Japanese
優利香
2021年03月号掲載
Interviewer:秦 理絵
-『Newestrong』を作るうえで、こういう作品にしたいっていうものは何かありましたか?
今回はアルバムを作るっていう気持ちで作ったわけじゃなくて、できた曲を集めてアルバムにした感じなんです。まず、"おはよう朝日です"のテーマ曲になった「眩しい朝日」を、音源化したいっていう気持ちがあったんですよね。朝起きて元気が出るような前向きな曲として作ったので、そのテーマに合わせて、もちろん全然違うテーマの曲もあるけど、最終的には前を向く強さがある曲が収録されてるんです。
-傷ついたり、涙を流したりもするけど、最終的に前を向くというのは曲を作るうえであえて意識して書いてるんですか?
というより、いつの間にか前向きになってることが多いんです。最初はどんよりとした気持ちで書いてても、書き終わるころには、頑張るぞっていう曲になってる。恋をテーマに書いてたとしても、最後は前向きになってるんです。それは自分が聴いてきた曲たちが、そういうストレートな曲が多かったからだと思います。寄り添うけれど、自分で歩いていけるように突き放す厳しさもある。結局はお前が頑張れよっていう音楽を聴いてきたし、かっこいいと思ってるから、それに影響されてると思いますね。
-たしかに、これも「勇者」の歌詞ですけど、"立ち上がる気力が無いのなら/ここで終わるだけそれだけさ"っていうのは、そのマインドがないと言えない言葉だと思います。
こういう言葉は自分に対して書いてるんです。ここで頑張らないと終わりなんだって、自分に言い聞かせてるんだと思います。
-1曲目の「眩しい朝日」は、オーディションを勝ち抜いて、"おはよう朝日です"のテーマ・ソングになった曲ですけど。関西では人気の朝の情報番組だそうですね。
関西では圧倒的に観てる人が多いですね。関西の情報だけをメインに扱ってるから、ほとんどの人が知ってる番組なんです。"おは朝(おはよう朝日です)"が決まってから、ストリート・ライヴにもたくさん人が集まってくれるようになって。すごい影響力だなって実感しました。
-審査を勝ち上がっていったときはどういう心境でしたか?
最初の審査で"あ、通った、嬉しい!"って感じでした。その時点で353組から10組になって......。
-一気に絞るんですね。
そうなんですよ。で、次の2次審査がリスナーのWEB投票だったんです。ひとり1日1票投票できるから、その投票期間は毎日ツイキャスやInstagram、LINE LIVEで配信をやって呼びかけたんですよ。そしたら、ありがたいことに最終選考の3組に選んでもらえたんです。最終審査はライヴ審査で、"おはよう朝日です"のメイン・キャスターとか、うさぎのキャラクターのおき太くんの審査で決まるっていうもので。正直、他の人たちもかっこ良かったから、私はダメだろうなと思ってたんですけど、全員が私に投票してくれたんです。
-満場一致?
はい。これはいったいなんだ? って思いました。投票には、友達や、ライヴに来てくれるお客さんもめっちゃ協力してくれてたんです。友達のお母さんとか、いとこの友達の彼氏とか、お客さんの会社の上司とか部下の方とかもやってくれたみたいで(笑)。そういう期待を裏切れないっていう想いがあったから、すごく嬉しかったです。
-テーマ・ソングに選ばれた「眩しい朝日」は、"今日も1日頑張ろう!と思わせてくれる曲"っていうような番組の募集要項に沿って作ったんですよね。
そうですね。その募集を見てから、締め切りまで2週間ぐらいしかなかったんですよ。しかも、みんな本気でくるはずだから、ちゃんとアレンジをしてレコーディングまでしなきゃいけない。普通に考えたら無理なスケジュールだから、やめようかなと思ったんですけど、周りのミュージシャン友達が出してるのも知って、"あかん......出す"と思って急いで作りました。
-この曲、ひとりひとりを主人公にしてあげるような歌詞がいいなと思いました。"ストーリーの主人公は/馬鹿にされても負けたとしても/最後に笑う人だ"のところとか。
嬉しいです。みんなそれぞれに葛藤しながら生きてると思うんです。慣れない環境の中で奮闘する新入社員とか、目指す学校に合格するために受験勉強をしている学生さんとか。朝、そういう人たちが聴いたときに、いい日になる予感があればいいなと思ったんです。無理矢理いい日にしようじゃなくていい。昨日よりちょっとでもいい日になるんじゃないかなって思えたら、それでいいなと思って書いたところですね。
-アルバム収録曲のサウンド面では、バンド・サウンドを軸にしながら、キーボードで鳴らす上モノのバラエティが豊かで、いろいろな曲調が入っていますね。
自分も好きなアーティストの曲を聴くとき、いろいろなアレンジの曲があったほうがワクワクするので、一曲一曲違う感じにしたいなっていうのはありますね。
-例えば、「ノスタルジーラムネ」はどこか懐かしさを感じるサウンドに、トレンド感のあるポップなアプローチを盛り込んでるように感じました。最近、聴いている音楽からインスパイアされた部分はありますか?
