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INTERVIEW

Japanese

THE BACK HORN × Skream! × バイトル

2018年03月号掲載

THE BACK HORN × Skream! × バイトル

Member:山田 将司(Vo) 菅波 栄純(Gt) 岡峰 光舟(Ba) 松田 晋二(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香

THE BACK HORN × Skream! × バイトル キャンペーン情報

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-いい話です。みなさん、すごく人にも恵まれてきた感じですね。では、ここでドリームバイトの八木澤さんにバトンタッチします。八木澤さん、お願いします。

八木澤:大学で、建築学科に通っていて、今年4年生になる八木澤です。今日はよろしくお願いします。まず最初に、先日ミニ・アルバム『情景泥棒』のジャケットが公開されて拝見したんですが、私の周りのファンの間でも話題になっていて。いい意味で狂気を感じるというか、インパクトのある絵だなと思いました。このジャケットを描かれるうえで、考えながら描いたのか、思いつくままにスラスラと描いたのか、どんなふうに進めたのかうかがいたいです。

松田:今回の絵を僕が描くとなったときは、レコーディングの途中段階だったんです。だからまだ曲順も決まっていなかったり、アルバムの全貌もデモの段階ではこうなるなというのは想像していたんですけど、でも将司の歌が入ってなかったりしたので、すべてが見えてない状態で。でもタイトルは決まっていたのかな?

岡峰:タイトルまでは決まっていたと思う。

松田:タイトルからそれをどう広げていくかが、思ったよりも大変だなと思ったんですよね。インディーズのころから、メンバーでジャケットを描くというのはやっていて。そのころはある種無邪気に、発想のままに描いたり、下書きもなくこのままいっちゃえという感じだったりで、それでよく形になっていたなと思うんですけど。結成して20年経って、今回ジャケットを描くとなったとき、ジャケットの役割ってなんだとか、みんなが求めているインパクトはどういうものかというのを、思いのほか考え始めている自分がいて。20年前はそんなこと考えずに、"キター!"とかやってたなって思うんだけど、そうなるにはどうしたらいいのかとか、思いがぐるぐるしちゃったんです(笑)。でもそこは考えるよりも、やってみようということで、A4の紙にいろいろキャラを描いていくうちに、あの絵に辿り着きました。キャンバスに鉛筆で下書きをしたところで完成が50パーセントくらいで。これをアルバムのジャケットとしてインパクトを出すには、色味とか、配色に重要な役割があるなと思って。慎重に、1色でも間違えたら大変だくらいの気持ちでやったら、いい色合いが最終的にできたんです。途中段階をみんなに見せたときに、いい感じになってるという反応を貰って、ようやく任務遂行できたなと。歌詞とかドラム以上のプレッシャーを感じたところは正直ありました。でも20周年というタイミングでこういう手描きのジャケットが出せたのは、良かったなと思いますね。

八木澤:そうだったんですね。また20周年という節目を迎えるに当たって、それぞれがもし自分にご褒美のようなものを与えるとしたら、何にしますか。

山田:長期休暇......。

松田:いいんですか? 20周年なのに。

菅波:でも、旅はいいなぁ。海外旅行、しかも今度はフランスとか。

松田:行ってないんだっけ?

菅波:行ってないんだよね、まだ。最近はベタにフランスに行ってみたくなってきて。前にマツ(松田)がルーヴル美術館に行ったって言ってたじゃない。1日では回れないくらいだって。言ってみれば、伝説のミュージシャンが全員揃ってるイベントの絵画バージョンなわけでしょ。俺の場合、そういう好奇心を満たす方で自分を労いたいというのがあるかもしれない。

山田:あとはみんなで焼肉に行くとかね。10周年のときは、エンジニアさんに叙々苑の焼肉をおごるという約束を果たしたことがあったので。

松田:じゃあ、20周年焼肉を。

岡峰:10年前とは、頼むものも変わってくるだろうしね。

松田:意外と食えなくなってるのかな(笑)。

八木澤:ありがとうございます(笑)。では次の質問です。私はこれから就職活動をするにあたって、自己分析をする機会が増えているんです。そこでは自分の欠点と向き合う機会も多くて。みなさんは20年前の自分の欠点と、今思う自分の欠点に違いはあると感じますか? またそれらの欠点との向き合い方に変化はありますか?

岡峰:うーん、難しいよね。意外と時間が経つと大したことないことも、自分のキャパがいっぱいいっぱいでそのときは考えられなかったり。その繰り返しなんですよ。今はそういうことはないのかっていうと、数年後の自分はきっと、"そんなことでまだ悩んでるの?"ってことの繰り返しで。毎回自己嫌悪ですけどね、"あー!"って風呂で髪洗いながら叫ぶみたいな(笑)。

菅波:わかる(笑)。

岡峰:昨日の自分のことを思い出して、"いらんこと言うなよ"っていう。お酒の席でのことですけどね(笑)。"何偉そうに語ってるんだよ。お前ができてないじゃないか"っていう。そういうのはしょっちゅうです。

松田:自分のイヤな部分に向き合って、それを解消するのは、自分の悩みじゃないですか。きっとそれを面接の場所に持っていっても意味はないと思うので、自分と向き合ったときにいいと思った自分、これが自分の得意技かなと思うところに気づけた方が、絶対面接官には飛び抜けて見えると思うんですよ。面接官もいろんな人をいっぱい見てますからね、これは彼女の素から出ている彼女の良さかなっていうのはわかると思うし、それを素直に出したらいいのかな。自分の中でイヤなものばかり見えてきてしまうと、どうしてもそれを良くしようとなるとは思うんですけど。そのなかでも見えてくる、これは結構私のいい部分かな、私の力かもなっていうところを見るのがいいのかもしれない。いい部分を見るっていうか。

山田:コンサルティングみたい。いいこと言ってる。