cinema staff 「萌えもemo」【第64回】

COLUMN

10月8日はcinema staffとしての2度目の日比谷野外音楽堂ワンマンでした。
なんと雨に打たれず無事終えました。
来ていただいた皆様、気にしていただいた皆様、本当にありがとうございました。またやりたいです。
そして、もう年末、今年のライブも残り少なくなってきました。
来年のイベントの発表も徐々にしていますが、例に漏れず来年もOOPARTS 2023、開催いたします。
ということで先月岐阜に帰り、去年協賛していただいた会社や来年お世話になる方々に会いに行ってきました。
来年もいろんな方の協力の元、OOPARTS、開催いたします。
先日出演させてもらった同世代がやっているイベント、柏のCAMPASSも、共感できまくるイベントで刺激受けまくりました。
来年のOOPARTSもどうかよろしくお願いします。

そして、その岐阜の帰り、新たな名所"新岐阜サウナ"を経て、まだ未開拓地の酒場へ行ってきました。
"くしびき"というお店。入るやいなや、「お兄ちゃん、久しぶりやなぁ」と絡んでくるおじちゃん。
隣にはビールをひたすら飲んでいる調子のいい女性がいるなあと思っていたらこの店のママ、「メニューはこっちね、あとはカウンターに乗ってるやつ」って言われるも、「刺身どう？」「コロッケどう？」とほぼ強制的にお勧めを頂く。いや嫌いじゃない、そしてこれがまたうまいんですね。
女性3人でやられてて、暇になった誰かが常に隣に座って話してくれる謎のスナックシステム。嫌いじゃない。
その1人と話してるとまさかの同じ加納高校の大大大先輩、7期生という。僕らは多分55期生。
「またすぐ来てね」、が社交辞令じゃなく聞こえる。特別な日じゃなくて毎日通いたくなる居酒屋、好きです。また行きます。

さて、今回の音源紹介は、僕が中学入学年2000年リリースの作品、USルイビルの90's後期エモ重要バンドElliottの2ndアルバム"False Cathedrals"。
元々はハードコア出身のメンバーがメロディーの強いエモバンドへ、1stは少し激し目、これまたいいアルバムなんですが、2ndの化け具合が衝撃的で今回はそちらを選んでみました。
2ndはKORN等も手がけるToby Millerがプロデュースとレコーディングを担当、1stの初期衝動感は減り、壮大で美しいピアノもフィーチャーし洗練されまくったサウンドへ、メロディーの良さもさらに際立つコーラスワーク等のアレンジも素晴らしいです。
2000年結成Copeland、2001年結成のMae、2003年結成Waking Ashlandとかのシーンに確実に繋がっていく上でも重要なバンドだったのではないでしょうか。
Elliott、最近1stと共にこの音源がアナログで再発されましたので是非チェックをば。
それでは皆様、良い年末を。

cinema staff

2003年、辻友貴（Gt）、飯田瑞規（Vo/Gt）、三島想平（Ba）で前身バンドを結成。2006年に久野洋平（Dr）が加入し、現在の編成となる。2008年、残響recordより1stミニ・アルバムをリリースし、2012年にメジャー・デビュー。オルタナティヴ、エモ、ポスト・ロックに影響を受けたセンス溢れるポップなメロディと、対照的な直情的で衝動性の強い攻撃性を持ち合わせたギター・ロック・バンドとして人気を高めている。2014年にZepp DiverCity(TOKYO)にて単独公演を開催。2019年には初のベスト・アルバムを発売。2021年には4年ぶりのフル・アルバム『海底より愛をこめて』をリリース。2022年10月、5年ぶりの日比谷公園大音楽堂ワンマンを実施。同月新曲「flugel」を配信した。2023年1月にはヒトリエとのスプリット・ツアーを開催し、春には単独公演や主催フェス"OOPARTS 2023"も行う。

前のコラム