cinema staff 「萌えもemo」【第68回】

COLUMN

本格的な夏が始まりcinema staffのツアーも始まりました。
今回はデビュー15周年ツアー、新旧色々な曲をやっておりましてこちらもとても懐かしくもあり新鮮な気持ちでライブが出来ております。
既に各地酒場も色々行っております。まずは今日はその中からツアー高松DIMEの前ノリで行った酒場を。
この日は前日京都磔磔からの機材車移動、せっかくなのでってことでスタッフチームと徳島のびんび家へ寄り道、最高の刺身で幕開け。

そして、夕方には高松へ着、話題の"君たちはどう生きるか"を観るために普段行かないホテルからは少し離れたイオンへ。歩いて30分ほどの道も知らない土地はやはり楽しい、そしてその帰り道、酒場レーダーがビンビンに反応した"ホルモン松屋"へ。100億点の外観。

おそらくご夫婦で女将さんが優しい接客。歴史あるメニュー表、早速ビールを頼むと普通のジョッキかキンキンのジョッキか選べるシステム、もちろんキンキンで。
キャベツと玉ねぎはサービス、キムチ、上ホルモン、上ミノを注文、寡黙な大将が奥で調理して持って来てくれます。肉はもちろんタレがまた美味い、酒がススムススム。一人だとこの量しか頼めないのが本当に辛い......

女将さんとほとんど会話しなかったのですが、会計後どこの人と聞かれ、東京から来てたまたま入ったんです的な話をしたらもっと早く話せばよかったねえと言ってくれて名刺までくれました。またホームが出来てしまった感。最高。
この後、サウナ入ったらまた飲みたくなってあんなお腹いっぱいだったのにイカ墨ラーメンで〆飲みしてウィンブルドン決勝に興奮しながら飲んで寝ましたとさ。ニュー高松DIMEありがとうございました。

さて、音源紹介の方はリヴァプールの3ピースインディーロックバンドReal Termsの2023年リリースの1stフルアルバムを。
元々は僕の主宰するLIKE A FOOL RECORDSから日本盤をリリースしているDelta Sleepからの紹介、そしてDelta Sleepが主宰するレーベルSofa Boy Recordsからのリリース。
バリトンギターも生かしたGhosts and Vodkaのような複雑ながら流麗煌びやかなギターワーク、テクニカルな変拍子展開だったり細かなエフェクト、アンビエント～エレクトロなアレンジも素晴らしい、さらにファルセットヴォイスの美しいメロディーとバンドアンサンブルと絡み合うエモーショナルなヴォーカルを行き来する感じ、このバランスでまとめ上げるのはすごすぎます。
TTNG、Delta Sleep、Faraquet、The Dismemberment Plan、The Velvet Teen、Maps & Atlases、Into It. Over It.なんかも感じちゃいます。
こんなクオリティー高いのに再生回数とか少なすぎてびっくりしてますのでみなさん是非。
8月もTheir / They're / There‎だったりFiddlehead、タイの友人ジンさんのバンドFaustus等身近な人が呼んでるバンドから、WeezerやJames Blake、9月もBotch、Amyl and The Sniffers、Covet、Dizzy Mizz Lizzy......キリないですね......
みなさんも悩みどころですよね、そんなライブと折り合いつけながらcinema staffのツアーにも顔出してくれたら嬉しいです。
それでは、また元気でライブハウスで。

cinema staff

2003年、辻友貴（Gt）、飯田瑞規（Vo/Gt）、三島想平（Ba）で前身バンドを結成。2006年に久野洋平（Dr）が加入し、現在の編成となる。2008年、残響recordより1stミニ・アルバムをリリースし、2012年にメジャー・デビュー。オルタナティヴ、エモ、ポスト・ロックに影響を受けたセンス溢れるポップなメロディと、対照的な直情的で衝動性の強い攻撃性を持ち合わせたギター・ロック・バンドとして人気を高めている。2021年には4年ぶりのフル・アルバムをリリース。2022年10月、5年ぶりの日比谷公園大音楽堂ワンマンを実施。2023年1月にヒトリエとのスプリット・ツアー、4月には主催フェス"OOPARTS 2023"を開催した。7月に会場限定盤EPと野音ライヴを収めたBlu-rayを同時発売。現在デビュー15周年記念ツアーを開催中。

前のコラム

次のコラム