Japanese
Ran
2020年02月号掲載
Interviewer:石角 友香
-今回、配信される3曲を聴かせていただいたんですが、特に「蘇生」とかを聴いていると、こういう状態でいろいろ大人の人と関わる仕事をやってて大丈夫? と。
ははは(笑)。そうですね。
-順番で言うとどの曲が古いんですか?
「ご飯の食べ方」ですね。昨年の3月に上京してきて、すぐくらいに書いた曲なんですけど、まさにそのときの心境を赤裸々に言葉にしたものです。
-働くことと表現することがこれからは同じになっていく、という決意を感じますが。
あぁ。そのときはこっちにきてライヴとかもまだ全然やってなくて。目に見えるお客さんというのがいなくて、その方々を想像しながら書いた曲ですね。
-"私はこういう歌を歌うんだ"っていう意志があるなと。一人称が"僕"だし、性別も限定してない感じですね。
そうですね。その曲を書いたとき、自分に"私/僕"っていう括りが全然なくて。言われてから"そういや僕にしてるわ"ぐらいの具合ですね。
-歌詞の内容もなんですけど、サビのメロディがユニークだなと。
嬉しいです。サビは感情の真ん中にくるような言葉を使うことを結構やってるなと自分でも思います。
-曲を作るときはメロディが先ですか?
いろいろですけど、「ご飯の食べ方」は言葉が先でしたね。
-サビのメロディが、同じ高さでリフレインするのがいい違和感というか。
うんうん、そうですね。今は変わったところもあるんですけど、前は毎日、携帯のメモとかに思いついたことをダーっと書いたあとに、それを見ながら曲を作るということが基本になってて。そこで心地いい場所にメロディを入れられたらいいと思いながら作ってました。今は結構いろんなアレンジャーさんから知識をいただいてますが、そのときは何もわからずに作っていたし、"Aメロっているの?"ぐらいで作ってたので(笑)。この曲を作ったのは東京にきてすぐのときだったし、そういうあたりがエッセンスで入って良かったかなと思います。
-この曲はセカイイチの岩崎慧(Vo/Gt)さんのアレンジで、「蘇生」と「環」は相対性理論の永井聖一(Gt)さんで、アレンジのカラーが当然ながら全然違いますね。
そうですね。
-永井さんがアレンジすることになった経緯は?
相対性理論さんの曲がめちゃめちゃ好きなんですよね。で、そのお話をしてたというのもあると思います。
-やくしまるえつこ(Vo/Dimtakt/Gt etc)さんの可愛い感じでブスっと刺すみたいな感じも怖いですよね。
怖いです(笑)。ゾッとしますよね。
-「蘇生」はアコギで「環」はエレキですけど、どちらのアレンジも透明感があって。
永井さんのアレンジをいただいたとき、今までにない感じですごくいいなと思いました。シンプルだから聴いたときに――自分で作っておいてあれなんですけど、歌詞がすごく入ってくるなって。ありがたいなと思いました。
-永井さんはビートを強調してるわけではなくて、Ranさんの元歌を生かして、音像だけ作られたのかなと。「蘇生」はなかなか根本的なことが歌われてますね。わりと最近の曲ですか?
この3曲の中では新しいと思います。こっちに来て、それこそいろいろな方と関わる機会が増えて、言い方が悪いけど、中学校時代で言ったら、ちょっと触ってはいけない部類の女の子たちに向けてたようなスタンスで、なんかこう一線を引いてやってる自分に気づいて。で、そういうことをやってる自分ももちろんいやだったし、そういうことしかできないというか、自分を見せるのが怖いというか、そういう部分が一番出てる曲かなと思います。
-傷つきたくないのか、煩雑になるのがいやなのか、どっちなんでしょうね?
なんだろう? 傷つきたくないっていうわけではなくて......傷つきたくないのかもしれないけど、あまり自分を見せたくないと思ってしまってることが一番にありますかね。
-この曲って全部聴いてから最初の部分に戻ると意味がよりわかるというか、武器を持って生まれるんだけど、いい意味でばかり働かないことなのかなと。例えばRanさんの笑顔を見てたらなんでも流しちゃいそうだし、それが武器と言えるかもしれないし。
ははは(笑)。間違いないですね。
-生きていくための処世術だったりしますよね。笑顔も無表情で流すのもどっちも処世術ですけど。
そうですね。自然でいるってなんか無理ですよね。最初は、自分のそういう部分を歌にする、言葉にするっていうことができなかったんです。でも、そういうことをやってるアーティストさんとかを見たり聴いたりしたら、すごく刺激を受けて。私もこういう人に言えないこととか自分の奥底にあるものを、面と向かっては言えないけど歌にして、それで私も救われるので、そういうところでやってるというのが大きいかもしれないです。
-「蘇生」の歌詞を見て、聴いてると自分の中で吐き出さないと前に進めないところがある人なんだなということがわかります。そして「環」にも繋がっていきますね、属したくないという気持ちが。
そうですね。この曲は東京にひとり、女の子の友達がいて、その子を思い浮かべながら書いた曲なんですけど、その子は私と似てるところもあるけど、ちょっと違うというか。まっすぐな子で、日々こうやって変な悩み方をするときは、結構その子に相談したりすることが多いんですけど、背中を押してくれるひと言を言ってくれたりするんですよね。"そんなの悩まなくていいよ"とか言ってくれたりして。そういう、存在自体で救ってくれるというか、そういう友達のような曲を作りたいなと思って作った曲です。
-ちなみにいろんな配信サービスで聴けるわけですが、Eggsは日本中のインディーズ・アーティストが曲をアップしていたり、特集があったりします。
YouTubeに「ご飯の食べ方」は上げてるんですけど、そういうサイトに上げさせていただくのは初めてなので、いろんな感情の人に寄り添っていけたらいいなと思います。
-Eggsはアーティストを紹介してくれながら配信してるし、若いバンドも多いので、若いリスナーも多いかと思います。ここを入り口に聴く人にメッセージがあれば。
初めて、全然知らない状態で聴いていただけると思うんですけど、生きていくなかで、言葉には出していなくても自分の心にあるものというのが少なからずあると思うので、そういう気持ちに蓋をしなきゃいけないときもあるけど、私の曲を聴くときは素直になって聴いていただけたらいいなと思いますね。
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