cinema staff 「萌えもemo」【第23回】

COLUMN

cinema staff 「萌えもemo」【第23回】

2016年02月号掲載

cinema staff

あけましておめでとうございます。いつの間にか2016年。ですが、全く年明けた感じがしないのは、初めて岐阜の実家に帰ってないからでしょうか。それにしても、ハロウィンもクリスマスも年明けも新代田の自分の店で迎えてみた僕でしたが、世田谷区or環七沿いというはこんなにも季節感を感じさせない場所なのですね。。。なんか最近の世間の過剰なイベント押し風潮を感じなかったのは逆に心地良かったですけど。というわけで、数少ない読者の方々、2015年はありがとうございました、2016年もどうかよろしくお願いします。

今年最初に紹介する酒場は、新年早々笹塚でふらふら歩いてたら見つけたとあるお店。特に際立った外観ではないですが、ザ大衆酒場って感じ。入ってみると愛くるしい女将さんが。女将さんは沖縄出身てことで沖縄料理も多め、魚料理中心にいろんな種類ありました。もずくの天ぷらとかも良かったです。ホッピーは焼酎多めで酔酔。うーんまあなんか文字にしてみると、普通の居酒屋やんけ！ってなっちゃいますが、いやいや、それが酔いのです。雰囲気です全部、僕味音痴ですし、だいたいなんでも美味しいですし。

とにかく、途中で新年祝いの粗品として靴下（おじいちゃんが履くような）くれたり、女将さんの愛くるしさにもう100点！！バイトの女の子も可愛い！！人に会いに行きたくなる酒場もいいです。笹塚駅近く、探してみてください。

さて、音源の方は2015年の暮れまで戻りましょう。そして今日は特別に2枚、2015年最終月に発売した大先輩のニューバンドSLAVEDRIVERの"Destruction : Construction"とzArAmeの"lastorder"を。両バンドも初の正式音源。

SLAVEDRIVERは前回コラムでも少し触れましたが、名古屋のレーベル兼レコードショップstiffslackの店主新川氏のニューバンド。ベースレスのスリーピースでありながらその音像は物凄い、爆音、そして独特の「間」が完璧な緊張感を生み出しています。stiffslackを形成する膨大な量の音を100万回くらい濾して生まれる音かと。濃いです。

zArAmeはex-COWPERS、SPIRAL CHORDのvo.gu現動氏の最新バンド。リリースは自主レーベル"DISRUFF"。ロゴがビッグマフなのもたまりませんね。メンバーにはex-the Sunの井齋氏、ex-Discharming manの江河氏、ex-sakhalin TVの戸嶋氏と鉄壁メンバー。COWPERSからの普遍のたまらない熱量。なんだろう、やっぱりこの北の大地が生み出す音......と言ってしまったらアレですが、ブッチャーズと言い、イースタンと言い、キウイロールと言い......ズシズシと感じるんですよね。このミニアルバムですが、もう既に売り切れ続出ということみたいで、レーベル在庫分もないとのこと。うちの店も一回売り切れたのですが、ギリギリ再入荷に成功、まだ実は少しだけ残ってたります。ぜひ。さらに、stiffslackの記念すべきリリース100番はこのアルバムの10inchということで。いろいろ面白いことになっておりますね。まだまだ大先輩の新しい音を聴き続けられることは幸せであります。