「ノスタルジーラムネ」は、米津玄師さんとDAOKOさんがコラボした「打上花火」みたいなイメージなんです。夏の曲だから影響されたのもあるんですけど。あと、「ハートレス人間」なんかは、ボカロ系の音楽をYouTubeで聴くのが好きなので、ああいうような音がいっぱい入ってる、ギターで引っ張るロック・サウンドを目指したんです。
-「ハートレス人間」はサウンドも歌詞も尖ってますよね。
タイトルのとおり、心がない人間を書いた曲ですね。他人の意見に合わせたり、自分の気持ちを抑えたりしすぎて、自分の感情とか、何が言いたいのか、伝えたいのかがわからなくなってしまうことがあったから、そういうのは良くないなと思って書いたんです。自分の経験なんですよ。悲しいことにすら鈍感になってしまって、ヤバいなと思った時期があったので、そういう人間にはなりたくないなと思って書いたんです。
-"Newestrong"っていうアルバムのタイトルは最後に付けたんですか?
収録する5曲が決まったときに"タイトルどうする?"って聞かれて"あ、そうだ、タイトル付けるんや"と思って(笑)。5曲に共通するものを探したんです。そしたら、最終的に前を向く強さとか、強くなりたいとか、そういう気持ちがめっちゃ出てるなって気づいて。強さを表す"Strong"と、最新のを表す"Newest"のふたつの言葉を繋げたんです。
-その中に西を表す"West"も入ってるから、拠点である関西を大切に活動しているという想いも表してるのかなと思いましたが。
あ、それはお客さんにも言われました。"新しい西の強者ってこと?"って。でも、偶然なんです(笑)。
-そうなんですね。"強くなりたい"ということを、優利香さんはずっと歌い続けてますよね。過去には「青いクジラ」(2017年リリースのシングル表題曲/※現在は完売)でも、"強くならなきゃ"と歌ってたり。
自分が強くないからなんでしょうね。
-優利香さんにとって、強い人というのはどんな人ですか?
自分が嫌われても、周りの人を守れる人ですかね。その人の将来を思って、その人が成長するためにはどうしたらいいんだろう? ってことを考えて、本当に思ってることを上手に伝えられる人というか。優しいだけじゃなくて、たとえその人に嫌われてもいいから、厳しいことも言える。お母さんとか、まさにそうだと思うんです。
-上辺だけで傷つかないことを言うのは簡単だけど、本心を伝えるには、人に対してちゃんとぶつからないとできないことですからね。
そう。人に対して本気でぶつかろうと思ったら、体力もいると思うんです。
-今話しながら思い浮かべてる具体的な人はいますか?
活動してるなかで支えてくれるメンバーとかライヴハウスの人たちは、厳しいけど、いろいろ私のことを考えてくれてる強い人たちだなって思います。
-"強くなりたい"というのが、優利香さんの人間としての目標だとして、アーティストとしては、どういうことを目指していきたいと考えていますか?
今は大阪のシンガー・ソングライターのシーンとか、"おはよう朝日です"をきっかけに知ってもらえている状況だと思うので、今後は(※Skream!2月号を見ながら)、このSkream!に載っているような、ヨルシカやずっと真夜中でいいのに。みたいに、誰でも知っているようなアーティストになりたいです。リリース後にはツアーもやりたいと考えてるので、『Newestrong』の曲がちゃんと心に刺さるようなライヴをしたいと思ってます。
LIVE INFO
- 2025.09.03
-
YOASOBI
DIRTY LOOPS
WurtS × なとり
THE YELLOW MONKEY
- 2025.09.04
-
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
とまとくらぶ
マカロニえんぴつ
DIRTY LOOPS
ハンブレッダーズ
終活クラブ
a flood of circle × 金属バット
TOOBOE
神はサイコロを振らない
- 2025.09.05
-
Age Factory
GOOD BYE APRIL
fox capture plan
水曜日のカンパネラ
大森靖子
セックスマシーン!!
YOASOBI
JYOCHO × 長瀬有花
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
KING BROTHERS
DIRTY LOOPS
EGO-WRAPPIN' / Original Love Acoustic Session
秋山黄色
ぜんぶ君のせいだ。
This is LAST
WtB
神はサイコロを振らない
PENGUIN RESEARCH
Bentham / Yobahi / WELL DONE SABOTAGE / Loojy
- 2025.09.06
-
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
Creepy Nuts
eastern youth
Broken my toybox
青木陽菜
9mm Parabellum Bullet / 眉村ちあき / 浪漫革命 / THE BOHEMIANS ほか
Appare!
