある(笑)。
金城:最近シーケンスをライヴで流すバンドも増えてきましたもんね。
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