cinema staff 「萌えもemo」【第22回】

COLUMN

8月に新代田に店を開いて以来（前回コラム参照）、バンド共々とても楽しく充実した日々を送っておるのですが、夜の東京酒場徘徊が出来なくなったことだけ、寂しい気持ちでおります。その反動もあってか地方へライブしに行く際は、逃さず酒場を巡る生活になっております。その中で最近ベストだった酒場が、名古屋にありました。パクチーが大好きなことは少し前のコラムにも書かせていただきましたが、パクチー酒場（タイ／ベトナム料理屋でないとこ）の中でも相当なイカした酒場を見つけました。やはり最近パクチーブームということでいつも混んでるらしく、この日も女子会グループがいたりと本当キテるんだなぁと実感、ギリギリ入店。パクヒート、もずくパクチー、秋刀魚パクチー、パクチーおでんと定番から変わり種までどれもうまい、ひとまずパクチー自体から確実に違う、美味しいのです。ただ、ココはそれだけで終わりません。店主が変わってます。とりあえずテンションは高め、メニュー表にチラホラ出てくるしょうもないギャグというか......しまいには店名にまで......。詳しくは行ってみてください......。ヒントは裏栄、stiff slackの近く......。裏栄にはまだまだ良き名店が隠れていそう。
　
さて、そして今回の紹介バンドは、そのパクチー酒場へも一緒に行った新川さんのレーベルstiff slackからも過去作をリリース、12月最初に再来日するUSカンザスシティーのTHE LIFE AND TIMES。元々は90年代から活動していたSHINER（これまたSHINERももうちょいハードコア、マス寄りな音でクソかっこいいんですよね）の中心人物アレンエプリーが解散後に結成、これまでにフルアルバム4枚リリース、日本にも2006年に来日。なんで今回は9年ぶりなんですね。
音的にはなんて説明すればいいんでしょう、SHINERの時からあるトリッキーなフレーズ、さらにディレイ、リヴァーブで飛ばしたギター、フィードバックノイズが印象的なシューゲイザーの要素も入り込んで、アレン特有の不思議な魅力の歌声、メロディがとにかく最高、渋アダルトエモ。やはりJロビンスがプロデュース作品もあったりとそこら辺のつながりは必須なんですね～。
現時点で最新の4thアルバム"Lost Bees"は、SLIMSTYLEという無名レーベルから2014年にリリース。これまた素晴らしいアルバム。とにかく音が良い、ドラムの音とか本当ガシガシキます。
で、来日ツアーは12/3の渋谷nest皮切りに、全4本。初日以外はstiff slack新川氏のバンドSLAVEDRIVERが同行。（ちなみにSLAVEDRIVERの12月に発売する新譜、ヤバイですよ、新川さん地味とか言ってハードルさげてましたけど（笑）。）
生TLAT楽しみです。
あ、もちろんTLATの音源、店に入荷してくるんでよろしくお願いしますね。
　
そうそう、cinema staffも10月に"WAYPOINT E.P."、12月16日には"SOLUTION E.P."リリースとバンド史上最短リリースとグイグイ活動しております。チェックお願いしますね。
では、みなさま、良い師走を。
コラムではまた来年。