カミナリグモ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
藤沢アユミ
大森靖子
なきごと
"TREASURE05X 2025"
ADAM at / TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍
セックスマシーン!!
ぜんぶ君のせいだ。
TOOBOE
YOASOBI
NANIMONO
KING BROTHERS
Victoria(MÅNESKIN)
Ryu Matsuyama
SIX LOUNGE / TENDRE / ハナレグミ / 日食なつこ ほか
WtB
SCOOBIE DO
NakamuraEmi
りぶ
優里
PIGGS
- 2025.09.07
-
Girls be bad
Broken my toybox
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
This is LAST
レイラ
WtB
ナナヲアカリ
豆柴の大群
TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍 ほか
ヨルシカ
eastern youth
大森靖子
GOOD ON THE REEL
Aooo
"TREASURE05X 2025"
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
TOOBOE
the cabs
心愛 -KOKONA-
Keishi Tanaka
KING BROTHERS
Mellow Youth
cinema staff
OAU / LOVE PSYCHEDELICO / 大橋トリオ ほか
"くさのねアイドルフェスティバル2025"
渡邊一丘(a flood of circle)
ぜんぶ君のせいだ。
りぶ
ART-SCHOOL
HY
優里
SILENT SIREN
[激ロックpresents"Burning Blue vol.5"]
- 2025.09.08
-
レイラ
JACK'S MANNEQUIN
fox capture plan
- 2025.09.09
-
Age Factory
THE GET UP KIDS
Hump Back
YOASOBI
打首獄門同好会
9mm Parabellum Bullet
JACK'S MANNEQUIN
"LIVEHOLIC 10th Anniversaryseries~奏・騒・壮!!!Vol.4~"
- 2025.09.10
-
Aooo
Hump Back
ハンブレッダーズ
This is LAST
The Birthday
パーカーズ × 浪漫派マシュマロ
とまとくらぶ
THE GET UP KIDS
打首獄門同好会
- 2025.09.11
-
Bye-Bye-Handの方程式
YOASOBI
The Birthday
w.o.d.
MONOEYES
THE GET UP KIDS
TOOBOE
鶴 × ONIGAWARA
- 2025.09.12
-
Aooo
ナナヲアカリ
神聖かまってちゃん
TOOBOE
w.o.d.
ビレッジマンズストア
YOASOBI
THE BOHEMIANS × the myeahns
the band apart (naked)
Rei
Awesome City Club
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~この声よ君の元まで!!〜"
- 2025.09.13
-
cinema staff
ヤバイTシャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / sumika ほか
神はサイコロを振らない
The Birthday
AIRFLIP
神聖かまってちゃん
This is LAST
GRAPEVINE
佐々木亮介(a flood of circle)
四星球 / 藤巻亮太 / eastern youth / 踊ってばかりの国 ほか
Creepy Nuts
KING BROTHERS
崎山蒼志 / moon drop / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ExWHYZ ほか
"ナガノアニエラフェスタ2025"
WtB
PIGGS
TOKYOてふてふ
LACCO TOWER
安藤裕子
GOOD BYE APRIL
The Biscats
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
wacci
- 2025.09.14
-
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
AIRFLIP
TOOBOE
THE BOHEMIANS × the myeahns
flumpool / 三浦大知 / コブクロ / C&K
ガガガSP / GOING UNDER GROUND / 日食なつこ / LOVE PSYCHEDELICO ほか
ナナヲアカリ
WtB
Academic BANANA
Creepy Nuts
打首獄門同好会 / GLIM SPANKY / yama / bokula. ほか
KING BROTHERS
"ナガノアニエラフェスタ2025"
センチミリメンタル
mzsrz
ぼっちぼろまる
SIRUP
Maica_n
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
Mirror,Mirror
- 2025.09.15
-
セックスマシーン!!
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
WtB
ビレッジマンズストア
Kroi
GRAPEVINE
Appare!
THE CHARM PARK
TOKYOてふてふ
緑黄色社会 / 04 Limited Sazabys / キュウソネコカミ / Hump Back ほか
羊文学
PIGGS
DYGL
THE SMASHING PUMPKINS
FOUR GET ME A NOTS
Bimi
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
FIVE NEW OLD
eill
UNFAIR RULE / Blue Mash / ペルシカリア / ポンツクピーヤ
アーバンギャルド
NOIMAGE
- 2025.09.16
-
THE CHARM PARK
THE BOHEMIANS × the myeahns
MONOEYES
Aooo
コレサワ
Laughing Hick / アンと私 / つきみ
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series〜NEWIMAGE〜"
RELEASE INFO
- 2025.09.03
- 2025.09.04
- 2025.09.05
- 2025.09.06
- 2025.09.09
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
- 2025.10.08
- 2025.10.10
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号